パクパク日記4年9月２週
地震ぐらぐら、台風ゴーゴー吹き荒れて・・・・日暮れも早き秋の釣瓶落とし
9月 6日（月） 曇り後晴れ 湿気がスゴイ！
朝 家食 味噌おじや、じゃが芋ゴロゴロ切り干し大根
昨夜「妻家房」で食事を摂っている時、グラリと来た。そして、和歌山沖で夜中に震度５の強い地震。全
く報道されなかったが、その数分後東京でも揺れた。少なくとも２３階の我が家は、かなり長い間ゆらゆ
らと揺れていて、酔ってしまった程。浅間山の爆発、何度も押し寄せる台風、北オセチア共和国での残
忍極まりないテロ活動、そして地震。オリンピックが終ってから自然と人間が為せる業で、世界も日本も
トンデモナイことになっている。食欲が無くなると書くのが常道だが、腹は空くのだ。残りものをドッサリ。
昼 赤坂見附 「ベトナム・アリス」 生春巻とフォーセット（フォー・ボー） 1050円
フォーはベトナム全土にあるように思えるが、実は北の地方首都ハノイあたりの米緬である。代表的な
ものはフォー・ボーとフォー・ガー。ボーはぼーっとしている牛、ガーはガーガーうるさい鶏。覚え易いで
しょ？いつもガーを食べるが、何となく今の時の流れを変えたく、ボーに。アッという間に食べちゃった。
夜―１ 一番町 「東条会館」 パーティにて パーティ料理をちょっと
今晩はアメフットチームのキックオフパーティである。早くも１５日から秋のリーグ戦が始まる。大男の選
手達はスーツ姿で、チアも私服で畏まっている。スポンサーの前だからね。チームに加わって、もう17
年になるのだなぁ。リーグ戦を前にしての1週間は毎年ドキドキとキンチョーする。久々に優勝してね！
夜―２ 家食 「丸美屋」の海鮮味スープ米緬、「谷井農園」の巨峰、沖縄のシークアーサー
左）パーティの一皿 右）家でハシゴ飯
パーティでご挨拶などしているうちに、山のようにあった料理はあらかた消えていた。ほんの一皿食べ
ただけなのに。みんなとどこかに飲みに行くか、一人で飲みに行くか、一人で食べに行くか。どれもヤメ
テ帰宅して補食。「丸美屋」のスープ米緬シリーズは、殆ど坦々味だが、珍しく海鮮味だった。 無酒日
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
9月 ７日（火） 晴れ 湿気今日も高く、風きわめて強し 台風18号九州、中国地方で大暴れ
朝 家食 「浅野屋」のパン・オ・レのトースト、チーズ、小笠原島のレモンジャム、「丸美屋」のスープ米
緬、きな粉と擂り胡麻かけヨーグルト、コーヒー
台風１８号は九州・中国地方をなぎ倒して北東に向かっている。午前8時半、マンションの部屋がユラッ
と揺れた。またかよー！テレビでは即刻和歌山や三重が震度４とか３とか伝えている。耐震、免震は一
応安心だが、こんなんじゃあ乗りモノ酔いの人はトーテー高層階には住めない。昨日に続いて6時半
起床したから、ユラユラしている時は朝食を済ませていた。大S子の小笠原土産のレモンジャム旨し。
昼 白山「レザン」イングラセット（インドグラタンとサラダ、ダッチ式水出しアイスコーヒーセット） 890円
月１病院の帰り。オーブンでアッチッチに焼かれたイングラが運ばれて来た。ひと口、あっぢーー！ハフ
ハフ・・・・イングラはれすねー・・・あぢぢ・・ご飯にカレーかけて・・・アヂアヂ・・真中にれすねー・・・あぁ
ハフハフ・・・ゆれたまご（注：茹で卵）のっけて・・・マヨネールとチールを・・アヂャアヂャ・・・・かけ、オー
ブンで焼くのれーす・・・。インログラタン・・・・熱っいのぉ・・・・の略らしーれすー。水出しコーヒーうまい。
夜 門前仲町 「深川志づ香」 お任せコース（ほうれん草と菊のお浸し、お造り盛り合わせ：蛸、シ
ャ
甘
白
読者の諸兄諸姉は、もしかしたら（あくまでももしかしたらです）夢子が「大喰らい」と誤解しておいでで
はないだ廊下。いま、もちろん思っているよ、とうなずいた方、それは間違いですぞ。大間違いです象。
喰い意地が張っているということ、すぐ空腹になること、そして食べ物の事ばかり考えているっちゅうこ
とは、即ち大喰らいではないのであり桝。今晩、約1年ぶりの「深川志づ香」に小S子さんと行って、そ
のことをシミジミ実感したのでR。大S子のように、小S子さんが次の料理を食べるために、今ある料理
を食べて欲しいと懇願しても、ひれ伏しても、土下座しても、私はそれを食べられ軟だ。それを食べちゃ
うと、自分の分の完食が危うくなったのだ与。今思う、大S子は偉大也。ただ最後の稲庭うどんは予め
「0.
