パクパク日記13年1月4週

           吹雪のパリから帰り、新橋演舞場と浅草公会堂で歌舞伎にどっぷり

  パリ・チェイルリー公園 浅草・浅草寺

1月 21日(月) パリは雨のち曇り 午後から吹雪      1ユーロ=約120円

朝 パリ ル・ムーリス 「LA DALI アメリカンブレックファースト 55ユーロ

  

  

先週からイタリアのトスカーナ州、ピエモンテ州でワインを求めて旅をした。そして一昨日パリに到着し

た。昨日日曜日のパリは一日雪が降った。滑るし怖いし寒いしということで、ほぼホテルのル・ムーリス

に閉じこもっていた。今朝はその雪も止んだようだ。今日は空港に向かう午後2時過ぎまでフリー。寝坊

しようと思っていたのに4時半に目が覚めちゃったので5時半には起きてしまった。8時朝食。豪華なレ

ストランで55ユーロ(6600円!)もするアメリカンブレックファーストを食べる。クロワッサンだのブリオッ

シュだの美味しそうなパンが運ばれて来るが、ぐっとガマンして食べない。卵とソーセージに添えられた

薄いトーストを1枚食べただけ。せっかくパリのル・ムーリスで食べているのに。私って意志強い?ムハ

ハハ。一緒に食事したU島さんはこれから一人でロンドンに向かわれるそうだ。ワイン好きU島さん。

昼 パリ 「金太郎」 味噌ラーメンと餃子のセット 10.7ユーロ

  

帰国日なので部屋でパッキング。昼食はやっぱりあそこだな、と考えているところにメールが来た。R

さんだ。「ロビーで待っていまーす」と。じゃ行きますか、と融けかけた雪道を歩く。ホテルはチェイルリー

公園に面している。ルーブル美術館の前を通って、オペラ座に通じるオペラ大通りを歩く。遠周りだけど

この方が初めて行くR子さんにはわかりやすいかと思って。「まだぁ?」「もうちょっと」。30分も歩いた

だろうか、ようやく「金太郎」に到着。しめしめ、いつもの行列無いぞ。カウンターに座る。ほう、店の奥

の方が拡張されている。あれれ!厨房を覗くとこれまでのスタッフと顔ぶれが違う。あの働き者の彼等

は辞めてしまったんだなぁ。今日は味噌ラーメンと餃子にしよう。セレブR子さん、初金太郎を喜んだ。

午後のおやつ パリ 「アンジェリーナ」 エクレア 7ユーロ、紅茶 7.2ユーロ

  

帰りは斜めに走る近道を通ったので10分ほどでホテルに戻る。集合時間まで未だ時間がある。それで

はル・ムーリスの隣にある「アンジェリーナ」でお茶しましょ。1870年代まで歴史を遡る「サロン・ド・テ・

アンジェリーナ」。英国王ジョージ5世や作家のプルースト、ココ・シャネルなど上流階級に愛された店だ。

昨日の日曜日は店前に長い行列が出来ていた。モンブラン有名だが満腹だし。エクレアにしようかな。

夜 JAL パリ=成田 ビジネスクラス機内食(和食)

  

午後2時半ホテル出発して空港に向かう。せっかく止んでいた雪がまた降り始めて吹雪になっていた。

私ら帰るから吹雪でもノープロブレムだけど。18:05発のJAL成田行き。席はR子さんの後ろだった。

機内食は和食を頼んだ。9つの小皿に盛られた前菜。運ばれた時は「わぁ!」と思ったのだが、半分以

上が魚料理で味も似ているから飽きる。メインのヒレカツはやたら脂っこく一口で止めた。がっかりだ。

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1月 22日(火) 成田、東京は晴れ

 JAL パリ=成田 ビジネスクラス機内食(味噌ラーメンとフルーツとウーロン茶)

  

JALANA機内食2食目はアラカルトだ。1食目がガッカリ食だったのでここはシンチョーに選ぼう。

味噌ラーメンとフルーツとウーロン茶を注文。これが正解。この味噌ラーメン旨いじゃないの。10時間ち

ょっとのフライトで午後2時成田空港着。皆さーん、お世話になりましたぁ。晴れた空。タクシーで帰る。

夜 荒木町 「宮わき」 お通し:大根のイカわた煮、酒肴3種盛り 750円、牡蠣フライ 1000円、菜の

花芥子浸し 450円、若狭ぐじ焼き 1600円、鴨と九条ネギの煮麺、生ビール 500円×2杯、麦

焼酎ダブルロック 1200円×2杯、(オミヤ:ドライめんたい2個) @9400

  

