パクパク日記364

      ウン十ウン年働いたカタカナの会社を辞めた。そして、ひらがなの会社に入った。

    

6月23日(月) 曇り夕刻ちょっと雨

昼 銀座「堂島」 季節の弁当定食 小鉢、野菜シャーベット付き 1500

   

8丁目のポルシェビルの2階にとても便利な店がある。昼飯のドピークに行っても必ず座れて、ちょっと

カシコマッタビジネス用ランチもOK。しかも値段も手頃。難はすぐお腹が空くこと。それは私だけのよう

だが。Mちゃんと食事をして扇子を頂いた。新入社員だったMちゃんもすっかりエラクなって頼もしい。

夜―1 銀座「牛庵」 牛肉の佃煮、神戸牛ヒレステーキ 200グラム÷2、神戸牛のシャブシャブコース

        (前菜:マグロの白醤油カルパッチョ・山芋のすり身豆腐・白身魚のソティ、牛肉のタタキ、ミニサラ

         ダ、しゃぶしゃぶ、〆うどん、フルーツゼリーとメロン)、生ビール、冷酒

   

   

   

午後3時から部屋の片付け第1弾。やっぱり「堂島」のランチだったからか、2時半には空腹を憶える。

オカシイなぁ・・・・。オカシイのは私だね。空腹でも今週中に片付けなくちゃならぬ。Sブーとひたすら肉

体労働を続けた。ウン十ウン年過したんだから当然だけど、ホントに山のようにいろいろあってビック

リ。あぁ腹減ったぁ。三分の二が終わったところで今日は終了。Sブーが「肉体労働の後は、に、に、肉

が食べたーーい!」と言うので「牛庵」へ。結局、ステーキとしゃぶしゃぶと両方食べて満腹になった。

夜―2 銀座「バー モンド」 カクテル3

あまりにお腹がいっぱいで帰る気になれず「モンド」に行く。腹ゴナシカクテルを作って貰う。コナレタ。

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6月24日(火) 降ったり止んだり

昼 銀座「味彩」 坦々麺 700円

   

早めに出社。忙しいから。こんな日サッと食べるなら「味彩」は良い選択だ。しかし坦々麺は旨くない。

午後のおやつ 会議に出た和菓子

     

今日午後会議が2つあり、会社を2つ辞めた。ここの会議はいつも美味しい和菓子が出て嬉しかった。

夜 汐留カレッタ「炭遊 車屋」 コース(前菜:アワビの塩蒸し・小鯛鮨・胡麻和え、特製つくね 卵黄添

       え、刺身盛り合わせ:本鮪・ヤリイカ・ハモ、特選串焼:和牛・フランス鴨、車海老の塩焼き 金針葉

       と白バイ貝、石垣豆腐と揚げ帆立貝、稲庭うどん、カシスムースとバニラアイス、生ビール、冷酒

       (男山御免酒)

   

   

   

汐留シオサイトが、どんどん姿を作りつつある。日テレビルもロイヤルパークホテルも完成だしね。一番

にオープンした電通ビルに付属した電通四季劇場「海」に一度来たことがあるきりで、近所なのに近づ

かなかった。迷子になりそうで・・・。しかし、今日の宴会はその汐留カレッタの中の店なのだ。F君にくっ

ついて地下を歩いて行ったら、ちゃんと着いた。殆どの人は迷って遅刻した。何となく店名から期待はし

ていなかったのだが、これが結構イケタのであります。特に卵黄を添えた特製つくねはとても美味しい。

コース料理で頂いたが、おでんや焼き鳥などアラカルトも豊富で、お財布にやさしい値段のようだった。

ところで「カレッタ」って、亀の学名だということ、知っていました?忙しい街だから、亀のようにゆったり。

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6月25日(水) 激しい雨 昼過ぎからウソのような蒸し暑い晴れ

昼 銀座「堂島」 冷し半田そうめん定食(サラダ、小鉢、じゃこおにぎり、半田そうめん、野菜シャーベッ

      ト) 1050円

   

