パクパク日記13年8月3週

               インスブルック滞在2週目。ドイツ最高峰やザルツブルグ音楽祭にも行く

             高級リゾート地レッヒ  ドイツ最高峰    

8月 12日(月) オーストリア・インスブルッグは晴れ      1ユーロ=約130

朝 オーストリア・インスブルッグ・オテルオイローパ客室にて まるちゃん」のミニワンタン、桃、香港

    ジェニークッキー、緑茶

  

         客室でお気軽朝食             賑やかなマリアテレジア通り         パントマイムは2人いる

オーストリア・インスブルック長期滞在の旅6日目。6日目にして初めてのフりーの日。いやいや、この

旅はほぼすべてフリーだから、これまで旅程がぎっしりだったというワケではない。今回お誘いしてご一

緒している仲間達と連日エスカーションを申し込んで出かけていたのだ。でも今日はランチと夕食以外

はそれぞれに過ごそうということになった。寝坊して(目は覚めているけど)7時過ぎようやくベッドから

出る。ワンタンや桃でカンタン朝食を摂り、洗濯開始。午前中なら東向きの部屋だから陽の光が入る。

それで乾かそう。8時から「あまちゃん」を観る。ジェジェジェ!夏ばっぱの初恋の人は橋幸夫だってか。

昼 インスブルック旧市街 「マンマミーア」 スモールサラダ(2人で) 3.8ユーロ、クワトロフォルマー

ジピッツァ(4人で) 7.6ユーロ、タリアッテッレポマドーロ 7.6ユーロ、生ビール小 2.5ユーロ

インスブルック中央駅真ん前の5ツ星ホテルの正面の窓をふと見上げれば、パンティだのブラジャーだ

のパジャマなどが盛大に干されているのがご覧になれるでしょう。そして30分おきに美しい初老のご婦

人(私のこと・笑)が洗濯物を優雅に引っくり返される様子がご覧になることも可能でございます・・・。ほ

ぼ乾いたので部屋を出る。ロビーで1日遅れの朝日新聞を読み、市内へ。素晴らしい晴天だが、空気

はヒンヤリ。市庁舎ビルにあるお気に入りの店を覗いたら止まらなくなり、早くも土産をどっさり買ってし

まった。旧市街の人気イタリアン「マンマミーア」で待ち合わせ。サラダとピッツァはシェアして、パスタは

それぞれがオーダーしたのだが、私が選んだタリアッテッレポマドーロはイマイチだった。満腹である!

午後のお茶 インスブルック 「コーヒーショップカンパニー」 アイスカプチーノ 3.5ユーロ

夜−1 インスブルック近郊ナッターズ村 観光局主催 「チロルの夕べ」 小さなサラダの盛りあわせ、

ポークのフィレ 杏茸ソース オーストリアパスタ添え、持参のふすまパン、アップルシュトゥルーテ

ル、生ビール、白ワイン2杯、赤ワイン

  

    ッターズ村の音楽好きオッちゃんトリオ        観光局長と記念撮影R子さんとT子さん     エアヨーデル熱唱ナオさん!

  

