パクパク日記10年1月3週

      カナリア諸島のランサローテ島は火山とセサール・マンリケの島だった!

火山溶岩台地 セサール・マンリケ邸

1月 18日(月) スペイン領カナリア諸島・ランサローテ島は快晴

朝 ランサローテ島メリア・ヴォルカン 朝食ヴュッフェ

     朝からシャンパン飲む人も!

朝方ヘンテコな夢を見た。私は合唱部の一員(確かに合唱部員だった)らしい。その合唱団がナゼか当

地(ってどこ?)でコンサートを開くことになり、1日前スーパーのような所でリハーサルをした。何とかい

う曲には数小節ではあるが、私がソロパート(一人で歌う)をツトメルらしい。スーパーの買い物客が見

守る中リハーサル。私がソロをやる曲が始まっちゃった。何とそれは聞き覚えのない曲だった。メロディ

がわからないから口パクで歌ったふりをしているうちに、とうとうソロの箇所に来た。どんなメロディなん

だ?どころか歌詞の漢字が難しくて読めない!!ゲゲッ!声もちゃんと出ない。しかも下手くそだぞ!

汗が百斗流れた・・・目が覚めた。こんな夢じゃあ起きる前から疲れるのである。カズエさんは、自分の

部屋からレストランまで迷いに迷い、何と40分かかって辿り着いた。それ程広く迷路のようなホテルな

のだ。で、「酒でも飲まないとやってられないわ!」とシャンパンを飲んでいた。彼女はもうすぐ83歳!

    

       ボテン公園はセサール・マンリケの作品のひとつ。140カ所から集めた1万種のサボテンがある

    

              自ら設計したセサール・マンリケの自宅は現在財団の事務所と博物館として公開されている。画家であり、建築家でもあった。

              火山の溶岩台地に建てられた家は、自然の形をそのまま活かしている

ランサローテ島の観光に出かける。昨日飛行機で着いた時は、アフリカ大陸のサハラ砂漠から砂が飛

んで来る「砂嵐」で車窓からロクに景色が見えなかったのだが、今日は風は収まりつつある。へぇー、ラ

ンサローテ島って、まるで月の表面みたい(行ったこと無いけど!)じゃないかぁ。溶岩台地が続き、山

も地面も真っ黒だ。バスは北に向かう。この島出身の総合芸術家セサール・マンリケの作品の1つサボ

テン公園。円形劇場風の庭内には世界1400カ所から集められた1万種のサボテンが楽しそうに生き

ていた。次にマンリケが約20年住んだ邸宅へ。利用することなど誰しも考えつかなかった溶岩台地を

3000u購入して1968年自宅を建てたセサール・マンリケ。小さなプールを備えた住まいと工房、画廊

のある建物は溶岩台地を活かして設計されていた。自宅すぐ近くの交差点で事故により1992年死亡。

  

   この島のワインは、半円形に囲んだ石塀の中で育てられたぶどうの木から作られる。山の中腹までぶどう畑が広がる     

ランサローテ島でもワインは生産されている。しかし過酷な環境下でタイヘンな苦労を重ねて葡萄を育

て、ワインを造っているのだ。火山灰に石を半円形に囲み、その中に深い穴を掘る。そこに葡萄の木を

植えて育てる。こんな葡萄畑は山の中腹まで広がっている。すべてが手仕事に頼らざるを得ないのだ。

昼 ランサローテ島「LOS REMEDIOS」 盛りだくさんサラダ、パン、烏賊のソテーとポテト、バナナと

チョコアイスバー、コーヒー

 

