パクパク日記6年11月4週

        クリスマス・イルミネーションが美しい香港でバカ喰いして来て謝謝

       

11月 20日(月) 大阪は雨  東京は降ったり止んだり

朝 大阪・帝国ホテル 「吉兆」 和朝食 2625

  

6時半起床。今朝の食事は「吉兆」で食べようと楽しみにしていた。東京の「吉兆」は夜の宴会で3,4

行ったことはあるが、朝食は初めてなのでワクワク。が、ちょっとガッカリ。お櫃にご飯が入っているの

は良いけど、そのお櫃が美しくない。古いだけならいいが、手入れされていないって感じで。ご飯も美味

しくない(でも3杯食べたけど)。常備菜のちりめんじゃこに不釣合いに大きい銀メッキのスプーンが。セ

ンスが無い!焼き魚はぬるくて旨くない。小鉢は野菜の炊き合わせと切干大根。2つの料理食材が大

根、人参、椎茸と3つも同じもの。献立を考えた人は効率だけ考えたん?これでは「吉兆」の名が泣く。

昼 浜松町 「PALTIN コーンクリームスープ(カップサイズ) 260円、激辛コールマンカレー(スリ

     ラ ンカ風チキンと茄子の激辛カレー) 1030円、アイスコーヒー 230

    大辛のカレー食して汗百斗

朝刊を2紙チェックすると、昨日の試合が結構大きく扱われていた。74得点と61点差は記録なのだと。

相手チームの監督談話に「今の力では100回やっても勝てない」なんてあって、ちょっと気の毒。昨日

の雨が未だ降り止まない伊丹空港を後にする。羽田は着陸ラッシュらしく、上空でグルグル旋回してい

たから30分近く到着が遅れた。ちょっと早いランチは浜松町の「PALTIN」。注文するのはもちろん激

辛コールマンカレーだ。辛さに加えて、チキンがやけに旨い。どうも竜田揚げの要領で味付けをしてか

ら一度油で揚げてからカレーソースに投入するらしい。食べ始めて3口くらいでジワッと汗が出て、食べ

終えた後の爽やかな清涼感がいいねぇ。このカレーなら「マイベストカレー10」に入れてあげよっかな。

夕方のおやつ 歌舞伎座 「桧」 アイスクリーム 600

    馬鹿めぇ!でやんやの喝采河内山

帰宅して、先週分のパクパク日記を仕上げてアップする。いつもより(海外に出かけている以外は)、数

時間遅れてしまってゴメンね。さーてと、次は歌舞伎座だ。夜の部は舞踊が3演目もあるから、最初の

「鶴亀」は失礼して「良弁杉由来」から観る。良弁大僧正に仁左衛門、その母渚の方に芝翫。幼い頃鷹

に攫われ成長して大僧正に出世した良弁が、乞食のような姿の老婆が生母であることを知り、オイオイ

と抱き合って泣くのだよ。こうゆう役も仁左衛門ならではの品性がある。芝翫も穏かな母性(?)が発揮

された。舞踊が2つ続き最後は團十郎の「河内山」。殿様に向かって「馬鹿めぇ!」と怒鳴る所で締め。

夜 銀座 「おさき」 先付け:飛騨高山の赤蕪の酢漬け、シマアジのお造り、小芋煮、新とり菜と油

  揚 げの煮浸し、あづま丼、味噌汁、漬物、生ビール、冷酒 「白鷹」生酒純米 300ml×2本 @1万

  