今夜は楽しみにしていたインスブルック観光局主催の「チロルの夕べ」がある。ホテルからインスブルッ

ク近郊のナッターズ村目指してバスで出発。昨日からハルシュタット1泊2日のエスカーションに出かけ

たグループ添乗員M島さん達はそのまま現地に向かうようだ。小高い丘に広々とした芝生が広がり、

早くも地元の音楽好きオッちゃんトリオがチロル音楽を奏でている。ウエルカムドリンクの生ビールをク

ィーッと飲みながら談笑。昨年同じホテルに滞在されたN澤ご夫妻は6年前の南極でもご一緒だった。

K山・H田さん姉妹は今年で3年連続30日滞在され、今年は年末年始冬のインスブルックにもいらし

たそうだ。フリードリッヒ・クラフト観光局長もゴキゲンで滞在客との記念写真に応じている。毎年7月か

9月までの2ヶ月間で400人近い長期滞在客がインスブルックに来るのだから、観光局にとっては

VIP扱いしたい気持ちになるわなぁ。高いホテルに泊まり、あっちこっちのレストランで食事し、デパ

ートでもスーパーでも専門店でも買い物し、近郊のエスカーションに連日出かけていく。「特上客」であ

る。局長の挨拶がふるっていた。「インスブルックの人口は2万人だが、毎年夏の2ヶ月だけ2400

人になる・・・」。旅行会社の添乗員6名と期間駐在員3名と現地コーディネーター3名の紹介やら、彼

らのヘタクソなダンスや地元音楽好きオッちゃんトリオの演奏など食事中も出し物いっぱい。しかし、こ

の夜一番受けて笑いを取っていたのは、我が仲間M浦ナオさんだった!エアヨーデルを熱唱(つまり

振りだけってこと)するわ、男子添乗員相手に踊るわ、現地オッちゃんと掛け合いするわで大人気者!

夜―2 インスブルッグ・オテルオイローパ 「バー」 生ビール

大スターのナオさんはバスの中でも受けていた。「オテルオイローパ客からスターを出したぁ」とか「M

島グループは鼻高々です」とか。ナオさんカッケー!続いて明日帰国するR子さんも挨拶。ホテルに到

着したが4人は何となく別れがたくホテルのバーに行く。あんな暑い日本に帰ることないじゃないよぉ。

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8月 13日(火) 降ったり止んだり

朝 インスブルッグ・オテルオイローパ 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

    

835R子さんは今日帰国する別のホテルグループに混じって帰って行かれた。また近いうちにお

会いしましょうね、とハグして別れた。「司牡丹海老の会」の旅もR子さんが帰ってしまうと寂しくなるぁ。

昼 インスブルック王宮隣 「カフェ・ザッハー」 グヤーシュスープ 6.2ユーロ、持参のふすまパン、ザ

ッハトルテ 4.9ユーロ、アールグレイ紅茶 4ユーロ

  

当初は今日トップオブチロルに行く計画であったが、取り止めてフリー日にすることとなった。10時半、

時折り小雨がパラつく中散歩に出かける。昨年よく歩いたイン川沿い。旧市街からちょっと歩いたイン

橋に行くと、何とM浦夫妻が立っていた。小1時間歩くと小腹が空いたので「カフェ・ザッハー」に行って

みると、そこでもM浦夫妻が立っていた!やだぁ、行く先行く先で待ち伏せしないで下さいよぉ。彼らは

「今日もランチはピッツァとパスタだ」と別の店に行かれた。ハンガリーが起源のシチュウ料理グヤーシ

ュは、ドイツやポーランド、チエコ、そしてここオーストリアでも食べられている。私はこれが大好きだ。グ

ヤーシュスープと持参したふすま班で食事の部終わり、次はおやつの部に突入。濃厚なチョコレートケ

ーキであるザッハトルテ。これをアールグレイを飲んで中和させながら完食する。あぁ、ホントに濃厚!

午後のお茶 中央駅地下「カフェマック」 アイスカプチーノ 2.45ユーロ

観光インフォメーションで今週土曜日夜のヴィルテン少年合唱団のコンサートチケットを購入する。カテゴリー

はあと1枚しか無いというので、残り2枚はカテゴリー2とした。3人でくじ引きしよう。買い物してから大周りして中

央駅へ。今日もアイスカプチーノを飲んだのだが、作り手が違うと味もかなり違うんだなぁ。ホテルに帰っ

てから昨年インスブルックで何度も食事に行ったY脇さんと恭子家のダイスケ&ユリちゃんに絵葉書。

夜 インスブルック 広東料理 「カントン」 3人で) 麻婆豆腐 12ユーロ、小白飯、小籠包4.9ユー

      ロ、春巻き 3.2ユーロ、海老餃子 4.9ユーロ、もやし炒め 9.5ユーロ、豚肉四川風 10.5ユーロ、海

     老入りヌードルスープ 14.5ユーロ、生ビール大 3.5ユーロ、赤ワインボトル(ワインはナオさんにゴチに

     なる) @26.5ユーロ

  

  

  