5人前と1.5人前にうどんを分けて」とお願いしたので、何とか面目は立った野田。ホッとしたの駄。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
9月 ８日（水） 晴れ 本日も風強し 台風18号は北海道上空
朝 家食 「浅野屋」のシナモンラスク、「丸美屋」のスープ米緬、シークアーサー、コーヒー
ラスクはカリカリと甘い
今年は台風の当り年だそうだ。台風が上陸する平均回数は１、６回だそうだが、今年は9月初旬にして
既に7回を数えた。異常である。台風１８号はその中でも最大級の大きさで、沖縄、九州、四国、中国、
山陰地方をゴーゴーと進み、一旦日本海に出て東北、北海道に再上陸。国宝の宮島も壊れちゃうし、
青森のリンゴがボタボタ落ちる、トラックや船までひっくり返るし、ホントにまぁ、エライことになっている
のだ。東京なんぞ被害が少なく有り難いことだと思うが、昨夜ベランダの椅子が２つ飛び、決死の覚悟
で救助に行った。沖縄のシークアーサーは酸っぱい。口が曲がる程酸っぱい。シナモンラスクは甘い。
昼 新大阪 「美々卯」 かやくうどんセット（かやくうどん、3種の小鉢、ご飯） 1312円
具沢山のかやくですねん
大阪で昼飯何たべる？そやなぁ、一番行きたいんは阪神百貨店のフードパークなんやけど、もう遅いし
なぁ。次は天満橋にある「ハチ」のカレーやな。でも、ちょっと遠いわなぁ。ほな「美々卯」でおうどんにし
よか？そやな、それにするわ。おうどんだけでは足りまへんでぇ。ご飯をつけてやー、おかずもなぁー。
夜―１ 名古屋・納屋橋 「宮鍵」 かしわ味噌すきコース（枝豆入りもずく酢、かしわのポン酢おろし、
鶏わさ、かしわ味噌すき、海苔茶漬け、漬物、梨、ビール、冷酒 「山田錦」 @9千円
大阪滞在はわずか4時間で、夕方には名古屋に移動しただがね。夜の店は私に選んでちょーせと言
われたで、納屋橋の「宮鍵」を選んだわさ。三河の赤鶏を岡崎八丁味噌で煮るとドエリャーあみゃーく
て旨いでよ。味噌も煮込むと味濃くなるで酒やビールが進み過ぎてだちかんでなーも。あみゃーなぁ。
夜―２ 名古屋・名古屋観光ホテル「メインバープエルト」 ジントニック×２杯
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
9月 ９日（木） 晴れ 時々小雨 夜半激しい雷雨
朝 名古屋・名古屋観光ホテル「ブラッセリー ル・シェッド」 ブレックファースト・ブッフェ（いろいろ
オム
ジ、
6時半起床。腹が空いて仕方がない。名古屋観光ホテルは、名古屋のお気に入りのホテルベスト３に
入っているから、何度も泊まっている。久々に来たら、広小路口側がリニューアルされてキレイになって
いた。ブッフェもあるが、朝食券でも和朝食、洋朝食を選べる。隣の紳士が和朝食を選んだので聞いて
いると、ご飯かお粥か、白飯か麦飯かと選択を迫られていた。たかが朝ご飯と言わずに、ホテルも色々
と気を遣っているのだね。セットものは少しお時間を頂きますと言うことだったので、ブッフェ選択。すぐ
食べたいから。朝からこんなにワシワシと食べて良いのだろーかとの思いが頭を掠める。が良いのだ。
昼 新幹線で駅弁 名古屋三昧弁当 1550円、お茶 130円
名古屋での昼飯は、夜にも増して魅力的だ。カレーうどん、きしめん、味噌煮込みうどん、櫃まぶし、味