    舞台はね小体な店で酒を呑み

歌舞伎座を出ても未だ霧のような雨が降っていた。「おさき」。空腹で、最初からご飯モノを注文したい

位だ。この店のご主人は飛騨高山の出身で、当地の名産、赤蕪の酢漬けが付きだしに出て来た。サッ

パリして美味しい。今日の鮪は脂が全体に回っていて美味しいと聞き、最後はあづま丼で〆る。あづま

丼とは、摺り胡麻と醤油を合わせて鮪を短時間ヅケにして、海苔ご飯の上に敷き詰めた丼。旨いよ。そ

れにしても今晩の歌舞伎座には又もやあの人物がいた。最前列の真ん中で、どの役者の出入りにも1

人で拍手し、間の悪い時でもお構いなしに○○屋!××屋!って声掛けをする。見物している客もヤ

だなぁと思うのだから、役者はもっと迷惑に違いない。羽田からのモノレールの中で、最初から最後ま

で大声で携帯電話をかけ続ける男がいた。話声は車両中に響いて丸聞こえ。迷惑な人々は困るよね。

                 ________________

1月 21日(火) 晴れ ポカポカと暖かい小春日和

朝 家食 大阪 「蓬莱」の豚まん、ワカメスープ、アロエヨーグルト

    熱々の豚まん食べて豚になり

昨夜帰宅してテレビを点けると、ニュース23にフジハラ君が長々と出ていた。昔一緒に仕事をしたし、

彼とは2人でアメリカ出張に行ったのだっけ。彼はひたすら眠り続け、私はひたすら食べ続けたアメリカ

出張だった。アメフットの魅力を知ったのもその時。彼はご活躍だけど私はヒタスラ遊んでる。朝食は伊

丹空港で買って来た「蓬莱」に豚まん2つ。1つでいーじゃん。いやいや20分も蒸すのだから光熱費が

もったいないでしょ?関西は「カシワ、豚、肉」と言う。肉と言えば牛肉を意味し、鶏肉はカシワと言う。

昼 東銀座 「カフェドクリエ」 ふわふわ卵のトーストサンドセット(ミネストローネ、アイスコーヒー) 

820

昨夜歌舞伎座夜の部に行ったばかりなのに、今日は新橋演舞場の昼の部である。11月の演舞場は

花形歌舞伎。つまり若手の歌舞伎だ。3つある演目のうち、昨夜考えたのは2つ目と3つ目を観ようと

考えたのに、今朝間違えて1つ目から行ってしまった。「番町皿屋敷」。青山播磨に松緑、腰元お菊に

芝雀。半分寝てしまったが、隣の若い女性は裸足で熟睡していた。「勧進帳」。弁慶に海老蔵、富樫に

菊之助、義経は芝雀。海老蔵の弁慶は、大きさは感じないが気迫が凄まじい。彼は目玉がデカク「目

玉のマッちゃん」のようであった。隣の女性は、この演目も曝睡していた。演舞場では食べたい店もない

ので近所の「カフェドクリエ」へ。美味しくもないけど、煙草は吸えるし、トイレも空いているからいいやね。

午後のお茶 銀座 「らんぶる」 カフェノワール(小) 700

今日の席は2階の左隅。遠いし、左隅だから花道は全く見えない。同じ1等席でもヒドイよ。買うのを忘

れて申し込んだのが遅くなった罰だ。見えない花道の場になると、前方にあるテレビが突然花道を映し

出す。小さな画面を双眼鏡で覗く。そんなことまでして見なくていいや、と三つ目の「弁天娘女男白浪」

はパスして帰る。隣の女性はそれも寝てしまったら何しに来たのだろう。銀座の「福屋」書店で来年用

の手帖を買い「らんぶる」で美味しいコーヒーを飲む。わざわざ「コーヒーだけの店」と謳っている店だ。

夜 四谷三丁目 「喜多方ラーメン 小法師」 ごま味噌ラーメン 670円、焼き餃子 360

    勧進帳思い出しつつ餃子食う

夜、N原先生の治療院。この前はデトックスの装置が壊れてしまい毒出し出来なかった。代わりに今日

は2回連続ダブルでお願いしますぜ。ダブルの時間になると、赤茶けた錆色に加え緑色の脂が出て来

た。茶色に緑のヘドロなんて気持ち悪いが、これも我が身から出たのだと思うと、ついニヤケて来る。ど

んどん出ろ、もっと出ろ!!15分×2回やったら、バレリーナになれそうな足の軽さだ。今から買い物&

料理はイヤ。喜多方ラーメン食べるか。ごま味噌ラーメン旨く670円の至福。スープ飲み干す。無酒日

                ___________________

11月 22日(水) 晴れ

朝 家食 卵サンドトースト、枝豆のクリームスープ、パイナップル、アロエヨーグルト

    パン焼きて卵はみだす朝ご飯

7時起床。良い天気だなぁ。なのに富士山は見えず。「ハウス」の、枝豆のクリームスープはなかなか。

昼 四谷 「洋食 エリーゼ」 メン牡蠣フライ定食 950円、ご飯大盛り +50

    恐る恐る今年初めて牡蠣フライ

午前中代々木で整体。「明日から香港で食べ続けるので、それによろしいような治療をね」とお願いす

る。「了解!」とタクミ先生は言ったけど、ホントにそんなのあるの?四谷の「エリーゼ」で行列に並んで

ランチ。メンチカツと牡蠣フライを盛り合わせた定食。ご飯大盛りは以前サービスだったのに+50円。

夜 舟町 「おちあい」 お任せコース(山形おでんこんにゃく、醤油豆、お造り盛り合わせ:中トロ・鯛・

平目、揚げ銀杏、和風しゅうまい、豆腐の味噌漬け、芋鍋、おじや)、ビール、冷酒 @4800

  

