パクパク日記15年10月4週

             久しぶりの京都で秋の味覚を堪能しましたえ

 

      東寺五重塔  松茸蕎麦

 

10月 19日(月)東京は晴れ 京都も晴れ

朝 家食 豚汁、ヨーグルト

昼 東海道新幹線にて 駅弁、特茶

 

 お誕生日おめでとうのお花が

 

今日から久々の京都。前回は43週だから約半年前だ。京都市内に3泊、鷹峰に2泊、計5泊した

のだが、最初から何だか体調がいまひとつで食欲モリモリという私では無かった。そのうち腰痛が強

くなり、毎晩マッサージをお願いしたが効果無し。鷹峯に移ってからは右半身の腰と腹部に筋状に変

色して慌てまくった。それは帯状疱疹の始まりだった・・・。喉元過ぎればってヤツで1ヶ月半も苦

しんだ帯状疱疹も過去のものとして語れるのが嬉しいぞ。東京駅で急いで購入した弁当は失敗したよ。

夜 京都鷹峰・東急ハーヴェストクラブ京都鷹峰「リストランテ オルティーボ」アニヴァルサ

リオコース(アミューズブーシュ:蕪ピューレ蟹イクラ ブリオッシュトーストと共に、秋鱧の

マリネと季節の彩り野菜のインサラータ・オルティーボ、いろいろ茸のエチュベと秋トリュフを

散らしたクリアーなコンソメスープカプチーノ仕立て、秋刀魚と松茸 季節の香り野菜のスパゲ

ティ酢橘の香りで、柔らかく火入れした京都牛のロースト 秋の吹き寄せと共に、ナッツとドラ

イフルーツのタルトミルキージェラートと無花果)、生ビール2杯、赤ワインボトル(クローズ

ドエルミタージュ2012 8100円)

 

 

京都駅着。予約すれば1時間に1本ホテルの送迎バスがあるのだが、面倒くさがりの人間だから鷹峯ま

でタクシーね。11月末大勢で宿泊する確認が目的だから今回は1泊だけ。それでも誕生月ならではのサ

ービスもちゃっかり申し込んである。客室に行くと、メッセージとお花が届いていた。ゆったりした温

泉に浸かった(ポチャンでオシマイだけど)後のイタリアン夕食はアニヴァルサリオコースである。デ

ザートも「おめでとう」プレートに盛り付けてあった。誕生日からもう3週間過ぎているけど嬉しい。

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10月 20日(火)京都は晴れ

 京都鷹峰・東急ハーヴェストクラブ京都鷹峰「リストランテ オルティーボ」朝食ヴュッフ

ェと卵料理

 

  

 

このホテルでは朝食レストランは2カ所。和洋食ヴュッフェの「紙屋川」も良いが、昨夜の夕食と朝

食セットプランにしたので「リストランテ オルティーボ」に行く。レストラン手前のラウンジは順番を

待つご婦人方で溢れていた。私は8時半に予約しているから待たなくていいんだよん。玉子など温かい

料理は注文制で他はヴュッフェ。へへへ、カレーがあるある!オムレツ残してもカレーは食べるぞ!

昼 京都伊勢丹・イートパラダイス「美々卯」松茸蕎麦 1740

 

 松茸蕎麦食べましてん

                 ホテルグランヴィア京都の客室内はこんな       バスルームが和風ね

 

京都市内まで乗ったタクシーの運転手さんとの会話が実に楽しかった。来た北大路欣也のお父さんの

市川右太衛門、片岡知恵蔵、山形龍之介、市川雷蔵、大川橋蔵、萬屋錦之助・・・かつての時代劇ス

ターの話で盛り上がって車を降りたくなくなる程だった。今日から2泊は京都駅に併設されているホ

テルグランヴィア京都。何と初めての宿泊だ。未だお昼だが、チェックインの手続きだけやってくれ

たので荷物を預けてランチを摂りに。さんざん悩んで伊勢丹の上にあるイートパラダイスの「美々卯」

で松茸蕎麦なんて工夫の無いランチになってしまった。せっかくの京都ランチなのにね。午後伊勢丹

でもうすぐお誕生日が来るキョウコのプレゼントを選んで送った。ついでに自分のものもちょっとね。

夜 京都祇園花見小路「たまりや」1万3千円コース(ぐじの酒蒸し 菊菜と湯葉添え、ふぐ薄造り、

お造り:大トロ・金目鯛炙り・ボタン海老、松茸ハマグリ小蕪の小鍋、八寸;穴子炙り・ふぐ唐揚

げ・イクラ・ふぐ皮酢の物・栗、蒸しアワビと雲子と冬瓜の酢味噌、和牛サーロインステーキ、生

ウニと白茸の炊き込みご飯 焼き海苔と共に、漬け物、つるむらさきの赤出汁、水菓子:柿の黒蜜

とハッタイ・アンノン芋のプリン・無花果)、生ビール2杯、麦焼酎「萬力」ダブルロック2杯

 @17360

 

