パクパク日記14年3月4週

             「音楽と名画の旅」で行ったアムステルダムとウィーンはポカポカ陽気

      クローラーミュラー美術館 コンセルトヘボウ

3月 24日(月) 快晴   春のようなポカポカ陽気!

朝 無し

昼 四谷3丁目 「サイゼリア」 ベジタブルセット(サラダ、ミネストローネ)、牛挽肉のチーズカツレツ 

499円、持参のふすまパン、ドリンクバー 189

  

午前中はプラズマ治療を予約していたのだが、明日出発というのにいろんなことがジェンジェーン出来

ていないので治療日の延期をお願いした。だから朝からパキパキ働いた。いつもこれくらい働けば、家

もピッカピカだろうし、体重だって半分位だったかもしれない。ンなわけないが。手紙を投函しがてら、ラ

ンチに出かける。「サイゼリア」では、ほとんどが今日と同じ注文をする。吟味の結果だから同じなのさ。

夜−1 新橋 「中川」 (3人で 一瞬4人で) お通し:鯵南蛮漬け、じゃこおろし、青菜煮浸し、刺身盛

り合わせ、湯豆腐、牡蠣フライ、漬け物盛り合わせ、肉豆腐、きんぴら、イカ焼き、ビール、焼酎 

AGちゃんにご馳走になった)

  

  

旅支度と明日アップ予定のパクパク日記の目処がついたところで、新橋へ。今夜は懐かしいメンバーと

飲むのだ。A山銀ちゃんとO野ちゃん。連句仲間のS木雅房は体調崩して欠席の連絡が昼あった。銀ち

ゃんとは15年ぶりだと思うが、O野ちゃんとは27、8年ぶりかもしれない。顔わかるかしら。銀ちゃんが

予約したのは西新橋の「中川」。焼いたり煮たりした魚定食でビジネスマンから人気の店らしいが、私

はナゼか行ったことが無かった。店の前で写真を撮っている時、後ろから声を掛けられた。振り返りと、

あらまぁ!Tちゃんじゃないの!彼とも10年ぶり位かしらね。彼は近くに職場が2つあって、AからBに

移動するところだった。長い間会わなくても顔を合わせればすぐ「あの頃」に戻る。お互い年取ってない

ねぇ、なんて褒めあって。アハハ。暫くしてTちゃんも30分だけ、ということで合流した。昔話して笑った

り、溜息ついたり。今のことは4人ともイキイキ話して。オヤジ達で満員の店内に3月28日(金)で閉店

するという張り紙があった。S木雅房もいたらすごく楽しんだろうにな。A山銀ちゃんにご馳走になった。

夜―2 四谷三丁目 「酒月」 ササミと水菜和え、ポテトサラダ、生ビール、麦焼酎 @1730円

  

タクシーで帰る途中、ふと「酒月」に行かねば、と思った。昨年秋開店した時一度お邪魔したばかりで、

あれから行っていないのだ。思いついたら即実行。四谷3丁目の駅にバカ近い場所にある。「酒月」は

焼酎専門店の「羅無櫓」で数年間料理を短調していたY子ちゃんが開いた店だ。開店して約半年、店の

切り盛りにも慣れた由。2軒目なので、お通しとポテサラだけ頂く。携帯電話が鳴った。Jリーグチェアマ

ンになったMMサッカー小僧だった。未だ新橋で飲んでいるか?もう解散しましたよー。今度飲もうね。

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3月 25日(火) 晴れ 今日もポッカポカ あちこちで開花のニュース

朝 家食 「まるちゃん」のミニわんたん、アーモンド、ヨーグルト

昼 荒木町 「私の隠れ家」 わたしの隠れ家ごはん(ドリンクつき) 1000円

  