午前中に行われた株主総会でウン十ウン年勤めた会社を辞めた。HM子さんも今月いっぱい。しかし

こちらが忙しくて食事をする機会が無い。ならば今日のお昼に行きましょう、とまたもや「堂島」に行く。

ただでさえ、すぐ空腹になる店だから、そうめん定食は如何かと思ったが、じゃこのおにぎりが2つ付い

ていた。半田そうめんが旨い。ニンジンとカボチャ、オレンジジュースで作った野菜シャーベットもいい。

午後のお茶 六本木「ふらんす菓子クローバー」 カプチーノ 1000円、ショコラ・プ・ラーン 450

   

午後六本木ヒルズに初めて行った。オープン3日で100万人押し寄せたなんてニュースを見て恐れを

なし、近づかなかった。自慢じゃないけど、新丸ビルだって行ったことないもんね。汐留も含めて「流行

地域」には、なかなか行かないという性格である。お台場に行ったのも、話題がすっかり下火になった

頃だったしね。つまりは、田舎もんなんだね。しかし、今日はここのメインビルでリハーサルがあるので

来ざるを得ない。49階に上がって、東京の街を睥睨した。ふーーん、東京って広いような狭いような。

帰りにやっぱりお腹が空いて久々に「クローバー」に行く。お茶とお菓子で安いランチ3回食べられる。

夜―1 赤坂「一笑美茶楼」 コース(夏の薫り 前菜盛り合わせ、酸味と辛味の入った京都酸辣湯、海

         老と若鮎の香り揚げ盛り合わせ、活オマール海老の朝天唐辛子炒め、幻の豚 梅山豚のトロトロ

         煮込み、汁緬、中国茶、デザート、シャンパン、ビール、紹興酒、白ワイン、ウーロン茶

   

   

   

ちょっと前に「・・・してあげましょう」を連発するシェフの話を書いたが、今日はそのシェフの店で会があ

った。私も送別される1人である。有名なオペラと同じ店には行ったことは無いが、ここ「一笑美茶楼」

の料理はかなり美味しい。擦った山芋をトッピングした酸味と辛味京都酸辣湯もなかなか良いし活オマ

ール海老の朝天唐辛子炒めは朝天唐辛子の辛味が海老に移って香り高い。幻の豚と言う梅山豚のト

ロトロ煮込みは、ホントにトロトロ。送られる人、歓迎される人の似顔絵が即興で描かれた。キャッ!!  

夜―2 六本木「3005年」 ビール、ウーロン茶

謎のバスガイドが案内するバスで、この日2度目の六本木。最後だからと3回歌って途中で失礼する。

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6月26日(木) 曇り 夜激しい雷雨

昼 新しい会社の会議で 「鮨勝」握り鮨

   

今朝もSブーにモーニングコールを頼んだが、保険としてR子も電話してくれた。最後の週というのに

緊張する日が続く。昨日のリハーサルで来た甲斐あり、迷子にならずに六本木ヒルズに行くことが出来

た。なかなか面白い株主総会だった。そして、昨日ウン十ウン年働いた会社を昨日辞めたばかりなの

に、24時間後には、新しい会社に入ってしまった。会社に戻り(私は初めて行く)会議では鮨が出た。

夜 中目黒「驀仙坊」 前菜盛り合わせ(トマトのお浸し、つぶ貝ヒモ、鴨肉、ワラビ味噌、冷す茄子の胡

      麻酢)、蕎麦豆腐、出汁巻、葱ぬた、つくねと大根の煮付け、ワラビの茎のお浸し、鶏わさ、伏見唐

      辛子の塩焼き、穴子きゅうり、天麩羅盛り合わせ、せいろ大盛り、生ビール、冷酒(「黒川」龍、喜

      久酔)

      

  

 

「驀仙坊」は「ばぐざんぼう」と読むそうだ。中目黒にある会社も今日辞めたが、店の希望を聞かれて蕎

麦の店と答えた。酒の肴のメニューも多く、料理は丁寧な作り。日本酒や焼酎の品揃えも良い。メニュ

ーには載っていない「黒川」龍と喜久酔の4合瓶を飲んだが、両方ともとても旨い。最後の蕎麦も好き

な蕎麦だが、何せ全席禁煙なので、何度も外に吸いに行くのが面倒。途中で激しい雨が降り出した。

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6月27日(金) 晴れ 暑いぞ!