夕方ロビーに座っているとI山グループが空港に出かけられる所だった。お友達のI上さん夫妻がインス

ブルッグに到着するのだそうだ。I上さん夫妻なら、私も去年12月イタリア旅行でご一緒した。「歓迎

〇〇〇〇」の横断幕を持っていかれるそうよ。トップオブチロル組が帰って来た。こちらは小雨だったの

にあちらはこれ以上ない晴天だったとK井夫妻、N澤夫妻は大喜びだった。12日のベローナ組も

「暑かったぁ」とグッタリして帰って来る。6時半3人集合して後半滞在について打ち合わせ。テキトーに

出かけてテキトーにフリーってことで。それでは夕食に行こう。今晩は広東料理の「カントン」。それほど

美味しいわけではないが、たまにはこうゆう料理ムショウに食べたくなる。3組の客はすべて日本人滞

在客だった。食べ物メニュー選びは私が、ワインはナオさん担当。前菜用に点心を頼んだハズが真っ

先に出て来たのは麻婆豆腐。じゃ、小さなご飯もください。ちょっとピリッとした麻婆豆腐でビールって良

いじゃないですか。もやし炒めもいいですなぁ。ソムリエのN国さん思い出すね。今夜もワインはナオさ

んにゴチになった。何度も申し訳ないなぁ。テレビで「激流」最終回をやっていた。何だそうゆうことかぁ。

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8月 14日(水) 晴れたり曇ったり

朝 インスブルッグ・オテルオイローパ 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

         ハーブ摘みの師匠はブルグ・ヴィタルのシェフ    地元の子供達が作った動物        こんな少女に出会った

昨年参加して最も気に入った場所はレッヒだった。だから今年も行こうと。8時ホテルから貸切バスに乗

って出発。オテルオイローパから2つのホテルを回って参加者をピックアップしたら、中型バスはほぼ

満席になった。参加者は30人ですって。レッヒまで2時間強。車中ではオーストリアとレッヒのエコに対

する取り組みをテーマにした日本のテレビ番組を放映していたが、昨年に続き眠ってしまった。ZZZZ。

アルペンスキー発祥地ザンクトアントンを過ぎた辺りから素晴らしい景色が車窓の外に広がっている

天気もサイコーだ。10時半レッヒに到着し、そのままオーバーレッヒに登って行く。5ツ星名門ホテルの

ブルグ・ヴィタル着。日帰りチームはランチをここで摂るだけだが、宿泊組はディナーも宿泊もここだ。い

いなぁ。今年41歳のシェフと一緒にハーブ摘みに出かける。かなり寒いのでコート着用のこと。アシス

タントの2人が背負っているのは人数分のワインクラスとワイン数本である。だらだらと坂を登っていけ

ば、シェフはすぐにハーブを見つける。「ほらこれが〇〇だよ」。やがて平らな道から下り坂へ。林のあ

ちこちには土地の子供が作った動物達が潜んでいる。イノシシ、フクロウ、ヘビ、キリン、カモシカ・・・。

トンボの池では白と赤のワインを試飲。昨年もこうしたが、どうしてここでワインを飲むかは不明。子供

二人と母親がピクニックに来ていた。ホテルに戻ってシェフはキッチンに消えた。ランチの準備してね。

昼 オーバーレッヒ・ブルグ・ヴィタル 「グリッゲラー・シュトゥーバ」 ハーブのサラダとスモークサーモ

ン、鶏肉のグリルとフライ ほうれん草ソースがけ、ダンプリングとアイスクリーム、持参のふすま

パン、白ワイン、カプチーノ 4ユーロ

ブルグ・ヴィタルホテルのレストラン「グリッゲラー・シュトゥーバ」でランチ。先ほどハーブ指南をしてくれ

たシェフはオーストリア2008年年間最優秀シェフ賞を受賞された方で昨年のランチは飛び切りの美味

しさだった。今年もなかなかではあったが、昨年ほどではない。食後はハイキング組とロープウェイ組に

分かれてレッヒの町へ。私はもちろんロープウェイ組さ。ここレッヒはヨーローッパの王室などハイソサ

エティが訪れる超高級ロゾート地で、2002年ヨーロッパで最も美しい村にも選ばれたこともある。ホテ