 

夕食は祇園の「たまりや」。今年1月末インフルエンザがやっと治って京都に行った時初めてお邪魔し

たのだが、本調子で無かったためコースをショートカットして貰った。体調万全の時リベンジをと今

夜になった次第。そう考えてみると、1月はインフルエンザ明け、4月は帯状疱疹の予兆と京都で具

合が悪いこと多いねぇ、ユメコさん。はい・・情けない。パリでも3回ともそうだったじゃない?

はい・・情けないです・・。今夜は元気だから全部頂きますよ!ふぐの薄造り、今年初だ。松茸と

ハマグリ小蕪の小鍋がいい出汁出ている。それにしてもこのハマグリ巨大だ。蒸しアワビと雲子と

冬瓜の酢味噌も和牛サーロインステーキも美味しい。隣の座敷から数人の外国人客をもてなすビジ

ネスマン達が英語で奮闘する様子が聞こえて来る。板長と「御幸町つばき」のN村さんの独立話。

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10月 21日(水)京都は晴れ 27度で暑い!

朝 京都駅・ホテルグランヴィア京都15階「ラ・リサータ」朝食セット 2851

 

イタリアン「ラ・リサータ」朝食セット         ホテルは逆Jのようなカタチ。向こう側に行く通路

        毎月21日だけ東寺の境内で開かれる「弘法市」は買い物客、観光客でいっぱい!

 

ホテルグランヴィア京都で朝食を摂れるレストランは3カ所ある。今朝は15階にあるイタリアンの

「ラ・リータ」に行った。う~ん、って感じだ。さて、今日は21日。そう東寺の「弘法市」が開か

れる日だ。10時半には東寺に到着。いつもなら静かな境内に1200もの屋台がぎっしり設営されてい

て、買い物客、見物客、観光客で身動き出来ない程混み合うこともある。昨今は外国人客がとても多

く、鯛焼きをパクリと食べたご婦人が「ホッ、ホッ、ホット!ホット!」と慌てていた。あちこち見

ながらも目当てのお店に直行。現金取引だが、料金交渉もあって楽しい買い物だ。お寺さんはまたね。

昼 京都髙島屋ダイニングガーデン京回廊「糖朝」ヘルシシーセット(ミニ豆腐サラダ、焼売2種、

セロリ―香港麺、フルーツ入り杏仁豆腐)1944

 

 

一旦ホテルに買った物を置きに帰り、中心街に移動。先ずは腹こしらえだな。髙島屋のダイニングガ

ーデン京回廊をグルグル歩くも、中華好きだからまたもや「ルパルスベイ」に入りそうになったが、

その隣の「糖朝」へ。同じようなもんじゃんよ。ヘルシーセットは汁麺、点心、デザートでなかなか。

午後のお茶-1 河原町三条 「ゴディバ」コーヒー

午後のお茶―2 河原町蛸薬師「カフェ犬猫人」 アイスコーヒー

 

 「おいでやすニャ」  よっ!猫カフェ猫の鑑!

 

髙島屋、本屋、ユニクロと買い物すると荷物がどっさり。「ゴディバ」で一息つく。疲れたが猫カフェ

も行きたい。2号店はちょっと歩くので本店にしよう。ここにも外国人客。それも20代(たぶん)の

男性二人。殆どの猫が眠りこけているのに、りく君だけが眠らず客に寄り添ってサービス。エライ!

 京都伊勢丹・イートパラダイス「京都和久傳」1万8千円のおまかせ松茸コース(先付:横輪

と剣先イカのお造り、お椀:名残り鱧と松茸土瓶蒸し、八寸:かます幽庵焼き・茗荷・菱蟹菊花和

え柿キャビアのせ・煎り銀杏・栗チップ、焼き物:松茸の炭焼き、油物:百合根万十雲丹射込み、

炊合:和牛サ―ロンと松茸のすき焼き、ご飯:真鯛の黒寿司(小)+手打ち新蕎麦(小)、水物:洋

梨コンポートとマスカット、栗菓子とおうす)、生ビール2杯、麦焼酎ダブルロック2杯 

2591

 

 

