パクパク日記7年12月1週

              赤道直下のエクアドルに行った!あの動物王国ガラパゴスにも行った!!

北半球と南半球の間は赤道 ガラパゴスウミイグアナ

12月 3日(月) 雨が降ったり曇ったり 午後から晴れ         タクシー料金値上げ!

朝 家食 「蓬莱 551」の豚まん 2個、コーンの中華スープ、ブルーベリーヨーグルト、信州りんご

関東では肉まんと言うのに、関西は豚まん。ナゼか。思うに、関東では肉=肉(牛、豚、鶏など色々)な

のに対し、関西は肉=牛肉(豚は豚肉、鶏はカシワ)だからではないか。つまり、関西で肉まんと言って

しまうと、中身は牛肉やろ?ということになってしまう。のか?そんなことを考えながら、大きな蒸し器で

蒸かした「蓬莱」の豚まんをアチチチと食べた。今度肉まん・豚まんのランキング作ろうかなぁ。ウソよ。

昼 赤坂 「スープカレー心」 14種類の野菜を使ったスープカレー(辛さ20 +50円)、Bセット(ミ

      ニ サラダ、ラッシー、玄米ご飯大盛り) 1130

    カラダがポッカポカになるよ!

10時半からN原先生の治療室。何とデトックスで毒がほとんど出なかったんじゃ!ほぼ1年やって、こ

んなことは初めてだ。私から毒が無くなってしまったのか・・・すっかりキレイな身体になってしまったの

か・・・・ヒヒヒ。その後は、乃木坂の歯科へ。自分の歯も歯石を取って貰い、美津子も消毒して貰って上

下ともピッカピカ。赤坂でランチか。「心」でスープカレー、「鏡花」で和食、「アオザイ」でフォー、「うまや」

で楽屋メシ・・と考えていたら、目の前が「心」だった。乃木坂から歩いて来ると、一番手前の店に入って

しまうのね。最近野菜不足だと思っていたので14種類の野菜を使ったスープカレーを食べる。旨い!

午後のお茶 赤坂 「ドトール」 アイスコーヒー 180

4月に、今日と同じ順番、乃木坂の歯科、「こころ」でスープカレー、「タリーズ」でお茶をした。そこで携

帯が鳴り、Y路さんの訃報を聞いた。だからお茶は「ドトール」で。今日からタクシーが値上げした。初乗

660円→710円、追加も80円→90円、深夜料金は30%→20%になったが、午後10時から。業界

は乗務員の減り続ける待遇改善と言っているが、ウソつけ!タクシー会社は、客が減っているのに、規

制緩和で台数を増やしたから運転手の給料が減ったんだろ?台数を減らせば、待遇改善になるって。

夜 家食 八宝菜、ジャコと卵チャーハン、「今半」の牛肉牛蒡、コーンの中華スープ、京都の柚子入り

大根漬け、柿、黒烏龍茶

  

明日預けるので、スーツケースを作る。ビジネスクラスは30キロまで良いハズだが、国内線は20キロ。

だから、最初から20キロにせねばならんのだ。7時半、姪のカオルが借り物を返しに来た。彼女は以

前留学していたパリで学会があり4年ぶりに行ってお土産を買って来てくれた。今晩の中華は(アハハ)

八宝菜を作る。自分で言うのも何だが今日の夕飯も旨し。星野ジャパン北京五輪出場決定! 無酒日

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12月 4日(火) 晴れ

朝 家食 「蓬莱 551」の豚まん 2個、八宝菜、信州りんご、黒烏龍茶

心配していた他国の2つの選挙。ロシアはプーチン率いる統一ロシアが圧倒的な勝利。どんな手を使

ったんだべか。これで大統領の任期が切れても、彼の影響力は続くと世界は見ている。もう一つはベネ

ズェラ。チャベス大統領の権限を無限大(終身大統領)にして独自の社会主義国にしようって恐ろしい

提案に対して51対49で否決された。ほっ。チャベス大統領を批判したり、反対すると一族郎党がヒドイ

仕打ちを受けるという同国。政府に批判的な最大の民放テレビ局は閉鎖されちゃうのだよ。そんな中で

投票を棄権した人は44%もいたらしい。だから、結果は僅差でも実体は多くの国民がチャベスにNO!