ランチを摂ったレストランは、ヨーロッパからやって来た団体観光客で溢れていた。そこに、入って来た

のは、何と日本人のグループ。テネリフェ島では日本人グループには一度も会わなかったのにね。アボ

ガドやツナが入ったサラダは食べ甲斐がある。あらら、烏賊のグリルはは丸ごと。まずまずの味だな。

ランサローテ島にはひとこぶラクダがたくさんいる。私以外の方はラクダに乗って

      ティマンファヤ国立公園には地熱のデモンストレーションや爆発跡を見ることが出来る      エルゴルフォ海岸の自然公園

ランサローテ島には昔からひとこぶラクダがいて、厳しい土地での農業には欠かせない動物だったよう

だ。今では火山灰の大地を歩いて観光に大活躍している。ラクダと言えば、エジプトやチェニジア、モロ

ッコなど北アフリカなどの観光で乗った方も多いと思う。正座したラクダに跨るまでは良いのだが、ラク

ダ君が立ち上がる時、つんのめったり、のけぞったりでラクダから振りおとされないようしがみつくのに

必死。もう何度も乗ったから私はパスすることにした。しかし、ここのラクダは、ラクダのコブ左右に椅子

を乗せているので、比較的楽チンに見えた。ティマンファヤ国立公園には、600度を超える地熱を実感

できる施設がある。2m掘った穴に枯れ葉を入れれば暫らくして燃え出す。10m下は400度で水を注ぐ

と数秒で爆発音と共に噴き出して来る。30mの穴では600度で肉は1秒で焼けるそうだ。凄い所だよ。

夜 ランサローテ島メリア・ヴォルカン「火山」 (酢の物、寿司盛り合わせ、海老のBBQ,ご飯、抹茶ア

イスクリーム)、ビール5ユーロ、赤ワインボトル 40ユーロ

  

  

宿泊しているホテルには2つレストランがある。ヴュッフェスタイルの朝食、夕食用レストランと、エントラ

ンス隣にある日本風レストラン「火山」である。因みに、ホテル名「ヴォルカン」もスペイン語の火山とい

う意味ね。ナゼ日本風で日本レストランでないかと言えば、杭州出身の中国人がやっている店なのだ。

添乗員S原さんの提案で、今晩の食事の席はクジ引きで決めた。グラスワインは無いというので赤ワイ

ンを1本取った、一人で。一番高いワインを選んでも40ユーロだから5千円ちょっと。安いよね。寿司

が出た。もちろん、私はお腹をこわしたくないので、前に座った男性にプレゼントした。全体的にやっぱ

りヘテコな日本風の料理であった。でも、赤ワインが旨かったからよしとしよう。明日昼営業しないの?

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1月 19日(火) 晴れ

朝 ランサローテ島メリア・ヴォルカン 朝食ヴュッフェ

  

  

今日は終日自由行動の日だ。テネリフェ島でのフリー日では、腹こわしのため急遽グラン・カナリア島

への遠足は欠席した。じゃ今日は?やっぱりお腹に自信が無いので、島北部観光のオプショナル・ツァ

ーは欠席することに。ゆっくり朝ご飯を食べてから、プールサイドで絵葉書を4枚書いた。ホテルの庭か

ら外に出てヨットハーバーを散歩。とてもキレイな黄色のポストがあったので、朝書いた絵葉書を投函。

早く着いてねー。元気にあっちもこっちも精力的に観光するのもいいけど、脱力したのんびりもええよ。

昼 ホテル客室にて ミニワンタン、ミニ赤いきつね、鮭ぞうすい、ほうじ茶

  

朝散歩したヨットハーバーには何軒かレストランがあった。そこに食事に行く手もある。しかし日本から

持って来たミニワンタンもミニ赤いきつねも鮭ぞうすいもあるやん。それでランチする?するする!それ

が嬉しい!部屋でお湯を沸かして、いっただきまーす!あぁ、旨っっ・・・。B級大好き!大満足だった。

本を読んでうとうと居眠りして・・・・・・日頃の疲れを取りにランサローテ島に来たみたいで、嬉しいなぁ。

夜 ランサローテ島メリア・ヴォルカン ディナーヴュッフェ、3点セット(ビール、白ワイン、赤ワイン) 11ユーロ

  

    スープ+つまみ+デザート

昼のB級ランチは総合計450`カロリーだった。金がかからなかったし、荷物が減って、良かったなぁ。

夕方お風呂に入る時、体重を量ったら、3キロ減!キャッ。やったね。いつもシャワーだけだったが、初

めてバスタブに湯を溜めてみた。湯は茶色だった。昨日行ったティマンファヤ国立公園では600度を超

える地熱がありながら温泉は無かった。水が無いからだ。この島にとって水は貴重なんだね。夕飯はま

たヴュッフェ。冷製スープのガスパチョがあるのは嬉しい。2杯食べた。あとはいつものように、酒のつ

まみとデザートだけで、メインは食べない。9時に部屋に帰って、ウィスキーを飲みながら読書の続き。               

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1月 20日(水) 晴れ

朝 ランサローテ島メリア・ヴォルカン 朝食ヴュッフェ

    

カナリア諸島最後の日だ。が、出発は正午で、それまでフリーだからのんびりした朝だ。この旅に来て

から毎晩のようにオカシナ夢を見ている。今朝方の夢は、友人の大S子さんがオリンピックのマラソン

に出場し、銀メダルを獲得していた。彼女はスポーツ大好きでテニスとスキーはやるが、いつのまにマ

ラソン練習していたのね(夢の中で)。カズエさんは3日続けて朝食でシャンペンを飲んでいた。「飲み

過ぎ?」と言うと、今朝3時半に目が覚めて、冷蔵庫に入れておいたビールを2本飲んだそうだ・・・・。

昼 空港のカフェにて  菓子パン、ダイエットコーク

  

    火山灰と溶岩台地、そして真っ白な家のこの島ともお別れ!ランサローテ島バイピー!

