パクパク日記4123

        ♪サイレントナイト ホーリーナイト が近いのに、やっとコートを出した

          

1213日 (月)  晴れ

 無し!

昼 九段南 「東風麺面本店」 活きアサリと牛蒡のスパーシー緬(細緬)  800円、とろとろ杏仁

      豆腐  50円、コーヒー(午後1時からのサービス)

  

初めてこの店で食べた坦々麺はなかなか良いと思った。「よーし!全メニュー制覇してみっか」と考えた

ものの、6種類ほど食べたところで制覇計画を放棄。だいたい予想がついてしまうから、気に入ったメニ

ューを繰り返し食べることになるのよね。日本蕎麦の「吉田」と同じ展開である。アサリ麺の頻度高し。

夜―1 荒木町 「とらたつま」 お任せコース(穴子と卵焼きを巻き込んだ蕎麦鮨、香箱蟹、ヒゲ鱈

       のみ ぞれ碗、鰆の焼物、白子真丈の磯辺焼き 抹茶塩、葛切り酢、野菜の炊き合わせ、焼きお

       にぎり と焼きおにぎり茶漬け、漬物、柿、ビール、冷酒:朝日山 「行く年来る年」

  

  

  

  

大事なお客さまとの忘年会。焼酎を飲む方が多かったが、私は焼酎を飲まないので、いつものように

冷酒だ。朝日山の冷酒で「行く年来る年」という銘柄があると言う。で、これがサッパリと旨い。忘年会に

相応しいじゃないか、とつい飲み過ぎた。食事は、焼きおにぎりとそれを茶漬けにした2種類が一緒に。

夜−2 荒木町 「よつやこくている」 ジントニック 2

夜―3 舟町 「アゼリア」 ジントニック

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12月 14日(火) 晴れ

 無し!

昼 白山 「レザン」 イングラセット(サラダ、ダッチ式水出しコーヒー付き) 890

  

昨夜遅くまで飲んでいたが、月に一度の病院をサボる訳には行かない。寝不足だったせいか、血圧は

高かった。しかし、先月検査した結果は極めて良。中性脂肪もコレステロールも大いに下がって、3月

末の人間ドッグで脅かされた糖尿病の恐れが無いと言われて安堵した。体重増加だけが悩みとして残

った。そんな時こーゆーモノ食べますか?と詰問されるとグーの音も出ないが、食べたのはイングラ。

インド風グラタンを短くしたらしいのだが、ご飯の上にカレーとチーズをかけて焼いてあるから、グラタン

ではなくドリアだと思うのよね。詰めて「インドリ」?アハハ。ダッチ式の水出しコーヒーはアイスが旨い。

夜のおやつ 日比谷・帝劇にて 幻の豚まん 300

夕方帝国劇場に急ぐ。随分前にチケットを買った『SHIROH』の公演が今日の6時半からあるのだ。6

時半に開演するのなら9時には終わるかと上演時間を調べたらトンデモナイ。終演は午後10時15

分!途中休憩は1回で25分だから、丸々3時間20分の公演時間だ。SHINKANSENRXと銘打た

れた通り、劇団新感線の初のロック・ミュージカル。となれば、作は中島かずき氏、演出はいのうえひ

のり氏。天草四郎の物語をロック・ミュージカルで、というのがコンセプトである。この作品には2人

SHIROHが登場する。上川隆也扮する益田四郎時貞と中川晃教のシロー。この2人のSHIROH

高橋由美子や江守徹の役柄が絡み、劇団新感線からは橋本じゅん(だーい好き!チュッ)や高田聖子

が加わる。今日の昼は早飯で11時半には食べ終えていたから、終演後まで飲まず喰わずでは途中で

倒れる。で、幻の豚まんというのを買ってほうばる。場内は満席である。演出のいのうえひでのり氏は

長い間ロック・ミュージカルをやりたかったのだそうだが、この作品はどうも私の年齢には若過ぎる。前

半だけで1時間半。もうたっぷり観させて頂いたのでそこで帰ることにした。年寄りに長いのはシンドイ。

夜 荒木町 「ニ○家」 2種の付きだし、地鶏のレバートースト、玄関灘の魚の炙り焼き(ウルメイワ

      シ、ふぐ、皮はぎ、椎茸、ネギ、しし唐)、(黒豚の角煮)、博多鉄鍋餃子 1、5人前、ハートランド

      生ビ ール、冷酒  @7千円

  

 半分で帰ってごめんなさい

これでSイチロー氏と鑑賞した舞台は2回続けて途中断念。「ホントはイケナイよねー」と一応反省しな

がら食事に行く。新潟の話、新潟地震の話、親の世代の話。同県人同士のせいか懐かしい話ばかり。

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12月 15日(水) 晴れ

 無し!

