パクパク日記355

        去年の今頃のこと覚えている? 日本、いや世界中がワクワクしていた

      

5月26日(月) 早朝雨 曇り  午後6時24分東北地方に震度6の激震

昼 新橋「末げん」 かま定食(かま丼、お吸い物、小鉢、漬け物) 1000

   

                かま丼は美しい丼だ         昼のメニューはかま定食、唐揚定食、龍田揚げ定食の3

店に入ると靴を脱ぐ。いつもはテーブル席に行くのだが、今日は相席の座敷だ。続々と座敷に入って来

た客8人全員が、「末げん」風親子丼のかま定食を注文。美しい丼に、生姜の利いた吸い物が旨い。

夜―1  南青山 「青山 ぼこい」 付き出し:エノキ卵焼、ポテトサラダ×2、空豆、鮎の煮浸し、コチ

           の薄作り、海老しんじょ、牛肉豆腐、桜海老と野菜のかき揚げ、春菊の胡麻和え、焼おにぎりと

           沢庵、生ビール、「酔仙」(岩手)×3

   

   

   

   

「さぁ出発しましょうか」と思った途端、激しい地震。ビルの10階の自室にいたのだが、机にしがみつい

たまま、机の下に潜ろうか悩む。あぁ、気持ちワリー。隣室のHM子さんは「テレビ、テレビ、地震速報

を見ましょう」なんて落ち着き払って歩き回っている。コワイゾー。5分も続いただろうか。酒を飲む前に

地震の揺れで酔ってしまった。Sブーと地下鉄で表参道に向かう。地下鉄に乗っていたら、あの揺れに

は気がつかなかっただろうが、やっぱり地下も怖いよね。「青山ぼこい」では、3月に96歳で亡くなった

俳人の鈴木真砂女さんそっくりのおばあちゃまが、ご家族を中心に頑張っておられる。惣菜料理が中

心だが、板前のシゴトをした料理もたくさんあって。ポテトサラダは余りの旨さにお替り。5時間ことこと

煮たという鮎の煮浸しは、骨も頭も缶詰のような柔らかさでムッチャウマイぞ。雑誌の「PEN」に紹介さ

れたということで、予約の電話はバンバン鳴るのを申し訳なさそうに断わっている。「ご紹介は有り難い

んですけど、ご常連さんをお断りするのはツライです」って。どうしても行きたい人は開店時間の5時半

とか遅く(ラストオーダー23時)に行くという方法が良いかも。「ぼこい」の意味は、「母恋」ですってさ。

店には関係ないが、禁じられた恋を貫き通した鈴木真砂女さんの俳句の中で、私が一番好きな句は

          (うすものや人悲します恋をして  真砂女  

夜―2 南青山「Cafe‘ Madu 」 ケーキ、ジントニック×2

Sブーと次の旅行先はどこが良いかを考える。彼女はカプチーノとコーヒーなんか飲んでいる。

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5月27日(火) 曇り 朝方と夕方から雨

昼 茅場町「鈴木」 ヘルシー弁当

   

ミーティング中に昼食時間に突入してしまい、お弁当をご馳走になった。美味しいものがちょっとずつ入

ったお弁当だ。珍しくちょっと緊張していたにも関わらず、写真もちゃんと取り、しっかり全部食べる。

午後のおやつ 「小川軒」 レーズンウィッチ、コーヒー

   

先週頂いたのに毎日「今これを食べると夜の食事に支障がある」と冷蔵庫に保管していた。今日こそ。

夜 早稲田・リーガロイヤルホテル東京「カフェバー コルベイユ」 野菜たっぷりの田舎風スープ エダ

            ムチーズかけ 700円、ほうれん草のフレッシュサラダ 自家製ベーコンの網焼き添え 800円、森

            のキノコスパゲティ 和風仕立て 1200円、フランボアーズ・シャーベット 400

   

   

平日夜のプール敢行。しかも、酒も飲まなかった。「運動&無酒」を実行した後は、何とも言えない達成

感を味わえる。そして自分を褒めたくなる。「エライ!」。量が少ないと思ったが、満腹になった。無酒日

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5月28日(水) 早朝雨 久々に青空を見たが、すぐに曇る

