パクパク日記5年6月3週

         ヴェトナムは中部から南部へ そしてカンボジアのアンコール遺跡だ!

アンコールワット  トムのバイヨン

6月 13日(月) 36度 晴れたり曇ったり (ホイアン、ダナン、ホーチミンシティ)

朝 ホイアン・ホイアンビーチリゾートのレストラン 朝食ヴュッフェ(フレッシュマンゴジュース、野菜

      とフ ランスパン、中華粥、乾燥ビーフンの汁緬、フルーツ:マンゴー・スイカ・グレープフルーツ)、ヨー

      グ ルト、コーヒー

  

旅も週が代わって月曜日。ハノイ、フエに滞在し中部の世界遺産に指定された街ホイアンに来ている。

昨夜海に面したホイアンビーチリゾートにチェックイン。客室は南国のリゾートらしくコテージ形式だ。今

日も早起きして朝ご飯食べるぞ。こちらに来てから米麺ばかり食べていてパンを一度も食べていない。

美味しいヴェトナムのフランスパンを食べるか。うんホント旨い。出発は11時。海岸の撮影してからね。

昼 ホイアン 「リバーサイドガーデンレストラン」 カボチャの温かいスープ、揚げ春巻、茹で春巻、

      バ ナナの花のサラダ ベトナム煎餅添え、豚の甘辛煮、揚げ魚のトマトスープ煮、揚げ茄子、白飯、

      パイナップル

  

  

今日13日の夜、東京でアメフットの決勝戦がある。我がチームの勝利を願って、いつもの「勝つモノ」」

を食べたいのだが、ホイアンでそんなこと言っても仕方ないか。豚の甘辛煮を「勝てよ!優勝しろよ!」

と念じて噛み締めた。カボチャスープは、クリームタイプではないが、なかなか美味。バナナの花のサラ

ダも初めて。薄いカリカリに焼いたせんべいのようなものに乗っけて食べる。カリッ。ホントせんべいだ。

夜 ダナン 「金都大酒楼」 干し椎茸のとろみスープ、蒸し餃子、湯葉巻き、麻婆豆腐、チャーハン、

       海 老とブロッコリー、酢豚、蒸し魚、フルーツ(アムチェとスイカ) 【写真は10人分】

  

  

午後、バスで世界遺産のミーソン遺跡に行く。昔ヴェトナム中部地域を中心に勢力を張っていたチャン

パ王国の聖地である。前回はドシャ降りだったが、今日は晴れていて嬉しい。それにしても、雨季という

のに未だ一度も雨に降られない。奇跡的。夕方ヴェトナム第3の都市ダナンの市場を覗いてから早め

に中華料理で夕飯。ここが午後5時ということは今頃東京ドームではキックオフの時間だ。頑張れよ!

前半土産をバカバカと買って荷物が激増。ホーチミン行きの飛行機に乗る時、手荷物の重さでヨレた。

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6月 14日(火) 35度 晴れたり曇ったり (ホーチミン、メコン・ミトー)

朝 ホーチミンシティ・シェラトンサイゴン・ホテル&タワーズ「サイゴンカフェ」 朝食ヴュッフェ

       (パイナッ プルジュース、カレーライスと野菜、味噌汁、フォーガー×2杯、コーヒー

  

ホーチミンシティ(以下HMCT)は昔のサイゴンである。一番の繁華街ドンコイ通りに、2年前出来たの

が、ここホーチミンシティ・シェラトンサイゴン・ホテル&タワーズ。今のところHMCTで最もラグジェアリ

ーなホテルらしい。ならば、朝飯も美味しいに違いない。と、またもや一番に行くのだ。ウェスタンも日

本食も中華もヴェトナム料理も充実している。カレーもあるじゃないか。カレーと麺好きの私には最高!

