パクパク日記56月2週

        梅雨の東京を抜け出し雨季のブェトナムへ。連日無料サウナだった・・・

       

6月 5日(月) 快晴 今日も暑いぞ

朝 家食 卵入り味噌雑炊、ジャージーヨーグルト

    早朝からうまい!

5時20分起床。今日から木曜日に備えて、早起き練習するのだ。髪を洗って湯船に浸かり、朝食食べ

て朝刊読んでも、未だ7時前。早起きって時間がたっぷりあっていいね。野茂投手の日米通算200

がかかった試合を見る。あぁーあ。天気予報では台風4号が来ているらしい。8時にはもう眠くなった。

午前のおやつ 「とらや」の最中、日本茶

9時過ぎには空腹となり、「とらや」の最中をお茶うけにお茶を飲む。子供時代住んでいた信州は一日

にお茶の時間が2回もあった。10時のお茶、3時のお茶。その度漬物と一緒にお茶をガブガブ飲む。

昼 銀座 「維新号」 柔らかい野菜焼そば スープ、ライチ付き 945

  

午前中、ビザ用の写真を撮ったり、治療に行ったりと忙しい。午後1時、ナミケンと銀座の「維新号」で

待ち合わせ。「号」という字は、号偏に虎と書く。この店のお気に入りは数々あれど、2つ挙げるなら、こ

の柔らかい野菜焼そばとセロリそばかな。野菜焼そばには、溶き芥子をたっぷり、酢をジャブジャブか

ける。酢は小さめの瓶が空になってしまうのだよ。以前付いていなかったスープがついて来たのよね。

昼のお茶 銀座 「椿屋コーヒー店」 椿屋オリジナルブレンド 700

アメフットチーム代表のナミケンとは、チームを一緒にやり始めてから18年目の付き合いだ。2年ぶり

に決勝に進むこと、チームの現状を報告を聞きながらお茶を飲む。厳しくもあり、楽しみでもあるのだ。

夕方のおやつ 歌舞伎座にて 「銀座 鹿の子」の茹で上げ小豆と抹茶アイスクリーム 300

歌舞伎座の夜の部。3ヶ月間行われた勘三郎襲名披露が終わり、今月から通常の公演に戻る。夜は

仁左衛門と吉右衛門の共演が目玉。四世鶴屋南北原作の「盟(かみかけて)三五大切」の通し狂言。

南北は今年生誕250年なのだそうだ。薩摩源五兵衛に初演の吉右衛門、三五郎に仁左衛門、小万に

時蔵、八右衛門に染五郎。三五郎の仁左衛門は「いかにも」の感じがあるが、それでも2度目。板につ

いている。薩摩源五兵衛、実は不破数右衛門役の吉右衛門は初演なのだが、大事な敵討ちを前に、

芸者小万の色香に惑わされて殺人を繰り返す孤独な男を巧みに演じた。復習の鬼となった源五兵衛

の薄気味悪い位の怜悧さ、心の奥に秘めた憎しみが抑えた演技に滲み出て、思わずゾッとするような

凄みがある。時蔵、染五郎、歌六が好演。舞台の前半は深川、後半は近所の四谷の話になるのだよ。

夜 四谷4丁目 「金吹」 お任せコース:牛蒡のたたき、冷奴、稲庭うどんのチキンスープ仕立て、鯛と

水菜の餡かけ、梅干し、豚ヒレ肉とニラのオイスターソース、ハートランドビール、ジントニック、凍

結酒×2本 @7500

  

歌舞伎座公演は舞踊があと2つあったが途中で帰って来た。今日飲まないといいんだよね、と思いな

がら「金吹」へ。店に入るなり店主のタクミちゃん「夢子さん、ボクの家の近所猫いっぱいいますよー。夜

中は毎日会議やってまーす」と教えてくれた。でも夜中じゃ、写真撮れないよ。彼にお酒半分飲まれる。

             _______________________

6月 7日(火) 晴れ 今日も暑いれす

朝 家食 セサミブレッドのキュウリと玉葱サラダのせ、ブルーベリージャム、「ポッカ」のズッキーニとト

マトのチャウダー

  