  

夜は「宮わき」に行く。こちらのご主人は、やはり荒木町にある京料理「八平」の出身である。昨年7

開店したばかりだが、あっという間に人気店となった。若い奥さんの美しい毛筆文字で毎日書かれるお

品書きに牡蠣フライを発見。牡蠣フライフェチとしてはトーゼン注文。手作りのタルタルソースが旨いな

ぁ。若狭ぐじ焼き。甘鯛=ぐじ。どっちの呼び名でも良いと思っていたのだが、宮脇氏曰く「若狭湾で獲

れた赤甘鯛だけをぐじと言うのですよ」。もっと厳密に言えば、漁船で開いて塩をするのだそうだ。そう

だったのか。一つ利口になった気分。鯛の骨で出汁を取った煮麺には鴨肉と九条ネギが乗って豪華。

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1月 23日(水) 曇り

朝 無し

昼 無し・・・・

昨夜は録画しておいた「八重の桜」や「サラメシ」を観て、昨夜ベッドに入ったのは午前2時だった。午前

4時頃だろうか。激しいお腹の痛みで飛び起きる。ギョギョッ!何だよ、この痛みは!!トイレに駆け込

む。この3年全く出なかった持病の腸炎のような痛みに似ているが、違うような・・・。トイレ通いが続くか

ら、午前中予約していた整体も電話してキャンセルした。ウンウン唸っていたが、10時半頃眠ったよう

だ。次に目が覚めたのは午後1時半。痛みはかなり軽くなった。しかし風邪の症状になる。コレ何だろ。

夜 舟町 「おちあい」 お任せコース(マグロのぬた、玉こんにゃく、揚げ銀杏、お吸い物、(私だけ)冷

奴、和風しゅうまい、イカ天・タタミイワシ・シシャモ、芋鍋、〆極太うどん)、ビール、麦焼酎 

@6000円

  

  

  

  

朝からそんな状態であったが、今晩は連句宴会がある。随分前からの約束だし、自宅すぐ近くの「おち

あい」だし、私が幹事だし、欠席するわけには行かぬ。事前に私だけ刺身を豆腐に換えてね、とお願い

しておいた。6時いつものように「おちあい」の奥座敷に集合したが、雅房が遅れて来た。彼は昨年11

30日に合同還暦パーティで祝われた1人だが、新しい仕事トレーナー業務に夢中のようだ。還暦迎

えてもそんな気持ちって雅房はエライ!と皆で褒めたら、調子に乗っちゃって喋ること喋ること。ま、良

いよね、こうゆうの。連句も半分以上を終えたので、これまでのところをさっとさらう。会は楽しいのだが

やっぱり腸炎+風邪の影響で私ゼッフチョウ。消化の良さげなものを少量食べて、力なく笑うのだった。

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1月 24日(木) 曇りのち晴れ

朝 家食 ランチパック(立教大学ビーフシチュウ)、卵入り野菜スープ

  

一晩経ってよく寝たせいか、かなり調子は戻った。山崎製パンのランチパックの種類は凄く多いらしい

が、大学シリーズなんて企画もあるのね。早稲田大学など3大学商品があったが、糖質が1番低い

のは立教大学のビーフシチュウランチパックだった。軽くトーストして食べたが、あんまし旨くはないな。

遅い昼 銀座三越 「手打ちうどん 長徳」 なべ焼きうどん 1970

  

