パクパク日記343

     終わったのか終わらないのかハッキリしないイラク戦争。次は???

     

4月14日(月) 晴れ

昼 銀座・三井アーバンホテル2階「桃花源」  坦々麺(辛口)、中華サラダ、杏仁豆腐

   

甘えん坊だったNJ君が数年ぶりに訪ねて来た。代表取締役の名刺を持って。2年前独立して奮闘し

ているようだ。こちらもたいしたことは出来ないが、彼のプランの甘いところをバシバシ突いて、先輩の

言葉とする。今日こそ酸辣湯麺を頼まないぞ、と決めて坦々麺を注文。またもやヘッドスキン君に会う。

夜―1 築地「某」 付き出し、若竹煮、刺身三種盛り合わせ(鮪の中おち、イカ、平目)、トコブシ、蛤と

       菜の花の辛し和え、空豆、ブロッコリーとポテトサラダ、メバルの煮付け、厚焼玉子、生海苔の味

       噌汁、ビール、冷酒(浦霞、立山)

   

   

   

グルマンT氏が「築地某」で検索したら、パクパク日記が出て来たと笑っていた。この店には立派な名

前があるけど、ちょっと内緒だから「某」にしている。永年の我が親ビンであるIさんと未だ明るいうちに

飲み始める。築地育ちの親ビンにこの店を教えなかったと叱られた。店中に貼られたお品書きを見て

「あれも食べたい、これもいいね」と注文に迷う。美味しい、美味しいと食べたIさんは、お土産も注文さ

れた。ココのお婆ちゃんの笑顔は絶品で「美味しいものをご馳走さま」とお礼を言うと「全部キレイに食

べて頂いてありがとう」と逆に手を握られた。I親ビンとお婆ちゃんの優しさがズシンと堪える夜だった。

夜―2 銀座「バー モンド」 カワキモノ、2種のチーズ&蜂蜜、バースペーレエーレ、ジントニック、チ

     ェリーブロッサム

   

                      チェリーブロッサム   チーズにハチミツつけるって知っていました?イケルよ

連句仲間の森林ちゃんの初書籍が近日某社から発売となる。担当編集者のYさんと打ち上げをしてい

るところに電話をして合流することに。「なんで男でも処女作って言うの? 童貞作でいーじゃん」と絡み

ながら、森林ちゃんの高揚感に付き合えるのは楽しい。因みに編集社Yさんと次兄は席が隣同士だ。

夜―3 銀座「某 店の名忘れた」 ジントニック

Yさん、Iさんお帰りになり、森林ちゃんと2人で飲む。持つべきものは友だと実感した夜でもあった。

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4月15日(火) 降ったりやんだり   とっても寒い ハックショーン!

昼 インターコンチネンタルザグランド横浜  和風弁当(トコブシ、鮪角煮、穴子八幡、メローの西京焼、

       鰻博多、帆立貝醤油煮、煮物:里芋・生麩・筍・茄子・信田巻、炊き込みご飯、メロン、葡萄、冷た

       清まし汁

   

横浜パシフィコで朝から会議。何と出席者が2700人!!全員が一斉に昼食を取るのだから、それは

大騒ぎさ。ホテルはきっと数日前から準備にかかったのだろう。例年のことだが、配膳を何時間も前か

らするために、吸い物を冷たい清まし汁にし、刺身などのナマモノを入れない。食べならも、つい余計な

ことを考えてしまう。貧乏性。炊き込みご飯は好きだがおかずも全部味付きだから味の逃げ場が無い。

献立に「メローの西京焼」とあった。食品の表示法が変わったよね。メロー?馴染むには時間を要す。

夜 早稲田「つけ麺大王」 龍麺のワカメ入り味噌ラーメン 700円+100円、焼餃子 450

   

8日ぶりにヘルスクラブに行き、みっちり運動。酒も飲まず、長く細いものと餃子で地味に夕食。無酒日

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4月16日(水) 晴れ 今日はイッペン暖かい

昼 代々木「ふうが屋」 ランチセット(サラダ、スープという名の味噌汁、パン、ゴルゴンゾーラスパゲッ

     ティ) 800

   