今夜の夕食は「京都和久傳」。♪ルンルン 「和久傳」の料亭は京都に3軒あるが、一番格式が高そうな

高台寺和久傳はオール座敷で一人客は入れない。たぶん。和久傳の始まりとなった「室町和久傳」(移転

して場所は堺町だけど)は以前行ったことがある。という訳で、伊勢丹イートパラダイスにある「京都

和久傳」に来たんよ。予約の時、カウンターは2種あって「京都の夜景を見はりますか?それとも厨房を

見はりますか?」と聞かれ、即「厨房!」と答えた。ちょっとキツメのカウンタ―に座る。左隣には金髪

大柄の欧米人女性。箸を持つにも使うにも「全く慣れていない」あるいは「ムチャ不器用」な人で汗流し

て大苦戦。食事を楽しむどころではない。見ていてハラハラ。この人もう二度と和食食べないんちゃうか。

私は美味しく頂いておりますことよ。コースは入口で見た「おまかせ松茸コース」に変更。土瓶蒸しがこ

んな鍋で出て来たのにはビックリポン。写真を送ると姪のキリコが「土瓶じゃない!」とビックリポン。

松茸は焼いてもすき焼きにしてもおいしおすな。食事はチョイス制。お腹一杯なのにあれもこれもと悩む。

名物の真鯛の黒寿司も食べたい、新蕎麦も食べたい・・・え?少しずつ両方いいの?おおきに!目の前の

立板さんとお喋りしていたら、店長料理長の木山義朗さんもやって来られて。以前このお店にいらした、

「四谷うえ村」の植村さんの話や京都のお気に入り店「おたぎ」の馬場さんの話をして楽しく過ごしたえ。

              ________________

 

10月 22日(木)京都は曇り 東京は晴れ

朝 京都駅・ホテルグランヴィア京都М3階「浮橋」和朝食膳 2851

 

  

   「浮橋」の和朝食膳      京都タワーが見えます    ホテルは京都駅と隣接。中庭

 

朝のお茶 ホテルグランヴィア京都2階「グランジュール」コスタリカコーヒー1100

 

 コーヒーが1100円!高おすなぁ。

 

昼 東京駅「為治郎」あっさり鶏ラーメン 900

 

   すぐ腹が減るラーメン

 

2泊だとアッという間に時間が過ぎてしまう。もう帰るのだ。つまらないな。まぁ1泊2日や日帰りな

んて人もいるのだから、ゼータク言ってはイカンか。いろいろ買い込んだので、やっぱり段ボールに荷

物を詰めて送る。今回は「大人の休日倶楽部」の割引を使わなかったのでのぞみにも乗れる。早いけど

揺れるね、のぞみは。東京駅着。この数日の食べ過ぎ(数日に限らないが)を考え、あっさりラーメン。

夜 舟町「おちあい」 おまかせ(玉こんにゃく、そぼろ大根、銀杏揚げ、和風しゅうまい、シシャモ

・ゲソ天・豆鯵、芋鍋、春菊と菊の和え物、ビール小、麦焼酎  @4500

 

 

夕食は「おちあい」に行く。私が現在の荒木町界隈に住むことになるキッカケとなった店だ。まさに

原点って感じね。山形出身のご主人とはいくつも年は違わないのだが、昔から「お父さん」と呼んで

いる。あちらは私に「お嬢さん」とは言わないが。ヌハハ。「今日は刺身要らない」とか「芋鍋食べ

る」とか特別に変更したいことがあれば言うだけで、何も言わずに座れば、料理は次々と出て来るし

ビールの小瓶を飲み終わった頃には麦焼酎のボトルが出て来る。まことに楽ちん便利な店なのである。

              ________________

 

10月 23日(金)曇り

朝 無し

昼 家食 卵サンドトーストと勝つサンドトースト、コーンスープ

夜 早稲田「汐見」2人で)お任せコース(穴子酢飯蒸し、スッポン丸スープ、スッポン丸の唐揚げ、

八寸:小蕪とかきの白和え・鯛の抹茶塩・イカの黄身鮨・人参・カンパチとカラスミ和え、とこぶ

し焼きポテトサラダ添え、ズワイガニジュレがけ 万願寺唐辛子胡麻和え、黒胡麻豆腐ズッキーニ

ソース、鯵のスモーク、松茸とハモの土瓶蒸し、鯛のお造り栗のパウダー、真鯛蒸し玉ねぎソース、

温かい蕎麦、あるグレーゼリーとグレープフルーツ)、生ビール2杯、麦焼酎ダブルロック5杯

2人で3万3000円

 