噌カツ、台湾ラーメン、小倉トースト・・・・もう食べたいものがドエリャー多くてだちかんがや。然るに、そ
の名古屋に昼ドキいるのに食べられなんだ。ぐやじー。食べちゃうと東京の会議に遅れっちまう。仕方
なく駅弁買って新幹線に乗り込む。クヤシーから一番高い「なごや三昧」。ちっともうまくねーがやー！
夜―１ 赤坂 「四川飯店」 「麻の会」のための本格的四川料理メニュー（川味冷碟：蒸し鶏花椒風
味・
ュ唐
（ウナ
麻婆
心ニ
「麻の会」は、とびきりの辣（ラー）に加えて、中国山椒である花椒・フォアジャの麻（マー）の味を追究し、
楽しむ会である。常人ではなかなかこの麻辣マーラーの世界を楽しむことは出来ないだろう。その位レ
ベルが高いのだ、と会員だけは思っておる。そんな参入障壁の高い会だから、結成以来新規加入者は
認めなかった。というより希望者がおらなんだ。代わりに脱落者も認めない。四川料理を食べるのに4
人は必須なのである。そんな厳しい掟の「麻の会」に初めて5人目の会員を迎えることになり、既存会
員は万全の用意をしたのだった。即ち、今までで最も評価の高かった「四川飯店」での特別メニューを
以って新入会員を歓迎しようと張り切った。グルマンTさんが前回と同じく店に出向いて森本副支配人
に直接予約。その時、前回1月３０日のパクパク日記のカラーコーピーを忘れない。本場四川省から技
術指導に来ている特級調理師が腕をバンバン奮ってくださることになった。既存会員4名は早々に席
に着いてワクワクしている。他のお客に料理が目に入るとイケナイのか、いつも端っこの席だ。新人君
が来ない。生ビールを飲み終わっても来ない。K介会員が念のため電話をしてみる。な、な、なんと！
新人君は会社にいた。「あぁ、K介、どうした？」と言ったそうな。7時過ぎて会社にいるぅ？何？今晩
「麻の会」があることを忘れていたぁ？全員「除名だー！！！」。特級調理師は厨房で7時開宴に合わ
せて準備万端整え待っている。会員も空腹抱えジリジリ待っている。ウーム、どうしてくれよー。やっと
来た、7時25分だ。ったくショーが無い新人・MMサッカー小僧だぜい。前菜がスンバラシイ。5品もあ
る。真中に蒸し鶏花椒風味置き、4品の皿が美しく並べられた。山海月と豚の喉のピータン和え・白身
魚の燻製辛味スパイス・豚のガツとキュウリのフレッシュ唐辛子和え・白と黒きくらげの辛味黒酢。あぁ、
どれもスバラシイ！蒸し鶏の上に添えられている揚げた枝付き花椒をそのまま食べると、カリカリと花
椒が口の中で崩れ、何とも言えない風味と痺れがタマラン。もう、この前菜だけで終わりでもいいよ、と
思う程。辛くて痺れて、そして美味しい、それが四川料理です、というメッセージがこれで伝わってしまう
よ。テーブルの上には「麻の会様御席」と書かれた手書きメニューが各人に配られたが、メニューのた
った一行終ったところでこの満足。二品目の秘制覇王骨（スペアリブの乾辣椒炒め）は、陳健一さんと
共にやって来た。「よくもよくも、こんなに辛い料理ばかりを召し上がりますなぁ」と陳さんはニコヤカであ
る。「こういう料理ホームページにのっけてくれると、料理人も刺激になりますよ」なんて嬉しいことを仰
ってくれるじゃありませんか。ミーハー夢子は、陳さんと記念撮影までして貰ったであります。蛙入りの
麻婆豆腐まで食べたところで、食事は生椒牛肉緬（生唐辛子と牛肉の汁無し緬）。これが実に旨い。ジ