早起きキャンペーン2日目は6時起床。風呂に入って朝食を済ませてから荷作りの続き。出来たぞ!前

回は出発日の前日、今回は2日前に荷作り完成である。やれば出来るじゃないかカンタン朝食を摂る。

昼 目黒 「maya ランチAセット(野菜Bカレー、チキンフライドライス、インゲンの胡麻サラダ、フル

ーツヨーグルト、ラッシー) 840

  

目黒で治療が終わり、インド・ネパール料理の「maya」へ。今日もインド人かパキスタン人かネパール

人かバングラデシュ人かスリランカ人かよくはわからなかったが、そういう国々のお客で満席。これだけ

現地っぽい人が押し寄せるということは、料理も懐かしい味なのだろう。Aランチは、メニューによれば

ライスかナンを選択するのだが、先日隣のオジサンが食べていたフライドライスも頼めるのだよ。チキ

ンフライドライスでもベジタブルフライドライスでもいいの。チャパティが好きな人はそれでもいいの。現

地の方々は、多くはチャパティを選び、何度も何度もお替りする。それでも同じ840円ってのは太っ腹で

いいね。チキンフライドライスはとても美味しい。量が多くてタジロイだが全部食べた。野菜カレーは2

種あり、Bはじゃが芋、大根、豆の汁無しカレーである。サラダもデザートも飲み物もついてこの値段。

昼のお茶 「ITOHya」 ブレンドコーヒー 430

今日は急いで帰らなければならないのに、隣席のニーちゃんが頼んだウニスパゲッティをどうしても見

たい。旨そうなら次回自分が食べようと思っているから。遅くてイライラ。・・・・・ふーん、ああいうのね。

夜 舟町 「割烹 おちあい」 お任せコース:数の子醤油豆、クラゲの中華和え、とろろ汁、刺し身

      盛り合わせ、蟹シュウマイ、イカの唐揚げ、芋鍋、雑炊、白菜の漬物、ビール、冷酒 @6000

  

  

    雑炊とうどんを選べる

急いで帰って来たのは、朝荷作りを終えたスーツケースを宅配便で出すためだ。午後4時ピンポーン。

私は明後日の早朝向かうが、スーツケースは一足早くご出発である。午後5時、K氏と打ち合わせ。終

わる頃、彼の婚約者が現われる。初めまして!計画ではタイ料理屋に行く予定だったが、よく考えてみ

ればK氏は辛いものダメ。急遽変更して「おちあい」に行く。出会いの印象、結婚式の衣装、新婚旅行

のイタリア話なんぞをインタビュアーのように聞いていく。今頃が一番幸せなのだろな。経験ないけど。

                  ____________________

6月 8日(水) 晴れ 世界で最初に日本代表W杯出場決める!!!

朝 家食 たっぷりキャベツと玉葱をのせたサッポロ塩ラーメン、ジャージーヨーグルト

    最近のお気に入りは塩ラーメン

早起きキャンペーン3日目は6時20分。マズイじゃないか、だんだん遅くなっとるぞ。明日は5時半に起

きるんだかんな。風呂に入りながら朝飯に何を食べようか考える。イメージは塩ラーメンかな。それにし

た。6月8日は平年の梅雨入りの日なのだそうだ。ここ蒸し暑いが、梅雨は未だ。でもそろそろだろな。

昼 代々木「VOO DOO」 紫蘇入りメンチカツランチ 750

    メンチには紫蘇が入っている

整体の先生のところに行くと、見たことのある男の子が走り回っている。Rミカの息子のカズマだ。母親

は治療台の上にいたが、自宅で柱にぶつかって足の指を骨折したのだとか。しかも3週間気がつかな

かったというから、ホントにねぇ。ご主人が激痩せしたとの情報。アヤカリタイ。メンチカツのランチ摂る。

午後のお茶 高田馬場 「サンマルクカフェ」 アイスコーヒー 189

これからヘルスクラブに向かう。海外旅行前日なんて、いつも大忙しなのに、この落ち着きぶりはどー

だ!プールで運動してその後アーユル・ヴェーダを90分。そして早めに帰って北朝鮮戦を見るのだ。

夜 家食 山盛り玉葱・キャベツ・ミックスきのこの生タリアッテッレ、「メリッサ」の蟹とブロッコリーの

      テリーヌ、カボチャとトマトのクリームスープ、胚芽パン

  

