パクパク日記11年1月4週

          南極そしてパタゴニアの旅を終えての帰国は、それは大騒ぎだったんよ

チリ・プエルトモン サンチャゴの町

1月 24日(月) チリ・プエルトモンは晴れ

朝 チリ・プエルトモン 「ディエゴ・デ・アルマグロ」 朝食ヴュッフェ

    チリ人は甘いものと炭酸が好きなのかぁ?

今日は寝坊して7時起床。朝食のヴュッフェは菓子パンやケーキ類が多くて食べるものが無い。置いて

ある水も苦手なガス入りだ。チリで私は暮らしてイケンなぁ。カビてしまったふすまパンは結局全部捨て

た(涙)。南極クルーズ中のスター・プリンセス号を一時下船して4泊5日楽しんだパタゴニアオプショナ

ルツァーも今日でオシマイか。楽しかったなぁ、パタゴニア。半日プエルトモン観光が残っているけど。

  

           ビルの向こうにスター・プリンセス号が見える                    木造建築のカテドラルと内部

  

              鮭やウニを始め魚介類が並ぶアンヘルモの市場               毛糸やアルパカ製品も豊富

サンチャゴの南1000`に位置するここプエルトモンは、1960年マグニチュード9.2の大地震に見舞

われた。20メートルの津波が押し寄せ、町の大半が崩壊してしまい、今ある建物はそれ以降再建され

たものだ。元々地震が多く森林業が盛んであることから、南西55`に浮ぶチロエ島を含むこの町一帯

の教会は木造なのだそうだ。漁港のアンヘルモ。魚市場を見学する。鮭、鱈、ムール貝、ウニ、ハマグ

リ・・・・・魚介類は豊富だねぇ。真っ黒いものは海草だってさ。干した牡蠣やムール貝は糸で繋がれて

首飾りのようにして売られているぞ。どの店にも小さなイートインコーナーがあり、魚介類と芋などを蒸

した料理や剥きたての生ウニなどを食べさせてくれる。フリータイムに食べることも可能だが、このとこ

ろお腹の調子が良く無いので諦めた。市場の外側にはアルパカや毛糸製品を扱う店もあって楽しい。

 スター・プリンセス号14階ホライゾンコート ランチヴュッフェ、持参のふすまパン

    プンテアグド火山

昼過ぎスター・プリンセス号に「ただいまー」と言って帰る。5日ぶりだ。迎えに来てくれた日本人コーデ

ィネーターのS木さんの話によると、私達の留守中、船は大揺れでドレイク海峡が引っ越して来たように

揺れたのだそうだ。私らは毎日快晴続きでウハウハしていたのにねぇ。残った人達の中に「雨男、雨

女」がたくさんいたのだろうか。昼食は14階ホライゾンコートでヴュッフェ。午後は一人で大洗濯大会。

夜 5階アマルフィ(フォーマルナイト) 蟹とホタテ貝のサラダ、ロースとトマトのクリームスープ、ビー

フ・ウェリントン、フルーツ、アルコール4点セット

  

  

久々に帰った夜は3回目のフォーマルナイトだった。ま、2回目のフォーマル日は留守だったけど。旅行

会社の企画で、晩餐前にお洒落した皆で記念撮影をすることになった。プロの写真屋さんが撮影する

というのだが、何と1グループ15分も撮影時間がかかって皆グッタリ。「お互いモデルにならなくて良か

ったね、アハハハ」。夕食が終わり午後8時から船長主催の「さよならパーティ」が始まったが、私はこう

ゆうのに長くいるのはチョー苦手。ちょっと顔出しカクテルガブリと飲んで部屋に。夕陽の写真を撮る。

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1月 25日(火) 晴れ午後曇り

朝 14階ホライゾンコート 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

    これが船最後の朝食

  

           野上先生の最後のセミナー     厨房見学 朝の仕事を終えたクルー   その日のメニューの写真が掲示されていた

5時起床。いつものように船の現在位置を船内テレビで確認。え?もう南緯41度か。随分北上したも

のだ。南極圏では日の出時間が3時過ぎなんてこともあったが、今日など7時過ぎだって。朝食ヴュッフ

ェのスイカも無くなってサビシイ。8時半から野上先生の最後のセミナーがあった。セミナー後は下船説

明会、続いて希望者には厨房見学会が行われた。朝食と昼食の間の時間だから、広い厨房はきれい

に片付いていたが、2000名を超える乗客と1136名のクルーの食事を作るんだからタイヘンだわね。

昼 5階 インターネットカフェ 海老セロリのサラダ、チキンと林檎のサラダ、クロワッサンサンド−クロ

ワッサン、本日のスープ、カプチーノ

  

   この船で一番のお気に入りはコレ!