  

午後4時オジョー来宅。明日から一緒に香港に行くので前泊される。早速彼女は、N原先生のところに

デトックスに行った。初回なのにダブルでやって貰ったのだそうで。ズルイ!彼女は私に何か作らせた

いと思っているようだが、明日は早朝出発だから、料理なんて作らんよー。トーゼン外食だ。その前に

夕方届いた渡辺宏さんのパステル画を飾るのを手伝って貰った。5枚の大きな絵はペンギンや白熊、

象、猫などが柔かい色とタッチで描かれていて、見ているだけでほのぼのしちゃうよ。部屋の雰囲気が

ガラリと変わった。「おちあい」に電話して「お父さん、カウンター空いている?今から2人で行くから」。

お料理はもっとたくさんあったけど、香港写真が多いため割愛。私だけ酒をガンガン飲んでしまったよ。 

              ______________________

1月 23日(木 勤労感謝の日の祝日) 香港は曇り                  1香港ドル=約18円

朝のおめざ オジョー特製スィートポテト、加賀棒茶

5時過ぎ起床。オジョーが寝ているから静かに朝風呂。機内食は早めのランチになるハズだから、朝食

はオジョーが持って来てくれた手つくりのスィートポテトとお茶で済ませよう。さつま芋そのものの味だ。

昼 ANA 成田=香港 ビジネスクラス機内食(和食)

    高い金払ってこんな粗末飯

午前7時オジョー号で成田に向けて出発。今日は祝日だから、明日金曜日を休むと4連休になる。じゃ

あ道は混むのだろうなぁと思ったら、TDL近辺は高速を下りる車で大混雑。それでも1時間ちょっとで

第一ターミナル到着。チェックイン、安全検査、出国検査とも大行列であった。ANA香港行きの座席は

前から2番目。つまりファーストクラスの席であった。しかし、サービスと食事はエコノミー席であったぞ。

午後のおやつ 香港・中環セントラル 「満記甜品」 芝麻楜加合桃露(胡麻と胡桃汁子) 18

   港ドル、白雪黒珍珠(半分) 24ドル

    香港のスィーツどれも素晴らしい

日本との時差1時間。香港時間で午後150分到着した。成田の第一ターミナルも香港の空港もと

にかく歩かされる。こんなに歩いたらお腹空いちゃうじゃないかぁ!タクシーで香港島・金鐘(アドミラリ

ティ)のホテルコンラッドにチェックイン。荷物を片付けたら、早速トラムに乗って「満記甜品」へ。去年は

西具(サイクン)の本店で食べたが今日は中環店へ。たくさんのメニューがあって大いに悩むが、胡麻

と胡桃汁子を注文。深――い複雑な味である。専用電話受け手が2人いても注文の電話ひっきりなし。

夜 銅羅湾コーズウェイベイ 「満江紅」 鴛鴦火鍋(正宗四川麻辣火鍋+果香湯鍋) 具:魚丸・

       烏賊 丸・アメリカ牛肉・ミル貝・米粉・エノキ茸・もやし・ラーメンなど、水煮柱花魚片、チンタオビ

        ール  300ドル(ご馳走して貰った) 3人で

  