午前中のおやつなど メコンデルタのタイソン島にて ココナッツキャンデー、蜂蜜茶、フルーツなど

HMCTから南へ約2時間でメコンデルタ地方の中心地ミトーに到着。船に乗り換えてメコン川に漕ぎ出

す。中国を源流としてラオス、カンボジア、ヴェトナムを延々と流れ南シナ海に注ぐ。何て広い川なのだ

ろう。川の水は、赤い土を吸って茶色。川の中州にあるタイソン島で下船し、バナナ、椰子など南国らし

い植物の間を歩く。ココナッツキャンデー工場を見学して試食、次は蜂蜜茶を飲ませる店、次はフルー

ツ農園の店。その度に試食するので、昼飯を前にお腹がキツクなる。小舟に乗ってクルーズを愉しむ。

昼 ミトー「チュンルンレストラン」 エレファントフィッシュ(象の耳魚)の唐揚げ ライスペーパー包

     み、ラ イスボール、魚練物のレモングラス巻、茹で海老、チャーハンのマカロニ鍋汁かけ、チョムチ

     ョム (ランブータン)

  

  

  

南部のミトーには、名物料理がある。川魚のエレファントフィッシュ(象の耳魚)は、ジックリと唐揚げして

「気をつけ!」の姿勢で食卓に運ばれる。鱗もカリカリ、身は白くて淡白。これをライスペーパーにきゅう

りなどと包んでニョックマムをつけて食べる。次はライスボール。餅米を揚げたらしいのだが、巨大な球

状。これを店のお姉さんが、ハサミでチョキチョキと切ると空洞だった。ちょっと甘く香ばしい。最後は又

もや鍋。ヴェトナム風のマカロニが入っていて、チャーハンにかけ猫マンマにして食べるのだね。旨い。

午後のお茶 ホーチミン・ドンコイ通り 「BRODARD」 ベトナムコーヒー 

    ポトポトとコーヒーが落ちてくる

午後フリータイム。ドンコイ通りにホテルがあるから便利である。荷物を増やせないので、小物をちょこ

っと買っただけ。疲れてカフェに入ると、そこは2年前も来た店。人間の行動は同じ。練乳は抜いてね。

夜 HMCT 「ソングー」 ホワイトアスパラガスと蟹のスープ、ハマグリのワイン蒸し、海老の春巻 レ

タス包み、活大海老のワイン蒸し、魚介類の鍋、雑炊、スイカ、333ビール 2ドル

  

  

  

ソンは川、グーは魚。あら?この店は2年前に来たわねぇ。日本人客が多い店で、店内に入ると、隣は

沖縄のお年寄りの大グループ。キレイなお姉さん達が、沖縄民謡を演奏すると、ヤンヤの喝采で大合

唱していた。この店の売りは、活きた海老に酒を飲ませて酔っ払わせ、火をつけてアルコールを飛ばす

ショーのようなやつ。大昔、赤坂の「海皇」などで流行ましたな。最後の魚介鍋のスープにご飯を入れ、

卵を掛け回して雑炊にする。日本資本が入っていると前回聞いたが・・。ビールは333バーバーバー。

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6月 15日(水) 33度 晴れ (ホーチミン、カンボジア・シェムリアップ)

朝 ホーチミンシティ・シェラトンサイゴン・ホテル&タワーズ「サイゴンカフェ」 朝食ヴュッフェ

     (中華粥、ミニほうれん草のお浸し、ミニ茶碗蒸し、フォーガー、フォーボー、ヨーグルト、フルーツ

     (パッション フルーツ、ブドウ、ジャックフルーツ、竜眼、メロン)、コーヒー

  

ヴェトナム最後の朝食。ガゼン張り切る。え?いつだって張り切っている?おっしゃる通りです。2年前

に泊まったホテルも含めて9つのホテルで朝食を食べたが、このシェラトンサイゴンがサイコー。南なの

で麺はフーテゥかと思ったが、フォーなのだ。そのスープが実に美味しい。今日もガーとボーと2杯食べ

る。この国の牛肉はナゼか硬い。牛ではなく水牛なのでは、と言う人もいる。今は仏教の国だが、昔の

牛を神聖化するヒンズー教の影響が残っているのだろうか。フルーツの種類も多く、いろいろと愉しむ。

昼 HNCT 「ブルー・ジンジャー」 海老せんべい、生春巻、海老のライスペーパー包み揚げ、イカ

     フライ、フォーボー、五目チャーハン、スイカ・パイナップル・マンゴー、スイカジュース 3ドル

  

  