ャージャー麺でも汁無し坦々緬でもなく生椒牛肉緬。陳さんの後、特級調理師さんまでご挨拶にみえた
が、最近の四川料理界ではフレッシュな唐辛子を使うことが流行らしい。この緬もその一つなのだとか。
一同大満足で「年に２回はここで麻の会やります」と店に宣言したのだった。で、新人処分はどうする？
夜―２ 「クラブ夢子」 巨峰シャーベット、ソフト無花果
この後「クラブ夢子」に移り、どういうことか、「おわら風の盆」のビデオを観て過ごしたのでございます。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
9月 １０日（金） 晴れ 夕方一時雨 湿気が高い
朝 家食 「日清食品」チキンラーメン ネギ玉子入り、「浅野屋」のシナモンラスク
たまに食べたいチキンラーメン
昼 九段南 「さくらさくら」 一の膳定食（生湯葉と蛸の刺身、筑前煮、鰆の塩焼き、卵焼きと大根おろ
し、豆腐、有機野菜のサラダ、味噌汁、ご飯、ワラビ餅） 1470円
虎スミも朝食にインスタントラーメンを食べたと言う。彼女は「サッポロ一番塩味」に野菜のせ、私はチキ
ンラーメンにネギと卵のせ。なのに2人は腹ペコで「ガツンとしたものを食べよう」と「さくらさくら」に向か
った。いつものように、何も言わなくても2人のご飯は丼に大盛りだ。美味しいなぁ、パクパクゴックン。
昼のお茶 九段南 「詩」 コーヒー 450円
夜 家食 きつねきしめん、カレーコロッケとキュウリのふわふわサンド、メカブと海草サラダ、春巻
ヘルスクラブに行く元気も1週間の疲れで萎えた。酒を飲むのもヤメテ、家ごはん。プロ野球問題がど
うなったかチェックするか。ナニ？ストは最低1週間延期？古田会長始め、試合をしながら話し合いを
続けている各球団の選手会長にも疲れがニジム。球団にとって週末のストは大打撃だから、今を取り
繕うこと言ってんじゃないの？信頼できる相手なの？交渉役代表の球団社長が「よし、わかった」なん
て言っても、オーナー（アンド元オーナー）から「アホか！そんなことできんワイ。取り消して来い！」とか
言われる人たちじゃないの？ストを回避させておいて「議論は尽くしたがやっぱり何もカイゼン無し」な
んて言うんじゃないの？と、どーも、根が素直でないから、ついそんなことを想像してしまうよ。無酒日
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
9月 １１日（土） 曇り あれから3年経った「９・１１」
朝 家食 芥子ピリピリ卵と蟹カマのサンドイッチ、キツネ黒うどん、パイナップル
関西ではキツネでなく「けつね」と言う人が多い。甘じょっぱい出汁で煮たお揚げさん。私には甘いので
単に細切りにしたキザミの方を好む。でもたまにはと甘じょっぱいお揚げさんを黒うどんに2枚載せて。
昼 舟町 「ラーメン大陸」 野菜ラーメンと焼き餃子セット 990円
朝から例によって松竹チケットホンに電話を掛けまくっている。例によってちーーーっとも繋がらない。
が、先月は何と１回目の電話で繋がってしまったのだ。奇跡のようだった。そんなことは滅多にないか
ら
れ！！！遅い昼メシ選びは失敗。餃子ニンニクがキツ過ぎ。野菜緬の量が多かったことだけが救い。
午後のお茶 四谷３丁目 「サモワール」 モカ 500円