銀座三越の上階に「銀座ダイニング」が登場したのはいつだったろうか。多くの客が押し寄せている頃

には私は行かない。もう珍しくも何でもないくなって客足が落ち着いた頃、おっとりカタナでノコノコでか

けるのが自分のスタイルだ。で、今日行ってみた。しかもランチタイムがとっくに過ぎた2時半頃ね。ふ

〜ん、こんな店が入っているんだぁ。どっこにしようっかな・・・京都に行った時だけ昼食に違反食のうど

んを食べているのはナゼ?東京ではダメなの?そうね、東京でもいいよね。と訳わからん理屈をつけて

「高級だし手打ちうどん長徳」という店のカウンターに座った。昔の部下と同じ名前だなぁ。鍋焼きうどん

なんて数十年食べたことが無い。それにしよう。頭がついた海老天の衣が生っぽかった。半分残した。

遅い夜 銀座 「麹也」 お通し:ほうれん草ときのこの和え物、蕪の浅漬け 300円、鶏団子小鍋立て

 1000円、蕎麦味噌焼き 500円、具だくさん鮭の粕汁 500円、手打ち蕎麦 800円、ハードランド

ビール小、麦焼酎2合 @6500

  

  

新橋演舞場夜の部は、「ひらかな盛衰記 逆櫓」、「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」、「釣女」の

3作。昨年12月京都南座公演を体調不良で途中降板した市川團十郎は1月のこの公演も休演。團十

郎が演じる予定だった仮名手本忠臣蔵の大星由良之助の代役は幸四郎。だから、「逆櫓」で船頭松右

衛門をやってすぐ由良之助を演じることになった。タイヘンだよね。一方寺岡平右衛門は吉右衛門。つ

まり兄弟で主従役ってこと。平右衛門はお軽(芝雀)の兄で身分の低い足軽奴だが、どう吉右衛門が巧

く演じても立派過ぎちゃうなぁ。「釣女」は滑稽味に溢れた舞踊。勘三郎丈を失って悲しみの中にいる三

津五郎や橋之助、七之助が軽やかに舞う姿にこちらが救われた思いであった。それにしても初役の三

津五郎の醜女ぶりは思い切りが良くて大いに笑わせて貰った。終演後は「麹也」へ。寒い夜だから鶏団

子小鍋立てや具だくさん鮭の粕汁の温かさが胃に沁みるねぇ。〆はやっぱり蕎麦だ。朝はパン、昼はう

どん、夜は蕎麦・・・。3食違反した一日であった。ローカーボ食やっていた人間とは思えんぞ!こらっ!

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1月 25日(金) 晴れたり曇ったり  夜からモーレツな寒さ!

朝 無し

昼のおやつ 浅草 浅草メンチカツ 180円、ヘルシア茶

  

昨夜遅く帰ったのに、それから寒中見舞いのコメント書きを始めた。もうちょっとだけ、とやっているうち

に気がついたら午前2時!それからゴソゴソやって寝たのが3時。浅草歌舞伎の昼の部に悠々間に合

う9時半には家を出ようと思っていたのに寝坊してしまった。ここ数年新春の浅草歌舞伎は亀治郎が中

心に行われていたが、猿之助襲名前の昨年公演が最後となった。今年は海老蔵が全演目に出演する

ことが話題である。浅草公会堂に着いた時には「寿曽我対面」は既に終わり、「幡随長兵衛」が始まる

ところだった。幡随院長兵衛役は海老蔵。もちろん初役。昨夜観た吉右衛門は寺岡平右衛門役では重

過ぎるが、この幡随院長兵衛役を演じさせたら天下一品。まさに極付である。較べて海老蔵ではチンピ

ラのようになってしまう。若いし貫目が足りないから仕方ないけど。夜の部までの1時間は、浅草寺に初

詣(3回目だけど)に行った。昼夜兼用は浅草メンチ1ヶ。地方の中学生に混じって立ち喰いしていたら

脂がタラタラと垂れてコートを汚してしまった。チェッである。さて、夜の部が始まるぞ。公会堂に帰ろ。

夜 四谷3丁目 「鮨処 のがみ」 お通し:磯つぶ貝、スミイカ(勝山) 940円、生鯖(静岡) 1200円、

平目と百合根の羽二重蒸し餡かけ、このわた 630円、焼き立て卵、握り:穴子、生鯖、ハダガリ

巻、穴きゅう巻、生ビール 2杯、麦焼酎 @8650

  

  

  

午後3時からの夜の部の最初は「毛谷村」。六助の愛之助もお園の壱太郎もなかなか。海老蔵の斧右

衛門は盛り上げ役だ。海老蔵の口上に続いて、最後は「勧進帳」。この浅草公会堂で新之助時代の21

歳海老蔵は、初めて弁慶を演じた。それから14年経った。これまで海老蔵の弁慶は数回観た。正直感

心したことは一度も無い。ところが今日は良い。実に良かった。初役の富樫を演じる愛之助の好演も相

俟って、弁慶に真正面に向き合う海老蔵の熱演につい目頭が熱くなるほどであった。彼も思うところが

あるのだろうか。夜の部が終わったのは6時55分。こんな時間なら浅草で夕食を摂るのは止めて帰ろ

う。地下鉄で帰って来て「鮨処のがみ」に行った。わぁ〜い!私が大好きな生の鯖があるよ!旨い!!