朝から「働き者」になったお陰で、昼食は外に行く余裕が出来た。何て言うが朝医院に検査結果聞きに

行くこと忘れちゃったんだけど。これまで何度か行きたいと思っていた「私の隠れ家」のランチを食べた。

ご飯と味噌汁に漬け物を含む小皿が9品。切り干し大根のマスタード和えなど野菜が中心の料理だ。

今度ゆっくり食べに来よう。長く行方不明になっていたマレーシア航空機だがインド洋に墜落したとマレ

ーシア政府と航空会社が発表。ホンマかいな。さんざん待っていた遺族気の毒。東京も桜開花したと。

夜 成田・ホテル日航成田「サンセットラウンジ」 野菜スティック、彩り野菜の炒め(小) 1250円、春巻

き 500円、牛フィレ肉のオイスターソース炒め(小) 2550円、生チョコ(サービス)、生ビール 2

杯、麦焼酎ロック 2杯  @5724円

  

  

宅配会社にスーツケースを預け、パクパク日記3月1週をアップしてから夕方地下鉄で新宿駅へ。リム

ジンで成田空港に向かう。この時間帯のリムジンには何度も乗っているが、今日の道路はメチャ混み。

成田第二空港まで2時間以上かかってしまった。日航成田にチェックインして、いつもの「サンセットラウ

ンジ」に行ったのは午後8時近かった。何とよく座るカウンター席は私のための予約席となっていた。ナ

ゼ私が来るとわかるの!隣の「鮨ほかけ」に行ってしまうかもしれないのに!スゴイ配慮だなぁ。このラ

ウンジには、ドリンク2杯とミックスナッツ(あるいは野菜スティック)で1500円という「晩酌セット」という

チョーお得なセットがある。このセット内容だけ飲んで食べて帰ってしまう客もいるようだが、私はいつだ

って中国料理の「桃季」から出前を取って食べる。だいたい2皿頼むのだが今日は3皿で満腹になる。

                 ______________

3月 26日(水) 成田は晴れ            1ユーロ=約145円

第1食 成田・ホテル日航成田「セリーヌ」 朝食ヴュッフェ

  

半年ほど前からこのホテルのヴュッフェレストラン「セリーヌ」の朝食ヴュッフェが素晴らしく進化した。席

の取り合いトラブルを避ける4ヶ国語表記の「ここは使用中です」みたいなカードが登場したし、料理の

品揃えもグンと増えた。働いている人達が「美味しいでしょ?」という感じで胸張ってキビキビ動いてい

るように見える。私はお茶椀少しのご飯を納豆と、次にカレーと、最後に味噌汁に入れて3種楽しむよ。

第2食 KLMオランダ航空 成田=アムステルダム ビジネスクラス機内食  

第3食 KLMオランダ航空 成田=アムステルダム ビジネスクラス機内食

KLMオランダ航空に乗るのはチョー久し振りだ。ビジネス席の通路側をリクエストするのが常なのだが、

自動チェックインしてみると、私の席は2階席の窓側・・・。カウンターに行って「リクエスト通りに通路側

に換えてね」とお願いに行くと、「あなたに与えられた通路席は非常出口。あなた英語出来ないでしょ?

だから窓に換えた」って。し、失礼な。英語喋れないのは事実だけど、本人に聞きもしないで・・・。ワハ

ハ。搭乗開始直前、何とかしたと通路側の席となった。成田のラウンジで新聞読んでいたら、声をかけ

られたのがS野さん。以来、旅が終わるまでずっと食事を一緒にすることになった。B747‐400の2階

席は2−2でフルフラットになる新型座席。スリッパ、アメニティや新聞はあるが、日本の雑誌は積んで

いない。機内食は和食を選んだ。2食目のメインは焼きそばだった。邦画は既に観た1本きり。吹き替

えのあるディズニー映画「アナと雪の女王」とアメリカ映画「TheWay、WayBack」を観た。女王の吹き

替えは松たか子歌唱力ある。時差8時間、予定より20分早い11時間のフライトでスキポール空港着。

第4食 オランダ・アムステルダム ラディソンBLUホテル オニオンスープ、スパゲティボロネーゼ、

ハイネケン生ビール(大) 7,3ユーロ、赤ワイン 5,5ユーロ

  