 

5時からK村税理士先生、6時からA先生と夕方になってバタバタと忙しくなった。K村税理士先生と

はずっと月一の打ち合わせだったが、なかなか時間が取れないので今期から2ヶ月に一度にした。同じ

時間内に終えるには押せ押せになるのだよ。A先生との打ち合わせが終わって、早稲田の「汐見」へ。

彼も以前の「松下」の大ファンだった。汐見さんの隣では松下利市さんが忙しそうだ。いいなぁ、この

風景。今夜もスペシャルのお料理が次々登場して嬉しい!後ろの席には踊りの会後の会食とかで9人も

の女性グループが食事されている。あらら、その中に以前「松下」で働いていた女性もいらしてご挨拶。

              ________________

 

10月 24日(土)晴れ

朝 無し

昼 家食 メンチカツフスマバーガー、豚汁

午前中大きな荷物が着いた。あぁ、そうそう自分で京都から送ったんだった。パクパク93週作っ

てアップ。引き続き4週に取り掛かる。何てエライんだ。なんてことは無く、来週から出かけるから。

夜 舟町「舟町一期」お通し:栗の天ぷら、彩り野菜のジャコぱりぱりサラダ720円、真鯛とトマト

  のカルパッチョ1150円、海老真丈サンド揚げ730円、稲庭うどん(冷)、生ビール2杯、麦焼酎

  「知心剣」ボトル @1410

  

 

来週月曜日から海外だ。今月2回目の。美容院だって月1回なのに、海外に2回も行くってどうゆうこ

っちゃ、である。旅の間の薬の準備から始める。それにしても、以前はふすまパンを日数分焼いて真空

パックして持って行っていた頃は旅準備がマジタイヘンだった。もう血糖値の数値もグンと良くなって

いるからね、持って行かなくなって随分助かっている。夕食は「舟町一期」。お通しの栗の天ぷらが嬉し

いぞ。食べ甲斐がある彩り野菜のジャコぱりぱりサラダの次に注文した真鯛とトマトのカルパッチョは

美しい料理であった。そして大好き海老真丈サンド揚げ。いつものようにパンの耳もつけて貰ったよ。

              ________________

 

10月 25日(日)晴れ  木枯らし1号吹く

朝 無し

昼 よつやひろば「シェフズマルシェ」2人で)「鮨処のがみ」焼き立て卵焼き300円、「仙水」岩手

石黒農場ほろほろ鶏のつくね600円、「ピカソ」のまかないカレー600円、「ラ・マティエール」子

羊モモ肉のロースト600円、「りゅうほう」シュウマイ300

 

 よつやひろばで行われた「シェフズマルシェ」は14店参加。開店前からチケットを求める長い行列。次は目当ての店に並ぶ

 「鮨処のがみ」は実演・卵焼き     「仙水」小林さんはホロホロ鶏つくね      これだけ買った

「鮨処のがみ」の野上さんは卵焼き    「仙水」小林さんはホロホロ鶏つくね     「ピカソ」のまかないカレー

「やくみや」の茄子の含め煮と白和え 「りゅうほう」の焼売と「ジゴダニョー」の羊ロースト     ピクニックみたい

 

東北被災児童のためのチャリティー屋台「シェフズマルシェ」。寄付先、会場は変わっているが、今年

で10回を迎えた。12時開始だが、常連参加者の「仙水」小林さんによれば、アッという間に売り切

れるとのことだったので、オジョーと待ち合わせて1135分には会場に着いた。早過ぎる?とんで

も無い!既に行列ですわぁ。それにしても天気が良い。私がよく行くお店も4店参加している。300

単位のチケット5枚綴り1500円のチケットを買い求め(私は3000円分買った)、食べたい店の行列に

並んで300円、600円、900円とつけられた値段分チケットを払う仕組みだ。先ずは馴染みの店回り。

「やくみや」、「鮨処のがみ」、「仙水」、「天ぷら荘司」。どこも大行列だなぁ。揚げ立て天ぷらにこだわ

る「天ぷら荘司」の行列が特に長くて待ち切れず買うのは諦めた。お天気よくピクニック気分だわね。

午後のお茶 四谷三丁目「アンテンドー」アイスコーヒー(オジョーにゴチになった)

夜 家食 「やくみや」茄子の含め煮300円、ずいきと椎茸とくるみ白和え300円、「鮨処のがみ」卵

焼き300円、野菜サラダ、豆腐丸ごとズンドウブチゲ、鮭おにぎり  

 

  

 