7階のデッキをヒタスラ歩いて運動したらお腹が空いた。今回の航海ではランチはもっぱら5階のインタ

ーネットカフェで摂った。ローカーボの私だから、評判のサンドイッチ類は食べず、もっぱら海老セロリサ

ラダとチキンと林檎のサラダ、本日のスープね。そして大好きなカプチーノ。この船の中で一番はコレ!

夜 6階 アマルフィ シーフードとアボガド、ペッパーポントスープ、ニューヨークカットストリップステー

キグリル、フルーツ、カプチーノ、3点セット

  

  

    クルーズの〆はベイクドアラスカの大行進      彼らがドリンクとフード担当のクルー        太平洋上に沈む太陽

午後はひたすら洋服を畳み、帰り支度をしていた。クルーズでは最後の夜、寝る前にスーツケースを出

さねばならない。ウィスキー4本、22日分のふすまパン、22日分の薬などが無くなり、土産はほとんど

買っていないから随分スッキリした。6時からホントーの最後の晩餐。笑いが絶えない楽しい晩餐だっ

た。デザートタイムにはレストランクルーによるベイクドアラスカの大行進があった。ベイクドアラスカは

クルーズ終了時にはつきもののアイスクリームだ。テーブルのフード担当とドリンク担当の彼らとも今晩

でお別れ。これまでありがとねー!客室に帰ってBBCスポーツニュースで、日本代表がアジアカップで

韓国をPKで破り、決勝戦進出したこと知る。キャッホー!相手は準決6−0で勝ったオーストラリア。                  

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1月 26日(水)  晴れ午後曇り

朝 14階ホライゾンコート 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

        今日で17日間のクルーズも終了               夜明け前のバルパライソの港      ホライソンコートの朝食も今日が最後

      バルパライソはチリ最大の港。商船、客船の他に駆逐艦やら潜水艦など軍艦もいっぱい!

5時起床。船は既に下船港のバルパライソに到着している。客室には最終の勘定書きが届いている。

締めて560j。1月9日からの酒代、チップ代、ステーキレストランの席料などすべてを含むんだから安

いものだ。クレジットカードを登録しているから、問題が無ければ何もする必要は無い。8時半に集合し

て9時頃下船予定であったが、あちこちから客室を追い出された乗客がレストランに集まり、まるで難

民収容所のようになってしまった。押し合い圧し合い船を下りてシャトルバスに乗り込んだのは10時!

  

                 雰囲気のある町並みが世界遺産に登録されたバルパライソの町と急な坂道を上るアセンソール(ケーブルカー)  

  

         チリワインの葡萄畑はこんな景色                リャマが観光用に働いていた            サンチャゴは真夏!

バルパライソはサンチャゴの南120`南に位置し、現在でもチリ最大にして重要な港町であるが、パナ

マ運河が開通するまではもっと栄えていたと聞く。ホーン岬経由の船はすべてバルパライソに寄港する

関係だったらしいよ。町は急な丘に家々がへばり付くように建っていて、その佇まいに雰囲気があると

いうことで世界遺産に登録されたとか。そんなことでホントーに世界遺産なんだろうかねぇ、と首をひね

りながら見学した。去年の2月17日マグニチュード8,7の地震があった由。バスは一路サンチャゴを

目指す。途中チリワインの葡萄畑が広がるカサブランカの谷を通過。チリの首都サンチャゴは32度!