昼  三番町 「BC*アストリクス」 スープランチプレート(具だくさんの野菜スープ、サラダ、硬焼

     きバ ターパン 945

    即空腹になるランチだす

先週に続いて、今週もヤケに忙しい。スケジュール上、ランチは早飯、早喰いする必要がある。というこ

とで近い「BC*アストリクス」に走って行く。以前何度か食べたパスタランチが消えていた。「いつから

無くなったの?」と質問すると「大昔からです」とスゲナイ答え。一番ボリュームのありそうなスープラン

チプレートでも、こんな量しかない。虎スミにランチボックスを買って会社に帰ると、もうお腹が空いた。

夜 舟町・杉大門通り 「おちあい」 お任せ料理(ふぐの煮こごり、数の子入り醤油豆、揚げ銀杏、

      子持 ち若布、刺し身盛り合わせ(アワビ、寒ぶり・まぐろ・タコ・イカ)、とろろ汁、和風しゅうまい、銀

      タラ の西京焼、茄子のバター焼き、芋鍋、白菜漬け、雑炊、ビール、冷酒 @6千円 

  

  

  

何とか今日の仕事を片づけて、「おちあい」で懐かしい面々で飲み会。アメフットチームの熱烈ファンM

Hと元エースQBマツが顔を揃えた。先日の大阪遠征試合の敗戦分析が話題の中心だったが、過ぎた

敗戦を振り返るのもツライ。元エースQBマツは引退して3年だが、相変わらずスンゴイ食欲である。彼

は過去3回、私を鮨屋で破産寸前に追い込んだ前科?がある。大トロでもウニでもアワビでも、2貫を

一度に食べてしまう。3、4回噛むともう飲み込んでいる。犬みたいだ。あぁ、そのパクリで4千円!この

パクリで3千円・・・・という具合に延々4時間も食べ続けたんだぜ。でも「おちあい」なら安心。いくら食べ

てもどうってことはない。刺し身の盛り合わせ私が食べたのは2切。残りはアッという間に彼が食べ尽く

した。QBマツ曰く「会社の近くにこんな美味しい店があるの知りませんでした。日本人で良かったー」。

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12月 16日(木) 晴れ 日中は気持ち悪いほどポッカポカ

朝 家食 「BCアストリスク」の4種のチーズパン、「東洋水産」のアジアンカレー春雨

  

BCアストリスク」では4種のチーズパンが一番好き。「東洋水産」と言えば、マルちゃんのカレーうどん

だが、カップスープでもその技術は活きている。アジアンとつけて材料は春雨でも、カレーなのだよね。

昼 九段南 「みさき」 鯖塩定食 800円、納豆 100

    やっぱり鯖の切り身は小さい

「みさき」の下に弁当の某チェーン店がある。昼ドキとなると、その店の前には長蛇の行列。今日は暖

かくていいけど、寒い日でも何十分も待っている。その行列を掻き分けて、二階の「みさき」に行くのだ。

夜 白金・「ラディソン都ホテル東京 「四川」 麻の会特別メニュー(山海珍味冷菜盛り合わせ、渡

       り蟹 の四川山椒と赤唐辛子炒め、鴨の血と野菜の四川特産香辛料入り辛し煮、四川の古漬菜と

      鱈と 白子の酸味と辛味の塩味煮、牛ヒレ肉の山椒入り激辛煮、干し黒豚と大根の四川おでん風煮 

      味ソース添え、本場四川の汁無し坦々麺、(辛いソースを掛けて食べた大量のご飯)、フルーツ

      仁豆腐、ビール、紹興酒のロック  @1万5千円

  

  

  

  