いよいよヴェトナム最後の食事である。ちょっと高級なレストランなら、いろんなフルーツのフレッシュジ

ュースがある。私はスイカのジュースがお気に入り。海老のライスペーパー包み揚げが美味しかった。

夕方の軽食 ヴェトナム航空機内食 ハムサンド、ピーナッツ、水

またプロペラ機に乗ってカンボジアに行く。窓側の席だったので、アンコール遺跡が見えないかと目をこ

らすが、日没直後で見えない。途中メコン川や、雨季にはメコン川の水が逆流して乾季の3倍の水量に

なるトンレサップ湖が見えた。ドデカイ湖だなぁ。さて初めて行くカンボジアとはどんな国か。パン半分。

夜 カンボジア・シェムリアップ 「月のにじ」 和食弁当(魚の照り焼、ポテトサラダ、肉じゃが、鶏

    の唐 揚げ、肉だんご、卵焼き、佃煮)、味噌汁、漬物2種、バナナケーキ、アンコールビール 2,5ドル

  

シェムリアップは、カンボジアの北西にある街で、アンコール遺跡の中心地である。空港に着くと、スコ

ールが降った後らしく、意外と涼しい。HMCTで「ヴェトナムよりカンボジアの方が暑い」と聞いていた。

今晩は日本食と聞いていたが、「月のにじ」というロマンチックな和食の店の料理は弁当だった。それで

も、ここで和食を食べられるのは嬉しい。久々に冷酒を、と思ったが7ドルもするというのでヤメタ。代わ

りにアンコールビールという地ビールを飲む。カンボジアには工場は1つしか無く、それがビール工場。

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6月 16日(木) 34度 晴れ シェムリアップ

朝 シェムリアップ・アンコールパレス リゾート&スパ「サンセットテラス」 トマトジュース、シー

     フード のフーティウ、中華粥、フライドライス、トマトとポテト、チキンのミー(中華卵麺)、ヨーグルト、フ

     ルーツ、コーヒー

 

今朝は、何と3時過ぎに起きた。アンコールワットの日の出を見に行くのだから、早起きは仕方ないか。

バスに揺られて8キロ離れたアンコールワットへ。おお!ここがアンコールワットかぁ。未だ薄暗い朝に

ドッシリとおいでであった。夜明け前の静寂が・・・と書きたいところだが、実際は観光客がウジャウジャ。

日本人が目立つ。やっぱり「ご来光」好きだわね、我が民族は。春秋のお彼岸の時期なら、建物の真後

ろに太陽が上がるのだそうだが、今はかなり北から上がる。雲が多く朝焼けは今いちだった。アッという

間に日は昇る。6時半にホテルに戻ると、もう餓死する程の空腹。旅行を通じて、この朝一番大喰いし

ちまった。ここは南ヴェトナムと同じフーティウという半生の平べったい麺。歯応えあり、なかなか旨い。

昼 シェムリアップ 「ニューバイヨン」 豚肉の生姜炒め、野菜炒め、ココナッツ入り魚のカレー、白

     飯、 甘酸っぱい鍋、鯖の開き焼き、フルーツ:スイカと竜眼、ジャスミン茶

  

  

  

再び8時半にホテルを出てアンコールトムに行く。トムとは「大きい」という意味で3キロ四方の街であっ

た。南大門をくぐってバイヨンへ。レリーフや300もの観世音菩薩に圧倒される。暑くなければ、ここ好

きだなぁ。菩薩はお一人お一人皆違うお顔をされている。象のテラス、ライ王のテラスを見て市内に戻

って昼食。初めてのクメール料理である。結論から言うと旨い。ヴェトナムとタイ料理を合わせたような

味。焼鯖が出て来てやっぱり最後は鍋になる。ホテルへの帰り道、異様に人だかりしている場所があ

ったので、バスの窓から写真を撮った。ホテルに帰ってBSNHKのニュースを見ると、あの人だかりは

事件現場であることが分ってびっくり。インターナショナルスクールの幼稚園に男5人組が園児と先生

を人質にして立て篭もっているという。日本人の子供も5人?ガイド・パレットさんの同僚のお子さんも

混じっていると後で聞いた。金と車と自動小銃を要求しているって。こんな近くで事件があるなんてね。

夜 シェムリアップ 「コーレンU」 舞踊ショー付ディナーバイキングいろいろ、アンコールビール3ドル

  

