パクパク日記12年11月2週

              米大統領選オバマ大統領勝利。週半ばからアルジェリアへ

   アルジェ・カスバの老人 世界遺産・ムサブの谷

11月 5日(月) 曇り 夜小雨

朝 無し!

不覚にも寝坊!タイヘンだぁ!今月の新橋演舞場は、第一演目から松嶋屋(仁左衛門丈)さんが出演

する。それを見逃すわけに行かない。松嶋屋さんはもう楽屋入りされただろうか。見物客の私が今頃自

宅でウロウロしていちゃ申し訳ないぞ。大慌てでシャワーを浴び、お弁当を作る。タクシーに飛び乗る。

昼 新橋演舞場にて 持参した弁当(海老カツバーガー、ヘルシア茶)

新橋演舞場に到着し、筋書き売り場へ。そこに張り紙が。松嶋屋休演!うそ〜〜。大ショック!!近く

のスタッフに聞くと体調不良で2日目からの休演しているということだ。ううう・・・。悲しい。そして心配。

「双蝶々曲輪日記」は普段8ツ目の「引窓」ばかりが上演されるが、三ツ目「井筒屋」は東京では昭和2

8年以来の上演ということだ。なるほど、そこから見せてくれるとわかりやすいわ。松嶋屋こと片岡仁左

左衛門が演じる予定だった南与兵衛役は梅玉が代役。この人、染五郎休演の代役もやったからタイヘ

ンだわな。2つ目演目人情噺「文七元結」。「文七元結」と言えば菊五郎か勘三郎の芝居。落ち着いて

見ることが出来る。女房の時蔵もいい。娘お久を演じた尾上右近は急に背が伸びて、大人びた感あり。

夜 荒木町 「おく谷」 付き出し:五目豆、茹で立て枝豆、カレー大根、秋刀魚の肝漬焼き、白霊茸のソ

テー、特製蟹コロッケ、塩辛チャーハン(ハーフ)、生ビール 2杯、麦焼酎「いいちこ」 @6820

  

    

歌舞伎は午後3時に終了したので、O本先生の予約を1時間早くして貰って乃木坂に行く。先週、風邪

引きの上、癌の原因になることが多い腸骨から悪い反応が出ていて心配したが今日は大丈夫だって。

良かった。昨夜約束したものがあり、「山灯」に届け物をしてから帰宅する。あ〜ぁ、仁左衛門さん、ホン

ト心配だなぁ。新歌舞伎座も4月2日オープンと決まったのになぁ。早くよくなって下さい!8時前、久々

に「おく谷」を覗いた。大好きな秋刀魚の肝漬焼きがあった。これ旨いのよね。白霊茸という珍しい茸の

ソテーも歯応えがあって良いな。そう言えばここのご主人は連句の宗匠I親ビンの弟さんが経営するお

店で働いたことがあるのだった。「サラ」とか「魚座」とか。最後涙モノの旨さの塩辛チャーハンで〆る。

                  __________________

11月 6日(火) 冷たい雨  米大統領選挙投票日

朝 無し!

昼 家食 「さぼてん」のきのこメンチカツ、千切りキャベツ、ふすまパン、トマトスープ、りんご半分

  

午後のお茶 四谷三丁目 「ベローチェ」 コーヒーとクッキー

朝から大雨である。23階の我が家から外を見ても、深い霧と雨でほとんど景色は見えない。今日アメ

リカでは大統領選挙が行われる。接戦というがどちらが勝つのか。私の予想は・・・オバマ再選だな。た

ぶん、オバマが勝つ。家食カンタンブランチを済ませる。京都行きですっかり遅くなってしまったが、欧

州小国の写真からYさんにお送りするものを選んでプリントを依頼に行く。出来上がるまでお茶する。

夜 荒木町 「和食 こんどう」 付き出し:ごろう島金時と銀杏揚げ、蟹とアボガドサラダ 1000円、大

根と粗炊き(サービス)、天然鯛兜の付け焼き 1800円、白子の天ぷら 1500円、飛騨牛八丁煮

込み 1200円、茸と卵入り稲庭うどん 800円、生ビール 650円×2杯、麦焼酎「特蒸泰明」ダブ

ル×3杯 @1万3500円

  

  

  