 唐辛子大量食せば汗となる

午後6時香港駐在K岩特派員、ホテルの部屋に現れる。K岩は今年からエグゼクティブセクレタリーと

して働くOLになった。「最初の日から辛いものをガツンと食べたい!」という希望に沿って彼女が火鍋

屋に連れて行ってくれた。店に入った時から唐辛子の辛い匂いが充満していたが、私らも鴛鴦火鍋を

頼んでグラグラと煮える鍋から立ち上る辛い匂いを直接味わった。鍋を温めているうちに、具をたくさん

選んで発注。つけタレは、「薬味ブッフェ」みたいなものから好みのものをチョイス。3人とも辛いものが

好きだから、赤黒い鍋の方ばかりに具を投下。か、か、辛−い!汗が吹き出す。あちこちのテーブルで

大勢の人達が食べている水煮柱花魚片も頼もう。山のように盛り上げられた唐辛子の山を掻き分ける

とハンペンにする手前のような魚の摺り身が出て来る。柔らかくて辛くてうまいぞ!途中でバレーのレ

ッスンが終えた長女の万里ちゃんも合流。鍋の最後はインスタントラーメンを投入。これ旨いのですな。

              ______________________

1月 24日(金) 香港は曇ったり晴れたり

朝 中環セントラル 「楼香蓮」 デッカイ肉まん、腸粉、肉しゅーまい、鶏蒸しご飯 @33ドル 2人で

  

    地元人混じってパクパク朝ご飯

7時半、セントラルの電車通りに面した「羅富記」にお粥を食べに行った。小さな店はガランしていて

開店は8時だと言う。チェッ!それなら昨夜話題になった「楼香蓮」に行ってみるか。1925年創業のま

まという店内は、お茶を啜りながら朝刊を読む地元の爺さんやおっさんで一杯。日本人観光客なんて

誰もいないディープな店だ。オバさんが飲茶を乗せたワゴンを押して歩く。ドデカイ肉まんの中身は、豚

のひき肉や椎茸ではなく、ゴロンとした肉や野菜など色んなものが入っている。色んな料理が回ってく

るが残念ながらお粥は無い。ご飯類を食べずに粥屋へハシゴという手もあるけど、鶏の蒸しご飯が美

味しそうなのでここで完結することに。細長いアルミの入れ物のご飯の上には軟らかな鶏肉。旨いぞ。

 銅羅湾コーズウェイベイ・タイムズスクェア 「クリスタル・ジェイド」 四川坦ゝ麺 30ドル、

       上海小 籠包 22ドル、葱油干労拉麺(スープ付き) 30ドル、紅油抄手(ピリ辛わんたん) 

       28ドル、酸辣 湯麺、 39ドル 豆乳ジュース

  

   こんな店日本にあったらまた来たい!

パシフィックカフェのアイスコーヒーをランドマークタワーの下で立ち飲みしてからホテルに帰る。摂取し

たら消費せねばならん!ということで、午前中は運動タイム。オジョーがジムにいる間、屋外プールに

あるジャグジーでボコボコ。去年泊まったフォーシーズンズホテルのプール(だけ、だけど)は眺めも雰

囲気もスンバラシかったが、ここはそうでもない。とはいえ、香港の高層ビルを眺めはなかなかである。

ランチは、口実を作って早めにオフィスを抜け出て来たK岩とタイムズスクェアで待ち合わせ。何度も

候補に上がりながら来ることが出来なった「クリスタル・ジェイド」だ。シンガポールが本店のこの店は、

キレイで美味しくて安い。あぁあれもこれも食べたいよー。坦々麺はまぁまぁ、小籠包は絶品、葱油干労

拉麺は極めて旨し、紅油抄手は佳品、しかし最後に頼んだ酸辣湯麺は感心しない。あぁ満腹じゃあ!

夜―1 湾仔ワンチャイ 「老上海」 揚げピーナッツ、大根醤油漬け、前菜盛り合わせ(豚肉、湯葉、

       らげ)大閘蟹(陽澄湖の上海蟹)、生姜汁、春雨と豚肉の醤油炒め、豆みょうと竹の子、砂鍋獅子

頭、豆沙錫餅、芝麻湯丸、ビール、紹興酒 @550ドル 4人で

  

  

  