明日から留守をすることもあり、冷蔵庫はカラッポにしておきたい。よって、夕食はホテイチ。「メリッサ」

で蟹とブロッコリーのテリーヌ、カボチャとトマトのクリームスープ、胚芽パンを買って来た。生のタリアッ

テッレがあるので、玉葱1ヶ、キャベツ6分の1、ミックスきのこ1缶、ニンニク、唐辛子1本でソースを

作ったら、パスタがどこにあるかわからない程の量になった。野菜ときのこ炒めパスタ入り、って感じね。

さて、試合開始。前半どうもプレイが繋がらない。これでは2−0で勝つと予想したのに外れちゃうかな。

引き分けでもいい、って言ってもやっぱり勝って出場を決めたいじゃないか。後半は正座して観よう。そ

こに値千金の柳沢っがゴール!!!!やったぞ。国立競技場が家からすぐそこに見えるが、スゴイ歌

声と歓声が聞こえて来る。そこで守りに入らずにもう1点行け!よっしゃー!!大黒2点目。 無酒日

               _____________________

6月 9日(木) 晴れ

1食 家食 山盛り玉葱・キャベツ・ミックスきのこの生タリアッテッレ

緊張して寝ていたせいか、5時半にはパッチリ目が覚めた。その後にSY子からもモーニングコール。

ありがとよぅ。昨夜作り過ぎて余ってしまったタリアッテッレをソソクサと食べて、戸締りして、さぁ行こう。

2食 成田空港 「讃兵衛」 瀬戸内セット(小天丼、ワカメと竹の子の讃岐うどん) 1260

    このセットが1260円だったので740円損した

エアポートバスを予約した新宿には7時前に到着。バスも順調で成田空港には815分到着。集合

時間の9時まで悠々である。早めにチェックインしてゆっくり茶でも飲むか。あらら・・・。ヴェトナム航空

は大幅なディレイ?な、な、なぬ?未だ機材があっちにいる?11時フライト予定なのに相当待つらしい

ぞ。あぁ。そうだ!今日の朝、W杯行きを決めた日本代表チームが帰国するじゃん。到着ロビーで望遠

レンズに付け替えたカメラ片手に彼らを待ち受ける。報道陣は多いが、意外とファンの数が少ない。川

渕キャプテンは一番。ファーストクラスなのだろう。暫くして選手達、ジーコ監督も出て来た。シャッター

を押し続けるも、うまく撮れなかった。彼らはアッと言う間にバスに乗ってしまったさ。「これで食事でもし

てちょ」と2千円のクーポンを貰った。2千円で何食べるか。うどんと丼食べて残りはデザートにするか。

うどんを食べて支払い時にクーポンを渡すと「これはお釣り無いんですよ」って。それを先に言えー!!

午後のおやつ 成田空港 「旬」 抹茶アイスクリーム 400円、コーヒー 400

午後のお茶 成田空港 「さくらラウンジ」 コーヒー 3杯

未だ成田にいる。4時過ぎだぞ。4時半離陸と言うが更に遅れそう。11時に飛んだらもう着いている。

第3食 ヴェトナム航空ビジネスクラス機内食(アミューズ、和食、フルーツ、コーヒー)、ジントニック、

       赤ワイン、冷酒、ブランデー

  

結局飛行機が飛んだのは、午後5時10分だった。早起きして来たのに・・・9時間も空港にいたことに

なる。1日無駄にした感じ。悔しいから、酒をいっぱい飲んでやるぞ。ヴェトナム航空に乗るのは初めて

だが、ビジネス料金が高くないこともあって、サービスは大したことない。この食事、ランチなんですよ。

第4食 ヴェトナム・ハノイ ・メリアホテルの客室にて 豪華なお弁当

    美味しいのに食べられない

ハノイ市内のメリアホテルに着いたのは10時前だった。大幅遅延で夕食時間に間に合わなかったので

お弁当が用意されていた。未だ温かいよ。お腹が一杯なので、ツマミ喰いだけ。美味しいじゃないのぉ。

               ______________________

6月 10日(金) 晴れたり曇ったり(ハロン湾&ハノイ)