Sさんに差し上げる写真をアルバムに整理。定形外で送るなら、ついでに連句の作品集も入れようか。 

S子さんには芝居の切符、次兄には旅行の日程表、全部まとめて投函する。今回の旅は旨いもの

は期待出来ない。せめて荒木町で美味しいものを食べて行こう。「和食 こんどう」に行く。若き店主近

藤さんは、日本三大料亭(新喜楽と吉兆)と呼ばれる「金田中」出身。すぐ近くの「四谷うえむら」の弟子

なんですってさ。見ず知らずの荒木町に開店して心細そうだったが、馴染み客も増えて来たようだ。天

然の鯛の頭は食べ応えがあるねぇ。それに前回余りの旨さに痺れたした飛騨牛八丁煮込みは今晩も

また絶品の旨さであるよ!ご飯何杯食べて良い身であれば確実に3杯はかっこんでおるな。でも、ここ

は大人の気持ちでストップした。替わりに茸と卵入り稲庭うどんを注文してしまったけどね。アハハハ。

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11月 7日(水) 晴れ    米大統領選 オバマ大統領再選!

朝 家食 飲むヨーグルト、アーモンド

昼 家食 コロッケふすまバーガー、飲むヨーグルト、りんご半分、ヘルシア茶

  

オバマが勝った。前泊だが出発日なので朝からずっと急がしかったが、ずっとテレビのニュースをちら

ちらと見ていた。一時ロムニー候補が優勢になったが、結局オバマが再選を果たした。私の読む通りで

あった。むふふふ。旅出発日恒例のパン焼き・真空パック作業、手荷物準備、ちょっとだけの掃除など

を済ませてカンタン食事。スーツケースは2時に取りに来た。パクパク日記111週アップして出発。

夜 成田・ヒルトン成田 「松風」 しゃぶしゃぶ松コース1万円(前菜盛り合わせ、お造り:鯛・鮪・ぼたん

海老、銀鱈の西京焼、しゃぶしゃぶ、うどん、水菓子@メロン・洋梨・巨峰)、生ビール 850円×2

杯、吉四六 ロック 900円×3杯 @13450

  

  

  

ほぼ毎月前泊している日航ホテル成田に不満があるわけではない。安くて便利だし。しかし、ナゼか今

回ネット予約する指が別のホテルを予約していた。私のせいではないから理由は指に聞いて欲しい。と

いうことで、ヒルトンホテル。元々はリーガロイヤルホテルとしてスタートしたホテルだが、いろいろあっ

てオーナーがヒルトンに交替したホテルだ。レストランは3つあるが、中華は水金が休み。ということで、

月火が休みの和食レストラン「松風」に行く。ホテルのレストランで週休2日って珍しいよなぁ。しゃぶし

ゃぶに加え鮨食べ放題のコースで6500円なんてのもあったが、私は少食なので(プッ)1万円のしゃ

ぶしゃぶコースにした。ふと思うが、前泊でこんなに食べるってどうなんだろ。ま、いいわよね。アハハ。

                   _______________

11月 8日(木) 成田は晴れ パリは曇り

第1食 成田・ヒルトン成田 「テラス レストラン」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

朝食ヴュッフェに行ってみると欧米人客がたくさんいた。ここが日航ホテルとヒルトンの差であるな。ふ

すまパンも食べたが、ごはん同量納豆ごはんもね。正面に坐ったアメリカ人っぽい3人家族。3人ともお

箸でご飯と味噌汁とおかずを食べていた。この家族はどうゆう生活して来たのだろう。聞いてみたい。

第2食 エールフランス 成田=パリ ビジネスクラス機内食

  

ホテルから乗った送迎バスで、後ろに座っておられたご婦人に声をかけられた。「失礼ですが、アルジ

ェリアに行かれる?同じグループのようですね」って。静岡の掛川から参加されたご夫婦のI間さんだ

った。これがご縁で旅行中ずっと仲良くさせて頂いた。今日搭乗する飛行機は、先月も乗ったエールフ

ランス275便。ところが出発時間が違う。先月より1時間遅いのだ。ナゼ?サマータイムが終わったか

らです。つまり前泊する必要は無かったのだが、ホテルキャンセルするのも面倒だったわけよ。エール

フランスパリ行きは成田から1日3便!羽田からも1便!275便はエアバス380。516人乗りである。

第3食 エールフランス 成田=パリ ビジネスクラス機内食

  