と言っているのだと思う。チャベス大統領に私物化されるベネズェラを「どげんかせんといかん!」と思

っている。日本の政治もホント情けないけど、他よりはマシかと慰める。昨日入稿した寒中見舞いの校

正でーす、とH社のHさん(と書くとスゴイね)が午前中いらした。年賀状作っていない皆さんどうだ!

昼 銀座 「ニャー・ベトナム・プリミア」 フォーランチ(生春巻、小鉢、好みのフォー:ピリ辛フォー、デ

     ザート) 1260

  

葉書といえば、八尾など北陸の耳つき和紙葉書を長年使って来たが、今はもっぱら銀座「居鳩堂」の季

節の絵葉書。銀座「居鳩堂」って、ほら日本一地価の高い店よ。その葉書を買うためだけに銀座に行く。

家を出て15分位で到着できるから気楽だ。人気の絵柄はもう売り切れです!って。ランチでタイ風そば

を食べるつもりであったが、イヤ待てよ、明日から外国だから日本蕎麦がいいと行き先を変更。エレベ

ーターの中で、あら?ヴェトナム料理がある、と又もや店変更。初めての店だったが、まぁねって感じ。

午後のお茶 銀座 「壹眞珈琲店 アンティーク並木通り店」 マネコスペシャルコーヒー 1250

実は、「居鳩堂」からランチを食べたビルまで、50歩くらいなのだが、その間にバッグを3つも買ってし

まった。袋モノに弱い。1ヵ月で12個も買ってしまったよ。安物ばかりだけど。食後のお茶を飲んだ「壹

眞珈琲店」は銀座に3店と、行ったことのある神保町に店がある。マネコさんはブラジルの有名な珈琲

鑑定士なのだそうで、ランチとほぼ同じ値段。美味しかった。一番安いブレンドコーヒーでも1050円!

夜 舟町 「おちあい」 数の子豆、こんにゃく煮、銀杏、手羽先、和風しゅうまい、芋鍋、ビール(小)、

冷酒2本 @3700

  

    自宅でご飯食べている気分

夜の早い時間、無事スーツケースを預ける。今回の旅行会社は、ほぼ20年ぶりの参加だが、ビジネス

クラスを申し込んでもスーツケース宅配の費用は持ってくれない。片道100円の割引きだけ。ケチッ。

今晩家食のつもりであったが、突然「飲みに行くぞ」。荒木町&舟町&愛住町界隈にはとんでもなく多く

の飲み屋がある。こんな時新規開拓でもすればいいのにやっぱり「おちあい」に行ってしまうのですな。

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12月 5日(水) 東京は晴れ

第1食 家食 「蓬莱」のシューマイサンドトースト、八宝菜、「今半」の牛肉牛蒡、京都の柚子入り大根

      漬け、柿、黒烏龍茶

  

5時半起床。未だ真っ暗だ。昨夜出発前夜にも係わらず、呑みに行ってしまった。しかも、準備を放り投

げて早く寝てしまったから罪滅ぼしの早起きだ。朝刊を読み、朝風呂から出て来るとお日様が昇って来

た。うひょー!今朝は富士山がキレイだわ。昨夜食べなかったものを並べるとヘンテコな食卓となる。

学生時代、つぶしたシューマイをマフィンに挟んで「シューマイバーガー」として食べたことがあるが、ト

ーストに挟んでも結構旨いよ。掃除して、冷蔵庫整理して、ゴミ捨てて、手荷物作ったら、さぁ行くかな。

第2食 新宿 「メゾン・デュ・カレールー」 焼きカレ(辛口)ーセット(ミニサラダ、飲み物付き) 1300

    カレーをナゼ焼くのかわかりませんが・・・

腹ごしらえは、カレーにしよっと。カレーをオーブンで焼いた焼きカレーをあぢぢぢと言いながら食べた。

第3食 デルタ航空・成田=アトランタ ビジネスクラス機内食(和食)