朝 ヴェトナム・ハノイ ・メリアホテル 「エル・パティオ」 朝食ヴュッフェ:パンケーキ、ソーセージ、

     ビーンズ、スタッフドトマト、カレーライス、フォーガー×2杯、ヨーグルト、オレンジジュース、コーヒー  

 

遅く寝たのに5時半に起きて風呂に入る。ほぼ一番に朝食レストランへ。ヴェトナムの食事では朝ご飯

がいい。ウエスタンスタイル、日本食、中華、ヴェトナム料理とたくさん揃っている。中でもフォーなどの

米麺の屋台が出ているのが嬉しい。もちろん2杯食べましたよ。カレーライスもついでに食べちゃった。

昼 ハロン湾 船の中のシーフード料理 スープ、茹で海老・大シャコ・蟹)、イカと野菜の炒め物、

      鯛のピリ辛蒸し、空心菜炒め、冬瓜のスープ、白飯、パイナップル、モンキーバナナ 【写真は3人分】

  

  

     

750分世界自然遺産に指定されたハロン湾に向けて出発。一昨年ヴェトナムに来た時、一番美味し

かったのはハロン湾の船の食事だった。揺れる小さな台所で作るのに味がいい。今日も楽しみ。海上

だから新鮮な魚介類が中心。香港もそうだが、シャコがデカクて旨いのだ。ご飯が足りず隣から貰う。

夜 ハノイ 「フレンチレストラン グリーン・タンジェリン」 アミューズ、スモークサーモンのロウル

    巻、白身魚のソティ ポテト添え、バナナのフライとアイスクリーム、生ビール(1.5ドル)、赤ワイン

    (3.5ドル×2杯)

  

  

ヴェトナムは、60年前までフランスの植民地だった。その影響でハノイやホーチミンシティには美味しい

フレンチの店がかなりある。市場のお婆さんもフランスパンを齧っている。シラク大統領は、日本にお忍

びで何度も訪れているが、ハノイも多いらしいよ。この「グリーン・タンジェリン」には、シラク夫人が訪れ

た時の写真が貼ってあった。で、料理は美味しいかと言うと、私は「ノン」。不味くは無いんだけどねぇ。

食事の後、世界でも珍しい水上人形劇場に行く。この前も観たが何度観ても、これは楽しいのだよね。

           _______________________

6月 11日(土) 晴れたり曇ったり(ハノイ&フエ)

朝 ハノイ ・メリアホテル 「エル・パティオ」 朝食ヴュッフェ:焼きビーフン、中華粥、焼売、海老焼売、

     フォーガー、フォーボー、ヨーグルト、フルーツ、コーヒー

  

開店前の558分にレストランに入り、「早く準備しろ!!」と急かす。急かせながら考えを巡らせる。

今朝の朝食は、美しくまとめたい。第1ステージ:中華の部。焼きビーフン、中華粥、焼売、海老焼売を

食べる。次にヴェトナムの部。フォーを2杯ね。フォーガーは鶏肉、フォーボーは牛肉入りの米麺。最後

はフルーツとヨーグルト。どうだ、良いコースだろう?この国はフルーツが豊富で、毎日たくさん食べる。

昼 ハノイ 「レ・トンキンレストラン」 生春巻、フォーボー、牛肉のサトウキビ巻と揚げ餅、小イカの

     フライ、空心菜炒め、魚介類と野菜鍋かけの麺、スイカとパイナップル、お茶 【写真は3人分】

  

  

  

首都ハノイは北にある。縦に長い国だから、料理も味覚の好みもちょっとづつ違うようだ。北の最後の

食事は「トンキンレストラン」。昔ヴェトナム北部は、東京(トンキン)と呼ばれていたのだよ。洒落たイン

テリアの店だ。最後に魚介類、野菜をたっぷり入れた鍋が出て来る。湿度が高くて、じっとりとした汗が

流れる中で、こんな熱い料理を食べるのだね。甘辛酸っぱい味のスープで黄色の麺が入る。お替り!

