パクパク日記13年12月1週

風邪と抜歯を乗り越えてドイツ&フランスのクリスマス市巡りの旅へ

   ローテンブルグ シュトットガルト

12月 2日(月) 晴れ

朝  アーモンド、ヨーグルト

昼 歌舞伎座客席にて 「やくみや」のポテサラふすまドッグ、特茶

   

昨日のアメフット試合応援で風邪を引いた。明後日前泊でドイツに行くから何が何でも治さねばなんね。

月曜日の朝だから混むだろうと開院する5分前に近所の医院に行く。一番!インフルエンザじゃなくて

良かった。薬貰って一旦家に帰ってから歌舞伎座へ。マスクかけてね。12月の歌舞伎座は、先月に続

いて「仮名手本忠臣蔵」の通し狂言。普段なら先に夜の部に行くことが多いが、「忠臣蔵」の通しならち

ゃんと最初から観なくちゃね。先月と較べて配役はグンと若返った。塩冶判官が菊之助、高師直は海

老蔵、桃井若狭之助が染五郎。顔世御前は七之助。足利直義なんか巳之助だもんな。四段目になっ

て大星由良之助は幸四郎。道行は腰元おかるが玉三郎、早野勘平に海老蔵。勘平の海老蔵はともか

く、高師直役はちょっとなぁ。この人、何かカン違いしているような気がする。玉三郎はホントに美しい。

夜 目黒 「ガルス」 (4人で) 2000円の前菜盛り合わせと焼鳥6種(ぼんじり、砂肝、白玉鶉、カ

シワ腿、つくね、銀杏)、ガルス風オムレツ700円、空心菜と赤ネギのタイ風炒め、チキンカツサン

ド750円×2、ガルス名物鶏モツカレー850円×2、アラカルト:玉ねぎ、富有柿、生ビール、白ワ

イン(スペイン) 4300円、赤ワイン(アルゼンチン)4300円

  

  

  

昼の部を観終わったら歌舞伎座から新橋の美容院に移動する。カットとダイ、そして肩揉みね。それが

終わればJRで目黒へ。「イケナイ会」の例会があるのだ。ふんとに今日は忙しい。今回の「イケナイ会」

は目黒駅近くの「ガルス」。ミシュラン焼鳥屋の一つ「鳥しき」のスタッフが出した店らしい。確かに「鳥し

き」と同じで店の中に入っても煙ゼロ。いいですねぇ。オーダーは常連のA先生+マキ子に決めて貰っ

た。お任せの焼き鳥6本。ぼんじり、つくね美味しいね。白玉鶉は「鳥しき」風でちょっと生っぽくて旨い

ぞ。ただ、期待したチキンカツサンとガルス名物鶏モツカレーは、どうも私の好みとは違うような感じだ。

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12月 3日(火) 晴れ

朝 家食 「やくみや」のポテサラふすまドッグ、特茶

昼 四谷駅 「東京スープストック」 カレーとスープセット、ドリンクつき、持参のふすまパン 1100円

明日スーツケースを預けるのでさすがに荷造りしなくちゃマズイわなぁ。ドイツとフランスだから冬支度。

薬に続いて修理に出していた腕時計が帰って来た。代引きで2万円近く支払ったが、大事な時計だか

ら惜しくは無い。これでJXBの勝ちは約束された(と私は信じているんさ)。四谷駅の「東京スープストッ

ク」でランチを摂ってから恵比寿のアーユルベーダに行く。S戸さんのゴッドハンドでここのところの溜ま

った疲れを取って貰った。でも風邪引きに2時間半はツラクもある。咳との戦いだから。リフレッシュした

ところで、今度はツライ場だ。恵比寿から乃木坂へ。乃木坂の歯科に行く。クルーズ中から左の奥歯が

少し動くような感じで。少し痛くもあるし。「しぇんしぇー、ろーにかなりまふかぁー」。「あっ、こりゃダメだ。

万事休すだ。手で抜ける」ってバキッっとあっさり抜いてしまった。数十年振りの抜歯である。ガッカリ。

夜 舟町 「舟町一期」 お通し:鯛のあら煮、北海道生牡蠣 580×2、じゃこ奴 580円、豚ロースし

ゃぶ鍋 1800円、生ビール 2杯、麦焼酎 @5630円

  

  

  