  

午後3時ホテルを出た頃、事件は解決に向かっていた。カナダ人の子供が1人犠牲になり、犯人は捕

まったらしい。その直後、現場を通ったので報道カメラマンのように激写した。上の左がその写真ダス。

午後はアンコールワット。ワットは寺という意味だそうです。何度も本やテレビで見たアンコールワットが

目の前にある。レリーフの克明さ、その圧倒的な大きさにただただ溜め息が出る。急階段で有名な第3

回廊に登るのはヤメタ。バケン山に登るには、ここも急な崖道を登らねばならない。しかーしである。象

に乗るという手がある。登り15ドルと高いが、象に乗ってみるのもいいな。高い台から乗り移ったもの

の、これが揺れて揺れてエラク疲れる。私達を乗せている象さんも疲れているとは思うが。重くてゴメン

ね。残念ながら夕陽は見えなかった。夕食はクメールの古典舞踊を見ながらビュッフェ料理を食べる。

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6月 17日(金) 35度 晴れ 夕刻スコール

朝 シェムリアップ・アンコールパレス リゾート&スパ「サンセットテラス」 朝食ヴュッフェ(オレン

     ジジュース、全粒パン、茹で卵、野菜、チキンのフーティウ、ひと口日本蕎麦、茶わん蒸し、ヨーグルト、

     コーヒー)

  

木曜日に日本を出発してから、大喰いを続けて来た。最終日になって、ハタとそのことに気づき(遅いっ

てば!)、今朝はちょっとだけ。日本蕎麦もあって、日本人観光客の多さが知れる。フーティウも最後。

昼 朝 シェムリアップ・アンコールパレス リゾート&スパ 「ソリアレストラン」 ランチセット

     (フランス パンのガーリックトースト、アスパラガスのクリームスープ、トムヤムクン、ライス、ティラ

      ミス、コーヒ ー)、スイカジュース 4ドル

  

  