午後はタクシーでホンハムまで行き、羅湖行きの電車で中国側のシンセンに行く。香港は中国に返還

されたとはいえ、2つの政府が存在するので、出国&入国検査がある。去年3人で買い物に来たから

だいたい要領はわかっている。Tシャツ屋、ばっぐ屋などで値切り交渉をするも、マンダリンも話せるK

岩がいないから、去年ほどはうまく行かない。リュック一杯に買い物品を背負ってホテルに帰ると汗び

っしょりだ。急いでシャワーを浴びて湾仔へ。去年もご一緒したS水さんも加わって4人で大閘蟹(陽澄

湖の上海蟹)を食べる。去年は庶民的な店構えなのに値段は6ッ星級の「天香楼」で1550ドルの

蟹を食べたが、「老上海」の蟹は300ドル。皆は丁寧にホジホジして食べるのに、私はメンドーくさがり

屋だから5分で終了。春雨炒めもさっぱりしているし、豆苗と一緒に出て来た竹の子が甘辛くて美味し

い。「天香楼」では一人1400ドルも取られたけど、ここは550ドルだよん。おつまみのピーナッツ旨し。

夜―2 銅羅湾コーズウェイベイ エクセルシオールのバー ジントニック @300ドル 

オジョーを除いて3人は酒呑み。どっか行きますかぁとタクシーでエクセルシオールホテルの最上階の

バーへ。このバーとんでも無く高い。4人で7杯飲んだだけなのに1200ドルも取る!!大閘蟹を1

づつ食べられる値段じゃないか。それはともかく、最近香港事情の話が面白く夜は更けて行ったのだ。

                __________________________

11月 25日(土) 曇り時々小雨

朝―1 中環セントラル 「陸羽茶室」 水晶ニラ餃子、チャーシューパイ、揚げ春巻、水晶海老シュ

      ーマイ、チャーシュー饅 @40ドル 3人で

  

  

週末だからK岩はお休み。朝8時車で迎えに来てくれた。朝飯は飲茶の名門「陸羽茶室」で。去年は

ジョーと2人で来た。朝10時までは白い上着を来たおばさんが、駅弁売りのように蒸篭を積んだ籠を

肩から吊るして店内を歩く。この店は伝統もあって有名だが、この数年で殺人事件、未遂事件と2回も

血なまぐさい事件があったのだそうな。チャーシューパイ、チャーシュー饅が美味しいよ。ご飯は後で。

朝―2  中環セントラル 「羅富記」 痩肉ピータン粥 19ドル 油條 5ドル

    これこれと熱いお粥を啜るなり

残念ながら「陸羽茶室」にはお粥は無い。どうしてもお粥を食べたいので朝飯のハシゴをしたのである。

もちろん店は「羅富記」。セントラルに2軒あったなんて知らなんだ。ここの痩肉ピータン粥が旨いのよ

ね。脂の無い細肉とピータンがネットリした濃厚な粥に混じっている。これに油條を千切って一緒に食

べると、カリ!トロッ!カリ!トロッ!の連続で旨さ倍増。え?2人で1杯しか食べないの?裏切り者!

  ソーホー 「九記牛腩」 具無しきしめん 11ドル、カレーコラーゲン卵麺 24ドル

  

香港島をグルっと走ってドライブするも、曇天で撮影ポイントが無い。オジョーがアバディーンに行った

ことが無いというので、突然観光客となる。始めて香港に来たのは30年以上前だけど、その頃に比べ

てアバディーンの景観も随分変わった。周囲に高い建物が出来て、まるで盤景の中の景色のようであ

る。サウスホライゾンという場所にあるプラダのアウトレット。ブランド品になーにも興味の無い私は、ふ

ーんこういうモノがこういう値段なんだぁ、と見学者の目で観察。昼はソーホーの「九記牛腩」。ここも昨

年からのアンコール。12時半の開店までに長い長い行列が出来る。昨年は上湯牛腩麺とカレーコラー

ゲン卵麺を食べて、カレー麺のスープに感動。麺は3種が2種に、値段も2ドル上がっていた。旨い!

午後のお茶 ソーホー 何とかという喫茶店 アイスコーヒー 40ドル

「九記牛腩」前の店でお茶。不味い飲み物が40ドル、麺2杯より高いじゃないか!長続きしないだろう。

午後のおやつ 銅羅湾コーズウェイベイ・タイムズスクェア 「許留山」 サゴーマンゴジュース入

   りマン ゴー 23ドル

    南国の水菓子おやつ豪華なり

湾仔の足裏マッサージを3人揃ってやって貰う。膝まである大きな桶のお湯に足を浸して肩を揉んで貰

い、それから足のマッサージ。あぁ、天国じゃあ。タイムズスクェアの近くで、お土産を買う前に「許留

山」でおやつ。この店は果物が売りらしく、ジュースやフルーツを使ったメニューが多い。マンゴ旨いぞ。

夜 湾仔ワンチャイ 「利苑」 クリスピーローストポーク、蒸し海老、北京ダッグ、貢品佛跳牆、蒸し

   魚、 ミル貝のスープ、豆苗炒め、炒飯、始創楊枝甘露(ヤンチーガムロウ)、胡麻湯丸、ビール、

   紹興酒  800ドル 6人で

  