奥歯の抜歯箇所の血は止まった。でも何だからフラフラする。7時過ぎ帰宅してチケット送る封書11枚

を定形外封筒にドッサリ入れて、オジョー家宛に投函。ヤレヤレ。遅くなった夕飯は「舟町一期」。珍しく

空いていた。昨日と明日は満席なのに、水商売だとこんなこともあるんですよね、とご主人が穏かな笑

顔を見せる。お通しは、鯛のあら煮。これで生ビールが2杯飲める。空いているなら今夜こそ豚しゃぶを

食べよう。バラとロースがあったのでロースにした。少しぶ厚い。特製のタレで食べる。帰宅してからパ

クパク日記の11月2週目にとりかかる。溜まりに溜まっているから何とか頑張って明日アップしたい。

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12月 4日(水) 晴れ

朝 無し

遅い昼 バナナ 

夜 成田・成田ヒルトン 「松風」 1万円のしゃぶしゃぶ松コース(前菜盛り合わせ、牡丹海老と鮪・ハマ

チのお造り、ぶりの照り焼き、和牛と野菜のしゃぶしゃぶ、うどん、水菓子:メロン、洋梨、苺、、生

ビール 850円×2杯、吉四六 900円

  

  

昨夜寝ている間に異変を感じた。口の中がネチャネチャする。何かドロドロのものが口の中にあるよう

な・・・。慌てて洗面所に行って口の中のモノを出したら血と血が凝結した塊だった。昨夜抜歯して一旦

止まったのに寝ている間に盛大に出血していた。う〜む、どうすべ。清潔なガーゼを丸めて詰めよう。寝

ないよう電気をつけてガーゼを噛みしめる。1時間経った。でも血止まらね。こりゃダメだ。未だ5時だ

けど起きて血止めよう。どうせならパクパク日記作るか。ガーゼ噛みしめているからご飯も食べられな

い。カチャカチャカチャ・・・ヒタスラ・・・カチャカチャカチャ・・・・ヒタスラ・・・・グー(腹が鳴っている)・・・カ

チャカチャカチャ・・・・。血は止まった。途中旅に持って行くふすまパンを焼き、手荷物の準備をしてから

は、あとはバナナ齧っただけで、ひたすらパソコンの前でパクパク日記の11月2週の作成。出来たぁ!

アップしたぁ!イケネ、もう5時だ。地下鉄で新宿に出て5時半のリムジンバスに乗った。途端に眠りに

吸い込まれる。盛大に咳しながら泥のように眠る。ヒルトンホテルで夕食。今日は水曜日だからこのホ

テルの中華レストランは定休日。なら和食だ。ならしゃぶしゃぶだ。いくら食べていなくても食べ過ぎだ。

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12月 5日(木) 成田は晴れ   マンデラ元南アフリカ大統領死去 享年95歳      

第1食 成田・成田ヒルトン 「テラス」 朝食ヴュッフェ

     

第2食  成田空港 ANAスィートラウンジ きつねうどん、お稲荷さん、烏龍茶

第3食 ANA 成田=フランクフルト ビジネスクラス機内食(洋食)、持参のふすまパン

  

  

歯の血は止まったままだが、昨夜は咳がゴボゴボ出て熟睡出来なかった。出発直前だがさんざんであ

るな。しかし、好運なことに行きのフライトANAフランクフルト行きは座席がスタッカード型。これは楽チ

ンだから大好き。六本木の「Ryuze」のシェフが監修した洋食をたべながら、フランス映画「大統領の料

理人」、DVDで「Ryuze」メニュー開発、大泉洋の「水曜どうでしょ」を観た。「大統領の・・」は実在した女

性のシェフの話だ。男の嫉妬も怖いね。大泉洋は罰ゲームで四国88ヶ所霊場巡礼を72時間でやり切

るというムチャな条件をヘロヘロになって回る様子が面白かった。それにしても霊場って階段だらけだ。

第4食  ANA 成田=フランクフルト ビジネスクラス機内食(和食) 1ユーロ=約147円

  