昼 銀座「維新號」 焼売(3ヶ) 450円、野菜焼きそば(やわらかい) 900円、ライチ

   

現役「銀座OL」(?)として最後のランチはどこへ行こうか。今日の午後は長丁場なので、しっかり食べ

よう。途中で小S子さん、NIさんに会って「一緒にサンドイッチの店は如何が?」と言われたが、初志貫

徹。「維新號」で好きなメニューベスト3は、セロリそば+カラシ菜饅、海老と青海苔焼飯、そしてこの野

菜焼きそばのやわらかいの。しっかり食べるには焼売も食べよう。でも量が多すぎ麺を残しちゃった。

午後のおやつ 会社の自室で 目白「志むら」の水羊羹とピリ辛おかき、日本茶

午後1時からの総会で1社辞めた。これで5社全部辞めたことになる。いよいよ、最後の部屋の片づ

け作業に突入。Sブー隊長に、服装から気合い十分のHM子さん、3代前の秘書KKまでが手伝って

くれた。R子は、自宅近くの目白「志むら」で、作業休憩のお茶菓子を買って来てくれていた。「志むら」

は九十九餅で有名。ツルリと食べられる水羊羹も美味しいが、ピリ辛いおかきが旨い!R子ありがと。

夜―1 銀座「ふく留」 揚げ蕎麦、コース(前菜:生ハムと無花果・穴子鮨・海老・チーズを詰めた空豆

        の海苔揚げ・京菜の煮びたし、ハモとじゅんさいの吸い物、刺身:カツオとさより、牛タンと大根の

        炊き合わせ、鮎の塩焼き、せいろ、デザート:わらび餅・巨峰と西瓜、生ビール、冷酒「立山」

   

   

   

すべての荷物を箱詰めし、挨拶状も完成。パソコンのデータを全部消した時には、既に9時半になって

いた。ストレージや机、部屋の鍵を返し、IDカードも返却。さよなら。Sブーとボーナス後の金曜日で酔

っ払いが溢れる銀座で挨拶状を次々と投函。これで全部終わりだ。お腹が空いた。こんな日は、遅くて

も美味しくてしっかりした料理を食べたい。「ふく留」は、その点深夜3時までやっているから貴重だ。女

将に「今日が最後」とお話すると、お代を「学割」並にして頂いてしまった。ご馳走様でございました。

夜―2 銀座「リトルスミス」 オニオンスープ、マルガリータ、ジントニック3

   

もう12時近い。雨がシトシト降って来た。酒を飲まないSブーは、最後の晩なんだから、もっとどこかに

行こう!と言う。「リトルスミス」に行った。Sブーはパッションフルーツ、キュウイ、白桃と、フルーツを使

ったノンアルコールカクテルを飲み続ける。その点ジントニックなんて透明でツマラナイわな。彼女とは

ウン十ウン年のうち19年のつきあいだ。私はホッとし、彼女は寂しそう。もう2時半だよ。帰ろうね。

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6月28日(土) 雨午後から曇り

昼 早稲田「メーヤウ」 ダブルカレーセット(インド激辛チキンカレー☆☆☆☆、インド野菜カレー☆半

      分)900円、+サラダ 100円、+ラッシー 200

   

4時に寝たのに、8時に電話で起こされた。今週はずっと寝不足だったし、目が腐る程寝ていようと思っ

たのに。「熟女5人より」という、とても大きな花束が届いた。メッセージが嬉しい。ピーンポーン。あら?

また何か届いたわ。私が退社する日をちゃんと覚えていて、こんなプレゼントをしてくれるなんて嬉しい

ですねー。先週「メーヤウ」で忘れ物をした。それを取りに行きついでに昼を食べる。週替わりカレーの

☆☆☆☆☆激辛チキンカレーはまたも売り切れだった。もう4回食べ損なっている。グヤジーぞぉ。

午後のおやつ 早稲田「フェニックス」 パンナコッタエスプレッソソースかけ380円、カプチーノ 380

   

夜 早稲田「花月」 坦々麺 700円、野菜炒め 450円、焼餃子 450

   