5年ぶり3回目のオランダ・アムステルダム。良く晴れている。迎えに来てくれたガイドF川さんの話で

は、この冬オランダは気象観測史上一番の暖冬だったそうだ。かなり北の緯度にありながら、メキシコ

暖流が流れている影響で極寒にはならないオランダだ。今日から3泊するホテルは旧市街にあって便

利な場所だが、道が細過ぎて大型バスが入ることが出来ない。よって下車してから5,6分歩かねばな

らない。これ毎回だから結構メンドーだわ。夕食は到着日ということで軽食だった。フツーでもいいのに。

スープとパスタ。パスタは生ビールと一緒にボロネーゼソースだけ食べる。自己紹介は延期になった。

第5食 アムステルダム ラディソンBLUホテル 客室にて 鮭おにぎり、アーモンド、ウィスキー

  

ソースだけ食べてパスタを残したのは機内にあった鮭おにぎりを食べたいから。へへ。成田空港で買っ

て来たウィスキーを氷と水で割って。ゴクゴク、ムシャムシャ。旨い。飛行機で全く寝てないから眠いぞ。

                 _______________

3月 27日(木) オランダ・アムステルダムは晴れ

朝 オランダ・アムステルダム ラディソンBLUホテル 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

  

      ンブランド「夜警」             息子を描いた「カプチン派修道士の姿をしたティトゥス」      「ユダヤの花嫁」

  

         フェルメール「ミルクを注ぐ女」               「手紙を読む青衣の女」              「小路」        改修が済んだ国立美術館

午前中は昨年10年間の大改修を終えた国立博物館へ。2005年、2009年に来た時は、改修真っ只中

だったから、狭い別館に主な作品をギュッと詰めて展示していた。ガッカリでもあったが、殆ど移動する

必要なくて便利だった。昨年行われた新国王の戴冠祝賀パーティは、ここ国立博物館のレンブランドの

「夜警」の前に新国王が座られて行われた。国王の隣の隣は日本の皇太子様。オランダに同行された

雅子様は戴冠式には出席されたが、祝賀パーティは欠席された。先週土曜日にはアメリカのオバマ大

統領がヘリコプターでやってこられたとか。安倍首相は車でね。レンブラントという人物と人生にはいろ

いろ批判もあろうが、彼の絵は大好きだ。息子のティトゥスの絵なんて惚れ惚れしてしまう。丁度スェー

デンから彼の作品「クラウディウス・キウィリスの謀議」が来て展示されていた。ここにはファルメールの

作品も4点ある。フリータイムには、レンブランドの若き日の作品をじっくりと楽しんだ。オランダの宝。

昼 アムステルダム 「HAESJE CKAES ミックスサラダ、ヒュッツポット、ダムブランシュ、コーヒー

 2,5ユーロ

  

  

     ゴッホ美術館は撮影禁止               Vallotton展が行われていた          17世紀半ばのリーカーの風車

市内のレストランでランチ。日本人グループ、バカに静かな中国人グループがいて、団体専門のような

店であった。今回参加者は23名と多く、ご夫婦だけでも6組いらっしゃる。長野市から参加されたI

夫妻とお喋りしながら。奥様は新潟出身だそうで。「信濃の国」なんて歌ってしまった。午後は「ゴッホ美

術館」。農民画家を目指していた頃の暗い絵からパリ時代、南仏時代とゴッホの絵の変化、進化を観て

行ける。ゴッホは手紙に描き込んだスケッチ130点も加えると2100点以上の作品を残したが、これが

わずか10年間に描きあげたと思うと、そのスピードと創作に対するエネルギーの凄まじさに畏れ入る。

そして存命中に売れた作品は「赤い葡萄畑」のたった1枚だったという事実にも驚くし。彼を支え続けた

弟テオにありがとう!と言いたいし、テオの妻ヨーの尽力にも感謝。ゴッホはオランダ語では「ホッホ」。

夜 オランダ・アムステルダム ラディソンBLUホテル スモークビーフのカルパッチョ、サーロインステ

ーキ、持参のふすまパン、パンナコッタ、ハイネケン生ビール(大) 7,3ユーロ、白ワイン 5,5ユ

ーロ、赤ワイン 5,5ユーロ

  

ゴッホ美術館の帰りに郊外の風車に見学に行く。最盛期は2万を超えた風車も今は1000基だそう。

今夜はコンサートやオペラに行かれた方が数名いらしたから、残りのメンバーでホテルのレストランで

夕食を摂った。メインはサーモンのフライとサーロインステーキのチョイスメニューだった。私はサーロイ

ンステーキお願いしまーす。ハイネケン生ビールを大きなサイズでグビグビ。美術館巡りは疲れます!