2食目にとろろご飯の和食機内食を食べて暫くしたら、フランクフルト空港に到着してしまった。11時間

半では寝る間もなかったなぁ。日本との時差8時間、午後3時半過ぎである。気温5度。フランクフルト

の空港は今年7回目。5月にアメフットチームと来た時もロビーでずい分長くバスを待ったが今日も。今

回のツァーは20名と私が参加する旅ではかなり多い方だが、隣のドイツ6日間というグループは42名

だって!あれじゃあ添乗員もタイヘンだ。ようやくバスが来て「ル メリディアンパークホテル」に向かう。 

5食  ドイツ・フランクフルト 「ル メリディアンパークホテル」(自由食)辛いソーセーキを浮かべた

じゃが芋とセップ茸のスープ 8ユーロ、ウィンナーシュニッツェル(サラダ付き) 24ユーロ、ベック

ス生ビール(大) 6、2ユーロ、赤ワインコートドローヌ 9ユーロ 計チップ入れて50ユーロ

    ホテルにサンタがやって来た

実のことを言えば、今回のツァーについて私はほとんど知らずに参加した。本来行こうと思っていたツァ

ーが催行出来なくなって、そこにスポッと嵌まったのがこのツァーというだけで。来てみたら、ドイツとフ

ランスのクリスマス市をひたすら訪ねる旅だった。ホテルにチェックインするなり、添乗員が叫ぶ。「フラ

ンクフルトのクリスマス市に30分後出かけましょう!」。そうか、そうゆうことなのだな。つまり夕食はク

リスマス市で温かいグリュワインなんか飲んで屋台で売っている焼ソーセージとかポテトとかを買い喰

いするってことですな。そーゆーの私大キライなんですわ。「私行きませんので」と添乗員に断って、ホ

テルのレストランへ。メリディアンだからたいしたことは無いと思っていたのだが、存外ここのレストラン

質が高い。スープも美味しかったし、ドイツやオーストリアに来たら一度は食べたいウィンナーシュニッ

ツェルもここは何をおいても揚げ油が上質で揚げ方もカリッ。揚げ物の価値はこれで半分以上決まる。

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12月 6日(金) ドイツは晴れたり曇ったり 時々雪

朝 フランクフルト 「ル メリディアンパークホテル」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

    

    ローテンブルグの店の看板も可愛い        ローテンブルグのライターレスマルクト」はドイツで最もロマンティックなクリスマス市

今日は聖ニコラスの日で、ヨーロッパではその前夜サンタクロースが靴下にチョコレートをプレゼントす

るのだという。確かに確かに昨夜ホテルで客室それぞれにサンタクロースの届け物があったね。私達

もしっかり貰った。バスでローテンブルグへ。ここはドイツで「最もロロマンティックなクリスマス」が売りだ

そうだ。確かにテキトーにコンパクトで、テキトーに芸コマって感じでいいかなぁ。12時20分集合!!

昼 ローテンブルグ 「Lafrhof dur Sonne」 野菜のスープ、ローストチキンとポテト、持参のふす

まパンシュトレンケーキ、コーヒー 2ユーロ

  

帰国してからすぐ「白子の会」がある。会員ホーリーの娘マオちゃんに可愛い天使の置物を買った。彼

女気に入るか。ランチ前の集合時間にご夫婦が現われず、その方達を探しに行かれた1人参加の男

性が行方不明になるというトラブルがあった。幸い皆さん程なく見つかったからいいけどねぇ。困るよね

ぇ。団体行動なんだから集合時間とか守って欲しいものであります。食事の味はまぁフツーであった。

   

      「シュタイフミュージアム」には創業者マルガレーテ・シュタイフの部屋などが再現されている

テディベアのシュタイフ社があるギーンゲンに行く。ドイツの最高級ぬいぐるみブランドのシュタイフ社は

1880年スタートした。1歳半で小児麻痺を患ったマルガレーテ・シュタイフが不自由になった手足のハ

ンデを乗り越えて義妹のために作った象の針刺しが世界初のぬいぐるみとなったんだってさ。シュタイ

フミュージアムでは、若きマルガレーテ・シュタイフの部屋が再現され、テディベアの製作までの歴史が

語られている。ご存知かとは思うが、テディの名前はテオドア・ルーズベルト米大統領のニックネームか

らつけられたんだよ。ミュージアムコースの最後はショップ。最高級だけあって、お高こうございますね。

夜 ルートヴィヒスブルグ 「ネストールホテル」 (自由食) アジアのスパイシーな鴨のスープ 6ユー

ロ、牛のステーキ(小スープとサラダ付き) 23.5ユーロ、生ビール大 4.3ユーロ、赤ワイン 6ユ

ーロ

  

  

夕方6時、ルートヴィヒスブルグの「ネストールホテル」にチェックインした。例によって皆さんは寒い中、

天使のイルミネーションが有名な「バロック・クリスマスマーケット」に出かけられた。「寒そうやから行か

んわ」というM田さんと2人でホテルのレストランへ。バスのドライバー氏が「大のお気に入り」というホ

テルだそうだが、このレストランもなかなか雰囲気がいい。アジアのスパイシーな鴨のスープはちょっ

と?な味であったが、他の料理は美味しかった。マーケットに行かれた方々は余りの寒さに凍えた由。

行かなくて良かった。テレビは5日に亡くなったマンデラ元南アフリカ大統領を追悼する番組が多い。

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12月 7日(土)  シュトットガルト・ゲンゲンバッハは曇り 時々雪