昼 チリ・サンチャゴ「エル・ガレオ」 歓迎ピスコサワー、蟹グラタン、海鮮パエリア、フルーツ、赤白ワ

イン、紅茶

  

  

           サン・クリストバルの丘にはロープウェイに乗って  丘の上にはマリア様がおられる

  

             チリ・カトリックの総本山サンチャゴ大聖堂と内部の「最後の晩餐」          また来いや.ワン

遅いランチは、市場の有名店「アル・ガレオ」で。濃厚な蟹のグラタンと魚介類、チキンがどっさり入った

パエリアだった。さすがワイン生産国だから小さいながらワインとピスコサワーが全員の食卓に付いた

よ。食後は市場を冷かした後サン・クリストバルの丘に上った。四方をアンデスの高い山々に囲まれて

いるサンチャゴのハズだが、町にはスモッグがかかっていて見えない。6000m級の山々見たかった!

遅い夜 ラン航空サンチャゴ=リマ ビジネス席機内食

  

午後6時半サンチャゴの空港へ。エコノミークラスのチェックインは大行列だったが、案内されたビジネ

スクラスの窓口はガラガラ。チェックインを済ませると、何と隣にはビジネスクラス専用のイミグレーショ

ンまであるのだよ。ラウンジで休憩して、8時過ぎゲートに行ってみると私達のグループは一人もいな

い・・・・どうして?後で聞いてみたら、チェックインするだけで1時間半以上もかかったのだそうだ。その

上、9時離陸予定の飛行機は機材の不具合が見つかったとかで2時間半も遅れた。夕飯は夜中だ!

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1月 27日(木) 知らないよ

朝 無し!

昼 ラン航空 リマ=サンフランシスコ機内食

  

チリのサンチャゴからペルーのリマまで約4時間弱のフライト。午前3時に到着したが、時差が2時間

あるからまた午前1時。サンフランシスコ行きは午前115分発だから、飛行機降りたら走るのよ。バ

タバタバタ・・・・ハァハァハァ・・・あら?ディレイ(遅延)?しかも4時間もぉ!!!サンフランシスコから

乗るANAに間に合わないじゃん!エーン。真夜中のリマ空港で100人の日本人がウロウロし、ブラジ

ルのサンパウロから来た飛行機はようやく5時半に飛び立ったのだった。あーぢがれだぁ。グーグー。

夜 デルタ航空サンフランシスコ=成田機内食

  

9時間かけてサンフランシスコ着。やっぱりANAは行ってしまった。4時間も遅れたんだから仕方ない

やね。で、私ら帰れるんでしょうか?シスコに泊まって明日とか明後日のANAに乗るのでしょうか?ナ

ヌ?デルタが待ってくれているから、空席がある限りデルタに乗って帰れる?有り難や!乗りました!

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1月 28日(金) 東京の天気はわかりません

朝 デルタ航空サンフランシスコ=成田機内食

  

昼 存在しない

夜 舟町 「おちあい」 お任せコース(醤油豆、こんにゃく、大トロと蛸の刺し身、和風しゅうまい、焼き

鶏、イカとごぼう天、芋鍋)、ビール(小)、麦焼酎 @4500

  

  

結局、デルタ航空にかなりの人数が乗り、乗り切れなかった方々は後刻出発するJALの羽田行きに

乗る予定と聞いた。一昨日の夕方チリのサンチャゴ空港に着いてから、足掛け3日。チリ、ペルー、アメ

リカと3つの国、飛行機を2回乗り継いで、夕方成田に帰って来た。ホッ。これだけの長旅の後は一番

ほっこりする空間に行きたい。やっぱりこうゆう時は「おちあい」だな。「お父さん、ただいまー!」。あま

り変わり映えのしない地味な料理ばかりだが、それがいい。いつもの約束された味が嬉しいんだもん。

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1月 30日(土) 晴れ

朝 家食 「ファミマ」のスパイシーチキン、茹で卵2個、ふすまパン、豆腐汁、ヨーグルト

旅行に行っている3週間余りの間に世界も日本も大騒ぎだったらしい。チェニジアでベンアリ政権を崩

壊させたジャスミン革命がエジプトに飛び火して連日大規模なデモが実施されていると言う。エジプトと

言えば、ムバラク大統領が30年近くゴッツイ権力振るっている国だしなぁ。どうなるんだろ。日本では阿

蘇連山の新燃岳という活火山が噴火を繰り返しているのだと。新燃岳=シンモエダケ?恥かしながら

初めて聞く山の名だ。鹿児島と宮崎の県境にあるから、昨年牛の口蹄疫で大被害を受けた宮崎県は

またしても大きな災難に遭っているのね。その上鳥インフルエンザもあるのか!何てツイテないんだ!