退職直後、寝不足、疲労困憊でも、しっかり運動。プールでは、大変な有名人会員と遭遇。1100メート

ル運動したらヘロヘロ。浪越式指圧をして貰って生き返る。夕食も面倒だし「花月」で済ませた。無酒日

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6月29日(日) 晴れ

昼 四谷・舟町「峨嵋山」 麻婆豆腐定食(激辛麻婆豆腐、小鉢、漬け物、スープ、ご飯) 800

   

以前から「峨嵋山」に来たいと思っていた。峨嵋山と言えば、中国・四川省にある有名な山だが、昨年

本場の四川料理を食べつつ、峨嵋山などの風光明媚な観光地にも行こうと誘われた。高温多湿の四

川省の夏は自信が無いのでヤメにした。さて、舟町の「峨嵋山」。夜は本格的な四川料理のコースがあ

って人気の店だが、昼も定食4種、麺類4種類あって充実している。麻婆豆腐と坦々麺には中辛、激

辛、超激辛の3段階を指定できる。超激辛としたいところだが、初めてなので激辛にした。辛く無いよ。

午後のお茶 四谷・荒木町「にんじん」 カフェオレ 600

退任騒ぎで午後の打ち合わせの準備を何もしていない。資料を集中して読む。店の中は競馬の話題。

夜 四谷・荒木町「韓国家庭料理 ふるさと」 小鉢4品、白菜キムチ 580円、チヂミ 950円、ユッケジ

      ャンスープ 1200円、ご飯、ウーロン茶

   

   

四谷3丁目近辺で打ち合わせがあり、終わったのは6時近くだった。それならば、美味しい店が密集し

ているこの界隈で夕食もしてしまおうかなぁ。猫を撮影しながら歩いていると「メチャ辛ミソ炭火焼」の文

字を発見。韓国家庭料理の「ふるさと」という店の看板がズラーッと続いている。それに釣られて店に入

ってしまった。今日は無酒日の予定だし、ビール必須の焼肉はヤメ。家庭料理にする。チヂミは薄くて

カリカリして旨い。ユッケジャンも「辛くね」と注文したのでかなりの辛さ。健康的な夕食である。無酒日

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【今週の振り返り】

会社を辞めるのは2度目だ。しかし、最初の体験は、たった142日勤めただけで会社を辞めてしまった

のだから、あまり参考にはならない。その後の失業期間も1ヶ月弱と短いものではあったが、その失業

経験は私の人生に大きなものをもたらした。就職活動なら一斉に始めるからいいのだが、皆が忙しそう

に働いている街で、1人とぼとぼと転職活動をするのはツラカッタ。「当社には4年制大学卒の女性の

採用はありません。高卒の待遇でも良いですか?」こんな会社は山のようにあった。「中途採用だと、

新卒で入社した人とは待遇に差が出ますが、よろしいですね?」とも言われた。「そんなのオカシイじゃ

ん!年も同じなんだし、入社してからだって半年経っただけでしょ!!」腹の中は煮えくり返った。喫茶

店で上司の悪口を言っている女性を見て「仕事があるだけ幸せじゃないか!だいたいあなたは会社で

役に立っているのぉ? そんなにイやなら、とっとと私と代わりなさいよ!」などと百万回心の中で呟い

た。とんだ八つ当たりである。その時、私に呪われた人、ごめんね。

しかし、その後ポコッと一昨日までいた会社に入社することが出来て、私の人生はガラリと変わったの

である。その会社は新卒と中途の差別も無ければ、男女同一賃金、仕事の内容も男女同じという、結

構毛だらけの会社であった。ここではたくさんの仕事をした。1ヶ月の失業&転職活動時代に味わった

憤りを心の炎として、世直しめいた仕事に青春を賭けた。ま、そんな大袈裟なことでもないけどね。嬉し

いことに、努力したことが大きな実をつけて、ちょっとは社会のお役に立てたと思っている。少女(?)だ

った私が、結構な年齢になるまで働いたが、働いた年数よりも、頑張ったことが社会のお役にも立てた

ことが何よりも嬉しい。飽きっぽい私がこんなに長く続けたことを、あの世の両親が一番驚き、そして褒

めてくれているような気がする。ヘヘヘ―。照れちゃうよ。

さて。私の人生も第3楽章。時々仕事もする「はぐれ雲プー子」生活の始まり、始まり。

     ウン十ウン年働いて疲れたビーニャーzzz

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