昼 銀座「貴船」   刺身定食 (刺身盛り合わせ、穴子の天麩羅、小鉢2点、ご飯、漬け物、味噌汁、

         デザート:お汁粉) 1500円 

   

   

お気に入りの和食の店「貴船」が、いつの間に引っ越してしまい探していた。銀座7丁目の旧電通通り

に面したビルの8階に引っ越したと後で知る。移転後初めてだったのでご主人にも挨拶。なるほど、店

が随分大きくなって明るい店に変身。栄転という訳ね。刺身定食には穴子の天麩羅もついて豪華だ。

夜―1 早稲田都バス車庫前「亀吉寿司」  刺身(スミイカ、コハダ、ウニ)、ハダガリ巻、穴子、海老、

           ビール、冷酒

   

   

4ヶ月ぶりにA先生にご出張を願う。私は役に立たないから、DMのバーゲン情報なんぞを眺めている

だけ。2時間ほどでA先生の設定は終了。久々に「亀吉寿司」に行くか。最近すっかりご無沙汰してい

る。私が鮨屋で食べる量が少な過ぎるとお叱りを受ける。えー?だって私は基本的に大喰いじゃぁない

んだよー。「想像を絶する健啖家」なんて誤解されているようだけどさ。これだけ食べれば十分ですよ。

夜―2 早稲田・リーガロイヤルホテル東京「セラーバー」 枝つき干しぶどう、昔レシピのジンフィズ、

         ジントニック

   

A先生は結構お鮨を食べたようだが、ここでも野菜スティックを注文。私は小食だから食べない。ジンフ

ィズを注文するとIさんが昔レシピの、というスタイルで作ってくれた。どこが違うのかわからなかったが。

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5月29日(木) ピーカン 暑い!

昼 九段下 「ベル」 2分の1カレーと煮物盛り合わせ定食 800

   

午前中、とんだヘマをしちまった。どんなヘマか? 恥ずかしいから言わない。いつだったか土曜日にタ

クシーで来て定休日と知ってガックリ来た九段下の「斑鳩」。今日こそ、と行ってみたが、15人も並んで

いた。30分は待つらしい。平日の昼に30分も行列作ってラーメンなんか食べちゃいられないよ。行列

から離れてフト後ろを見ると「カレーの店」という看板が道の反対側に見えた。「ベル」という店。入って

みると小さな店内にズラリと野菜の煮物やお浸しなどの惣菜が並んでいる。カレーのハーフと野菜盛り

合わせの定食にした。メニューは4種類(魚は2種あるから正確には5種)。私の後に入って来た人が

皆違うメニューを頼んだので全部見ることができた。それにしても「行列の出来るメニュー」とか「絶品カ

レー」なんて自分で書いてしまうセンスがちょっとねぇ。行列から離れて来ただけに鼻白んじゃうよなぁ。

夕方のおやつ 赤坂「アンナミラーズ」 アップルパイ 580円、コーヒー 450

   

「アンナミラーズ」のウェイトレスの制服はどうしてあんなに短いのか。男性人気が高いのはそのせい?

夜―1 文京区水道・凸版ホール「フォレスタ」 休憩時間のスナック(サンドイッチ、巻鮨、フルーツな

          ど)、赤ワイン

   

ご招待を頂き凸版ホールのコンサートに行く。キャスリーン・バトルと新イタリア合奏団の演奏。キャスリ

ーン・バトルといえば、十数年前にコマーシャルでヘンデルの「オン・ブラ・マイフ」を歌って一躍人気者

になった。ミーハ−だった私も彼女のコンサートで最前列の席に座り、握手なんかして貰っちゃったし、

メトロポリタンオペラで来日した時は「フィガロの結婚」も見た。透き通るような美しい声だが、声量が無

いというのが印象だ。彼女を見るのは十年以上ぶりだが、舞台に出て来た姿を見てビックリした。20キ

ロは太ったんじゃないか?「痩せたジェシー・ノーマン」かと思っちゃったよ。が、声量は小さいままだ。

今日のプログラムは新イタリア合奏団が演奏したピアソラの「ブエノスアイレスの夏」が一番良かった。

夜―2 早稲田・リーガロイヤルホテル東京「セラーバー」 マリゲリータピッツァ、シェフサラダ(ハーフ

         サイズ)、ジントニック

   