成田空港第一ターミナル北ウィング。3つあるうち一番シケたウィングである。デルタ航空は、1月南極

に行って以来。と思ったら、受け付けでHさん夫妻と遭遇。Hさんはその南極でご一緒した。1月と12

が一緒なんてねと挨拶。この航空会社は重量にウルサくて、カウンターに行く前にもう計量させられる。

ピッタリ20キロ!どうだ!南米の国内線を考慮して20キロにした。機内に日本の雑誌は置かない。理

由を聞くと「経費節減です!」って。客にそのまま言うか?搭乗前に上着をどこかで無くしてしまったらし

く南ウィングまで探しに行き、汗びっしょりになってしまった。ジントニック4杯、赤ワイン5杯。うーぃっと。

第4食 デルタ航空・成田=アトランタ ビジネスクラス機内食

11時間20分のフライトで午後2時アトランタ着。時差−14時間。飲み過ぎて二日酔だぁ。アメリカはも

ちろん、乗り継ぎでもアメリカを避けたい私だが、アトランタは許す。数少ないけど、空港に喫煙場所が

あるから。アハハ。E9、E16とかにね。やっと着いたのにあぁまた飛行機に乗るのじゃぁ。キトまでね。

第5食 デルタ航空・アトランタ=エクアドル・キト ビジネスクラス機内食

10時過ぎようやっとエクアドルのキトに着いた。ヘトヘトじゃあ。今日12月5日は、24時間+14時間=

38時間もあったんだぜ?ご飯なんか5回も出たんだぜ?ま、ちゃんと食べたのは3回だけど。空港の

外に出てもそれ程寒くない。赤道直下だが、標高が何と2850メートルもある。寒くない代わりに、高山

病の心配をせねばならない。ホテルの外では、キト祭の前夜祭で遅くまで人々の騒ぐ音が聞こえたぞ。

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12月 6日(木) エクアドル・キトは晴れ                      1ドル=約110

朝 キト ヒルトン・コロン・キトホテル 「カフェ・コロン」 朝食ヴュッフェ

    24時間営業のレストラン

5時半起床。1時過ぎベッドに入ったのだが、ちっとも眠れず。そうか、高山病の症状には「眠れない」と

いうものもあったな。ウトウトしただけで何とか起き上がる。ちょっと頭痛もする。昨年ペルーに行った時

も息苦しさや怠惰感(これは日常あるけど)があったっけ。朝食を摂った「カフェ・コロン」は何と24時間

営業のレストラン。オムレツやトーストは普通だが、エクアドル料理らしきものはあまり口に合わんなぁ。

  

     世界遺産キト旧市街のカテドラル       独立広場ではキト祭の式典が         内部は金ピカのラ・コンパニーア教会

アンデスの山々に囲まれたエクアドルの首都キトは、かつてインカ帝国の北の都であった。16世紀か

ら南米におけるキリスト教伝播の中心地だったその旧市街は、スペインの植民地だった時代の雰囲気

をそのままに残し、1978年人類の文化遺産に登録された。今日は年に一度のキト祭。何でもキトがス

ペインからいち早く独立したのが126日で建国を盛大に祝うのがキト祭とか。こんな時に来るなんて

ラッキー!独立広場では、軍楽隊が整列して市長の到来を待ち受ける。市長到着。誇らしげな演奏が

ジャジャーンと始まって、市長が演説。ラ・コンパニーア教会は、1605年から163年もかけて建造され

たが、内部の金ピカぶりにはビックリ!7トンもの金が使われている。この国に金は無いからスペイン軍

が奪って来たペルーの金だろうか。南米一歴史を持つサン・フランシスコ教会は1987年の大地震で大

きな被害を受け修復中であった。コカ茶を飲んで、パネージョ(小さなパン)の丘に上り、キトを眺める。

昼 キト 「エル・クレーター」 ブラックベリー+グワバのミックスジュース、エンパナジーダ、ロクロス

     ープ、ポークの揚げもの、パン、パッションフルーツのムース

  