いつものように夕方から夜に到着する飛行機の中ではほとんど眠らない。新聞、雑誌(文春と新潮ね)、

村上春樹の文庫をクラッシック音楽を聴きながら読んで過ごす。映画も観ようか。「アイス・エイジ4 パ

イレーツ大冒険」。CGアニメでアメリカで大ヒットしたシリーズだ。フライト便が同じだと機内食も同じ。

第4食 パリ(ルレ・スパ・パリ・ロワッシー) 客室にて 持参の鮭おにぎり、クッキー、ウィスキー

フライトが順調で予定より1時間早くパリに到着した。つまり出発が先月より1時間遅いのに、ほぼ同じ

午後5時前に到着したのだよ。パリの気温は10度!早く下りてゾロゾロ下りて来る人達を見ていると、

去年南極クルーズで同じグループだった女性を発見。声は掛けなかったが。先月は空港でイライラしな

がら3時間以上待って、イタリアのボローニャに移動してボロボロに疲れたが、今日は空港近くのホテ

ルに宿泊。楽チンである。空腹でも無いが、このまま何も食べずに寝てしまうのはサビシー。エラフラか

ら貰って来たおにぎりを肴にウィスキーを3杯飲んだ。何度も書くがNHKワールド本当にツマラナイ。

                  ________________

11月  9日(金) パリ曇り 26度、アルジェは快晴!    1ディナール=約1

朝 パリ(ルレ・スパ・パリ・ロワッシー) 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

昨夜10時に寝てトイレに起きたら未だ12時だった。午前2時、立て続けに枕元の携帯にメールが来

て飛び起きた。以後うとうとして4時半には起きた。シャワーを浴びて、朝食はいつもの通り1番乗りよ。

昼−1 エールフランス パリ=アルジェ ビジネスクラス機内食

    意外に緑が多い

7時半チェックアウトしてシャルル・ドゴール空港へ。エールフランスのアルジェ行きは、昨日到着した2

ELから出発する。Kから空港内トラムでLに移動。今年だけでもこの空港に来るのは10回目だか

らね、覚えましたよ。パリからアルジェリアの首都アルジェまで2時間30分。南仏まで飛べば、あとは

地中海の向こう側がアルジェだ。到着したらランチが待っているので、ビジネスクラスで出た機内食は

野菜をつついただけ。アフリカ大陸が見えて来た。意外に山が多く、平野には緑が多いんだなぁ。へぇ。

昼―2 アルジェリア・アルジェ 「ブラッスリー ファキュリテ」 スープドポワソン(魚のスープ)、ドーラ

(鯛の一種)、フルーツ(バナナ)、コーヒー、持参のふすまパン

  

午前915分にパリを出て1215分アルジェ・ウアリ・ブーメディアン空港着した。東京と同じ位の

気温と聞いていたが、今日は異常に暑くなったということで26度もあった。ヒートテックなんか着ている

から暑い暑い!イミグレで根ほり歯ほりいろいろ聞かれた。真面目なんだね、アルジェリアの入管は。

参加者22人がこんな調子だったから皆入国したのは午後1時だった。中型のバスにギューギュー詰

めで乗ってレストランへ。メニューはスープドポワソンと鯛のような魚一尾の焼きもの。スープドポワソン

は南仏料理の魚のアラで作るスープで私の大好物。ブイヤベースと同じでカリカリに焼いたバゲットや

とろけるシュレッドチーズ、アイオリソースなどを好みで入れて食べる。アルジェリア最初の食事である。

  

    世界遺産カスバの一番高い場所の城壁       丘の斜面に貼りつくカスバの家々        家の屋上で作業する女性

   

      タイル画に描かれたカスバ(白い部分)          迷路のような小路と階段が続くカスバには15万人が住む

    