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3月 28日(金) アムステルダムもオッテルローも快晴

朝 オランダ・アムステルダム ラディソンBLUホテル 朝食ヴュッフェ 

     クローラーミュラー美術館入口       ゴッホ「夜のカフェテラス」      ゴッホ 「アルルの跳ね橋」               ピカソ彫刻 「鳥」   

今日はクローラーミュラー美術館に行く。オランダ東部にある広大なデ・ホーヘ・フェルウェル公園の中

にあってバスで1時間半ほどかかる。ここに来るのも3回目。自然の中にゆったりあって大好きな美術

館である。莫大な資産家アントン・クレラーの妻ヘレン・クレラー・ミューラーの夢は「美術館の家」を作る

ことだった。金なら唸る程ある、夫の金が。絵を選ぶアドバイザーのブレマー氏もいる。よし!ってことで

1907年からの15年間で買いまくった。その数1万1500点!スゴイなぁ、半端じゃないよ。しかし、選

ぶ基準もしっかりしていた。「歴史的表現よりも絵そのものがもつ精神的表現を重視」したんだそうで。

20世紀最大級のプライベートコレクションと言われる所以だ。中でもゴッホ美術館が出来上がるまでは

世界最大の個人所有ゴッホコレクションだった。ゴッホの代表作「アルルの跳ね橋」や「夜のカフェテラ

ス」、「じゃがいもを食べる人々」などが揃う。そしてヨーロッパ有数の彫刻庭園を持つことだ。お勧め!

昼 オッテルロー「DE KOPEREN KOP」 エルテンスープ、パネクック(オランダ風パンケーキ)+ヴ

ュッフェ、持参のふすまパン、フルーツムース、コーヒー 2・2ユーロ

  

公園内にあるレストランは「金属の首」とか何とか言う意味だった。5年前もここ来たぞ。オランダ郷土

料理の豆のエルデンスープはドロリとして塩分が強い。オランダ版パンケーキのようなパネクックには、

オランダコロッケやサラダ、肉など各自好きなものをのっけて食べる。パネクック大き過ぎじゃないか!

夜 オランダ・アムステルダム ラディソンBLUホテル(軽食) オランダチーズ入りサラダ、生ニシンオ

イル漬けと温野菜、持参のふすまパン

  

  

                       1888年に完成したコンセルトヘボウは世界最高峰の音響が自慢    ホール内には歴代作曲家のプレートが

今夜はコンセルトヘボウで王立コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサートを聴きに行く。コンサート前とい