ルクローネはヘミングウェイが、アールベルクホテルはダイアナ王妃と王子達が、ホテルポストはオラン

ダ・スペイン・イギリス王室やドイツ銀行総裁の御用達とか。そうそう、今年オーバーレッヒにオープンし

たホテルは1泊37万円とか。オーストリアで最も多くの金メダリストを輩出しているレッヒでもある。ハイ

キング組は順調だったら40分程で下りて来るハズが、先導者が道に迷ったとかで随分遅れて来た。2

時半のリューフィコプフバーンに乗って山頂に行くが、2千b超えたところで濃霧に包まれ何も見えなく

なった。後ろを見るとM島さん。やっぱり。彼とノルトケッテに行った時も見えなかったしね。アッハハ。

夜 インスブルッグ・オテルオイローパ セモリナダンプリング入りビーフコンソメスープ、サギフエのス

テーキ 芋野菜と海苔のリゾット添え、持参のふすまパン、バニラアイスイチゴ添え、生ビール大 

5ユーロ、白ワイン 5ユーロ、赤ワイン 5ユーロ

  

宿泊組に見送られてバスでインスブルックに帰る。道に迷ったハイキング組は疲れたのかぐっすりお休

みだ。5時半ホテル着。ロビーでドイツ語堪能の添乗員Y田チエちゃんに会ったのでこれからの夕食の

予約を3件もお願いしてしまった。うっかりしていたのは、明日815日がこちらでは聖母被昇天祭で

祝日だということ。明日休みの店が多いんだね。これで安心。朝出して行ったドライクりーニング衣類が

届いていた。水曜日だから夕飯はホテル。やっぱりR子さんがいないと寂しいねぇ、と3人でしみじみ。

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8月 15日(木) 晴れ 68回目の終戦記念日

朝 インスブルッグ・オテルオイローパ客室にて 味噌汁、クッキー、緑茶

    どっちが味噌汁?クッキー?

昨夜長い長い夢を見た。主役はR子さんで、ご主人もちょっと出演。可笑しかったのはナオさんがとん

でもない質問者として登場したのだ。起きてから思い出して暫く笑っていた。香港クッキーをお裾分けし

たらお返しに味噌汁を頂いた。薄暗いところでみると、味噌汁とクッキーの見分けがつかないね(笑)。

昼 インスブルック 「my indigo」 チキンカレーラーメンとミネラルウォーター 9.5ユーロ

  

マキコとオジョーとK岩にメール。香港在住K岩からはすぐに返事が来た。香港に台風が来て会社と学

校はお休みになったそうだ。1日遅れの朝日新聞をロビーで読んでからぶらぶら散歩に出かける。今

日も涼しい!爽やか!東京に宅急便で送ってあげたい。祝日とあってほとんどの商店やレストランは

お休みだ。2日目のオリエンテーション時に新しく出来た店として紹介されたカレーと寿司のセルフサー

ビスの店「my indigo」はやっていた。カレーも食べたいが、裏メニューにあると聞いたラーメンを是非

食べてみたい。ラーメンある?あるよ。それくれ。・・・(麺茹で上がって)・・・どのスープかける?えぇ

ラーメンスープはないの?ラーメンスープ?NO!あるのはトマトスープ、味噌スープ、ビーフカレー、チ

キンカレーだよ・・・・じゃチキンカレー。ってことで、「汁無しチキンカレーラーメン」の出来上がり。思った

程は不味くは無いが、決して美味しくも無い。シャツに飛び散らないよう用心しながら半分だけ食べた。

午後のおやつ 「HOF GARTEN」 アップルシュトゥルーテル 3.3ユーロ、カプチーノ 2.6ユーロ

  

    インスブルックで一番好きな場所はここ。ホフガーデン(王宮庭園)の木陰のベンチで読書するのが至福の時

昨年最も長く過ごした場所はホフガーデン(王宮庭園)。何度も訪れては、周囲の緑に映える黄色のベ

ンチに腰掛けて本を読んだ。ちょうど有川浩の「図書館革命」を読み出した時でこの公園で1〜6までを

ドキドキしながら読んでいた。笠原郁と堂上篤の恋はどうなるのか、図書館の自由は守られるのか、な

んてね。本を読み疲れるといつの間にかウツラウツラ。風に起されたりして。ふひゃぁーロマンチック!