    グリーンバナナ入りパイのエンパナジーダ             ポテトとチーズのスープ・ロクロ ここに潰したアボガドを入れる

  

キト郊外のレストランでランチ。料理のコースにジュースが含まれていて、これが旨い!エクアドルと言

えばバナナ。グリーンバナナを包んだパイが出て来た。味?うーむ。ポテトのポタージュにチーズを浮

かべたスープの名前はロクロ。これにアボガドを潰し入れて飲む。味?うーむ。味はともかく、小高い丘

のレストランは良い風が吹き抜けて気持ちがいい。小さな美術館もあり、サボテンの花が咲いていた。

  

 左は南半球、右は北半球 黄色の線が赤道だよ!                       左はガラパゴス諸島 右はエクアドル本土 赤道が通る

エクアドルとはスペイン語で赤道のこと。1980年に造られた赤道記念碑に行く。今までにも南半球に行

く時は、赤道の上を行ったり来たりして来たが、いずれも飛行機に乗っていたから赤道は見たことが無

かった。ま、フツーは「ここが赤道です!」って赤い線が引いてあるわけじゃないけどね。オレンジに引

かれた赤道を跨ぎ左足は南半球、右足は北半球と人達が写真を撮っていた。赤にすればいいのに。

夜 キト ヒルトン・コロン・キトホテル 「カフェ・コロン」 マグロの刺身、サラダ、海老とサーモンと

    ロモ(牛肉)のプレート、バナナケーキ&フルーツ、3点セット(ビール、赤・白ワイン)計14ドル

  

    キト祭で派手な扮装で踊る人々

観光から帰る頃には頭痛は激しさを増し、部屋で休むことにした。私はめったに頭痛なんかしないから

メゲル。こんな時は、携帯プラズマが役に立つ。首の後ろも痛いので2つ当てて1時間寝ていたら柔ら

ぐ。それでもこの高地から脱出しないと高山病は治らんのだよね。夕刻ホテルの前は、キト祭のパレー

ドで賑やか。食事あとにしてパレードに付いて行きたい位だ。そそくさと夕食を済ませ、早寝しなくちゃ。

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12月 7日(金) ガラパゴス諸島は曇ったような晴れ

朝 キト ヒルトン・コロン・キトホテル 「カフェ・コロン」 朝食ヴュッフェ

3時半起床!4時でも良かったが起きてしまった。何せ今日は6時には出発していよいよガラパゴス諸

島に行くのである。24時間営業のレストランに行くとようやく朝食用の料理を並べ始めたところだった。

午前の軽食―1 タメ航空 キト=グアヤキル機内食

午前の軽食−2 タメ航空 グアヤキル=バルトラ島機内食

キトからガラパゴス諸島の玄関口バルトラ島に行くには、同国最大の人口を誇るグアヤキルを経由し

て行く。たった30分の飛行でも、パンと飲み物の機内食が出る。キャビンアテンダントの一人(♀)が、

ピーターそっくりだった。メインのサンタクルス島の北に位置するバルトラ島到着。時差−1時間。本土

とは約1000キロ離れているのだ。日差しの強さにオロオロする。今日からクルーズするサンタクルス

号の迎えのバスに他の乗客と共に乗り込んで港へ。ここから本船までパンガというボートに乗るのだが

南極では同じボートのことをゾディアックと言っていたな。桟橋には、ガラパゴスアシカ達がのんびり昼

寝中。で、結構臭いのだ。ライフジャケットを着込み、パンガに乗ってブイーッとサンタクルス号に到着。

          昼寝中のガラパゴスアシカ        あれがサンタクルス号ね        私のスィートキャビンはベランダ付き!