うことで6時から始まった夕食は、サラダとメインのみ。メイン料理は生ニシンのオイル漬けだったが、

生臭いのと小骨が多くて食べられたものではなかった。2口で諦めた。バスでコンセルトヘボウへ。抽

選のようなカタチで貰った席は前から6列目のかなり右側の席だった。1988年に完成したから今年で

126年の歴史あるホールだ。地盤沈下に悩みながらも世界有数の音響を誇っている。それにしても客

席と舞台が近い。舞台の右手に「BACH」というプレートがあり古典派バッハから時計周りにヘンデル、

ハイドンと作曲家の名前がずらーっと表示されていた。演目は2つ。先ずはモーツアルトのヴァイオリン

協奏曲第3番。ヴァイオリンはツィマーマン、指揮者は6代目のマリス・ヤンソンス。確かに音響がいい

ねぇ。20分の休憩を挟んで、ブルックナーの交響曲7番の演奏が始まった。モーツアルトの協奏曲か

らオーケストラはグーンと人数が増えた。ヒットラーはこの曲の2楽章が大のお気に入りで、彼が自殺し

たと発表された日のラジオは、エンドレスで2楽章が流されたのだそうだ。私は断然3楽章が好きだな。

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3月 29日(土) アムステルダムもウィーンも晴れ

朝 オランダ・アムステルダム ラディソンBLUホテル 朝食ヴュッフェ

昼 オーストリア・ウィーン 美術史美術館 「カフェ」 グリーンサラダ、トマトクリームスープ、鱈のフィ

レとライスピラフ添え、チーズケーキ、メランジェ 4ユーロ

昨夜コンサートから戻ったのは午後11時過ぎだったが、今朝は4時半に起きた。今朝はウィーンに移

動するので出発が早いのだ。6時半からそそくさと朝食を済ませて7時15分にはホテルを出発。スキポ

ール空港のKLMオランダ空港は、チェックインも機械による自動チェックインなら、スーツケース預け

も機械で行うのだ。何でもオランダ人は「合理的」に考えるのだ。面倒だなぁと思ったが、一度やると面

白い。すっかりアシスタントみたいになって数人の方のスーツケース預けをお手伝い。90分のフライト。

ウィーンに着くと、20度を超えるポカポカ陽気。薄いコートだって要らない。美術史美術館に行く。その

まま「カフェ」へ。天井は高くて美しいし、雰囲気は素晴らしいカフェだが、味がねぇ・・・。サラダのドレッ

シングは酸っぱ過ぎ、トマトスープは塩辛過ぎ、なのに魚とピラフは味が無い。チーズケーキだけ旨い。

      ブリューゲル 「雪中の狩人」                   フェルメール 「歴史絵画」        ベラスケス「青い衣装のマリガリータ王女」

   

                 ラファエロ 「草原の聖母」      デューラー「若きヴェネチアの貴婦人」    アンチンボルトド 「四大元素<火>」

飯も済んだし、さぁ美術史美術館見学だ。ここ3回目だったかなぁ。1891年に美術館として建てられた

建物は、マリア・テレジアの銅像を真ん中に対となる自然史博物館と向かい合って建っている。オース

トリア、ドイツ、スペイン、イタリア、ベルギー、オランダとハプスブルグ家の領土を中心に400年間に収

集した美術コレクションを展示している。今日からガイドは日本人女性のCカマさん。ブリューゲルの作

品は世界最大。この美術館はノーフラッシュなら撮影OKなのが嬉しい。ブリューゲル作品をせっせと撮

影しているとじっと私を見つめる人が。あらら〜一昨年インスブルックで仲良くして頂いたご夫婦だぁ。

ウィーン滞在企画の第1グループで来られている由。暫く絵画鑑賞はお休みしてお喋り。まぁそう、へ

ぇ・・・って感じで。またお会いしましょうね〜。ベラスケス、フェルメール、レンブランド、ルーベンス、デュ

ーラー、カルバッジョ、アンチンボルド、ラファエロなどをた〜ぷり楽しませて貰った。でも疲れるんだわ。

夜 ウィーン・インターコンチネンタルホテル 小海老のカクテル、仔牛のラグーとオリキエッテパスタ、

モカムース、生ビール大 5ユーロ×2杯、白ワイン 5ユーロ、赤ワイン 5ユーロ

今日から市民公園に面したインターコンチネンタルに3連泊。美術館鑑賞の後チェックインした。このホ

テルに泊まるのは3回目だな。ホテル(旅館でも)に泊まる時困るのは、羽毛布団だったら他の素材の

寝具に交換して貰わねばならないこと。羽毛だと一睡も出来ない夜になってしまうから。世界中どこに

いてもこれはやって貰うのだ。このホテルも羽毛だったので「夕食時交換しておいてね」とお願いした。

今夜はフォルクスオーパで「椿姫」のオペラを観に行く人、樂友協会にコンサートを聴きに行く人など10

人ほどいらして、夕食は少し寂しかった。小海老のカクテルに続いて、メイン料理は今夜もチョイスメニ

ュー。サーモンソティと仔牛のラグーとオリキエッテパスタだった。仔牛選択。時計を1時間進めて寝る。

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3月 30日(日) ウィーンは晴れ    今日からヨーロッパはサマータイム

朝 ウィーン・インターコンチネンタルホテル 朝食ヴュッフェ

  