朝 ルートヴィヒスブルグ 「ネストールホテル」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

     

「ドイツ最大」のシュトットガルトのクリスマス市は店舗の屋根の飾り付けが凄いのだ

昼 シュトットガルト 「CALWER―ECK」 マウルタッシュ、ローストポーク、、持参のふすまパン、アッ

プルパイ、コーヒー 2,8ユーロ

  

「ドイツ最大」というだけあって、確かにシュトットガルトのクリスマス市は凄い。何が凄いかって言えば、

各店舗の小屋の屋根。その屋根に動物やら大きな人形やらプレゼントの箱やその他思いつく限りの飾

りものをどっさり載せて派手さを競っているのだ。電飾なんて当り前で、電気仕掛けで動く熊とか馬とか

もう呆れるばかりなのである。屋根つぶれないヨーにねー。まぁ楽しいからいいか。ランチ場所はビアホ

ールのような店だった。前菜に出て来たのはドイツ・シュヴァーベン地方の郷土料理のマウルタッシュ。

パスタ生地に挽肉・ほうれん草・玉ねぎ・パン粉などを詰めたもの。ドイツのラビオリって感じ。ならば好

きなハズだが、あまり美味しくないので残す。ポークもちょっとなぁ。しかし、客はどんどん入って来る。

  

   ゲンゲンバッハのクリスマス市           ワンちゃんもお店番        アドベントガレンダーに変身した市庁舎

夜 バーデンバーデン 「ラディソン BLU バーディシャーホフ ホテル」(自由食) カボチャのクリー

ムスープ、鱒のムニエル ポテトとほうれんそう添え、生ビール 2杯、36ユーロ+チップ4ユーロ

  

世界最大のアドアドベントカレンダーに変身した市庁舎に本日の絵が入るのを見てから、バーデンバーデン

に向かった。バーデンバーデンは温泉で有名な街。希望者はクリスマス市に出かけたが、私は魚の夕食。

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12月 8日(日) 朝小雨のち曇り 

朝 バーデンバーデン 「ラディソン BLU バーディシャーホフ ホテル」 朝食ヴュッフェ

  

  

        クリスマスツリーの発祥の地セレスタの教会には16世紀からのツリーが飾られている

昨夜は午前1時にトイレに行ってから眠れなくなった。で、そのまんま朝になってしまった。今日はドイ

ツからフランスに入り、2つの街を見てからTGVでパリまで行くというタイヘンな移動する日。出発は7

時半だ。走りだして程なくして国境を超えた。とはいえEU圏内だから、標識が立っているだけで検問所

も何もないけどね。2時間の予定が日曜日だから空いていて9時過ぎにはセレスタに到着。セレスタは

クリスマスツリーの発祥の地である。クリスマスツリーの始まりは、アダムとイブの逸話に因んでりんご

を吊るしていたそうだ。それがプレッツェルなどのお菓子に変わり、やがて飢饉となり食べるものは飾

れない・・・それならばとガラスなど光るものを飾り始めたということだ。そうだったのか。教会に行ってみ

ると、16世紀から歴代のクリスマスツリーが10本天井から吊るされていて、変遷を見るのが楽しい。

昼 ストラスブール 「CAFÉ KLEBER」 (自由食) サラダとサーモン ポテト添え 9.9ユーロ、コー

ラゼロ 2.8ユーロ、エスプレッソ 1.7ユーロ

  

  

                    ストラスブールのクリスマスマーケット        9月にも来たプティ・ド・フランス

セレスとからバスで1時間ほど走るとアルザス地方の中心地ストラスブールに到着する。世界遺産のこ

の街には今年9月来たばかりだ。大聖堂の前で解散となり、2時間半のフリータイム。土地鑑があるの

で一人で歩き出す。昼ドキだから先ずは食事だな。ところがどこも大入り満員。そこでちょっと寂れたカ

フェに行ってみると案の定ガラガラだった。サラダとサーモンはなかなかだった。ストラスブールはフラン

スの中では規模の大きさで有名らしい。でも何となくドイツの方が洗練されているような気がするなぁ。2

時過ぎに集合場所に行ってみるとM田さんがお財布を盗まれたところだった。コートの中に肩掛けして

いたバッグの中からね。スリに気をつけましょう!大聖堂やプティ・ド・フランスの市内観光が始まった。

夜 ストラスブール=パリ東駅 TGV車内にて (自由食) サンドイッチと水 涙・・・

    