          子供達は元気いっぱい!        1872年に完成したノートルダム寺院        地中海の向こうはフランスだ

アルジェの市内観光は、1862年世界遺産に登録されたカスバの散策から。カスバとは「城壁」の意味

で、オスマントルコに支配されていた時代に外敵の侵入を防ぐために造られた町だ。ここに15万人が

住むと聞いたが、ゴミだらけで臭いもかなり・・・。迷路のような小路や階段を子供達が走り回り、猫がう

ろうろしている。1軒のお宅にお邪魔して屋上からカスバを俯瞰出来る景色を見せて貰った。ふ〜ん、

こうなっているんだぁ。警察署に寄って同行してくれる警察官を待つ。非番なのかラフな私服の警察官

が付いてくれた。ゴミとオボシキビニール袋には、貧しい人に喜捨するパンをギッシリ詰め込んだパンも

たくさん置いてあった。スルーガイドのサミヤさんの自宅もこのカスバにあるんだってさ。そして27歳の

添乗員Y本さんは、何とアルジェリア生まれで3歳までこの町で育ったのだとか。懐かしそうだった。

丘の1番上からひたすら階段を下りて麓まで来たらかなり疲れた。バスで町の西側の丘に移動。ここに

はノートルダム寺院がある。キリスト教の教会なのにイスラム教徒の市民が大勢憩っているのだった。

夜 アルジェ 「ヒルトン・アルジェ」 ディナーヴュッフェ、アルジェリアビール(TANGO) 400ディナー

ル、白ワイン400ディナール、赤ワイン 400ディナール

  

アルジェ郊外にあるヒルトンホテルにチェックイン。学会が開かれているそうで、広いロビーにもl人が溢

れていた。何学会かは知らないが、頭の良さそうな女性もたくさんいた。50ユーロを両替すると4880

ディナールが返って来た。おおよそ1ディナールが1円で分りやすい。7時から夕食。早速自己紹介だっ

た。今年はこれで15回目の海外だが、少人数のツァーが多かったので22人もいるとオタオタしちゃう

よ。食事はヴュッフェでガッカリだが、イスラム圏なのにアルコールOKで嬉しい。美味しくは無いけど。

                  ________________

11月 10日(土) アルジェもティパサも雨

朝 アルジェ 「ヒルトン・アルジェ」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

6時起床。カーテンを開けると、ゲェ〜〜!雨だぁ。今日はティパサの遺跡見学に行くのにぃ。ったくで

ある。昨日はあんなに暑かったのに今日は気温もグンと下がって寒いほどだ。昨日1時間もスーツケ

ースが来るのを待ったが、今朝はバゲージダウンの時間が来てもなかなか取りに来ない。エレベータも

メチャ混み、バスも渋滞で来ない。それほどに学会客でヒルトンは大騒ぎってわけね。雨の中を出発。

     シェルシェル郊外のマウレタニア王墳墓         シェルシェル博物館           「勝利の女神」のモザイク画

    

         ティパサローマ遺跡 円形闘技場          木にこんな彫刻が           海に続く道の先には高級住宅地

    

     強烈なミストラルで直角に折れ曲った樹木           バジリカ大聖堂跡地         晴天なら素晴らしい景色なのに・・・

午前10時シェルシャル郊外のマウレタニア王の墳墓に到着。雨が更に強く降っている。BC1600年に

造られたという高さ32メートル、直径61メートルの墳墓には歴代の王が葬られ、その中には王家に嫁

いだクレオパトラの娘も葬むられているそうだ。その近くの博物館。撮影禁止。ここで日本のグループに

遭遇した。他には見学客は誰もいない。「勝利の女神」や「三美神」のモザイク画が見事である。さらに

25`走るとティパサである。昼近かったが、先に遺跡を見学することに。道がぬかるんでいて滑り易く

エラク歩きにくい。転ばないよう気をつけよう。ティパサとはポエニ語で「市の広場」という意味で紀元前

7世紀フェニキア人が築いた町。その後ローマ帝国の植民地になってからさらにティパサは発展。地中

海に面したティパサ遺跡。晴れていたら素晴らしい景色だったろうにと雨が恨めしい。そろそろと歩く。

昼 ティパサ 「ロマーナ」 スープドポワソン(魚のスープ)、辛いピーマンのペースト、魚介類の盛り

   合わせ、持参のふすまパン、フルーツとデーツ、ミントティ

  

  