今年は9日目の今日初めて来た。緑陰が美しくてつい2周してしまう。公園のところどころから、ノルト

ケッテが美しく望むことが出来る。いいねぇ、ここは。1万歩超えたところで小腹空く。公園の中にあるカ

フェでおやつ。ドイツ語メニューを読んでアップルシュトゥルーテルとカプチーノを注文。温かくて旨い。

夜 インスブルック 「マシ」 オニオングラタンスープ 和風オーストリアプライムステーキ、持参のふす

まパン、生ビールおお、赤ワインボトル @37.5ユーロ

  

  

今日営業しているとわかって昨日予約を入れて貰った「マシ」。表通りから見るとさほど大きくは見えな

いのだが、中に入ると奥行きが深くて座席数の多さに驚くことになる。一番奥には屋外席が設けられて

いて、特別要望がなければそこに通される。インスブルック滞在客には、旅行会社が作成した15軒の

レストランの全メニュー日本語訳をまとめた冊子が配られ、今年からはカフェ冊子も追加された。だから

ドイツ語が出来なくても注文で困ることは殆ど無い。この店は昨年までは「ヴィラ・マシアンコ」という店

名だったが今年はサッパリと「マシ」。イタリアンもアジア料理もアメリカ料理もあるという不思議な店だ。

オニオングラタンスープもちょっと不思議な味だった。メインは和風オーストリアプライムステーキ「ジャ

パニーズ」を注文してみた。何が和風?大きなステーキの上に醤油で味付けた細切り野菜炒めが乗っ

かっていた。それで和風ですか。まぁまぁってとこか。夏は屋外のテーブルもよいけど蚊がいるのが難。

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8月 16日(金) 快晴!

ブランチ インスブルッグ・ペンツホテル 朝食ヴュッフェ 24ユーロ

  

市庁舎ビルの一角に高級ホテル「ペンツホテル」がある。その最上階にあるレストランの朝食ヴュフェ

がお勧めとは昨年から聞いていたが、今年は行ってみっか。しかし、美味しいからと言って、朝7時から

行ったとしても朝食はそれほどたくさん食べられるわけでもないし。そうだ!11時までやっているそうだ

から、遅く行ってブランチにしない?ランチ代も込みと思えば24ユーロは安いわよ。そんな話をM浦さ

ん夫妻として9時半にペンツホテルに到着したのだった。現地コーディネーターのモラスさんがちょうど

いらしたので、ここのヴュッフェの説明をカンタンにして貰った。朝シャン用のシャンペン、ナオさんに言

わせると良いものを置いてあるそうよ。たまには朝シャンしますか。フルーツの品揃えが凄い。品数が

多いだけでなく、モラスさん曰く「この地でこれだけの南国フルーツを揃えたところが凄い」のだそうだ。

私は食べないが、ジャムだけで26種、リンゴの本場だからりんごジュースだけでも3種のりんごが用意

されている。太くて白ソーセージはボイルされている。玉子料理などは注文する形式だ。週末は1,2ヶ

月先まで予約がいっぱいだそうよ。目だけでお腹が一杯になってそれほどたくさんは食べられないね。

夜 インスブルッグ・オテルオイローパ客室にて

  