夜 家食 黒豚の焼とキャベツ、ワサビもずく酢、鶏の五目炊きおこわ、納豆、キャベツと豆腐の味噌
汁、「谷井農園」の巨峰と岡山のⅡ十世紀梨
今朝、岡山からⅡ十世紀梨が送られて来た。苺、無花果、西瓜、桃、葡萄と来て梨の季節になったか。
ってことは、ご飯も炊き込みの季節。鶏のおこわだ。歌舞伎のチケットも5時半ようやく電話が繋がって
ゲット出来たし、鶏の五目おこわを炊く。おこわに納豆かけるのもヘンなのでそのまま食べた。無酒日
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
9月 １２日（日） 晴れ 久々に爽やかな晴天
朝 家食 野菜の四川炒め、えぼ鯛の一夜干し、キャベツと豆腐の味噌汁、鶏の五目おこわ
野菜炒めは炒め過ぎないこと
昨夜2時半までバレエのDVDを観ていて夜更かししたのに、6時半には起きてしまった。これって老
人性早起き症？寝ボスケとしては寝過すことが無くて嬉しいが、老人性っていうのがなぁ。あっ、ネーミ
ングは今自分で付けました。デッキに出ると湿度が低くて気持ちがいい。ようやく秋めいて来た。空腹。
昼 新宿・紀ノ国屋ビル地下 「ニューながい」 黒カレー辛口 820円
昼メシは「中村屋」のカリーか、「王ろじ」のとん丼にしようと思っていた。ふと、そういえば随分前に「紀ノ
国屋の地下にあるカレーは捨てがたい」という誰かの文章を読んたことを思い出す。何でこんなこと覚
えているんだろ。行ってみると、カレー屋が2軒あるではないか！誰かが捨てたくないと言ったのはどっ
ちのカレー屋か。階段に近い店に入った。唐辛子の辛さの赤カレーと、胡椒や中国野菜で辛みを出し
た黒カレーが名物とある。「激辛はどの位辛いの？」と若いにーちゃんに聞くと「相当辛いっす」と言う。
それなら辛口だ。結論：辛くもなく、さして旨くもなく、量が少なく、高い。もう1軒の方だったのかな？
午後のお茶 新宿・伊勢丹会館 「Laranje CAFÉ」 オレンジパパイアクール 750円
あれだけ暑かったのに長いこと居座った夏も終わり。あら？今年は一度も氷食べなかった。駆け込み
で食べてみっか。待っているうちにガンガンに効いた冷房で寒くなり、氷食べて震えが来ちゃいました。
左）洒落た氷だ 右）ロイヤルコペン
夕方のお茶 新宿・伊勢丹 「ロイヤルコペンハーゲン ティーラウンジ」 ポットコーヒー 840円
夜 家食 アボガド・卵・トマトのトーストサンド、「アールエフワン」の海老れんこん揚げとおぼろ豆腐の
サラダ、黒豚焼売とトマト、キャベツと豆腐の味噌汁
秋支度のために伊勢丹で買い物して疲れた。夕食は粗食でいいや。デパ地下で買ったものと、残りも
ので作った皿を並べると存外カラフルな食卓だ。アボガド旨し。今週は3日しか飲まなかった。無酒日
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
【今週の振り返り】
憲一さんから、今週２回に分けて2枚のDVDが届いた。両方ともバレエのDVDだった。1枚は、タイ
ルに「夢子のためのバレエ名場面集」とあり、先週金曜日に観た『ドン・キホーテ』を中心としたもの。
先ずは、『ドン・キホーテ』の第一幕にある「キトリのヴァリアシオン」を、フィリピエワ、シシリア・ハーヴェ
ー、そして憲一さん一押しのアナニアシヴィリ、最後に日本人プリマ代表森下洋子さんの18回転横断