  

  

  

来たばかりなのに、早くも今日は最後の晩餐。えーん。この夜のメニューを巡って、東京=香港間を何度もメー

ルが行き来した。幻系の超高級料理「佛跳牆」を頼むかどうか。頼むとしたら何人分頼むか。佛跳牆食べるな

ら予約は3日前にせねばならぬ。そもそも佛跳牆って何なんだ。せっかく「利苑」に行くなら例のミル貝のスー

プも 食べたいぞ・・・・。佛跳牆って何?菜食主義の仏陀でも、その魅力には勝てずに壁を跳ぶ(寺を出て行っ

てしま う)程旨いスープ、ってのが命名らしい。K岩旦那のK崎クン、そのパートナーのK尾クン、香港在3年の

S木さ ん、子供3人(食べる上で戦力外)の9名がテーブルに並ぶ。私ら2人は道に迷って10分程遅れてしま

った けど。コースのスタートはクリスピーローストポークから。カリっとして何て旨いんだ。北京ダッグもいいねぇ。

そしていよいよ佛跳牆のお出まし。卓主にテースティングの器が。K岩が私に回して来た。全員が見つめる中、

そーっと飲んで見る。?!○Z!うーん、何て感想を言えばいいのだ。「言葉が見つかりませぬ」。それ程に複

な味でしてねぇ。大きな干し鮑、太いフカヒレ、燕の巣、金華ハム、干し海鼠・・・などがじっくりゆっくり時間を

けて醸し出した旨味が幾重複雑に絡みあって。何て上品なんだ。香港の高級ホテルのレストランでこれを食

ると1人前で1400ドルなのだそう。全員畏まって飲み干したのだった。しかし、ミル貝のスープになると、もっ

と陽 気に美味を楽しめる。大人3人以外は初体験で「旨い、美味しい」を連発。この店では欠かせないメニューだ。

デザート2品も秀逸。胡麻湯丸は熱々の胡麻ダレ入り餅を摺り胡麻で包んで。楊枝甘露もちろん美味しい!

            _________________________

11月 26日(日) 香港は晴れ 東京は雨

朝  中環セントラル 「黄枝記」 痩肉ピータン粥 26ドル、蠣油菜 16ドル、(蠣油労麺) 2人で

  

昨夜、お粥の旨い店としてS木さんに教えて貰った「黄枝記」に行く。彼女のご主人はグルメなのだそう

で日曜日も営業しているのがいいね。麺と粥が売りの小奇麗な店で、お粥以外の注文も出来る。私は

お粥、オジョーは蠣油労麺を注文。痩肉ピータン粥は、具も多くてとてもいい。次はここにも来ようっと。

朝のお茶  中環セントラル 「KOSMO」 アイスコーヒー 20ドル

昼 金鐘アドミラリティ・アイランド・シャングリラホテル 「夏宮」 海鮮酸辣スープ、水晶海老シュ

   ーマイ、翡翠海老ニラシューマイ、クリスピーローストポーク、海老春巻、坦々麺、楊枝甘露(ヤン

   チーガムロ ウ)、プーアール茶 @60ドル 3人で

  

  

  

3泊4日の香港滞在はアッと言う間に終ってしまった。いよいよ最後の食事となる。チェックアウトしてか

ら、隣のホテル、アイランド・シャングリラの「夏宮」。このホテルは9年前に3泊したことがある。注文し

た7品の料理で1位は春巻。海老だけが信じられない程薄い皮に包まれてカリッと揚げられている。何

という旨さよ。2位クリスピーローストポーク。昨夜の「利苑」のも美味しかったけど、2片しか食べられ

かった。今日は1列だ。ふふふ。3位海老シューマイ。海老がプリップリ。4位楊枝甘露。こうしてみると

心はいいのに料理系が感心しないということだ。高級なレストランなのにサービスは全くなってない店だぞ。

早―い夕食 ANA香港=成田 ビジネスクラス機内食(和食)