昼 ガラパゴス諸島・サンタクルーズ号 昼食ヴュッフェ

乗船。受け付けを済ませてキャビンに案内される。荷物の片付けに続き、船の説明のブリーフィング。

90名の乗客はいくつかのグループに分けられ、名前が付けられる。私達はカモメ=GULLSだってさ。

つくづくカモメに縁のある人生ではある。次は避難訓練。国際航海法で決められているから、これは必

ずやる。そしてシュノーケリングのグッズを借りて、ようやくランチとなる。ヴュッフェで、味はフツーかな。

    

       今回はウェットランディングで上陸      オオイワガニがたくさんいた           美しいラス・バーチャスの海岸

 

     シュノーケリングを楽しむ人も         大空を舞うカッショクペリカン              ガラパゴスの夕焼け

午後3時いよいよ初の上陸だ。サンタクルス島のラス・バーチャスに上陸するにはウエットランディグ。

つまり濡れていい恰好でパンガに乗り込む。生物圏保護区のガラパゴス諸島だから、各グループには

専属のナチュラリストが付く。ナチュラリストは、地形や動植物の知識を有し、ガラパゴス諸島のルール

を守らせる役目を負う。我らがナチュラリストは、スペイン人+エクアドル人のソクラテス君。「ソ」にアク

セントをつけろ、とウルサイ。真っ白な砂浜も自由には歩けない。そこはウミガメの産卵場所だから入っ

てはダメ!ウミガメのメスは自分が生まれた所で産卵するが、オスは孵化して海まで歩く以外、死ぬま

で陸地を踏むことは無いと言う。♂って何か可哀相だね。池にオオフラミンゴがいた。2羽だけ。今年の

8月ケニアのナクル湖でレッサーフラミンゴを200万羽も見たから2羽は寂しげだ。ガラパゴスオオアオ

サギが巣のそばに立っている。人間を恐れない鳥でそのいでたちは魔法使いのようである。岩の上に

1年に6回も脱皮を繰り返す真赤なオオイワガニがうじゃうじゃ。野生のカナリアもいる。カッショクペ

ンギンが人間の頭すれすれに飛んで驚かす。デカイぞ!アオアシカツオドリが海に向かって真ッ逆さま

にダイビングを繰り返す様は、勇壮そのものだ。よっ!アオアシヤ!シュノーケリングをする人もいる。

ウェルカムパーティ ピスコサワー

行きも帰りもパンガは大いに揺れた。Hさん夫妻と「南極ならこの波なら上陸中止ですよね」なんて思い

出話。ここでは海に落ちても水温が20度以上あるから泳げばいい。波を被ってビショビショになった服

を脱ぎ、シャワーを浴びる。一番高い部屋でも湯船は無い。ウェルカムパーティでピスコサワーを飲む。

夜 ガラパゴス諸島・サンタクルーズ号 サラダ、パン、スパゲティ、茄子料理、デザート、3点セット

     =12,8ドル

  

    メインのベジタリアンメニューは失敗だった・・・

8時から夕食。サラダに続く、料理は3択のチョイスで昼のうちにオーダーしておく。メインはベジタリア

ンメニューの茄子にしたが、一口食べて止めた。美味しくなければ太らないってことで許す。ビール、赤

白ワインの3点セットを頼んでも13ドル以下で安い。全部ツケで最後に支払う。10時には寝てしまう。

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12月 8日(土) 曇りのち晴れのち曇り

朝 ガラパゴス諸島・サンタクルーズ号 朝食ヴュッフェ

5時起床。3時に目が覚めると船は大きく揺れていた。昨夜酔い止め薬を飲んだから大丈V。船はエス

パニョール島に向かっている。揺れる船の中で洗面や着替えするってタイヘンなことを久々に思い出し

た。6時にウェイクアップ放送があり、615分から朝食。急ぐ必要がある。だって上陸は7時開始だ。

       