昼 四谷三丁目 「サイゼリア」 サイドサラダとシーフードチャウダー 280円、牛挽き肉のチーズカツ

レツ 499円、ドリンクバー 180

  

留守中、寒中見舞い状の住所筆耕をお願いしていたものが段ボールで届いた。寒中見舞いだから、立

春になるまでには到着していないとカッコ悪い。パクパクに作らねばならないが、寒中見舞いのコメント

書きも精を出さないとアカンよ。買い物のついでに「サイゼリア」でランチ。このチーズカツレツ旨いな。

夜 荒木町 「喜怒哀楽」 鯛のカルパッチョ、ホタルイカの沖漬け 450円、エイヒレ 550円、鶏しゅう

     まい 600円、ぶり塩焼き 700円、生ビール 580円、麦焼酎「香吟のささやき」ボトル 3800円 

 

   アジア大会見るから酔ってはダメ!

夜も忙しいので、「喜怒哀楽」に飲みに行った。え?忙しかったら飲みには行かんのじゃないの?いい

の!行ったの!生ビール(中)と濃い焼酎の水割りを3、4杯飲んだだけだからいいの!帰宅してから

パクパク日記1月1週(もう月末なのにね)をせっせと作り始める。夜中からアジア大会の決勝。旅行中

で全然見ていなかったけど、ザッケローニ監督が初めて率いる日本代表は予選もかなりギリギリの試

合をして来たらしい。ヨルダンとは引き分けだって。日本は準決勝で韓国にPKで勝利したが、オースト

ラリアはウズベキスタンに6−0で楽勝だった。試合を見ながら、せっせと寒中見舞いのコメント書き。そ

んな器用なこと出来るの?うん、出来る。試合は拮抗状態で延長戦へ。最後は李忠成が長友のパスを

受けてゴールを決めた!そのまま守り切って日本優勝!!!やったね。寒中見舞いも半分終わった。

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1月 31日(日) 曇りのち晴れ   日本代表アジアカップ4度目の優勝!

朝 家食 卵2個でとじたこんにゃくうどん、ヨーグルト

 卵2個のこんにゃくうどん

アジアカップをすべて見届け、いろいろやってから寝たのは午前4時だった。8時半には起きる。フハ〜

〜〜・・・あぁ、眠い。こうゆう時は是非汁モノを頂きたい。こんにゃくうどんに卵2個を落として食べた。

昼 無し!

夜 家食 鶏唐揚げ、ミニトマト、具だくさん豚汁、ふすまパン

  