ストラスブールの駅まで歩いてパリ東駅行きのTGVに乗る。パリに着くのは8時過ぎでホテルには9

時過ぎてしまう。ということで、泣く泣く今夜の夕食は車内でサンドイッチを食べることにして売店で買い

込んだ。フランスの新幹線TGVに乗るのは初めてだ。2等の2階席だったが、結構狭い。始発駅のスト

ラスブールを出ると2時間25分パリまでノンストップである。パリに到着すると、ホテルをグレードアッ

プした4人はアシスタントの日本人男性のお世話でベルシーのプルマンホテルにチェックインした。ドイ

ツのフrンケンワイン(白)を飲みながら久々のJSテレビ(日本語放送)を楽しむ。猪瀬都知事が5千万

円の件で追い詰められていた。いいキミ。みんなの党が分裂した?さもあらん。明日は寝坊しようっと。  

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【今週の振り返り】

これまでもクリスマス市には何度か行ったことがある。ドイツのケルン、アーヘン、ベルギーのブルージ

ュ、チェコのチェスキー・クルムロフ、オーストリアのウィーン・・・。いずれもそれを目的として行ったわけ

ではなく、その季節のヨーロッパの旅で「ついでに」行ったに過ぎない。今回もドイツとフランス・アルザ

スとパリを旅してついでにクリスマス市を見るのだな、と思っていた。ところが、行ってみると、昼も夜も

ひたすらクリスマス市に行くのだよ。「なんでぇ〜」とよくよく旅の日程表冊子の表紙を見ると、「ドイツ最

大のバロック・クリスマス市からパリへ  クリスマス市巡り」とあった・・・。実は初めてこのツァータイト

ルを見たのだが、「クリスマス市巡り」だったんだなぁ。巡るなら仕方ないわな。しかし、毎日複数のクリ

スマス市を廻って、夕食もマーケットでの買い喰い、しかも毎日なんてよく耐えられるなぁ。それが不思

議であった。でもよく聞いてみれば、世に「クリスマス市好き」はいらっしゃるようで。私が参加した旅行

会社では内容が違うクリスマス市巡りのツァーが複数あって、それが期間中は毎日出発するというの

である。何でそんなにクリスマス市好きなのよ!

「アドベント」という言葉がある。単純な意味は「到来」だが、キリストの到来、つまりキリストの生誕12

月25日を待ち望む期間ということだ。アドベントの期間に行われるイベントがクリスマス市(マーケット)

である。ドイツやオーストリアの冬は夜が長く、天候も悪い。そんな土地にあってクリスマスを待ち望み

ながら、華やかに飾り付け、ライトアップして人々が集い合う。大規模な市では観覧車やメリーゴーラン

ドも設置されて子供たちは大喜びだ。寒い気候でカラダを温めるのはグリュワインという名のホットワイ

ンだ。赤ワインが多いが、ドイツは地方によって白ワインでホットワインを作るところもある。グリュワイ

ンを飲み、焦げたソーセージを食べる人々の吐く息は白い。

12月1日からクリスマスまでの日数を数えるためのものがアドベントカレンダー。ゲンゲンバッハでは

市庁舎がアドベントカレンダーに変身していた。窓は24あって毎日ひとつづつ窓が開かれて、24日に

すべての窓が開くことになる。この日も夜6時、市庁舎広場に詰め掛けた大勢の人々の前で窓が一つ

開いて新しい絵が現われた。このゲンゲンバッハのアドベントカレンダーが世界で最大のアドベントカレ

ンダーだそうだ。

今回訪ねた街のすべてのクリスマス市に行った人はパリも含めて9箇所にもなる。私は夜のクリスマス

市はすべてパスしたのだが、それでも5ヶ所のクリスマス市を覗いた。クリスマスとは、年々減っていると

聞くものの、キリスト教信者にとって最大最高のイベントであるのだな、ということを実感したのだった。     

       ♪ 神〜の御子〜は 今宵しも ベツーレヘムーに 生まーれー給ふ〜

                クリスマス市で俺様を買わなかったニャ

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      新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしゅうに。

年ガ明けてしまったのに、パクパクはようやく12月に入ったところで

相済まぬことでありまする。せっせと頑張る所存でございまする。

           ほとんどの方は読んでおられない 11月 4週  クリックして読ん下され。