「麻の会」の例会。前回、MMサッカー小僧の歓迎会を赤坂の「四川飯店」で開いたのだが、開宴時間

になっても主役のMMサッカー小僧は姿を現わさない。電話をしてみると、すっかり会のことを忘れて

会社にいたのだよ。30分遅れて来たけど、その時のペナルティは「会員を唸らせる新規店での幹事役

の刑」となったのだよ。で、今日がその日なのだよ。幹事は開宴の30分前には来ていた。今日のメニュ

ーはもちろん特製メニューだが、会の名前が「麻辣の会」となっていたのだよ。ま、それはともかく料理

が出て来る。料理としてはウマイが、2品は麻でも辣でもたいしたことはない。会員ブーブー。ところが。

鴨の血と野菜の四川特産香辛料入り辛し煮が出て来たところで目つきが変わる。日本では規制があっ

て、鴨に限らず血を入手することが難しいらしいが、初めて食べる味はグッド。麻辣の世界にようこそ、

となって来た。早速ご飯を頼んで、残ったタレを全部かけて食べる会員達。四川の古漬菜と鱈と白子の

酸味と辛味の塩味煮もいいねぇ。料理人の腕を感じる。その後も水煮牛肉、干し黒豚と大根の四川お

でん風煮 辛味ソース添え、本場四川の汁無し坦々麺と一気に食べてしまった。都度、ご飯を追加して

ね。汁無し坦々麺の具さえご飯にかけて食べたから、お腹がはちきれそうになった。美味しいデザート

もフーフー言いながらやっと食べる始末。満腹過ぎちゃって、水分取るのもイヤ、空気吸うのもグルジー

ということで二次会は無し。帰宅して4時間後にベッドに入ったが、未だ満腹なのであった。グルジー。

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12月 17日(金) 晴れ 今日はちょっとだけ寒い

朝のおやつ 「谷井農園」の極熟みかん 2ヶ

昨夜吹き荒れた強い風のせいか、今朝の空はすっきり。春中盤から秋にかけて東京の空は晴れても

ガスっていて山がよく見えないのだが、富士山もクッキリと見えて、松竹映画の幕開けのようであった。

昼 九段南 「さくらさくら」 一の膳(チーズをふった有機野菜と海苔のサラダ、汲み上げ豆腐、生湯

      葉 と刺し身、筑前煮、豚肉と蓮根のトロリ煮、漬物、味噌汁、てんこ盛りご飯、わらび餅) 1470

  

「さくらさくら」は品数の多い和食ランチで、美味しい上に栄養バランスが良いから女性客でいっぱいで

ある。ご飯は女性客に合わせて、それなりに少量。しかし、虎スミと私には特別待遇で飯盛りがいい。

今日は特にてんこ盛りでご飯茶わん3杯分あった。昨夜あれだけ食べたのに、残せない性格で完食。

帰り道、虎スミは「マンプク性腰痛」で、腰をさすっていた。夕方まで、あーグルジーと唸って会議する。

昼のお茶 九段南 「詩」 アイスコーヒー 450円

夜 家食 「徳島製麺」の金ちゃん野菜ラーメン(キャベツ、もやし、ニンジン、万能ネギ)、「楽粋」の極

吟とろり温豆腐、「谷井農園」の極熟みかん 3ヶ

  

今日が忘年会のピークだろうな。なのに、今日ご一緒する人の都合が悪くなってドタキャン。毎日宴会

続きなのだから、こんな日があってもいい。こうゆう時は思いっきり粗食にしよう。K岩千賀から送って

貰った「徳島製粉」の金ちゃんラーメンに野菜をたっぷり入れた。「楽粋」の極吟とろり豆腐はとんでもな

いキメ細かさで「チーズに例えるならマスカルポーネ」と袋に書いてあった。ほんとにそうかも。無酒日

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12月 18日(土) 晴れ 早朝高松妃殿下喜久子様ご逝去 享年92歳

朝 家食 豆腐のとろとろリゾット、五目ひじき煮、もずく酢、「谷井農園」の極熟みかん 

  

冷蔵庫は豆腐だらけなので、久々に豆腐のとろとろリゾットを作る。長ネギと生姜と豆腐とご飯。材料全

部が白いからお粥のようだ。これは何度食べても「ウマイ!」と唸る。未食の方、レシピ参照にどーぞ。

高松妃殿下喜久子様が逝去された。今日予定されていた礼宮さまのご婚約発表も延期。妃殿下は、

最後の将軍・徳川慶喜公の孫にあたる。卒論は徳川慶喜の大政奉還をテーマにしたので、何となく親

しみを感じていた妃殿下だった。それにしても92歳という御歳を感じさせない凛とした美しい方だった。

昼 早稲田 「ベジーヤ」 野菜のスープカリー(辛さ6) 900円+200円、ラッシー付き

  