ここのマリゲリータピッツァは、おせんべいのように薄い。超クリスピーでパリパリして旨い。小S子さん

は超小食だから、この2皿を2人でシェアして十分でサラダを残すほど。私も小食の方だしね。へへ。

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530日(金) 晴れ 風が気持ち良い

昼 江戸川橋 「新雅」 タンメン 550円、餃子 450

   

数ヶ月前に『dancyu』で「タンメンの逆襲」という小特集をやっていたが、そこで紹介された店の中で一

番野菜の量が多いのが「新雅」という店だった。その時から来ようと思っていた。10人入れば一杯の8

畳ほどの小さな小さな店。住宅街にあるのに、サラリーマンが押しかけて昼ドキは行列だ。餃子は小ぶ

りだが、表面はカリカリ。タンメンのドッサリ野菜はシャキシャキ感があって旨い。それに値段の安さに

感動!ラーメン、ソース焼きソバ450円、ワンタン500円、タンメン、モヤシそば、チャーハン550円。

650円のニラそばも旨そうだなぁ。究極の狭さに挑戦しているような調理場で3人が元気に働く店。

夕方のお茶 南新宿「ベローチェ」 アイスカフェオーレ 199

夜 家食 山盛り野菜のスープ、茹で卵、キュウリ、「メリッサ」の衝撃のメロンパンと胚芽パン

   

5月というのに、沖縄、九州地方は台風4号が来ている。5月の台風は観測史上3回目、上陸すると3

8年ぶりの5月台風になると言う。東北の地震は月曜日だったし、天候までがイジワルするか。7時半

に帰宅して家食の準備。お店で「野菜たっぷりスープ」や「具だくさん汁」なんて注文しても「たっぷり」や

「たくさん」だったタメシは無い。それに全体の量が少な過ぎるよ。ニンニク、ベーコン、セロリ、ニンジ

ン、玉葱、山のようなキャベツ、トマトを入れたところで鍋が一杯に。これが「見本だぁ」のつもり。無酒日

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5月31日(土) 台風4号が温帯低気圧に変わり大雨

朝 家食  ニラとエノキ茸の炒め物、山盛り野菜のスープ、茹で卵、「メリッサ」の胚芽パントースト

   

せっかくの週末だが、どしゃ降りである。台風4号は温帯低気圧になったらしいが、その影響で雨量が

多い。こんな天気じゃ出かけるのもシンドイ。家でゆっくり来し方行く末についてでも考えましょうかね。

おやつ 「メリッサ」メイプルシュガーラスク、「サーティー」生チョコレート、「亀屋万年堂」大相撲羊羹(黒

          砂糖味、抹茶味)、「僕のお茶」 深蒸し煎茶

   

ラスクなんてものを食べなくなって何十年になるだろう。懐かしくなって買った「メリッサ」のメイプルシュ

ガーラスクはバカウマだった。甘くて香ばしくカリカリ。こんなおやつなら普通は紅茶だろうが、煎茶で。

夜 家食 ぶり大根煮、三種(山椒の佃煮・鯛の削り粉・万能ネギ)の冷奴、ネギと大根の葉納豆、山盛

          り野菜のスープ、ご飯

   

ブリのアラを買った。ただのアラ煮より、大根と一緒に煮た方がボリュームも出るな。冬と違って今頃の

大根は柔らかく無いので魚と合わせる前に、面取りして米の伽汁でゆっくり下煮する。ブリのアラは鱗

を取り、血合いなどを洗って熱湯で下処理。煮汁に中国産の山椒と京都の山椒の佃煮、皮付きの生姜

のブツ切りを入れて煮てみた。柚子を飾って黒七味をパラリ。自分で言うのも何だが、「良い仕事をなさ

いましたねぇ。おいしゅうございます」。冷奴には、A先生のお土産鯛の削り粉や山椒の佃煮を叩いた

ものを乗せて三色と洒落る。これに七年もののバルサミコ酢をかけてみた。面白い奴になった。無酒日

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6月1日(日) 雨のち曇り

朝 家食 キュウリとミディトマトのサラダ、ぶり大根煮、大根の葉納豆、山盛り野菜のスープ、ご飯

   