「本日もまた細くて長いものでござるか?」「さようじゃ。して、文句がおありか?」 専門学校や予備校

だらけの代々木はランチ価格の相場も安い。帆立貝のカレーは辛さの調節が出来ないというのでゴル

ゴンゾーラのスパゲッティにした。他の肉や魚の料理もボリュームが多い。コーヒーもつけばなぁ・・・・。

夜―1 門前仲町「深川志づ香」 お任せコース(青柳とわけぎの酢味噌和え、刺身盛り合わせ:カツ

        オ・ヤリイカ・平目、茹でたホタルイカ、揚げ筍とワカメの煮浸し、山葵の茎、白魚の唐揚、マテ貝

        のウニ味噌合え、稲庭うどんのごまだれ、ビール、冷酒(開運など)

   

   

   

当倶楽部の表紙イラストをお願いした愛画伯が退社することになった。愛画伯への感謝と健勝を願っ

てIMちゃんと3人門仲で食事。彼女の才能をもっと伸ばしたいねぇと話ながら「深川志づ香」のお料理

をパクツク。いつかも書いたが、ここのご主人はスーパーマンのような人で、20人ほどの客のコース料

理をすべて1人で作る。かかって来た予約電話も自分で受ける。スタート時間も、料理の内容も違うの

に、パキパキスタスタとスゴイんである。酒醤油で味付けして揚げた筍は香ばしく、白魚の唐揚は飽くま

でも軽く、春を感じる料理だ。〆の稲庭うどんは薄い胡麻ダレでコクがあるのにサッパリ。愛画伯2杯!

夜―2 門前仲町「MARY’S CLUB ポップコーン、ジントニック

うつらうつらしているIMちゃんの背中を叩きながら、酒を飲む私。6時起きの彼女には真夜中なのだ。

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4月17日(木) 晴れ 初夏のよう

昼 銀座「ぽえむ」 チキンと野菜のスープカレー(サラダ、コーヒー付き) 900

   

たいがいは、昼ドキの混雑を避けて午後1時過ぎに行くのだが、今日は一番早い客となった。銀座に

仕事があるから昼を一緒にしよう、と約束したKMちゃんは「仕事は明日だったそーです。1日間違えち

ゃった」と。そういえば、私もある理事会に1ヶ月早い同じ日に会場に行き、イライラ待っていたっけな。

夜―1 西麻布「キャンティ 西麻布店」 アンティパスト5点(イチジクと生ハム、揚げおこぜの野菜ソー

          ス、鰯のマリネ、鶏のレバーメルバトースト添え、黒豚のパイ包み焼き)、カラスミとルッコラのスパ

         ゲティ、尾長鯛のソティ、サラダ、デザート3点(ガトーショコラ、焼リンゴ、デコポンのパンナコッタ)、

         ペパーミントティ、ドライシェリー(ティオペペ)、赤ワイン(Majtremilio 2000)

   

   

   

   

H社のOさんの激励会。Oさんは4月から関西だ。チョッカイNさん、コワモテKさん、ダンディKIさん、シ

ンガーソングマーケッターのFさんの6人。「キャンティ」では、美味しいものを食べる前に重大な選択を

迫られる。ガラゴロと大きなワゴンが3台も運ばれて来る。ワゴンの上には、ウマそうな前菜の大皿が

ワンサと乗っかっている。その一皿一皿が差し出され「これは鹿児島の黒豚をミンチいたしまして・・・」

と説明がある。15品はあったか。「この中から5品お選びください」。んんもう!どれにしていいかわか

んないじゃん!目が血走る。たかが前菜とはいえ、東海林さだお先生と同じで「あれも食いたい これも

食いたい」状態だーーー。洋服や靴を買う時、こんなに迷わないよ。すぐ「これ」と決めちゃうし。悩みに

悩んで選んだ5品はどれも美味しかった。特にフレッシュのイチジクは大大好きだし。この日深夜に帰

宅してテレビをつけたら、ジャワ島だけに生息する何とかという猿の大好物はイチジクだと放送してい

た。パスタ類とメインディッシュは3種類だったから、少し悩みは軽い。最後にデザート選択の試練が待

っていた。赤ワインもバカウマだったし、極上の晩餐であった。それにしてもオジサン達は過激だよね。

夜―2 荒木町「ワインライト」 水割り

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4月18日(金) 晴れ 東京は26度を超え夏日

昼 歌舞伎座「かぶき茶屋」 おでん定食 1200円−会員割引10%=1080

   