夕方の軽食 ヴェトナム航空 機内食 カチンコチンのハムバーガー

プロペラ機で、フエに向かう。昔、日本でもBS11機に乗る時は体重を聞かれてウソばかり答えていた

が、今は聞かれない。ほっ。冷凍庫に入れていたのかと思う程冷たくカタイパンと水が出て来た。残す。

夜 フエ 「宮廷料理 アンビン」 宮廷料理のコース ハスのスープ、美しく盛り付けられた蒸し海

     老、イカフライ、茹で海老、海老のミンチ焼、餅料理、蟹料理、牛肉煮込み、炒飯、牛肉スープ、ライチ

     とココナツ菓子、ビール 2ドル、赤ワイン 3ドル 

 

 

 

南北にヴェトナムが分かれていた頃境界線は北緯17度だった。その100キロ程南に古都フエはある。

中部の気候は暑くて湿度も高い。なのに、宮廷料理を出すレストランでは、一夜を王族になったつもり

になってね、というサービスで衣装を着せられる。でもアッチクッてね、私はすぐに脱がせて頂いたが。

そんな衣装で食事する王族の前では、キレイなお姉さん達が楽器を奏で歌を歌う。料理は美味しいと

まで行かないが、ま、雰囲気を愉しむってことですな。空にはシャープな三日月と満天の星。美しいぞ。

             _________________________

6月 12日(日) 曇りのち晴れ (フエ) ムッチャ暑いぞ!

朝 フエ「センチュリーリバーサイドフエ」レストラン 朝食ヴュッフェ:中華粥、野菜とフルーツのク

      レープ、魚団子のフォー×2杯、フルーツ、ヨーグルト、コーヒー

    ここの朝飯は今いちです

61分にレストランに行くと、従業員がボーっとしている。シャキッとしなさい!こうして毎朝早くレスト

ランに行っては、ハッパをかけているのだね。フエは古都であるが田舎だ。どうも料理が冴えないなぁ。

昼 フエ 「アンフーレストラン」 ブンボーフエ(フエ風辛い麺)、豚肉ミンチのライスペーパー包み、ミニ

バインセオ、茹で海老、蜆と豆のスープかけご飯、揚げ魚、炒飯、魚介類のスープとブン、ココナツ

菓子、モンキーバナナ、スイカジュース 2ドル 【写真は4人分】

  

  

  

フエは1945年まで最後の王朝、グエン朝の都であった。ガイディン廟、トゥドゥック廟、王宮など、汗ダ

ラダラ流して見学する。ヴェトナムに来て実質3日目だが、一日に流す汗の量、飲む水の量がスゴイん

だ。水はペットボトル6本位飲む。でもトイレには余りイカナイ。汗で出てしまうから。湿度も高く36度の

外を歩き廻った後のランチは、辛い温麺のブンボーフエで始まる。ヴェトナム料理は、近隣の国に比べ

ると辛くないのだが、フエだけちょっと辛い。鶏のミンチは串から外して紙のようなライスペーパーで包

んで食べる。ホント紙みたい。そして最後はまたもや鍋だ。米麺の上にたっぷりかけて、汗だらだらだ。

夜 ホイアン 「フォーホイ」 蒸したホワイトローズ(ホイアン式海老わんたん)、揚げホワイトローズ、

      蟹の炒め物、豚肉の串焼、魚介と野菜とミークワンのスープ鍋、カオラウ(ホイアン式汁無しうど

     ん)、パイナップル、ハス茶、タイガービール 2ドル、赤ワイン 3ドル 【写真は3人分】

  

  