                甲羅?干し中のウミイグアナ      エスパニョール島のイグアナは赤い!           キラワレ者のマネシツグミ

                   食物連鎖の頂点に立つガラパゴスノスリ         日光からエネルギー摂取中

    浜辺を散歩中のガラパゴスアシカの親子   足に注目!アオアシカツオドリ           マスクカツオドリの親子

        成長中のガラパゴスアホウドリの幼鳥          こちらは成鳥のアホウドリ   ガラパゴス諸島でも一番古い絵スパニョーラ島

エスパニョーラ島にはドライランディングで上陸。推定250万年前に出来た最古の島だ。おうおういる

ぞ、ウミイグアナが。海中の藻を餌にするウミイグアナは、まずは岩や砂場で全身に日を浴びて体を温

める。ダーウィンが主張したように(って詳しくは知らんけど)、動物は環境によって個別の進化をするそ

うで、エスパニョール島のウミイグアナは赤と緑色。別名クリスマスイグアナというらしいよ。国立公園

の表示岩の上で、辺りを睥睨している鳥は食物連鎖の頂点にいるガラパゴスノスリだ。嘴が長く、大き

めの雀のようなマネシツグミは人を全く恐れず可愛らしげに見えるが、実は吸血鬼。傷ついた動物の生

血を吸うわ、死体の液体大好きだわっていうヤツなんだって。すっかり気に入ったのは、アオアシカツオ

ドリ。足の部分が、まるで誰かがイタズラして青のペンキを塗ったよう。その青い足で四股を踏み、空に

嘴を向けて踊る求愛ダンスでも有名で、英語名はBOOBY・ブービー=呑気者。それより一回り大きな

カラダのマスク(別名ナスカ)カツオドリは、子育ての真最中であった。ゴルファーの憧れアルバトロス=

アホウドリはガラパゴスではこの島にだけ生息し、幼鳥が2羽キョロキョロしていた。ブービーにしろ、ア

ホウドリにしろ面目ない名前を貰っているのは、大きな図体ゆえに飛び立つのに時間がかかり、容易く

捕獲されたから。この他にもハーレムを築いていたガラパゴスアシカ、世界一美しいと言われるアカメカ

モメ、アメリカミヤコドリ、ヨウガントカゲなどを見た。しかし、これらの動物を見るためには、ゴツゴツした

溶岩の悪路をヒタスラ歩かねばならない。しかも島にはトイレは無いし、3時間歩いてヘトヘトになった。

昼 ガラパゴス諸島・サンタクルーズ号 ビッチェ+ランチヴュッフェ

  

揚げた魚のスープ、ビッチェはなかなか旨いが他は大したことのないランチを食べながら考えた。午後

上陸予定のフロレアーナ島は行かないことにしようかな、って。膝も疲れているし、お腹もヘンだから。

     

で、やめた。最上階のスカイデッキで、船と共に優雅に飛ぶガラパゴスアメリカグンカンドリ十数羽の写

真を撮って過す。これが楽しくてね、すっかり嵌まってしまった。グンカンドリは、求愛するオスが真赤な

顎の下を大きく膨らませることで知られている。しかし、カツオドリやペリカンと違って海にダイブして魚

を獲ることが出来ない。どうするかって?横取りするのよ。それじゃあ、カイゾクドリって名前変える?

夜 ガラパゴス諸島・サンタクルーズ号 サラダ、パン、オニオンスープ、エンチラーダ、トマトツリー

    の赤ワイン煮とアイスクリーム、3点セット

  

    ←トマトツリーという果物の赤ワイン煮

7時からバーラウンジで刺身パーティ。最近、生魚を食べるとお腹をこわす私は遠慮した。続いて明日

のブリーフィング。午前の上陸は8時からだって。ほっ。今晩もメインはベジタリアンメニューにしたよ。

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12月 9日(日) 晴れ!