遺跡見学を終えてレストランに行くと先ほど博物館で会ったU社グループが食事を終えて遺跡に向か

うところだった。え?今日のランチもスープドポワソンと魚料理?アルジェリアでは魚は高級なのだそう

よ。おつまみのようなピーマンのペーストを舐めてみたら、飛びあがるほど辛い。いいねぇ、これ。しかし

デーツとミントティは飛び上がるほど甘かった。デーツはナツメヤシの果実で今が旬。私は苦手だよ。

すごーく遅い夜 ガルダイア 「ベルベデール」 豆のスープ、チキンソティと温野菜、フルーツ

  

3時半出発。相変らず降り続ける雨の中をアルジェの空港に向かってバスは高速をぶっ飛ばす。市内

に入って渋滞に巻き込まれたが、目標の5時前に到着して一堂ホッとした。1週間前に出発したグルー

プは遺跡を4時半に出たので飛行機のチェックインが遅れて2人が飛行機に乗り損なったらしいからね。

詳しくは来週の振り返りに詳しく書こうと思っているが、アルジェリア航空に乗るということはスゴイ経験

であった。いろいろあったが、何とか9時40分ガルダイアのホテルに到着した。緑の照明の暗〜いホテ

ルレストランで遅い夕食。ナヌ?この地方ではアルコール類一切出ない?聞いてないよ!アルジェリア

ではアルコールは全く問題無いと聞いていたのでガッカリだ。早々に部屋に帰って持参のウィスキー。

                  _________________

11月 11日(日) ガルダイアは快晴!

 ガルダイア 「ベルベデール」 (食べるものが無い) 朝食ヴュッフェ

    チーズとヨーグルトとコーヒーだけ

      

     最初に行ったアトフ村の広場          1982年世界遺産に登録された       人物撮影禁止、肌を露出するな・・

          

        村の1番上には必ずモスクがある      既婚女性は白いチャドルを被り片目だけ出す        ロバと少年

        

           「ムサブの谷」の意味がこの写真でわかる   コルビュジエに影響を与えた白い聖堂         子供達はカメラに笑顔で

       

         デーツが並ぶガルダイアの市場        カラフルな毛糸が売られていた        アルジェリアはもうすぐ選挙

このホテルはガルダイアでは1番高級なホテルらしいのだが、極めて質素。でも4ッ星なんだってさ。朝

食会場に行くと、パン、ジャム、チーズ、コーヒーなどだけのチョーコンチネンタルで、涙が出そう。でも

まぁ天気が良いからキゲン直そうか。今日は昨日とうって変わって素晴らしい晴天なのだ。9時半観光

に出発。ここムサブの谷には5つの村がある。アルジェから南に600`離れた高原で、サハラ砂漠の

北部となる。11世紀宗教上の理由で迫害され、サハラ・アトラス山脈から逃れて来たムザム族の人々

が住むことにした土地だ。コーランの教えを厳格に守る彼等は「イスラムの清教徒」とも称される。砂漠

に井戸を掘り、ナツメヤシを植え灌漑を作って築いた結果オアシスが出来た。彼等は今も敬虔なイスラ

ム教徒として厳しい戒律を守り続けている。アトフ村入口ではタバコ吸うな、人物の写真撮るな、肌の

露出の多い服装はダメよ!という注意書きポスターが貼られている。ここは現地のガイドが案内する。

女性は白いチャドルで全身を覆い、既婚女性は片目しか出さない程徹底的に身を隠す。話しかけるこ

ともタブーだし目も合わさない。坂道と小路が多い街での運搬はロバ君が引き受けている。高齢者に

歩き易いよう低い階段で繫がる町は高い所ほど古い歴史を持つ。そして1番高い場所にはモスクがあ

る。墓所から見下ろすと、真っ白な聖堂が。フランス現代建築家の巨匠コルビユジェはアイデアにつま

るとガルダイアを訪れたそうだ。そしてこの町の白い聖堂にヒントを得てフランスのロンシャン礼拝堂を

設計した由。5つの村のうち唯一賑やかでムサブ谷の入口になっているガルダイア村の市場に行く。季

節とあって、ツメヤシの実デーツが売り場の主役。商品デーツには蝿がぶんぶん飛んでいるのだった。

昼 ガルダイア 「Tiliwine」 シリア風サラダ、クスクス、シリア風プリン、ミントティ、持参のふすまパン

  

  