バスでホイアンを目指す。以前は、ハイヴァン峠という急な山を越えて行かねばならなかったが、何と6

5日に長さ6キロのトンネルが開通したのだそうだ。日本のODAでね。ホイアンは昔から海の交易

で栄えた街で、1617世紀頃にはご朱印船に乗って日本人もたくさん訪れていた。当時は千人を越す

日本人が住んでいたと言う。ホイアンは街ごと世界文化遺産になったが、ノスタルジックな街並をシクロ

という自転車タクシーで見学した。この街には名物が多く、ホワイトローズと呼ばれる海老ワンタンや、

ヴェトナム伊勢うどんみたいな汁無し麺カオラウなど独得な料理がある。カオラウは太くてコシがある。

            ________________________

【今週の振り返り】

隠居してから、偶数月は海外と決めたので、9日からヴェトナムに旅立った。と言いたいが、旅立ちには

時間がかかって、結局空港には9時間もいたが。海外旅行好きは世の中にたくさんいるが、いくつかの

志向性パターンがあるような気がする。アメリカ(ハワイ、カナダ含む)+英国型、ヨーロッパ型、秘境型、

インド以西中近東型、旧ソ連邦型、島滞在型、ハワイオンリー型、中国型、東南アジア型、安近短型、

豪華客船の船旅型・・・。それぞれの型に当てはまる人たちが、私の周囲に実際いる。そして番外編に

海外旅行絶対拒否型もいるな。こういう人は理由を会議で決議したかのように、決まって「あんな重い

鉄が空を飛ぶなんて信じられない」と同じフレーズを繰り返す。信じたくないなら、一生地べたを這って

なさい!

ハワイ型のM井ちゃん一家(お子さんが行かなくなってからは夫婦)は、どうしてもハワイだと言い張る。

「確かにハワイは魅力的だけど、世界には色んな国があるのよ。1回おきでも良いから、他の国に行っ

てみたら?」と何度か勧めてみたが、やっぱりワイハなんだわね、彼らは。Sブー夫婦は、もっぱら島滞

在型。バリ島が一番のお気に入り。行く度に超高級ホテルを泊まり歩き、極上のエステでヨダレを垂ら

すことが天国という。一度スーツケースを開けたら、帰る日までそのままで無いのはイヤだって。確か

に荷作りはメンドーだけど。Kさんは中国好き。中国のあちこちを回って「やっぱり、中国は広いだよ」と

遠い目をする。K田さんは、ロシア語を専攻したこともあり、ロシア以外には関心が無い。もう何度もロ

シアを訪ねて、友人も多くいるようだ。ヨーロッパ好きは、ナゼかアメリカが嫌い。「歴史が違うのよ、歴

史が。200数十年なんてついこの前じゃないの。文化っていうのか、国のイメージが軽いのよね。その

点、ヨーロッパは数千年の歴史よ。やっぱり、ヨーロッパね」とまるでヨーロッパを自分の持ち物のように

自慢なさる。このグループは、「ざーます型」が多い。秘境型は楽しそう。「夢子さんね、ゴールデンウィ

ークにボクどこに行くと思います?」と、ほとんど日本人観光客が行かないディスティネーションを見つ

けては嬉しそうに話す。そんな珍しい場所に行けるのなら、長い長い移動距離も、過酷な気象条件もガ

マンできるのだそうだ。世の中には、そうゆう人のために秘境得意旅行社がちゃーんとあるのだ。

じゃあ、私はどうか。アメリカも、ヨーロッパも、東南アジアも好き。他の大陸にも行ってみたい。快適な

ホテルで過ごす滞在型も大好きだが、それは後にして、今のところは周遊型の旅行がいい。今回は9

人のこじんまりしたグループだったが、70代の女性が「体力のあるうちに行っておいた方がいいわ。」そ

して、「私はこの旅行で打ち止めにしようかしら」と寂しそうにつぶやいた。旅は体力がいる。気力もいる。

好奇心も必要だ。重い荷物を持って、汗ダラダラかいて歩き回る。階段を、山を上って降りる。体力を消

耗するから、モリモリ食べる。短い時間で熟睡して疲れを取る。今のところ、快眠快食快便で元気にヴ

ェトナムを旅している。旨いぞ!暑いぞ!

            カラダ動くうちは周遊型だニャン

         バックナンバーのトップへ     夢子倶楽部のトップに戻る