12時チェクアウト、空港に向かう。今日乗るマドリッド行きはイベリア航空だ。お昼は空港のカフェでデ

ニッシュとダイエットコーク。コカコーラなんて、いつも飲まないのに、この旅で2回も飲んでしまったよ。

夜−1 スペイン・マドリッド 「PUERTA57」 BAR ドライシェリー

    アペリチフはバーでね

         レアル・マドリッド本拠地ゲート57」という意味の店は予約困難らしい・・・・

夜―2 スペイン・マドリッド 「PUERTA57」 レストラン 野菜のグリル、パン、ほたて貝のグリル、伊

勢海老のリゾット、アイスコーヒー、フルーツとクレープのデザート、ビール、白と赤ワイン

     

     

時差1時間。6時前に到着したマドリッドは気温10度。8日前のマドリッドは大寒波が来ていて震える

寒さだったが、かなり温かい。一旦ホテルにチェックインしてから、午後8時半夕食に出かける。スペイ

ンの代表的なサッカークラブチーム「レアル・マドリッド」のホームスタジアムエスタディオ・サンティアゴ・

ベルナベウにあるレストラン「「プエルタ57」(プエルタはゲートの意味)で食事するのだ。いいでしょ?こ

の企画を立て予約してくれたランド会社のM社長が直々に案内して下さる。食事のテーブルの準備が

出来るまで先ずはバーでアペリティフ(食前酒)でも。「レアル・マドリッド」は1902年創設のチームで、F

IFAから「20世紀最高のクラブ」に認められた世界屈指の名門クラブ。かつてベッカム、ジダン、ロナウ

ド、フィーゴなど世界の超級のスター選手を集めて銀河系軍団などとも呼ばれた。暫らくして席に案内

されると、みんな大興奮。広いガラス越しに緑の芝生も美しいスタジアムが丸見えなのだ。もちろん、試

合の無い時だけこのレストランは営業する。M社長が選んだメニューも思いきり旨かった。良い宵だ。 

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1月 21日(木) マドリッドは小雨 チューリッヒは晴れ

朝 マドリッド「ACクスコ」 朝食ヴュッフェ

昨夜ホテルに帰って来たのは午後11時過ぎ。ヨーロッパ、特にスペインは夕食が遅く、9時からの食事

など早い方なのだ。1時過ぎに寝たが、なかなか寝付かれず3時間も寝ないうちに起きた。今朝は出発

が早いので弁当と聞いていたのに急遽「急いで食堂で食べよ」なんて言われて。7時10分慌しく出発。

昼 スイス航空マドリッド=チューリッヒ ビジネスクラス機内食 

スイス航空のチューリッヒ行きが遅れている。マドリッドとチューリッヒを結ぶ航路はフランス上空を飛ぶ。

なのに、今朝からフランス管制塔はストライキにはいったそうで、飛行機が飛んで来れないんですって。

早起きしてくれば、決まってこうゆうことが起きるのだよね。どうゆうことかよくはわからんが、結果的に

は40分遅れで何とか離陸した。スイスに入って、アルプスの山々が美しき見えて、惚れ惚れと眺めた。

夜 スイス航空チューリッヒ=成田 ビジネスクラス機内食

もともと乗り換え時間が1時間しか無かった。そこにマドリッドからの飛行機が遅れてドキドキものだっ

た。チューリッヒにもう1泊なんてヤだからね!ギリギリではあったが何とか間に合って一同ホッとした。

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1月 22日(金) 東京は晴れ で、寒い!

朝 スイス航空チューリッヒ=成田 ビジネスクラス機内食

昨夜フリーマントルの「片腕を無くした男」の上巻を読み終えて、下巻に入った。これが持って来た6冊

の最後の文庫だ。チューリッヒで貰った日本の新聞を読んでいたら、アメリカの作家ロバート・B・パーカ

ー氏の訃報を見つけた。同氏のスペンサーシリーズを長年読んでいたから、残念でならない。「初秋」

が一番好きだったな。11時間半程の飛行時間で眠ったのは1時間半!9時前成田に着いて大欠伸。

昼 四谷三丁目 「日高屋」 たんめん+焼き餃子セット 670

    たんめん単品でいいの!