11時にホテルペンツを出てM浦夫妻と別れる。食べた分消化しなくっちゃな。イン川沿いを今日は下流

に向かって歩こう。一つ目の橋を渉れば、ホフガーデン(王宮庭園)はもうすぐそこだ。昨夜雨が降った

らしく、どっこいしょと腰をかけたベンチが濡れていて飛び上った。正午を知らせる教会の鐘の音が聞こ

える。午後は買い物に行った。帰りのスーツケースの重量も気になるので新しく買うなら何か捨てなくっ

ちゃな。そうだ、スーツケース買おう。実はインスブルック空港で受け取った私のスーツケースはキャス

ター車輪が一つもげてしまったのだ。帰国して修理とも思ったが、古いモノはこちらに寄付して新しいも

のを買おう。かなり酷使したから未練は無いし。添乗員のS良さんに教えて貰って線路のむこうにある

大きなショッピングセンターに行く。店を探し当ててドイツ製のスーツケースお買い上げ〜!1階のスー

パーで買った大きな水やビールはスーツケースに入れてゴロゴロと運んでホテルに帰る。今晩の夕

は部屋食。M浦さん夫妻が赤ワインのハーフボトルとビールを部屋に届けて下さった。毎日すみませ

ん、お酒ご馳走になるばっかりで。レストランに行くのも好きだが、こうゆうのもいいよね。ハムとチーズ

サラダ、鶏炊きうどん(これ秀逸!)、バナナを食べ、ビールと赤ワインとウィスキーを飲み。いいなぁ。

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8月 17日(土) インスブルックもドイツも晴れ

朝 インスブルッグ・オテルオイローパ 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

         標高2600bのグレッチャー付近               2962bドイツ最高峰です!        4ヶ国の400の山々が

5時起床。シャワーを浴びて6時半から朝食。M浦夫妻も今日は一緒だ。ナオさんは朝ご飯は小さな女

の子のような量しか食べない。自宅ではモリモリ食べるというのに、ワッフルとコーヒーだけとかね。7

25分にはホテルを出発して中央駅に集合。ドイツの最高峰ツークシュピッツェのエクスカーションに

参加したのは22人と添乗員はS戸さんとN村さんの女性二人だ。今鉄道は工事中なので代替バスで

ガルミッシュ・パルテンキルヒエンまで行く。途中、ゼーフェルトや昨年も行った南ドイツのミッテンバルト

を通過した。1時間半強でガルミッシュ・パルテンキルヒエンに到着し、ここでトイレ休憩してから10

の登山列車に乗り込む予定が、団体で満員だとかで1050分の列車まで待たねばならないことにな

った。何だか段取り悪いなぁ。ようやく列車に乗ったが、10分程乗ったところで次の汽車に乗り換え。こ

の列車はツークシュピッツェの山中を刳りぬいた穴の線路上を走っている。だから急勾配でグングン登

って行く。高度が上ると空気が薄くなるからか、M浦夫妻達は爆睡している。25分もトンネルを走ってい

るうちに気温もぐんぐん下がって行く。慌ててコートを着た。50年前に完成した鉄道だそうだ。2600b

のグレッチャー駅に到着。雪が見えるねぇ。ここからはグレッチャーバーンというロープウェイで一気に

ドイツ最高峰ツークシュピッツェへ4分で行くことが出来る。エレベーターで展望台に上ると・・・素晴らし

い景色!4ヶ国にある400の山々がここから見えるというのだがそこまではなぁ。気持ちがいいなぁ。

昼 ドイツ最高峰 ツークシュピッツェル山頂レストラン グヤーシュスープ 6.9ユーロ、スパゲティボロ

ネーゼ 9.4ユーロ、持参のふすまパン、アールグレイ 2.8ユーロ

  

皆さんは待ち合わせ時間が長かったガルミッシュ・パルテンキルヒエン駅でパンなどを買い込まれたか

ら展望台でお昼を摂るようだ。私はレストランに行くつもりだったから何も買っていない。レストランは空

いていた。ここでもグヤーシュスープとスパゲティボロネーゼを注文。グヤーシュはぐだくさんで美味し

かった。展望台は眺めは良いが、寒い。8度だもの。ゼッタイここにいる方が良い。お茶飲んで粘りまし

ょうね。今日はM島さんが来なかったから山がよく見えたんじゃないかなんてね。ドイツ最高峰といえば

日本で言えば富士山だ。登山列車とロープウェイで富士山に登るとは日本人は決して考えない。この

ヘンが他の国の人と日本人の考え方の差なんだろうなぁ。2時過ぎに山を下り始めて、帰路についた。

夜 インスブルック 「ディ・ピッツェライ」 3人で) カプレーゼ 11ユーロ、カプリチョーザピッツァ

  9.7ユーロ、スパゲッティボンゴレビヤンjコ 14ユーロ、ズッキーニと海老とフレッシュチーズのリ

ゾット 15ユーロ、生ビール大2杯、白ワイン、赤ワイン @30ユーロ

  

            ヴィルテン村を本拠にしているヴィルテン少年合唱団はウィーン少年合唱団の先輩格。右の少年がソリスト(可愛い!)

  

  

今夜は宮廷教会でヴィルテン少年合唱団のコンサートがある。6時半から始まるのに、インスブルック駅に到着

するのは午後65分だ。解散式などしていたら610分になってしまう。駅から会場までは歩いて15分はか

かるなぁ。駅で駐在員のS原さんが一眼レフカメラのリュックを受け取ってくれ、S良さんがタクシーで同乗して宮廷

教会までつれて行ってくれた。これで悠々間に合った。お世話になりました!結局カテゴリー1の席は私が座り、6

番目の通路側という絶好の席に座ることが出来た。郊外のヴィルテン村で活動している合唱団は、ウィーン少年合

唱団の母体とも呼ばれる。カウンターテナーから声替わりした男性合唱が揃って幅のある深みのあるハーモニー

がこの合唱団の魅力だ。ソロで「アベマリア」を歌った少年は、顔も声も天使のようでオバサン達はうっとり!!!