5月の昼の歌舞伎座は、近松門左衛門の『国性爺合戦』の通し狂言。昨夜遅くまで飲んだOさんの奥

様が平戸島のご出身だが、今日の最初の舞台は、平戸島の浜辺だった。さて、『国性爺合戦』ってどん

なお芝居か知っていますか?江戸時代、人形浄瑠璃の初演は17ヶ月のロングランだったのだそうよ。

中国人を父に、日本人の母を持つ主人公和藤内(吉右衛門)が、ダッタン王に滅ぼされそうな父の国・

明を助けるために両親と中国大陸に渡り、その怪力で虎を手なずけたり、異母姉のダンナに加勢を頼

んだりと、もう何だかお芝居のような展開で・・・。初演でそれ程ウケタということは、鎖国直前の日本で

は、海を超えた舞台のスケールの大きさに魅了されたのでしょうなぁ。仁左衛門の病気休演が残念。

『慣ちょっと七化』(みなろうてちょっとななばけ)は、鴈次郎が早替わりで7役・傾城、座頭、在原業平、

海女、辻君、角兵衛獅子、鍾馗に変じて踊る。『曽根崎心中』のお初もそうだが、鴈次郎は色っぽい!

夕方のおやつ  銀座松屋「清月堂」 抹茶ババロア・コーヒーセット 780

   

デパートとも相性があるように思う。東京に住んで数十年になるが、昔も今も変わらずに行くのは伊勢

丹新宿店。十年前までは日本橋高島屋にもせっせと行った。今は松屋銀座に行くことが多い。何故だ

ろう。会社に近いから? いやいや、銀座には7つも8つもデパートがあるし、松屋はその中で一番遠

い。自分でもハッキリしないが、通い出したキッカケは、愛用の「原了郭」の「黒七味」を扱っているから

ではないか。自分が気に入ると、やたらと人にプレゼントしたくなる性格なので、相当の数の「黒七味」

を買いに松屋に行くことになったのだと思う。業界用語で言う「噴水効果」でデパ地下に行った私は噴

水の水に噴き上げられて、上階にも行くという図式。以来、7階の調理器具売り場で「ル・クルゼ」の鍋

をいったい幾つ買ったのか・・・。「清月堂」はそんなデパ地下2階の一角にひっそりとあり、とても便利。

夜 家食 鳥取「米吾」の鯖鮨、「春夏秋冬」の豆腐と筍の和風ハンバーグ、大根サラダ、イイダコのピ

        リ辛揚げ、豆腐と砂糖サヤの味噌汁

   

夕食を作る元気が無く、歌舞伎座と松屋で買ったもの中心でカンタンに。昔は「買ったオカズはマズイ」

と思い込んでいたが、昨今のデリカはなかなかヤルのだよ。もちろん作るより高くつくけどね。 無酒日

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4月19日(土) 午前晴れ 午後から曇り

朝 家食  鳥取「米吾」の鯖鮨、「春夏秋冬」の京菜ときんぴら、五目ひじき、イイダコのピリ辛揚げ、

     豆腐と砂糖サヤの味噌汁

   

今週も寝不足で、昨日歌舞伎座のかぶりつきの席でウツラウツラしてしまった位だからゆっくリ寝てい

たい。しかし天気予報は午後から曇り。洗濯のために普通に起きた。なんで砂糖サヤって言うのかな。

昼 早稲田鶴巻「砂場」 鴨汁せいろ 1050

   

「うまい蕎麦が食べたい!」と急に思い立ち、和食の「松下」がやっている「松庵」に行く。今日も暑いが

自宅からぶらぶら歩いて10分。「お昼は午後1時半までですが、今日は大勢のグループのお客様が

入られたので、オシマイです」。ガツーン!それは無いジョー!頭の中はすっかり蕎麦になっていたの

で、気持ちの整理がつかないまま大学正門通りを歩き出す。「そうだ!数年前に鶴巻に「砂場」が出来

たじゃないか」と思い出した。「砂場」ならいいか、と。店の中は大混雑だか、何だかあの砂場系列の店

とは思えない雰囲気。鴨汁せいろを注文。食べた。mmmmmm。これなら、江戸川橋まで行ってラーメ

ンにした方が良かった。「オタクは室町とか赤坂の砂場さんとどういう関係なんですか?」と支払いの時

に念のため聞いてみた。「あぁー、ノレンの文字は同じですねぇ・・・」。どういう意味か不明であった。

午後のおやつ 早稲田「モスバーガー」 スティックケーキ・ベイクドチーズケーキ 150円、アイスコー

    ヒーMサイズ 220

夜 家食 赤飯、切り昆布の煮付け、蕗の煮浸し土佐風、完熟ファーストトマトと貝割れ大根のスィート

      チリソース、いかなごのクギ煮、春キャベツとエノキ茸の味噌汁

    