空港までK岩に送って貰って機上の人に。ANAのビジネスクラスの食事はエコノミーと同じような内容でガッ

カリ。品数も少ないし、味もダメ。今日の香港は気温26度で大汗かいたのに、成田は8度。しかも冷たい雨ま

降っている。オジョーに自宅まで送って貰い、楽しい美味しい香港旅行は終った。早速洗濯と写真の整理だ。

            _________________________

【今週の振り返り】

オジョーとの「香港喰い倒しの旅」も3回目となる。それ以外にも何度も香港に来たが、「純粋観光旅行」だった

り、仕事だったり、トランジットのための1泊滞在だったりで、香港の街を単独で自由に歩くことは極めて少なかっ

た。何度か行った場所でも、誰かに連れて行って貰うとなかなか覚えないのと同じで、貸切バスや送迎の車で移

動していては地理が頭に入らない。地図をじっくり見ることも無いし。その点、この「喰い倒しの旅」は、K岩香港

駐在特派員が指南してくれるとはいえ、明るい間は2人だけで行動することが多い。そうなれば、移動手段を考

え、食べたい店も探し出さねばならない。イヤでも道を覚える。4年前は九龍半島側のペニュンシュラホテルに泊

まった。よって九龍側の尖沙咀(チムサーチョイ)にある店を中心に回り、香港島に渡るのに何度もスターフェリー

を利用した。最近、そのスターフェリーの香港島側の乗り場が再開発のアオリを受けてちょっと移動し、下舟して

からの歩行距離がグンと延びた。大好きだったスターフェリーだけど、それならこれからは余り乗らないかもなぁ。

れにしても、ペニンシュラホテルのプールから見た香港島の夜景は見事であった。 

昨年はオープンしたばかりのフォーシーズンズホテルに滞在した。香港で初の6ッ星ホテルと評判で、大いに期待

して泊まってみたのだが、オープン仕立てのホテルには泊まってはイケナイの原則通り、従業員は訓練されておら

ず、料金が高いだけで快適な滞在とは言えなかった。しかも、引っ込んだ場所にあるためセントラルに出て来るだ

けでひと苦労。となると、よほどの用事が無い限りホテルから出るのがメンドーで、2人はちょっとしたヒキコモリ状

態になった。よって、移動はタクシーばかり。英語でホテルの名前を言っても通じないことが多い香港のタクシーだ

が、「四季酒店」、「6つ星」というとすんなり通じたりして。

今年は金鐘(アドミラリティ)の駅に近いパシフィックプレイスに直結したコンラッドホテル。隣には9年前仕事で来

た時泊まったアイランド・シャングリラもある。ショッピング街を通り抜けてちょっと歩くと、トラムの乗り場がある。今

回はトラムを活用しまくった。乗車賃は4年前と同じ2ドル。どこまで乗っても2ドルだ。何度も乗るので、ギザギ

ザの2ドル硬貨がお釣りに入っていると異常に嬉しくなる。時刻表など無く、2階建ての電車がひっきり無しに来

る。時刻表が無いだけでなく、停留所の名前も無い。もちろんアナウンスも無い。風景も見て、あっここね、という

具合に下りる。香港島の盛り場は、上環から銅羅湾あたりまでほぼ直線に並んでいるので、外国人でも容易に

地理が頭に入る。但し、金曜日の夕方や土曜日は次から次にくるトラムが満員続きで、4,5台待たねばなら

ないので要注意だ。今年はこのトラムに9回も乗って、あちこちに食べに出かけた。便利な乗り物である。トラム

様お世話になりましたねぇ。 

香港の街は歩いていても緊張を感じない。知らないだけかもしれないし、偶然危ないところには近づかなかった

だけなのかもしれないが、ニワカ住民のように安心して歩くことが出来る。住むように滞在出来るって貴重だ。魅

力的な商品がたくさんある。そして安い。美味しいものにはコト欠かない。1997年の中国返還からそろそろ十年

が経とうとしている今、中国人が増えて街が汚くなったという人もいる。歩き煙草に煙草のポイ捨てや痰を吐くな

どマナーが悪いと眉を潜める向きもある。それが理由かどうか、来年1月から香港は禁煙の街になるのだそう

な・・・・・・・。こんな魅力的な香港を諦めるのか、煙草を止めるのか考えよ?うーーーーーむ、重大な選択だ。

来年香港に行くまで、熟考しよう。

 アタイだったらトーゼン煙草やめるニャア   「うるせー!」

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