1時間でコンサートは終わり、8時半の予約のある「ディ・ピッツェライ」へ、温かいカプレーゼと薄くカリカリの

ピッツァとパスタとリゾット4種を3人でシェア。何たる旨さ!ビールとワイン飲んで、3人ともゴキゲン!

                     ________________

8月 18日(日) インスブルッグもザルツブルグも快晴!

朝 インスブルッグ・オテルオイローパ 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

       ザルツブルグ祝祭劇場            指揮者はリッカルド・ムーティ              4人のソリスト達

5時起床。シャワーを浴びて6時半から朝食。7時半に1人でホテルを出て中央駅へ。今日は日帰り

でザルツブルグ音楽祭に行くのだ。祝祭劇場のコンサートの演目はヴェルディの「レクイエム」。ウィー

ンフィルの演奏で指揮者はリッカルド・ムーティだ。ソロ4人は行ってみないとわからない。11時からの

マチネーなので日帰りtが可能なのだ。人気演目だから、チケットは出発するずっと前に希望を出して

購入して貰ったものだ。ザルツブルグまではスーパー特急で1時間50分。快適な列車だった。添乗員

Y田チエちゃん。駅前から4人ずつ分乗して祝祭劇場へ。運転手さんが親切な方で、「ここはモーツ

アルトが住んでいた家だよ」「ここは有名なホテルザッハーだよ」などと説明してくれる。この町に来るの

は何年ぶりだろう。天気も良く相当暑そうだ。劇場着。マチネーでも結構皆さんオシャレしているね。席

はセカンドカテゴリーと聞いていたが、オケボックス上の席で前から6列目、しかも私の前は通路で誰も

座っていない。ラッキー!4人のソロに続き、ムーティ登場。背が低いね。72歳になったそうだが、その

わりには若い感じだ。演奏が始まった。私はこの曲が大好き。ソプラノはブルガリア人、メゾはラトビア

人、テノールはポーランド人、バスはウクライナ人と旧ソ連邦の歌手ばかりだ。メゾのELINA 

GARANCAさんがしっかりしているから、全体が力強くシマル。大オーケストラと合唱団と4人のソリスト

による大迫力の90分であった。ブラボー!もう1回やって!ウソだよ!でも、それくらいの気持ちよ!

昼 ザルツブルグ 「STIFTSKELLR DAS RESTAURANT」 玉ねぎスープ 6.2ユーロ、ウィン

ナーシュニッツェル 21.9ユーロ、持参のふすまパン、ミネラルウォーター 3.3ユーロ 

@33ユーロ

  

415分レジデンス広場に集合するまでフリータイムとなった。暑いし、空腹でもある。14名で修道院

跡のレストランに連れて行って貰った。こちらに来てからウィンナーシュニッツェル食べていないなぁ。ヨ

ーロッパで一番古い歴史があるというレストランで食べてみようかと注文。これが大失敗。揚げ物の衣

が厚くて油っこくてクドクテ・・結果、衣をすべて剥がして薄い肉だけ食べたのさ。ポテトは全部残して。

お皿を下げに来たウェイターが「あらまぁ、不運だったねぇ」と。こっちこそご免ね。時間まで本を読む。 

夜 インスブルッグ・オテルオイローパ クヌーデル入りコンソメスープ、牛フィレ煮込みほうれん草アサ

ツキのソース、持参のふすまパン、胡桃のシャーベット、生ビール2杯、白ワイン、赤ワイン

  