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1月 26日(土) 晴れ

朝 家食 「鮨処 のがみ」の卵焼き、ふすまパン、卵入り野菜スープ、りんご

  

昼 六本木・東京ミッドタウン 「チャウダーズ・セレクトショップ」 クラムチャウダーL 780円、アイスコ

ーヒー 230円、持参のふすまパン 

乃木坂にプラズマ治療に行く。O本先生の治療院の魅力は、今の自分の健康状態がわかること。で、

今日の私は膵臓と肝臓が弱っているそうだ。ということで、膵臓を重点的に治療して貰った。その後行

った東京ミッドタウン。このところ入居していた飲食店が次々と閉店している。売上げが芳しくない店を

追い出して、新たな店を入れようとしているのだろうか。新陳代謝作業かもしれない。そうゆう事情もあ

ってアテにしていた店が無くなってしまったので「チャウダーズ・セレクトショップ」というスープ専門店に

入ってみた。結論から言えばクラムチャウダーは全く旨くなかった。これなら「モスバーガー」のクラムチ

ャウダーの方が数段旨い。1010円も払ってこんな食事は悲しいよ。「スープストック」が懐かしいなぁ。

夜―1 荒木町 「四谷うえ村」 1万2千円のコース(余市のあん肝真丈、松輪の鯖鮨、お造り:鯛のあ

ん肝巻・本マグロなど 海苔添え、白子餅の白味噌椀、生ウニ海苔添え、鴨ミンチの百合根饅頭

揚げ、天然鯛の酒蒸し、ふぐの身皮唐揚げ ほうずき添え、越前蟹の浜茹で、すっぽん雑炊、三

種漬物、苺と最中バニラアイス)、ビール、麦焼酎ダブル 5杯、@1万9千円

  

  

  

  

「四谷うえ村」でY本Y子と待ち合わせた。カタカナ会社の後輩(かなりの)である。Y子ちゃんと前回食事

したのは数年前M井ちゃんが近所のマンションに住んでいる頃、3人で「鈴なり」に行ったんだったね。

今日はY子ちゃんの美人ママの話から始まった。見せて貰った写真のママは、私とそんなに年が変わ

らないのに本当に若くて美人なんだわ。羨ましい。さて、今晩の「うえ村」のお料理は余市のあん肝真

丈から。白味噌椀の白子餅は、白子と柔らかいお餅が一体となった逸品だ。ふぐの身皮唐揚げも越前

蟹の浜茹でも旨いですなぁ。食事のすっぽん雑炊も秀逸。Y子ちゃんも大喜びだね。焼酎もたっぷし!

夜―2 舟町 「TWENTY GROUND 山崎ロック 3杯(ご馳走になった)

  

2軒目の「TWENTY GROUND」はY子ちゃんにご馳走になることに。2社の社長をやっているY子ち

ゃんだが、そのうちの1社でやっている本の作り方のデモンストレーションを見せて貰った。「ほら、カン

タンでしょ?自分でもこんな風にやればいいんですよ」。それはメカが得意な人の話なの!私はダメさ。

                 _________________

1月 27日(日) 晴れ

朝 無し

昼 恵比寿アトレ 「マトリョーシュカ」 シェフお勧めランチ(ハト麦入りサラダ、ボルシチ、ポークソティ、

十穀米のバターライス、ドリンク:アイスコーヒー) 1180円、持参のふすまパン

  

珍しく日曜日に極楽エステを受けに恵比寿に行く。極楽エステとは言うもののここ数ヶ月は足の浮腫を

取って貰うためイテテ時間も結構長いんだけね。その前に腹ごしらえ。日曜日とあって飲食店の行列が

長い。すぐ座れる「マトリョーシュカ」にした。それほど美味しくも無いが、すぐ出てくるから便利な店だ。

夜 家食 気まぐれサラダ、パストラミとふすまパン、「資生堂」3種のきのこカレー、りんご

  

エステの帰りに2名の方の誕生日プレゼントにバッグを買って送った。ちゃんとカードもつけましたぜ。1

人は2月だから順当だが、もう一人は10月!イタリアンデリの店でサラダを買って帰宅。今日の夕食

は月に1度あるかないかの家食にしようと思う。ということはやっぱり月に1度あるかないかの無酒日

である。2月初めの海外旅行出発までに3週分のパクパクを作ろうと思っているからである。エライ!!