今日からサマータイム。3月30日の午前2時になった時点で、ヨーロッパでは一斉に時計を1時間進め

る。つまり、今日は23時間しかないってことになる。だからというワケでもないが、今朝は6時半まで寝

ていた。調整しなければ5時半ということだけど。いつもなら一番に朝食に行くのに、シャワーを浴びた

後だから7時半過ぎとなった。中国だの韓国だのアジア系の客が多い。味噌汁の出汁が効いている。

  

           アルベルティーナ美術館    マリア・テレジア最愛の娘マリア・クリスティーナ   カンデンスキー「ある風景の習作」

                     デューラーの素描「野うさぎ」と「鳥の羽」                     シャガール「凧」

午前中はアルベルティーナ美術館に行く。16人(!)もの子宝に恵まれたマリア・テレジアだが、一番

愛した娘は四女のマリア・クリスティーナだった。女帝は彼女にだけ恋愛結婚を許し、恋焦がれたザク

セン公子アルベルト・カジミールと結婚出来たのだ。政略結婚以外認められなかった兄弟姉妹からはモ

ーレツなブーイングだったらしいよ。ま、だからお母さん亡くなってからはツライ目にあわされちゃうんだ

けどね。そのクリスティーナとアルベルト・カジミールが住んだ宮殿がその名を貰ってアルベルティーナ

美術館となっていて素描6万5千点、版画100万点のコレクションがある。現在「デューラーとナポレオ

ンの間展」と「モネからピカソまで展」の特別展が行われていた。素晴らしい絵画の数々には心踊るね。

中でもデューラーの「野うさぎ」、「鳥の羽」、「祈る手」などには溜息が出た。迷路のような館内には参る

が、美術品の他にもナポレオンの帽子やハプスブルグ家の絢爛豪華な調度品などにも目を奪われる。

昼 ウィーン 「CAFE GRIENSTEIDL」 サラダ、フィアカーグラーシュ、2色アイスクリーム、メランジ

ェ3,6ユーロ

    

  

ランチは王宮近くの「CAFE GRIENSTEIDL」にて。1846年創業したという老舗で、かつて文豪から

文学青年達が集って熱く語らった店だったが、1990年に復活営業したそうだ。フィアカーグラーシュは

ハンガリーのグヤーシュ系の料理と思うが、濃厚な煮込みでタコ坊ソーセージがお弁当時代を思い出

させて可愛い。ウィーンはカフェ文化の街でもある。以前はメランジェが気に入っていたが、どうもなぁ。

  

        エゴン・シーレ 「自画像」           「ヴァリー・ノイツェルの肖像」            「枢機卿と尼僧」  

足が、特に膝が痛い。歩くのがツライ。でも午後はエゴン・シーレファンなら必須のレオポルト美術館に

行くのだ。歯食いしばって(大袈裟な!)行こうぞ!地下鉄U3でミュージアムクォーターへ。アートコレク

ターであるルドルフ・レオポルト、エリザベート・レオポルイト夫妻が収集した作品を展示するのがレオポ

ルト美術館。ルドルフ・レオポルト氏はエゴン・シーレの絵画の価値を認め支持し、世界最大のシーレコ

レクションを誇る。あぁエゴン・シーレの作品がある!嬉しいなぁ。撮影もOKってメッチャ嬉しい。若死し

た彼の才能が惜しい。セセッシオン(分離派)設立者の一人であるグスタフ・クリムトの問題作も展示。

夜 ウィーン 「ARTNER AUF DER WIEDEN」 アミューズ:カリフラワースープ、鯰のタルタルを

浮かべたスープ、仔牛肉のヴィーナーシュニッツェル、パン、チョコレートケーキとシャーベット、生

ビール大 4,5ユーロ×2杯、白ワイン 4ユーロ、赤ワイン 4ユーロ

  

    