成田からのタクシーは、途中事故渋滞があって自宅に着いたのは11時前だった。洗濯物を放り込んで

から買い物がてら昼を食べよう。やっぱり海外帰りは汁緬ものが食べたい。たんめんにしよ。私の隣の

男性は「たんめん大盛り」と言っていた。今年の私大盛りは避ける。大盛り避けて焼き餃子を頼む。?

夜 荒木町 「鈴なり」 付きだし:三つ葉ときのこの和え物、ポテトサラダ 600円、白子ポン酢 1200

円、寒ブリの照り焼き 1400円、聖護院大根と鴨団子 2000円、出汁巻玉子 700円、牡蠣の炊

き込みご飯 1800円、蜆の赤出汁、漬け物、生ビール、冷酒「新政」 3合 @11140

  

  

  

せっかくカナリア諸島で3キロ減ったのに、お昼間違えて(ぷっ)餃子も食べてしまった。じゃ、夕飯抜い

たりして・・・と考えはしたが、8時半を過ぎるとモーレツに空腹を覚える。もう我慢出来ん!「鈴なり」行

ってしまおう。で、ポテサラも白子も寒ぶりも鴨団子も出汁巻玉子もじゃんじゃん注文してバリバリ食べ

ちゃったのでる。だって、日本は美味しいんだもん。カナリア諸島は美味しくなかったんだもん。最後に

牡蠣炊き込みご飯も頼んで食べたぞ、1杯だけね。残りはオミヤにして貰って、スキップしながら帰宅。

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11月 23日(土) 東京は曇り

朝 家食 「鈴なり」の牡蠣炊き込みご飯、卵焼き、ぜんまい煮、梅干、味噌汁、アロエヨーグルト、ヘル

シア茶

    鈴なりオミヤの朝食だす

寝不足が続いたのに3時間寝ただけで6時に起きだした。味噌汁を作って、昨夜「鈴なり」でオミヤにし

て貰った牡蠣ご飯や出汁巻玉子で朝食。じっくりと朝刊を読む。カナリア諸島では、世界も日本もニュ

ースに全く触れなかったのだが、ハイチでとんでもない大地震が起きていたし、日本航空はいつの間に

会社更生法を申請していたし、野球の小林繁氏は亡くなっていた。やや、タイヘンな十日だったんだ。

昼 四谷三丁目 「欧風カレー オーベルジーヌ」 ドライカレー(サラダ、ポテト付き) 1350

  

オジョーから電話があった。近くに来たからランチを一緒にしないかって。いいよ、行こか。土曜日開い

ていて美味しい店・・・・「オーベルジーヌ」に行こう。彼女は初めてだったが、旨いと言って喜んでいた。

夜 家食 白菜と生姜のクタクタスープ、寒ぶりの照り焼き、辛し高菜漬け、ネギ納豆、ご飯、ヘルシア茶

  

旅行中、移動のバスの中で「日本に帰ったら、白菜をたっぷり使ったスープを作ろう。白菜は冬の旬な

のだから今食べるのが一番旨いじゃないか」と思ったのだ。小量のベーコンとたっぷりの生姜を千切り

して炒め、白菜を半分細く切って鍋に入れる。濃い目のチキンスープで2時間弱火でコトコト煮る。そう

やってコトコト煮ると、クタクタの白菜スープが出来上がる。白菜から甘味が出るので、胡椒と良質な塩

をパラリと入れて味つけ完成。しみじみ旨いぞ。炊き立てのご飯にネギ納豆。しみじみ旨いぞ!無酒日

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11月 24日(日) 晴れ

朝 家食 味噌雑炊、もずく酢、アロエヨーグルト、ヘルシア茶

    しみじみ旨いシリーズ

昨日は余りの寝不足に心臓が痛くなった。そんなことはめったに無いのだが。で、眠りを深くするユーロ

ジンという薬を1錠飲んで寝た。7時間眠って落ち着いたよ。朝食に味噌雑炊を食べる。しみじみ旨い。

昼 無し!

午後のおやつ 尾道の「鯨羊羹」、加賀棒茶

    ホント、鯨みたいだぁ!