今日で一月もオシマイだと言うのに、パクパク日記は1月1週を作っている。これをアップしても、2週、

3週、4週を作らねばならない。次の海外の前には国内旅行もあるのに、作れるんかい、夢子さん。そう

思って今日は昼食も食べずにパソコンの前にずっと坐っていた。出来たぁ。やっと1週目がね。無酒日                  

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【今週の振り返り】

私達の国「日本」は、島国であり、弓なりをしている。島国と一口で言うけれど、どの位の島があるか知

っていますか?その数6852もあるのだよ!!!本土5島と6847の離島ね。じゃあ弓なりと言うけれ

ど、東西と南北に何キロくらい弓なりしているか知っていますか?答えは南北3000キロ、東西3000

キロにも渡るのですよ。これだか長いなら国土の大半は温帯性気候だが、南は亜熱帯だし、北は亜寒

帯となる。日本のことを「極東のこんなちっぽけな国」なんて言う人もいるけど、日本の国土面積は、世

界約200の国や地域の中で、堂々の60番目なんだじょー。ついでに言えば、ある方に教えて貰った日

本国土面積の覚え方。岐阜県は約100キロ平方キロメートル。日本にはその岐阜県が37あると憶え

ると良いんだって。正確には日本の国土面積37,8万平方キロメートル。

世界地図をジロジロ見るのが子供の頃から好きだった。アフリカ大陸の多くの国境線が直線であること

に「ヘンなの!」と子供心に思ったりした。ベトナムは何て細長い国なんだと感心していた。調べてみる

と南北1650キロメートルもあって東西600キロメートルなんだってさ。しかしだ。南北の細長いと言え

ば、南アメリカで忘れてはならない国がある。細長国の王様はその名もチリ。何しろ、南北に4329キロ

メートルに対して東西の幅平均175キロメートルという細くて長い長い国なのだ。子供の頃「さなだ虫み

たいな国だなぁ」と思ったことを憶えている。

昨今チリと聞いてピンと来るのは、昨年201085日に発生したコピアポ近郊のサンホセ鉱山の落

盤事故である。落盤事故では33名の男性作業員が閉じ込められ、その救出劇は世界中が固唾を飲

んだ。チリという国はそもそも銅は世界一だし、銀、金、亜鉛に鉄や鉛など金属鉱物資源に恵まれた国

なのだ。当初地下700メートルで閉じ込められた33名は絶望視されたが、何と事故後18日目に全員

が待機所で無事であることが確認された。それからの救出のための努力は、世界中から注目を浴び、

ついに10月13日最初の被災者が救助されて、全員が救助する様子はライブで全世界にテレビ中継さ

れ絶賛を浴びたことは記憶に新しい。しかし、チリは鉱物国であるに関わらず採掘現場の安全確保は

遅れており、2000年から年平均34名が採掘中の事故でなくなっていることは知られていない。事故

の前年2009年には19万1685件もの事故が発生して、443人は亡くなっているし、事故当年2010

年の第一四半期だけで155人も亡くなっているというから、唖然としてしまう。しかも、事故が起きたし

たコピアポ鉱山も鉱山所有者に対して坑道の強化がなされていないことに警告を発していたし、鉱山

労働組合も鉱山の閉鎖を要求していたというのだ。そんな事情があったからか、落盤事故発生後、鉱

山のオーナーは9日間も行方をくらましていたというから、何をか言わんである。

そうそう、この救出劇ではチリのセバスティアン・ピニエラ大統領がやたら目立っていた。2010年1月

の大統領選で選出されたチリ有数の大富豪のセバスティアン・ピニエラ氏である。同氏は右派で、それ

まで20年続いていた左派政権が終わったとされていう。フォーブスによると、資産は12億ドル(約

1090億円)でメディア、航空会社(あのラン航空だよん)も、サッカーチームも所有している。ピニエラ大

統領の支持率は46%だったが救出劇後は56%と10%も上昇したそうだ。しかし、大統領が事故現場

を視察するスケジュールに合わせて工事日程を調整して遅らせたことが明らかにもされ、政治家の人

気取りに大いに利用されたことも印象づけた。そうそう、私達がチリ南部パタゴニアを旅したのは1月中

旬以降だったが、直前に大規模なストが行われていたそうだ。飛行機以外の公共交通は全部止まり、

幹線道路も封鎖され、旅行者はスーツケースを転がして空港まで10キロも歩いた人もいたそうだ。そ

んな大規模なストはどうして起こったのか聞いてみると、天然ガスの料金をいっぺんに60%も値上げ

すると政府が発表したというのだ。しかもその話をしてくれた人によると、その天然ガスの企業と大統領

は密接な関係だと言うのだ。でも、それはよくわからない話だった。

「チリ」という国の意味は、ケチュア語では「寒い」、アイマラ語では「雪」、マプーチェ語では「世界の果

て」。漢字では「智利」と書くのだそうだ。北部にはアタカマ砂漠が広がり、南部特に南緯40度以南はパ

タゴニアで、最南端のフエゴ島へと続く。その間の地域は地中海性気候でワインの生産の適し、チリワ

インがじゃんじゃん作られているわけだ。細長い国土の西側は延々と太平洋が続き、東側は延々とア

ンデス山脈が続く、そんな国がチリである。そうだ、太平洋670キロメートル西にはロビンソン・クルーソ

ー島、3700キロメートル西にはイースター島があるが、そこもチリの領土だよ。

まぁ、こうしてアメリカ、ペルー、アルゼンチン経由で南極圏に行き、チリとアルゼンチンのパタゴニアを

旅し、チリ、ペルー、アメリカを経由して帰国した大旅行もこれにておしまい。お疲れさまでやんした!

           家にじっとしていられニャイのかニャア、この人

          バックナンバーのトップへ     夢子倶楽部のトップに戻る

           旅の始まりは 1月 1、 1月 2 、1月 3 をご覧ください。

 やっと、日本に帰って来たことになっています。あと4週分作れ? アハハハ・・・・。ふぅ