今日のザルツブルグはいったい何度だったのだろう。35度はあったなぁ。数日前、オーストリアの首都

ウィーンでは気温が40度になったと聞いた。インスブルックにいると、そんな暑さ忘れちゃうけどね。4

53分の特急で帰る。スーパー特急じゃないからか、4回も停車し時間も1時間58分かかった。午

7時前にインスブルック駅に到着すると期間駐在員のS原さんとK間さんが出迎えに来てくれた。

いつもそんなに丁寧にしなくても良いのに。今日はホテルでの夕食の夜。710分に滑り込んで何と

か間に合った。M浦夫妻とK井夫妻の5人で盛り上がった。「八重の桜」を観てから寝ることにするか。

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【今週の振り返り】

昨年のインスブルック長期滞在では、体重減という目標もあったような気がする。ぼんやりだが。朝食

を抜いたり、毎日のようにイン川沿いをせっせと歩いたりして体重を減らす努力は一応していたような

気がする。毎日1万歩は「必」だったような記憶があるし。一人で食べるランチ量もたいしたことが無か

ったような。毎日何百グラム減ったと一喜一憂していた記憶もうっすらと。で、合計2,5`程来た時より

軽くなって帰ったような気がするんだよなぁ。ふとそのことを思い出して、今年もやってみっか、と思った

ことは確かである。思ってはみたのだが、そして数日朝体重も測ってみたのだが、結果は捗々しくない

し、そのうちすっかり忘れてしまうことになりそうである。

今年のインスブルックには仲間がいる。遊び仲間でもあるし、食べ仲間でもあるし、飲み仲間でもある。

特にM浦ナオさんはワインの「ド通」であり、常に学ぶことを忘れない「学徒」でもある。その証拠にイン

スブルック出発前、夫人のT子さんにナオさんは言ったそうだ。「インスブルックに遊びに行こうと思って

いるんじゃないだろうな。勉強に行くんだぞ!」。それに対し、夫人のT子さんはトーゼンのように「え

ぇ?勉強?バッカみたい。私は遊びに行くんです!!!」。ワカル、そうだよなぁ。後半決して単独行動

を取ろうとしなかったナオさんだが、インスブルック滞在が始まってからは機会があれば一人で消えて

いた。あとで聞いてみれば、ワインの専門店、ショップを渡り歩いていたらしい。彼はいつだって学ぶこ

とを忘れない「学徒」なのだよ。

今週土曜日の夕食、人気イタリアンの「ディ・ピッツェライ」でナオさんの学習ぶりを教えて頂いた。難し

い話ではあったが、私流にチョー略式に表現すれば、オーストリアやドイツなどのゲルマン系ワイン作

り手は、「このワインはどの種類の葡萄から造りましたか?何と何を混ぜて造りましたか?」という風に

原材料にコダワル。対して、フランスやイタリアなどラテン系のワイン造り手は「どの地方で、どこのワイ

ナリーで誰が造ったワインですか?」ということになるらしい。ふーん、何となくわかるような、でも全然

わからないような話ではあったが。でもナオさんの向学心はスンバラシイよね。 

私らがインスブルックで爽やかな夏を送っている時、日本は猛暑に襲われていると聞く。そんな時の楽

しみの一つは花火大会だ。ところが。今年の夏ほどその花火大会がいろんな意味で大被害を蒙ってい

るらしい。7月27日開催の隅田川花火大会はの開始30分後の雷雨のために中止となった。16年前

順延になったことはあったが、中止になったのは初めてと言う。次いで8月15日毎年恒例の長野・諏

訪湖花火大会は午後7時始まって暫くして激しい雷雨で中止された。4万発打ち上げられる予定だった

花火大会であったが、雷雨の影響で電車も止まって会場に訪れた人達はタイヘンな思いをしたらしい。

兄嫁の実家が上諏訪にあることから、40年以上前(!)から何度も諏訪湖の花火大会は楽しませても

らった。最後のナイアガラの滝の仕掛け花火が大迫力だったか。同日開催された京都府の福知山花

火大会では、花火が始まる前に露店で爆発事故が起こり、数人の犠牲者が出てしまった。花火大会を

楽しみに集まった子供達が気の毒でならない。

来年の花火大会は、どうぞ穏かな気候で事故も無く、子供達の「特別な夏の思い出」になりますよう祈

っております。インスブルック生活もあと少し。

                宮殿庭園の壁絵のワタシ、生きているようニャロ?

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      何とか間に合いましたぁ。はぁ、ひぃ、ふぅ、へぇ、ほぉ。あぁ、ツカレタビー!

  それでは、次回9月17日頃ね。みなさま、お元気でね〜!