「アンテンドー」でオジョーからアイスコーヒーをゴチになってから帰宅。明日出発なのでスーツケー

スを作り、洗濯とタクシー予約、それにパクパク日記94週を作り上げた。明日の朝アップしよう。

今日の夕食は、昼の「シェフズマルシェ」で食べ切れなかった(というか計画的に残した)料理とコン

ビニで買った豆腐丸ごとズンドウブチゲと鮭おにぎりでカンタン家食にした。これいいでしょ。無酒日

             _______________

【今週の振り返り】

京都駅に併設されているホテルグランヴィア京都は、京都駅周辺にあるホテルの中で1位2位を争う人

気のあるホテルだそうだ。一番多い時は、年間30日以上京都に宿泊しているような私だが、このホテ

ルには一度も泊まったことが無かった。京都駅から四条河原町や祇園など中心街まで結構遠いことと、

何だか京都駅が出来る時のイキサツなどが頭に残ったからかもしれない。

 

現在の京都駅は4代目だ。計画発表時から大騒ぎだった京都駅ビルは1997年7月完成し、同年9月

11日に京都駅ビル全面開業。同日にジェイアール京都伊勢丹が開業し、そしてホテルグランヴィア京都

もこの日にオープンした。こう書くと、すっきり工事が進んで新規オープンのように思えるかもしれな

いが、実際はジェンジェン。先ずは京都という町が景観を崩すような建築は禁止されている。街の中心

部は高さ制限ももちろんある。当然のように駅ビルの設計はコンペとなった。それも異例の国際指名コ

ンペ方式。原広司、安藤忠雄、黒川記章、ベルナール・チェミ、ペーターブスマンなど7名案が絞り込まれて、

結局は原広司案が採用されて、今の京都駅ビルとなる。安藤忠雄も黒川記章も、応募して落選したので

ある。

 

そもそも1980年代には京都の景観の改革が大きな社会問題となった。「ストップ・ザ・京都破壊市民

運動」発足し、のちに「京都・まちづくり市民会議」と変更。高層マンション建設反対、高速道路建

設反対、自然環境を護る運動などを展開した。当然駅ビルに対しても激しい反対運動を展開した。ま

た、1990年代初頭には「京都仏教会」が「景観が悪くなる」という趣旨で強く反対!なーんてことで

大騒ぎだったのさ。その頃は現役で働いていたので東京と大阪を新幹線で激しく往復していた。京都

を通過する度、そんな反対運動を意識してか、必ずと言っていいくらい巨大な工事現場をぼんやりで

はあるが見ていた。そして完成した京都駅ビルを新幹線に乗りながら見てタマゲタ。何て近代的とい

うか、斬新というか、ヘンテコというか・・・。唖然!はぁ~~。あの中に京都駅とデパートとホテ

ルが入っているねんな・・・。で、ホテルグランヴィア京都を警戒したのかもしれない。

 

ホテルグランヴィア京都は全535室。ジェイアール西日本の関連会社である。京都駅を真ん中に、

西側に伊勢丹、東側にホテルがある。原広司の設計から、ホテルは「逆J型」をしており、場所によ

っては、やたら歩かねばならない。しかし、京都駅を中心に行動するならこんな便利な場所は無い。

だって駅にあるんだもん。最初の日は、「駅近辺」でずっと過ごした。ランチも買い物も夕食も朝食

もホテルやデパートや駅テナント内の店で済んでしまう。この調子で行くと、ずっと京都駅ばかりで

過ごして東京に帰るんとちゃうか、と心配になるほどだった。京都に来たのではない、京都駅に来た

って感じでね。正気に戻って(アハハハ)からは、祇園や河原町四条に行く度、「遠いなぁ」と感じ

たけどね。ホテルのサービスとしては、かなりの高水準であった。

 

「京都和久傳」で食事しながら思った。京都の美味しい料理屋は和久傳出身の料理人が実に多いなぁ

ということに。数年前行った「緒方」の緒方さん、以前はよく行ったが昨今は予約が取れない「北大

路おたぎ」の馬場さんは和久傳の料理長だった。他にも南座近くの「祇園ろはん」のご主人、「碧」の

福田さんも和久傳出身。未だ行ったことは無いが、京都市内から3時間かかる京丹市「縄屋」とか、

「京天神 野口」、それに昨今オープンした「和食晴ル」とか値段の幅も広く、食いしん坊に「行っ

てみたいな、食べてみたいな」という店がいっぱいなのだ。そのうち食べ尽くしますよ~。待ってい

てな~。

            連れて行っておくれやすニャ

 

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