朝 ガラパゴス諸島・サンタクルーズ号 朝食ヴュッフェ

    ガラパゴスの朝は厚い雲に覆われる

5時半起床。昨夜も船は揺れた。最後尾にある我がキャビンのベランダも、最上階にあるスカイデッキ

も波に洗われてビショ濡れだ。そうそう、私が過しているB―19号キャビンは、3選を果たした某東京都

知事が泊まった部屋と聞き急に気分が悪くなった。私は自分のお金で借りていますよ。朝日は見えん。

  

         エスパニョール島のウミイグアナよりカラダが大きく色も違う               のんびり昼寝するアシカ

  

          メスのアメリカグンカンドリ          岩に張り付くイグアナ達        羽が退化したコバネウは泳ぐ!

フェルナンディーナ島上陸。ドライ。ガラパゴスでは一番若い島で、2005年9月噴火したばかりの真っ

黒でゴツゴツした突起上の溶岩が続く。ウミイグアナの群生地がいくつもあり、昨日のエスパニョーラ島

と違って色は黒が多い。そして体長もこちらの方が大きい。一際大きいオスが、頭を上下に振りながら

メスの気を引こうとしている。でもメスは知らん顔。とにかく地面はウミイグアナだらけで「踏まないで下

さーい!」と注意がしょっちゅう飛ぶ。それ程いる。世界で飛ばない鳥が2種類いるのはご存知?そうそ

う1種類はペンギンね。もう1種類はコバネウ。漢字で書けば小羽鵜だ。昔は飛べたんだけど、ガラパ

ゴスには生命を脅かす敵もいないってことで、飛ぶことを止めた。海に潜って魚を獲るには羽は邪魔だ

と思っているうちに羽は退化したらしいよ。巣作りはもっぱら♂の役目でせっせと働いておられました。

昼 ガラパゴス諸島・サンタクルーズ号 セビーチェ+ランチヴュッフェ

  

ランチはエクアドル料理オンパレードだった。だからバナナ料理やデザート多し。豚の丸焼きはとても旨

い!セビーチェというスープは、海老、トマト、玉葱などの冷製スープでガスパチョのような味であった。

  

        お気に入りのアオアシカツオドリ       オオウミガメがゆっくり泳いでゆく           何と赤道直下にペンギンが

午後は最大の島イザベラ島の周囲をパンガでクルージング。揺れると聞いて、酔い止めを飲んだから

いいようなものの、パンガは木の葉のように揺れて揺れて。断崖絶壁には、今まで姿を隠していたガラ

パゴスオットセイの親子が。アシカに較べると随分小さい。船が揺れるから撮影できず。この時期はウ

ミガメがこの辺りに集結するということで、あっちにもこっちにも泳いでいるが、これも撮影が難しい。お

ぉ、ガラパゴスペンギンがいたぞ!赤道直下のガラパゴスにペンギンが棲息できるのはフンボルト寒流

が流れてくるから。ディープシュノーケルをする人達とペンギンが泳ぐ姿が新鮮だった。帰路ソクラテス

君が興奮!巨大魚のマンボウの群れを発見したのだ。これこそ、撮影は全く無理だった。揺れ過ぎ!