場面を比べている。（憲一さんは、今までパクパク日記には、何でも知っているIKさんとして登場して
来たが、今回から憲一さんとさせていただく）。彼は、今の家はもちろん早稲田の家も含めて、我が家
のオーディオ機器をすべて選び、設置してくれた人。少年時代、電気部と天文部に所属していたという
から、機械の性能を試すとか、組み合わせるとか、そーゆーの大好きな人なのである。つまり、私が全
く出来ないことが一番の得意ってこってす。憲一さんのスゴイところは、そういったハード関係のみなら
ず、ソフトにも負けず劣らず強いという点。オペラ、オペレッタ、クラッシック音楽、バレエに関して、どん
な質問をしても「それはですねぇ・・・」とスラスラ答える。知らないってことないんじゃない？そして、恐ろ
しくマメで物持ちも良い。太古の昔（？）から、FMやテレビの録音、録画を続けていて、伺ったことは無
いが、ご自宅には即座に取り出せるように整理されているらしい。よって、今回のDVD編集なども、あ
れとこれとそれを組み合わせて・・・・・・あっそうそう、あれとこれも入れておこか、なんてことで、彼のラ
イブラリーからちょいちょいと取り出して即座に作ってしまうようなのである。褒め上げるべきマメなご性
格である。感謝。
それはそうとして、バレエである。高校時代仲良しだったエミちゃんは、毎週何回かバレエ団に通ってい
た。クラス一の運動神経の持ち主で、派手な容貌も持っていた。しかし、そのうちバレエに通う回数は
減って行き、全く行かなくなった。何となく聞きずらい雰囲気があって「バレエ止めたの？」と聞いたのは
たった１回だけ。彼女は「ウン」と素っ気なく答えて、そっぽを向いた。彼女は大学を卒業すると、ちょっ
とアメリカに遊びに行ってくる、と言って渡米しそのまま帰って来なかった。今はブッチャー夫人となって
アメリカで暮らしているようだ。高校時代のエミちゃんは、バレエ団で要求される大きな壁にぶち当たっ
たのではないか。限界を知ったのではないか。子供の頃は気にしなかった厳しい現実。柔軟さや踊り
のテクニックは当然のこと、人並み外れて長い手足を伴なった抜群の容姿が無ければ、プリマにはな
れないという現実。それが少しずつ劣っていれば、コール・ド・バレエというその他大勢で踊るしか無い。
エミちゃんは派手な顔だったが、残念ながら手足は普通の長さで小柄だった。彼女は恐ろしく負けず嫌
いであった。
憲一さんが絶賛するアナニアシヴィリは、天性の肢体と美貌を持っているだけでなく、舞台に出て来る
だけで光り輝やくような華がある。専門的なことは知らないが、彼女が踊るとビシーッと「決まる」のがわ
かる。スゴイ人がいるものだ。DVDにはバリシニコフの全盛期の踊りもあって、ホホウと思ったものだ
が、ABT『海賊』の奴隷アリ役のアンヘル・コレーラがスゴイ！彼のハイジャンプと高速回転を観ている
と、熊川さんももっともっと励まないとイケナイんじゃない？と思ってしまう。バレエの世界は、未だちょっ
と覗いてみたに過ぎない。これからこの世界にノメリ込むのでしょうか、心配です・・・・・。でも皆さん、オ
リンピック終って柔道やってみっか、なんて言ったように、「バレエ習ってみっか」なんて決して決して言
い出しませんのでご安心を。だって、誰が私を頭上に持ち上げてくれるのよ。エーン。
アタシの容姿はバレエ向きかニャア