午前中は、東洋のモナリザで知られるバンテアイ・スレイとガジュマルが古寺を無残に侵食しているタ

プロームを見学。これにてアンコール遺跡の見学が終わった。顔写真を貼り、40ドルで購入した入場カ

ードもご用済みだ。ホテルでシャワーを浴びて着替えてから、食事。スープかサラダ、ハンバーガーかト

ムヤムクンのチョイス。スープとトムヤムクンにした。トムヤムクンはライスがついてカレーのように食べ

る。美味しい。デザートはティラミス。アンコール遺跡の近くでティラミス食べるのが何か不思議である。

夜の軽食 ヴェトナム航空機内食 ハムサンド半分、ピーナッツ、水

8時過ぎの飛行機でシェリムアップ空港を発ち、再びヴェトナムのHMCT。ハムサンドは2口食べる。

夜のおやつ HMCTの空港 ヴェトナム航空ビジネスクラスラウンジにて モンキーバナナ1

成田行きは、23時40分発である。それまでビジネスクラスのラウンジで過ごす。軽食の皿や果物もふ

んだんに揃っているが、モンキーバナナ1本。そろそろ胃腸を休めないとイカンなぁと思ってね。無酒日

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6月 18日(土) 東京は朝小雨 のち晴れる

朝 ヴェトナム航空 ビジネスクラス機内食 オレンジジュース、オムレツ、ポテト、ソーセージ そ

      れぞ れひと口、フォー、コーヒー

定刻通りに離陸し、定刻通リ朝の720分成田に到着した。行きの6時間遅れを反省したのか、以降

乗った5回のヴェトナム航空は全部パンクチャアルであった。同じ飛行機に、例の事件で人質になった

日本人親子が乗っていらした。6時間弱のフライト時間なのに、久々の日本の新聞をじっくり読んでい

たら睡眠時間は2時間!食べたくもない朝食のために起こされてしまった。昨夜夕食も抜いたのに、寝

不足で食欲がわかん。それぞれ1口、2口食べたのみ。ヴェトナム航空らしくフォーもあったがマズイ。

昼 四谷三丁目 「高田屋」 海鮮ちらし丼と盛り蕎麦のセット 1250

    久しぶりの生魚

845分には早くも帰宅し、仏壇に帰国の報告を済ませた後真っ先にしたことは、アメフットの試合の

結果を調べること。チェックする前に、メールの表題に「おめでとう!」という文言を見つけて勝ったこと

を知る。わぁーい!優勝だぁ。7−3とか、3−0、7−6とか僅差で勝ったのかと思ったら、27−2の

堂々の勝利である。やったね、みんな。勝利結果に気を良くして早速大洗濯大会、荷物片付け大会を

実施。一緒に旅した松葉さんご夫妻は未だ名古屋行きの飛行機を待って成田にいらっしゃるだろうに、

あらかた旅の始末はついてしまった。昼飯か。軽く魚でも食べるかな。食後仏壇用の花を買いに行く。

夜 家食 ソーメン、薬味(油揚げ、きゅうり、茗荷、大葉、長ネギ、)ネギかき揚げ、葡萄のゼリー

  

午後から6月2週分のパクパクの作成に没頭している。撮って来た写真が3000枚近くあるので、写真

の取り込みだけでもエラク時間がかかる。夜の9時過ぎ目処がついたところで夕食の準備。この9日間

ずーっと麺を食べて来たのだから、その習慣を続けなくっちゃね、なんて思ってソーメンとした。  無酒日

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6月 19日(日) 曇り 蒸し暑い

朝 無し!

毎朝6時にはレストランに押しかけて、周囲の人がびっくりするほど大喰いをして来た。でも、今日は無

し。前夜2時間しか寝ていなかったのに、パクパク更新で夜遅くまで起きていたせいか、今朝目が覚め

たのは8時半だった。旅行中、ずっと超早起きをして来たから睡眠不足と疲れが溜まっているのだね。

昼 家食 野菜たっぷりソーメンのぶっかけ、茹で卵と野菜のトースト、豆乳のヨーグルト

   ぶっかけもいいね

午前中ボーっとしていた。朝も抜いたし何か食べなくちゃ痩せちゃう。ソーメンのぶっかけでも食べるか。

昨日6月2週分を更新したばかりだが、続いて3週分作成に着手。写真を見てはニマニマ笑っている。

夜 家食 アボガド・茹で卵とトマトのトーストサンド、「クノール」のショートパスタ入りほうれん草スープ

  