「台風一過」のハズなのに、今日も雨。。ぶり大根は味が沁みて更に美味しくなった。今日から6月。

おやつ 「メリッサ」メイプルシュガーラスク、「亀屋万年堂」大相撲羊羹(梅味、小豆味)、「僕のお 茶」 

    深蒸し煎茶

   

昨日寺尾の、そして今日は貴乃花の引退断髪式があった。最後の土俵入りでは、シッカと正面を見据

える貴乃花のキラキラした強い眼差しが印象的だった。力士生活では毀誉褒貶いろいろあったけど、

人気という点では大鵬と貴乃花は別格だった。今後日本人でこれほどの花も実もある力士は出て来な

いかもしれない。第65代横綱貴乃花は土俵を去った。関係ないけどメイプルシュガーラスクは旨い!

夜 家食 もやしとニラの炒め物、絹さやとシメジの黒酢かけ、ぶり大根煮、山盛り野菜のスープ、ご飯

   

肩こりがヒドイので、ヘルスクラブで運動後浪越式指圧を受ける。あぁ、この指圧師の方、以前宿泊した

時施術して貰った人だ。60分のところ75分もやって貰ってラッキー!日曜日の夜なので冷蔵庫の中の

野菜を全部使う。でも、炒めても、酢の物にしても材料が同じようだから変わりばえがしない。 無酒日

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【今週の振り返り】

早稲田大学構内にある大隈庭園は週に何日か開放されている。天気の良い日散歩に行くと、庭園の

一隅に小さなバラ園があった。いくつかの種類のバラが咲き乱れていた。最初に私の目を引き、近づ

いてシミジミ眺めたバラは、真っ赤で派手なバラではなく、大きさは中程の淡いピンクのバラ(今週の表

紙の写真)。今で言うガーデニングが大好きだった父が育てていたのと同じバラだ。転勤で家を何度か

変わったが、父はどこの家でも花を育て、木の世話をしていた。特に長野県大町市では、角地に立つ

社宅のL字の塀を全部利用してピンクのバラの木を這わせていた。6月の梅雨の前後には、塀越し一

面にバラの花が咲き乱れた。遠くからでも、我が家の塀は白く見えたほどだ。花びらが集まってようやく

ピンクとなるが、一枚一枚は白に近いほどの淡いピンク。殊に蕾からそっと咲き始める頃の花が一番

好きだった。そのバラは、やがて分けられて世田谷の社宅に移され、今は小平の誰もいない家の庭で

咲いているハズだ。父と同じで母も植物育てが大好き。母の方は花より野菜つくりが得意だった。分譲

地でなかなか家を建てない人に交渉して、東京でも家庭菜園を作ってしまった。夏になると、もぎ立て

野菜の味噌汁、浅漬け、サラダなどが食卓に上った。野菜は実に旨かった。母の妹の叔母も野菜つく

りが趣味のような人だった。

しかるに私は・・・・・。

15年も自宅の中にあったゴムの木が、両親が亡くなってから枯れてしまった。お祝いに「幸せの木」を

貰ったが、これも枯れた。次に「愛の木」を頂き、これを枯らしては一生愛に恵まれん!と何かと気をつ

かったが、枯れた。あぁ・・・・。友人にその話をしたら「サボテンなら大丈夫」と言われ、サボテンと恐る

恐る暮らし始めた。そして、サボテンも枯れた。サボテンも枯らしてしまう程メンテナンスが出来ない女

を「サボテン女」と言うと聞いた。もう植物に関しては無能力と諦めた。しかし、最後にもう一度と、花屋

さんに事情を話して「世話をしなくても絶対枯れない」木と太鼓判を押して貰って購入したのは竹の木。

日当りの良いベランダに置いたが、3日目からハラハラと葉が散り始め、それからはガンガンに葉が散

る。ベランダ中が枯れ葉だらけになり、風が吹くとあちこちに舞ってしまう。仕方なく管理人さんに引き取

って貰ったら、急に元気になった。見るだけなら、花も木も大好きなのに、あちらが私を受け入れてくれ

ない。一生ものの片思いだ。こんな人間は、夫とか子供を枯らしてしまうのだろうか。独身で良かった。

          私を飼おうなんて思わニャイでね こわいニャー!

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