 ガラパゴス諸島・サンタクルーズ号 サラダ、パン、シーフードスープ、ベジタブルラザニア、デ

     ザート、3点セット

   

   

これでガラパゴス諸島クルーズ上陸はオシマイ。あっという間だったなぁ。日暮れと共にスカイデッキで

船長以下クルーメンバーの生演奏でサヨナラカクテルパーティ。ガラパゴスの海に太陽が沈んで行く。

夕食が終われば、精算、荷作りが始まる。明日朝7時に下船するからクルーズ最終日は多忙である。

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【今週の振り返り】

生涯で一度は行ってみたい、という人が多いガラパゴス諸島。行ってはみたいが、余りに遠いガラパゴ

ス諸島。でも、ガラパゴスってどこにあるんだっけ?チリ?ペルー?エクアドルですよ!ガラパゴスとは

「ゾウガメ達の島」という意味ですよ。そのガラパゴス諸島を、本年度最後の海外旅行先に選んだ。

エクアドル西沖約千キロに浮ぶ19の火山群島であるガラパゴス諸島の正式名はコロン諸島。1978

ユネスコの世界自然遺産となった。16世紀スペイン人伝道師によって偶然発見された同諸島は、その

後、海賊の隠れ家や捕鯨船の寄港地として利用され、エクアドル領になってからは入植地、流刑地な

どにもなった。当時はワンサといたゾウガメやリクイグアナは食料として捕獲され続け、また海賊が食

料用として持ち込んだ山羊が野生化して増殖。島固有動物の餌を食べ尽くす被害が多発した。島への

航空路、道路網が整備されると、今度は観光客の増加による自然破壊が深刻となる。このままではガ

ラパゴスが危ない!ってところまで行ったのですな。何とかせねば・・・。

現在エクアドル政府は、ガラパゴス諸島の自然、動植物を守るためにいくつもの対策を講じている。ガ

ラパゴスゾウガメを始めとする絶滅の危機に瀕する動物達の保護・研究を目的としたダーウィン研究所

(私達は来週訪れる)の設立と活動、国立公園管理事務所の設置、ナチュラリストガイドの養成と観光

ツァー同行義務化、主に観光客へのルール作り、密猟ハンターの徹底排除・・・・。例えば、われわれ観

光客に求められることは次のようなことだ。島には何も持ち込まない、何も持ち出さない、指定されたト

レイル以外は歩かない、動物に触らない、動物を威かさない、餌をやらない、焚き火ダメ、トイレダメ、

煙草ダメ、島から帰る時は、砂や土は完全に落とす、その他ナチュラリストの指示に従う。これは1月に

行った南極でも行われていたからよくわかる。それでも絶滅してしまった動植物も多く、その上、エルニ

ーニョ現象で餌が激減する時期もあって、予断は許されない状態だ。

ガラパゴス諸島の存在を世界中に広めた人物で、チャールズ・ダーウィンを忘れてはならない。19世紀

半ばにビーグル号で世界を調査していた彼は、1ヵ月間サン・クリストバル島に滞在した。そこで見た動

物達が、以前観察した南米の動物と似ていることに気付き、しかも島ごとに特徴があることを発見。生

物の種が不変のものでなく、進化し、変化しうるのではないかと考えたのだね。これが「種の起源」の進

化論に結びついて行くわけさ。当時は、人間も動植物も「神が造りたもう」ものと信じられていたから、

「バカを言っちゃあアカンよ!」とダーウィンは責められまくって気の毒だった。こんなエピソードがある

そうだ。ある日ダーウィンが抱いていたイグアナがスルリと落ちて海に沈んでしまった。あぁ溺れちゃっ

たんだ、と思っていたら、1時間程してそのイグアナが海から上がって来た。こ、こ、このイグアナは海

の中で1時間も潜っていられるんだ!とビックリしたらしいよ。ウミイグアナだぁ、って。ま、彼に直接聞

いたわけではないから、ホントかどうかはわかららないけど。

ガラパゴスで一番多く見たのはイグアナだった。グロテスクな姿で気持ち悪いと思う人もいるかもしれな

いが、実はとても可愛い。飲み込んだ海水を時折ピューッと鼻から吹き出す。塩分を被った頭には、塩

が固まって白い。つい取ってあげようか、と手を出しそうになる。岩にへばりついて日光浴をしている彼

らに「元気でいろよ!」と声をかけた。旅は続く。

                僕ウミイグアナ。可愛いでしょ?一度来んしゃい!

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