昼食はアトフ村からガルダイアに戻る。ナゼならムザブの村では、ホテルもレストランもガルダイアにし

か存在しないのである。ガルダイアの市場をぶらぶらしていると、午前中行った9`ほど離れているア

トフ村とは随分違うんだなぁ、ということを女性の服装や歩き方などでハッキリ違いがわかる。同じムサ

ブの村でもこの差。昨日の朝、首都アルジェのヒルトンホテルの学会に出席していた先進的な女性対と

アトフ村の女性とは全く生き方が違う。広場にある公衆トイレを借りたが、アラブ式トイレしか無いアル

ジェリアでは16人いる女性客はトイレの度にタイヘンな思いをする。途中のトイレに行かないために、

なるべく水分を取らないよう努力するほどである。昼食レストランで、昨日と別の日本人グループと一緒

になった。初めて聞く旅行会社であった。今日のメインは私の大の苦手クスクス。セモリナ粉で作った

世界最小のパスタは、これまでもモロッコとかチェニジアとか地中海にあるシチリアなどで食べた。かな

りキライである。アハハ。牛肉とじゃが芋、人参など混載類と煮込んだシチューのものをかけて。残す。

  

ブー・ヌーラの町全景             メリカ村のシディ・アイサの墓     べニ・スゲン村最も敬虔なイスラム教徒

   

      べニ・スゲン村の1番高い場所には見張り台があった                    モスクのミナレット

午後も「ムザブの谷」観光。先ずはメリカ村。いきなり村1番の丘に上ると一面真っ白な世界だった。シ

ディ・アイサ(女王)の墓である。真っ青な空と真っ白な墓所の鮮やかなコントラストに暫しうっとりする。

ここからの眺めも素晴らしいぞ。最後はベニ・スゲン村である。この村はムザブの谷の中でも最も厳格

に戒律を守っていると聞いた。村の入口でベニ・スゲン村に住むガイドを待つ。これで添乗員のY本さ

ん、スルーガイドのサミヤさん、ガルダイア全般ガイドのカメラ好きの陽気なオッちゃんに加えて、ベニ・

スゲン村の怖そうなお爺さんガイドが登場したから付添いは4人になった。豪華である。1番早く出来た

アトフ村は11世紀から建設が始まったが、ここは14世紀から。村の中心部(高い場所)ほど歴史は古

く、16世紀、18世紀と拡張して行った。ここも老人を考慮した段差の低い階段がゆるゆると続き、学校

帰りの子供達がワイワイ騒ぎながら付き纏って来る。白いチャドルに片目だけ出した女性達は我々を

チラリと見ただけで、スッと身を隠す。村の1番高い場所には見張り台があった。ここで外敵が来るのを

見張っていたらしい。先ほど学校の制服を着ていた子供が一旦家に帰って着替えてまたどこかに出掛

けて行く。夕方4時半からはイスラムの勉強に行くのだと言う。静かな住宅ゾーンに較べて、村の入口

近くの商業ゾーンは男や子供達で賑やか。広場ではポンコツのパソコンや古いベルト、圧力釜などのフ

リーマーケットが開かれ、仲買人がセリをやっていた。「ムザブの谷」観光を終えバスでホテルに帰る。

 ガルダイア 「ベルベデール」 羊肉の春巻、仔牛のオリーブの煮込み、チョコレートムース

  