   

「ニッポンの夕食」らしい和食の献立を、と取り掛かったが、トマトにスィートチリソースをかけてしまった

ため、タイが混じってしまった。だけど、これが旨いのよねー。甘くて辛くてエスニックの香りがしてさ。蕗

を食べたいと思いながら、あの異様な長さにメゲテ諦めていたが、今日はついに買った。筋を剥き、塩

茹でして灰汁を抜き、薄めの出汁でサッと煮て汁につけておく。シャリシャリした歯触りでマイウーだ。

赤飯を炊いたワケは、半年以上も続いた試練も近日解決の見込みがついたから。前祝いね。無酒日

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4月20日(日) 曇りのち小雨

朝 家食 赤飯、銀鮭の味噌漬け焼き、切り昆布の煮付け、蕗の煮浸し土佐風、春キャベツと豆腐の

     味噌汁

   

おやつ わらび餅、黒大豆つくね、千草28とメグスリの木ミックス茶

   

おやつを食べたら、ヘルスクラブに行きましょうかね。家食は美味しいから食べ過ぎてしまうんだよね。

夜 家食 赤飯、銀鱈の味噌漬け焼き、切り昆布の煮付け、完熟ファーストトマトと貝割れ大根のスィー

      トチリソース、蕗の煮浸し土佐風、春キャベツと豆腐の味噌汁

   

午後5時から大森さんの偲ぶ会があった。大森さんは、17年間通っていた美容院の元美容師。1年半

前に白血病になり、先月末亡くなった。私より4歳も若いのに、アッケない。私の知人で白血病で亡くな

ったのは、今年になってお2人目だ。そして、今日はその美容院の最後の日でもある。大森さんの死、

美容室「ふれあい」の閉店は悲しく寂しいことだが、現実の問題として次の美容院探しも頭が痛い。長

年頼り切っていたから、いざ無くなると本当に困る。クセや好みを分かってくれているって大事。無酒日

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【今週の振り返り】

自分で言うのも癪(しゃく)であるが、私は相当に不器用である。ま、生き方もそうかもしれないが、手先

の不器用さにおいては金メダル、いや禁治産者と言われても仕方がない。直線を描くことが出来ない。

定規を使っても、曲がってしまう。おでんやブリ大根を作る時、大根を俎板の上に乗せ、深呼吸をし、落

ち着いて慎重に包丁を入れる。スパッ。やっぱり曲がっちゃう。しかもカナリ。小中高と家庭科の時間は

調理を除いて地獄だった。洋裁の基本の運針が出来ないのだ。運針を憶えて雑巾を作る、という最初

の課題から母親にやって貰った。家系か? といつものように苦手なことを遺伝にしてしまいたい。それ

が、両親ともに異常に器用だったのだ。特に母親は、洋裁、和裁、編物、蒲団作り、着付けと何でもゴ

ザレの人で近所の若い奥さん方に指導までしていたほどだ。高校生になっても何にもデキナイ、娘の

家庭科実習課題を作りながら、母はさぞや嘆いていたのだろう。「何で私の娘があーなの? はぁ・・」

筆記試験は満点を取れたから、母の実習と合わせて、家庭科の通信簿はいつも「5」だった。

 そんな母が早くに亡くなってしまったので、洋服のボタンが取れたり、スカートの裾が垂れたりすると、

とても困った。ボタンが取れた服は着ないことにした。スカートの裾は、夏物ならセロテープで、生地の

厚い冬物はガムテープで貼り付ける手を思いついた。そんな時、大会社の社長にインタビューするた

めに出かけた。お話を伺いながら「ホホホホ・・・・」と上品に笑って相槌を打ち、ふと見るとフレアースカ

ートの裾がめくり上がって、ビッシリと貼ったガムテープが丸見えだった。周囲の人が、それを見たかど

うかは、確かめていない。

 結婚しなかったために、そんな私の弱点を責める舅、姑、夫、子供がいなくてつくづく良かったと思っ

ている。結婚したら「ワーストダメ嫁」になっちゃうもんなぁ。だから、これからもしないんだよん。

        安心しニャ。ヨメに来い、なんて言う物好きはいないよー。

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