時計を見ると、おっともう8時過ぎではないか。普段パクパク日記1週分の作成時間は約8時間なの

だが、今回は写真のファイルが4ヵ所に分かれていて、やたらと時間がかかる。この分だと10時間か

かってしまうかも。夕食はカンタンでいい。疲労困憊の私の「胃腸さん」に骨休めして貰わなくては。ア

ボガドを初めて食べた時、何という味かと思ったが、今はこのネットリさ加減が気に入っている。無酒日

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【今週の振り返り】

ヴェトナムを訪れるのは、今回で2度目である。一昨年の9月末に出発して、誕生日をハノイで迎えた

前回のヴェトナム。彼らが作る料理の味、ふんだんな果物、センスが良くてしかも安価な刺繍や雑貨な

どに魅せられ、毎年でも来たいお気に入りの国になった。ハノイなど北部は亜熱帯、ホーチミンシティな

ど南部は熱帯気候となるヴェトナムは、今まさに真夏であり、雨季に入っている。前回乾季にも関わら

ず、何度かドシャ降りの雨と、耐えられない程の暑さを経験したので、それが不安でもあり、ユーウツで

あった。出かける前、暑さ対策用の品々を購入し、雨季に備えて雨具も万端準備した。ハノイに着いた

夜、寝いりばなに、激しい雷と窓に打ち付ける雨音で目を覚ます。うーん、早速に来たな、これでは先

が思いやられる。ところが、である。9名のこじんまりしたグループの中に、晴れ男、晴れ女の方々が4

名もいらしたせいかどうか、ヴェトナムにいる間、ただの1度も雨具を使うことが無かったのだよ。奇跡的

とも思える連日の晴天に感謝した。

前回とほぼ同じコースを回ったので、初めて訪れる緊張感やドキドキ感は無い。しかし、前回見落とし

たこと、改めて気がついたことでヴェトナムを思う気持ちは更に深まった。ヴェトナムには5つの世界遺

産があるが、その4つを見学した。古都フエの13代続いたグエン朝王宮は、正面からの外観を見れば

立派に当時の姿を誇っているが、その実、中に入ってみれば太和殿の裏、中庭と顕臨閣の後ろは何も

無い。王宮の元の姿を模型で見ると、その多くの建造物がヴェトナム戦争で破壊されてしまったことが

わかる。午門の柱にも、銃撃された後がクッキリと残っていた。戦争当時、アメリカの基地があったダナ

ンにほど近いミーソン遺跡は、チャンパ王国の聖地であり、8世紀から13世紀に建造された遺跡があ

るのだが、この辺りはラオスの国境に近いこともあって、米軍機が激しく爆撃した場所でもある。赤黒い

レンガを積んで造られた遺跡の隣に砲弾が作った大きな穴がぽっかりと空いている。ヴェトナムの人々

は、日本の奈良京都が爆撃を免れたのだから、フエの王宮やミーソン遺跡を攻撃することは無いだろう

と希望的観測を抱いていたらしいが、それは裏切られてしまった。

今年でヴェトナム戦争が終結して30年になる。5月にその式典が行われた様子をテレビのニュースで

見たが、あの戦争を知らない若い人々が4割を超えると聞いて驚いた。凄惨な記憶が薄れていく程、

年月が経過したということだ。しかし、その一方で米軍が撒き散らした枯れ葉剤の影響が、今ごろにな

って深刻な事態を迎えている。枯れ葉剤を浴びた親の子供は無事だったとしても、孫にあたる子供達

が奇形となって生まれて来るケースが増えていると言う。夥しいバイクに乗る人々も、屋台でフォーを啜

る人々も表情は明るいが、戦争の爪痕は、深く重く残っている。

カンボジアは初めて訪れた。首都プノンペンは素通りして、アンコール遺跡のメッカ、シェリムアップに2

泊した。ヴェトナムも悲惨な歴史を持つが、カンボジアの歴史はもっと哀しい。ポルポト軍との内戦で、

数百万人の人々が殺されてしまったのも、ついこの前のことだ。初めての選挙を監視する国連の代表

は明石さんだった。昔は、インドシナ半島で54州もの広い国土を誇っていたカンボジアも、タイとヴェト

ナムに挟まれ、国土を奪われて今は22州の小さな国。主な産業と言っても、農業と絹織物、観光業く

らいしかなく、国内に工場と言えば、アンコールビールという地ビールを作る工場がただ1つだけと言う。

観光客に群がる物売りは、東南アジアではどこにでもある風景だが、3歳位の子供も含めて物乞いが

目立つ。金を渡すのか、渡さないのか迷いに迷う。一日に何十人にも金をせがまれる。平和は得たが、

貧しさからは脱却できていない。今から千年以上も前に、アンコール遺跡の数々を造って来たクメール

人の子孫達は、肌浅黒く、彫りの深い顔立ちに、澄んだ大きな目を持っている。この国の今の貧しさを

頭に入れながらも、アンコールワット、アンコールトムに代表される遺跡群に出会う素晴らしさは、筆舌

にし難い。この神秘的な美しさを求めて訪れる観光客は、日本、韓国、中国、アメリカ、フランス、タイ、

ヴェトナムの順とか。カンボジアの貧しさを救うためには、観光業を発展させることも大事な一つ。皆さ

ん、どうぞアンコール遺跡に行ってください。遺跡の素晴らしさを実際に味わってください。

私達のガイドをしてくれたパレットさんは、それはそれは美しい日本語を話す若者だった。人柄もとても

いい。美人の奥さんのお腹には、6ヶ月の女の子が育っているという。彼が自分の国の現状について

細かく話した後、明るい表情で、「でも、カンボジアはこれからです」とキッチリと結んだ。彼のこれから

生まれて来るお嬢さんが大きくなる頃には、カンボジアは発展していることを祈りたい。そう、カンボジア

は、「これから」ですよ。

             カンボジアは「これから」なんだニャ

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