昨夜ロストバゲージに合った6人の方々は丸1日手荷物だけで過ごしている。コンディショナーが無くて

髪がバリバリになってお困りと言うので、T月さん&K浦さんのお部屋にシャンプーとコンディショナー

を届けた。私も何度かロスバゲに遭ったが、困るんですわ、あれ。夕食は、またホテルの薄暗い緑色照

明のレストラン。この照明の中にいると、侘しくて泣きたくなる。しかもビールもワインも無いからホント

ーに泣いちゃおうか、なんて思う。でも大人だから、思うだけでそんなことはしない。揚げ立ての春巻き

は旨かった。この地で「旨い」と思ったのはこれだけだった。急いで部屋に帰って、ウィスキーを飲んだ。

                  __________________

【今週の振り返り】

「アルジェリアに行く」と言うと、5人に3人は何故かオウム返しに「ナイジェリア」と言う。「アル」から「ナ

イ」    という単純な発想なのだろうか。だいたいナイジェリアは、ボビー・オロゴン(今では帰化して近田ボ

ビーと名乗っている)の故郷で、西アフリカにある国だよ。人口が1億6千万人近くいてアフリカ最大の

人口を擁する国。対して、アルジェリアは北アフリカにあって、「日が没する」あるいは「西の方」という意

味のマグレブ諸国(他にチェニジア、モロッコ、西サハラ)の1つでもある。サウジアラビアのイスラムの

聖地メッカに対して西にあるからね。トーゼンであるがナイジェリアとアルジェリアはジェンジェン違うの

である。

映画「望郷」(原題ペペ・ル・モコ)は1937年に作られた映画だが、ジャン・ギャバン扮する犯罪者のペ

ペ・ル・モコが隠れ住んだのが、アルジェのカスバである。迷路だから捕まらない。しかし、最後ペペが

逮捕される波止場のシーンが印象的な映画であった。フランスからのアルジェリア独立戦争を描いた

「アルジェの戦い」という映画もあった。新宿の映画館で大学生の私は1人で観た記憶がある。「暗い映

画だなぁ、何かようわからん映画だなぁ」と難しそうな顔で観ていた。あの時の私はちっとも理解してい

なかったと思うけど。ヨーロッパ系入植者(コロンともピエ・ノワールとも呼ばれた)⇔ベルベル人やアラ

ブ系の先住民の紛争そしてフランス軍部⇔フランス中央政府との衝突といったグチャグチャな戦いがア

ルジェリア戦争である。1954年から1962年まで続いた。この戦いで100万人が命を落とした。アル

ジェリア独立後、母国に帰国したピエ・ノワールはフランス本国では差別的扱いを受けたが、その中に

はイヴ・サン=ローランや「異邦人」のアルベール・カミュなどいる。

この泥沼のような戦いに決着を付けたのはフランス大統領に就任したシャルル・ドゴール将軍である。

ヨーロッパ系入植者コロン、そしてフランス陸軍の強烈な反対を押し切って、植民地アルジェリアからの

撤退を決め、アルジェリアの独立を認めたのだ。怒り狂ったコロンのテロ組織であるOASは、ドゴール

大統領暗殺を計画。それをテーマにしたのが、フォーサイスの「ジャッカルの日」である。あの小説は面

白かったねぇ、夢中で読んだ。その独立から、今年2012年はちょうど50年となる。

念願叶った独立ではあったが、その後もアルジェリアの苦難は続く。大統領の独裁や2度に渡る軍部

のクーデター、頻発するテロ、そして内戦・・・・。2011年までの19年間非常事態宣言が出され、外国

人の観光客は激減した。この非常事態宣言が解除されて1年経ち、ようやく旅行が実現したわけ。私ら

は観光しているのだが、アルジェリアの人にとっても日本人は未だ珍しいらしくて逆に注目を浴びる。フ

ランス語が得意な若い添乗員Y本さんは現地の人に写真撮られている。面白いでしょ。

そうそう、アルジェリアと言えば・・・で忘れてならないのは、歌謡曲の「カスバの女」である。前述した独

立戦争当時が舞台で、流れ流れてアルジェのカスバの酒場で働く元パリの踊り子が外人部隊の男に

恋するも諦めるって内容の詩だ。元々はエト邦枝(くにえだ)さんが歌ったがちっとも売れず、その後大

ブレークして美空ひばりも青江三菜もちあきなおみも工藤静香も歌った「カスバの女」である。

「カスバの女」    作詞:大高ひさお 作曲:久我山明 歌:エト邦枝

       ♪ 涙じゃないのよ   浮気な雨に

          ちょっぴりこの頬  濡らしただけさ

          ここは地の果て   アルジェリア

          どうせカスバの   夜に咲く

          酒場の女の     うす情け

       ♪  歌ってあげましょ   私でよけりゃ

           セーヌのたそがれ  瞼の都

           花はマロニエ     シャンゼリゼ

           赤い風車の      踊り子の

           いまさら帰らぬ    身の上を

       ♪   あなたも私も     買われた命

            恋してみたとて   一夜の火花

            明日はチェニスか  モロッコか

            泣いて手をふる   うしろ影

            外人部隊の      白い服

アルジェリアの旅はまだまだ続くのであります。あぁ、早くビール飲みた〜い!!

                 あんたアル中みたいだニャ

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