昨日、オジョーが尾道の土産だと「鯨羊羹」を持って来てくれた。開けてみると、黒い部分が鯨の皮、白

い部分が鯨の脂肪部分そっくりで笑ってしまった。甘いものを食べるのならと昼は抜いたから大丈夫。

夜 家食 鯖の味噌煮、生野菜のポン酢サラダ、もずく酢、白菜と生姜のクタクタスープ、ネギ納豆、ご

飯、ラ・フランス、ヘルシア茶

  

昨日と今日かかって作っているカナリア諸島の1週分の目処が付いたので、夕食にする。帰国後の家

食は、「しみじみ旨いシリーズ」になってしまったが、今晩のメインは鯖の味噌煮。ホント、しみじみと旨く

「やっぱり飯は日本に限るわい」なんて呟くのだった。夜遅く1月2週を更新した。疲れるねぇ。無酒日

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【今週の振り返り】

火山の噴火によって大西洋上に生まれたカナリア諸島の中でも、今週滞在したランサローテ島は最も

火山性質が際立った島である。見渡す限り、噴火で流れたマグマが冷えて固まった岩の真っ黒な場所

にいると、ここはホントに地球なのか?どこか別の惑星に来ちゃったんじゃないのか?ってな錯覚に襲

われる。島全体のカタチは胃袋のようであり、大きさは日本の佐渡島ほどだ。18世紀には6ヶ月間毎

日爆発し続ける大規模な火山活動が続いたというが想像を絶するよなぁ。その結果出来たクレーター

は、300以上というから凄まじい。しかし、それで終わりというわけではなく、19世紀になった1824

にも大噴火があったという話だ。ティマンファヤ国立公園は11の村が火山噴火によって消滅した地域

を含んで200平方kmの火山地形が広がっている。まさに、異惑星。え?「猿の惑星」はここで撮影した

んですか?他にもSF映画のロケ地だった?やっぱりね・・・・。現在は休火山状態であるが、今後噴火

しないという保証は無い。むしろ、これからも火山の大爆発があると考えるのが自然らしいよ。おー、こ

わっ!

こんな島に住んでいた人々はさっさと島を捨てて別の地で住むことを選択したのだろうと思うと、そうで

もないから不思議だ。火山灰の土地には石囲いの独得の葡萄畑を作り、農業にはひとこぶラクダに労

力になって貰った。ランサローテ島出身の総合芸術家・セサール・マンリケは、活躍していたニューヨー

クから帰って、テネリフェ島やグラン・カナリアの乱開発にショックを受け、カナリア諸島の自然保護に乗

り出した。ランサローテ島では、自然環境保全と経済発展と観光振興に力を注ぐ。建物の高さを制限し、

一般家庭は3階、ホテル等は5階までだ。家の色は白かベージュ。窓枠は緑か青か茶に制限する。道

路の看板は禁止した。島の自然地形を利用した作品を多数残した。火山噴火が最も激しかった地域を

ティマンファヤ国立公園とし、自らの家を溶岩台地に建て、自然と共に楽しく暮らす術を実践で示して見

せた。ま、平たく言えば、セサール・マンリケさんによる「島おこし」が大々的に行われ、それが見事に成

功したということだ。しかも厳しい自然とデザインされた人工のものが、見事なコントラストを実現してい

るのである。

カナリア諸島の観光客は世界的不況で減ったとはいえ、年間800万人。インバウンド、つまり日本にや

って来る外国人観光客とほぼ同じ位なのだ。小さな7つの島で構成されるカナリア諸島はスペイン領だ

が、ガソリンや酒、煙草、香水など税金は、スペイン本土より40%減で優遇されている。物価が安い。

2DKのアパートの家賃は6万円、食費は週2回外食もして2万5千円、交通費1万3千円、娯楽費・

予備費2万6千円・・・1ヶ月15万円もあれば標準的な暮らしが出来るという。年を取った夫婦がロング

スティする場合、最も人気があるというオーストラリアで25万円、ハワイ30万円と比較しても断然安い。

しかもヨーロッパ文化と美しい自然、そして何より安全で常春の島!!どうですか、カナリア諸島での

老後は。そうそう、こんな参考情報があった。ランサローテ島に住もうかと考えた方、今後ランサローテ

島で火山爆発があった場合に備えて、脱出する順番が決まっているそうよ。一番は子供、次に女性、3

番目が島の男性、最後は島以外の男性、つまり観光や仕事で訪れた男性ということだ。念のため申し

添えます。

          猫の脱出順番はニャン番?    聞き逃したよ

         バックナンバーのトップへ       夢子倶楽部のトップに戻る

      * カナリア諸島の旅の始まりは 1月2週  をご覧ください。

         あっ、もう1週分作らなくっちゃあかんかった・・・・・・・汗。