他の美術館に行く人、街歩きに行く人などが散って行って、地下鉄を乗り継いでホテルまで帰って来た

時には僅か4人になっていた。夜はミシュラン1ッ☆レストランの「ARTNER AUF DER WIEDEN」で

の夕食。今回の旅はホテルレストランでの食事が多かったのだが、どうもそれがねぇ、いまいちで・・・。

わっ!オッシャレー!レストランに入った途端に期待が膨らむ。鯰のタルタルを浮かべたスープの次メ

イン料理はチョイス。仔牛肉のヴィーナーシュニッツェルかカワカマスのソティ。21対3でヴィーナーシ

ュニッツェルが圧倒的な勝ち!昨年夏ザルツブルグの老舗レストランで食べたヴィーナーシュニッツェ

ルは最悪だった、今夜の料理の旨いこと、旨いこと!油が良いせいか、揚げ物なのにアッサリして異に

もたれない。ビールもう1杯飲んじゃお。デザートも濃厚。「今夜が最高!」と皆さんホクホク顔だった。

                    ________________

【今週の振り返り】

世界で一番身長が高いのはオランダ人らしい。シニアも含んだ成人男性の平均身長が182センチとい

うのだから、びっくりでしょ。因みに2位はデンマーク、3位はアイスランド。女子のベスト3はアイスラン

ド、デンマーク、ドイツで、オランダ女子は4位である。しかし、1853年生まれのゴッホの身長は推定

168センチで、当時のオランダ人の平均身長だったようだ。つまり、100年の間にオランダ人の身長が

飛躍的に伸びた、ということになるじゃないか。オランダ在住30年の人に聞いた話では、早く育てるた

めに牛に成長ホルモンも与えた時期があって、そのミルクを飲み、肉を食べたオランダ人までがスクス

クと育ってしまったらしいというのだ。ほんまかいな。そう言えば、1964年の東京オリンピックで初めて

正式競技となった柔道。その無差別級で日本代表の神永昭夫選手にイッポンで勝利し、金メダルを獲

得したのは、オランダ人のアントン・ヘーシンクだった。「柔道国ニッポン」を震撼とさせたへーシンクの

身長は196センチだった。その彼も4年前76歳で亡くなった。

スポーツネタをもうひとつ。ついこの前終わったソチ冬季オリンピック。男女10人づつ、計20人のスピ

ードスケート選手を送り込んだオランダは、何とスピードスケートだけで23個のメダルを獲得した。男子

に至っては、10人のうち9人がメダルを獲得したのだよ。スゴイ!男子500メートルでは金、銀、胴の

ワンツースリー独占という快挙を遂げた。まぁ、そのお陰で日本の長島圭一郎は負けちまったんだけど

ね。500メートルで5位に終わった日本女子のエース小平奈緒は、4月下旬からそのオランダに拠点を

移して1年間武者修行をすると発表した。

そんなに身長が高い人達が住む国に行くと、小柄な日本人などは困ることもあるわけで。特に男性の

場合は1日に数度困惑するそうだ。ありていに言えば「届かない」と。台が欲しいとも言えず、仕方なく

個室に向かう時ほど屈辱を感じることは無いそうだ。口の悪いオランダ人は、「日本人が便器を洗面台

と間違えた」なんて言ったらしいぞ。っくそー!である。

オランダの「自己責任」ぶりも相当なものである。今回宿泊したホテルのすぐ近くに「コーヒーショップ」

があった。散歩していてちょっと疲れたので入ろうと思ったのだが、あら?ここ何か雰囲気ちゃう、と直

感した。そうなのだ。オランダで「コーヒーショップ」といえば、大麻の購入・使用が認められているのだ

よ。それだけではない。国の許可を得れば売春も合法。イワユル「飾り窓」と呼ばれる、限られた地区で

なら管理売春が合法的と認められているのだ。ポルノ出演も16歳以上からOKなら、飲酒が認められ

るのも16歳。だから高校生のパーティでも飲めや歌えのドンチャン騒ぎもあるってことだ。積極的な安

楽死だった合法的なオランダなのである。

酒と煙草は20歳から、あれしてはイケナイ、これしたら違法・・・・そんな日本に生まれて慣れてしまった

人間は、何やってもええよ、但し自己責任や、というオランダに住んだら却って戸惑うことが多いのでは

ないか。キュークツであっても、しちゃイカン!を守っている方がずっと楽だもん。今回の訪問で3度目

となるオランダはかつて「百戦百敗の国と」呼ばれた。戦争で勝ったことが無い国であるが、名より実を

取る不屈の精神がオランダっぽいよなぁと思うのである。

               絵に描いた魚は喰えんニャ

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