早大正門行きのバスに乗る。目的は、一条流家元ラーメン+猫撮影+(気が向いたらヘルスクラブ)。

だから水着を持っている。バスの中でふと思い出す。地下鉄早稲田駅近くに札幌のスープカレーの店

が出来たが、美味しいのかそうでないか食べてみてくれ、と当倶楽部の読者の方から依頼されていた

ことを。彼女はボンヤリした味と言い、リーガロイヤルホテル「セラーバー」のスタッフはウマイと言うし。

辛さは5段階だが、もっと辛くしてと6段目を頼んでみた。味は?ふん、まぁまぁ良いよ。辛さは次から7

か8でもOKかもな。しかしだ。支払いの時びっくり。5以上は、1段階上がる度に+200円と言うのだ

よ。最辛の10だと、+1000円?それじゃー、カレーより高くなっちゃうじゃん。1900円で食べるかぁ?

午後のおやつ 福山 「大和本店」ブランデーケーキ、コーヒー

  

カレー+猫撮影を終えて、早稲田のマンション裏にある新江戸川公園を散歩。新宿御苑あたりは紅葉

終わっているのに、ここは未だ美しい。散歩を続けていたら、ポイントカードを持っている「いわい」があ

る。ついトイレットぺーパーなどドッサリ買い込んだ。店を出たところにタクシーが来た。荷物が多いので

つい乗った。気がついたらヘルスクラブに寄らずに家に着いていた。うっかりした。ウソつけーーー!!

夜 家食 「楽粋」の極吟豆腐の投入鍋 土佐醤油 薬味:万能ネギ・生姜・かんずり・柚子・鰹節、釧路

のシシャモ、ピリ辛野菜炒め、お赤飯

  

  

今晩は冷えるから(ホントーは冷蔵庫が豆腐だらけだから)、豆乳で湯豆腐しちゃおう。鍋に「楽粋」の

豆乳を投入して温め、沸騰寸前に「楽粋」の極吟豆腐を八割にして投入。弱火でことことと豆乳ごと温

め、ネギを加えて完成!これを土佐醤油とたくさんの薬味で食す。うーん、うまぁ。でナゼに赤飯か。好

きだから。野菜炒めは四川省の豆板醤を入れてピリピリ辛辛にして。北のシシャモもウマイよ。無酒日

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12月 19日(日)  晴れ

朝 家食 豆乳粥、「京都・菊乃井」の湯葉ちりめん、ピリ辛野菜炒め、ワカメスープ、お赤飯

    豆乳粥もうまいのだ

豆腐バリエーション続き。昨夜は豆乳鍋。残りの豆乳でお粥を作ろう。これがなかなかいけますねん。

お昼のおやつ 福山「大和屋本店」のブランデーケーキ、紅茶、「谷井農園」の極熟みかん

    チョコとブランデーケーキの2種

午後のおやつ 初台 「ル・ラーシェ」 苺とカスタードのタルト 430円、マイルドコーヒー 500

  

新国立劇場で、バレエ『くるみ割り人形』を観る。クリスマス・イブの物語ということで、オペラの『ヘンゼ

ルとグレーテル』と共にクリスマスシーズン、年末に上演されることが多い。これに第九を加えると年末

クラッシック3大演目っちゅうことだろうか。最初にこの作品を観たのが、ロンドンのコベントガーデンで

ロイヤルバレエ団の公演だった。チャイコフスキーの音楽にマリウス・プティパの振り付け、主役の女の

子マーシャを踊るのは、アリーナ・ソーモア。サンクト・ペテルブルグのマリインスキー劇場のバレリーナ

だが、容姿抜群、踊りも優雅にしてシャープでスンバラシイ。王子のデニス・マトヴィエンコも良かった。

素晴らしい音楽と華やかな舞台で、頭の中の心配事を忘れて、暫しほっこりした。一緒に観たSイチロ

ー氏が仕事が出来たということで、劇場の近くの店で舞台を反芻して1人お茶を飲む。何度も来ている

新国立劇場だが、こんなに素敵な店がごく近くにあったのだね。タルトがカリカリととても美味しかった。

夜 家食 「楽粋」の極吟豆腐の冷奴、銀座大増のイワシのサンガ揚げと南瓜の小倉煮、ナメコの味

       噌 汁、お赤飯、「谷井農園」の極熟みかん

  