                 ________________

【今週の振り返り】

パリのオペラ座からルーブル美術館を結ぶオペラ大通り周辺にはラーメン屋など日本食の店がたくさ

んある。特にオペラ座を背にして左側の一角には、「ラーメンひぐま」や讃岐うどんの「国虎屋」、そして

私の贔屓の「きんたろう」などの人気店が集中している。ラーメンと餃子を日本食と言い切ることと、本

来なら糖尿病患者(ごく軽度です!本人談)として禁じられている麺類や丼物について書くことに少々

のタメライが無いわけではないが、ま、いいじゃないですか、カタイこと言わんでも。京都に行くと必ずう

どんを食べているように、パリに行くと私は必ずこのヘンをウロウロしている。で、たいがい餃子をパク

つき、ラーメンを啜っている。

こうした店は、日本人観光客や駐在員、在住日本人を主な客として存在していると思いきや、実はそう

でも無いのだよね。そうゆう人だな、と思われる人もいるにはいる。パラッと。しかし、「きんたろう」で昼

ドキ長い行列に並んだり、相席して食事したりしているのは近隣で働くビジネスマンやキャリアウーマン

風(古っ!)、もしくは学生だろうなという若者である。主婦っぽいおばさんも見かけることもある。彼等

彼女達は、豚の生姜焼き定食とか牛丼とか鶏そぼろ重セットとか醤油ラーメンと餃子セットとか焼き鯖

定食などをモリモリ食べている。今週カウンターで隣に座った堂々とした爺さまは、天重と味噌汁セット

を食べ、3ユーロの緑茶を大きな湯呑みで飲んでいた。常連という顔だった。鮨やお座敷天ぷらなどの

高級日本食もいいが、こうゆう庶民の日本食をパリの人々が美味しそうに食べている様子をみるのは

日本人としてとても嬉しく思える。

これまで料理を作っているのは、バングラデシュ出身らしい長身のニイちゃんが鍋を振って肉や野菜を

炒め、小柄で色白な女性が餃子を焼き、飯を盛り付け、浅黒い女性が麺を茹でたり盛り付けしたりして

いた。一言も喋らず黙々と作っていても、次から次へと入るオーダーはキチンと出来上がって行く。ホー

ルで注文を聞いたり、料理を運んだり、片付けたり、会計しているのは主人らしい日本人のお母さんと

年がいった娘さん。達者なフランス語もイタリア語も喋っている。厨房に向かって言う料理名は日本語

で、その後に「シルブープレ」をつける。カウンターに座って、彼等が働く様子を観るのが好きだった。と

ころが、今回行ってみたら、厨房スタッフが全員替わっていた。全員男性。会計する時、「厨房の中替わ

ったわね」と聞いてみたら、「はい、替わりました」と。「きんたろう」の厨房にいったい何があったのだろ

うか。

そんなパリに昨年1月、「GYOZA BAR」がオープンした。日本人初のミシュラン星2つ獲得した「パッ

サージュ53」の佐藤シェフが始めた小さな店。メニューは餃子とエビスビールとご飯しか無いというの

に、連日長い行列が出来る人気店なのだそうだ。今度パリに行った時は是非行ってみようかと思って

いるのだよ。ま、今週はこんなところだ。

                ニャンたるこっちゃ

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    *      旅の始まりは 1月 3週 をご覧ください。

    *      先日来、トップページのリンクが不調だったり、カウンターが出なかったり、

     文字が重なったりと、お見苦しいところ多々あり失礼しました。

      新しい方式でのアップに切り換えたところ、慣れないものですからいろいろとね。

      落ち着くまでごカンベンくだされ。あと3週分作らなくっちゃ・・・あぁ。