帰り道ボディソープとお味噌を買うために伊勢丹に行く。それだけが目的だったのに、気がついてみれ

ば持ちきれない程いろいろ買い込み届けて貰うことに。どーしてこーなるかなぁ。豆腐メニューも段々底

が尽きかけ、寒いのに冷奴にしてみた。毎食のように食べていても飽きない。豆腐は偉大だ。 無酒日

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【今週の振り返り】

当倶楽部によくお便りを下さるIMさんから教えて貰った「開華亭」。「すべての料理が大盛り」という文

言が頭の中にバシッと入り込んだ。そーゆー言葉にすぐ反応する。暫くして行ってみると、まさに野菜

めもてんこ盛りだったし、半餃子で頼んだ餃子1つの大きさもデッカイ。虎スミが食べたもやしそばは、

上に乗っかったトロミのあるもやしやニラがドッサリで、そばに到達するまで随分時間がかかっていた。

こうゆう店って、たくさん食べられるということの魅力はもちろんあるけど、料理人や店の人たちの「きっ

ぷ」が嬉しくなるんだよね。つい2ヶ月前くらいまで、台風続きで葉モノを中心に野菜が極端に不足して

とんでもない高値をつけていた。一番ヒドイ時は、レタスが千円、キャベツが800円なんてこともあった。

野菜は天候で値段が左右されるから、「開華亭」みたいな店はそんな時どうするのだろう。

そういえば、IMさんが夢子倶楽部に辿りつかれたのは、江戸川橋近くの中華店 「新雅」を検索してい

る時だったらしい。華水橋とかいてハナミズ橋の程近くにある「新雅」は、ギューギュー詰めでやっと10

人がカウンターに座れる小さな店で、仲の良い親子3人で切り盛りしている。ニラそばが人気で、ここも

盛りの良い店だ。

ここで思い出すことがある。カタカナ会社の関連会社にいた頃だから、もう25年ほど昔のことだが、同

じ部署の仲間と「辛いもの同好会」を結成していた。(私って、どこにいても同好の士を集める性質らし

いぞ)。西新橋の奥まった場所に会社があったのだが、そのキンペンで辛い店と言えば1軒の四川料

理の店だけ。「味々斎」と言ったか。その店のランチで定食が数種類あって、大勢で行っては「一気通

貫」と注文して、全種類を少しずつおかずにしてご飯を食べていた。毎日では飽きて来て、そのうち仲

間の誰かが見つけて来た中華屋「新雅」に通うようになった。その「新雅」は辛くはない。その代わりど

の料理も、笑ってしまう程のボリュームなのだ。お気に入りの厨房が見えるカウンターに座って、他の

客が頼んだ料理が出来上がるのを皆でニマニマして見ていた。そして、盛り付けられた皿を見て、「ほ

ぉー!!」とその度にぶったまげて喜んだ。野菜炒めや焼そば、チャーハンなどは崩れんばかりのうず

高い山のようだった。時々拍手したこともあったような気がする。他人に運ばれて行った料理でこれだ

け楽しめるのだから、自分の目の前に出された時は、目をウルウルする程のカンドーだった。食べても

食べても減らない、満たされた気分。「辛いもの同好会」は、いつの間にか「大喰い同好会」に代わって

しまった。偶然だが、この店の名前も「新雅」だったのだ。

そうは言っても「食べ放題、飲み放題」の店にはほとんど行かない。ヴュッフェの食事も好まない。○分

以内に完食したら無料、なんて言うジャンボ盛りの店も行ったことが無い。たくさん食べられる、というこ

とに惹かれるのではなく、客にたーーっぷりの料理を提供しよう、という店が好きなのである。材料を惜

しまないで、量で客が満足するようにと一生懸命作る料理は、不思議と味もいい。そして安い。1回の

夕食で何万円も使うこともあるが、安くてうまくて、量がたっぷりの店もたまらなく好きなのである。満足

した後には、○○増加というツケは跳ね返って来るけどさ。いいんだも--ん。

             相変わらずアホなことを言ってるニャン

             バックナンバーのトップへ    夢子倶楽部のトップに戻る