パクパク日記17年1月1週

          改めまして謹賀新年。ウィーンから戻って歌舞伎を観る

 

    今頃になって  新年の挨拶(笑)

 

【2017年】

1月 2日(月)ウィーンは曇り気温零下6度! ヘルシンキは雪

朝 ウィーン・ブリストルホテル「コルソ」朝食ヴュッフェ

 

  

     ブリストルホテルの朝ご飯とも今日でお別れ               先週のコンサートチケット

      私が泊まった169号室にはかつてこの方が滞在した          ハイドンの肖像画も

創業以来数々の著名人の愛されたブリストルホテル フランツ・ヨーゼフ1世        ルービンシュタイン  

     草花も凍る今朝の寒さ            フィンランド・ヘルシンキの雪を踏みしめ乗り継ぎ!!!

昼 無し!

昨年(と言っても先週だけど)29日からウィーンに滞在していた。30日プレビュー・ニューイヤー

コンサート、31日ベートーヴェンの第九、元旦はオペレッタ「こうもり」と音楽三昧の年末年始を

過ごし今日は帰国日である。今朝のウィーンの気温は零下6度!空港までの樹木がことごとく凍っ

ていて幻想的な光景を楽しめた。空港についてみると乗客で溢れかえっていた。ごったがえす中で見

たことのある顔が。あらぁ〜!アフリカのオカバンゴ以来ですねぇ、ってことは添乗員はS井さん?

S井さんにも挨拶。今回とは別の旅行会社でニューイヤーコンサートの旅だったそうだ。混雑するか

ら車椅子を押すスタッフも不足。人の好さそうな青年は何と日本人のお婆さんを右手で、私(もお婆

さんだったよ、アハハ)の車椅子を左手で押しながら広い空港「エクスキューズミー!」と叫びなが

ら進むのである。2人の婆さん双子の乳母車よろしく運ばれて〜〜。よっ!ウィーンのスーパーマン!

夜 フィンランド航空ヘルシンキ=成田ビジネスクラス機内食(和食)

 

 面白くも美味しくもない機内食である

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1月 3日(火)東京は晴れ 

朝 フィンランド航空ヘルシンキ=成田ビジネスクラス機内食(和食)

 

   成田までは9時間40

 

ヘルシンキ行きのフィンランド航空は出発が約1時間遅れた。満席のエコノミークラス、しかも窓

側の席で2時間半。空腹なのにお腹はグルグル言っているのをヒタスラガマンして到着したヘルシ

ンキは既に薄暗く雪で真っ白だった。ここの空港も乗り継ぎには長い距離がある。ツァーコンダク

ターのS藤さんに車椅子を押して頂いて恐縮する。飛行場全体が雪で真っ白なのに成田行きの飛行

機までバス便って無いよなぁ(涙)。転ばないようそろりそろりと歩いて搭乗した。あぁやれやれ。

昼 無し!

夜 早稲田リーガロイヤルホテル「皇家龍鳳」(3人で)年末年始コース1万4256円(真鯛の中華風

刺身と焼き物入り冷菜盛り合わせ、ふかひれの姿煮込み(上湯スープ)、北京ダッグと海老の唐

揚げ塩炒め添え、帆立貝のガーリックソース、アワビと豚バラ肉土鍋煮込み、イセエビのチリソ

ース、タラバ蟹とレタス入り炒飯、杏仁豆腐と桃饅頭)、生ビール2杯、麦焼酎「吉四六」ボト

ル、赤ワイン 3人で54315

 

            謹賀新年!                ふかひれの姿煮込み 左は白湯、右は上湯

 A先生夫婦と私のお気に入り中華

 

ほとんど寝ずに朝10時成田到着。寝なかったけど、10時間弱でトイレには6回行ったよ!ツァーコン

のS藤さん始め、皆さんお世話になりましたー!タクシーで帰宅して、すぐ洗濯を開始。帰国したば

かりだが、今夜はA先生&マキコ夫婦とホテルの中華料理新年会が予定されている。ランチは抜いて

しまおう。先週ウィーンに出かける時作りかけだったパクパク日記を夕方まで集中して作成しUP。

早稲田のリーガロイヤルホテルに向かう。ロビーでA先生&マキコとアケオメ&コトユロ。早速夕ご

飯食べましょう。年末年始コースという便利(?)なコースを注文。ふかひれの姿煮込みは、白湯か

上湯を選ぶ。彼らはネットリした白湯スープを、私は上湯スープをチョイス。最近は香港でもペニン

シュラホテル始めフカヒレを出さないレストランも増えている。鮫さんには申し訳ないけど美味しい

のだよ。昨年秋にもこのメンバーで中国料理コースを食べた。なかなか良いよね、ここ、って評価。

             _____________

 

1月 4日(水)晴れ ポカポカだったが、夜から寒くなる

朝 家食 スンドウブチゲ、サラダ、ふすまパン

 

  

 

昼 家食 玉ねぎと卵炒め、スパイシーチキンふすまドッグ、オニオンスープ

 

 

未だ9時前というのに、どっかーんと荷物が届いた。な、何事だぁ!と驚いたら、カタログハウスに

自分が注文した品々だった。てへっ。注文するとすぐ忘れちまうの。トイレに3つ、書斎に2つ、猫

カレンダーを準備する。トイレなんて毎日変わる(1つは毎週)猫がズラ〜っと並んで壮観だよ(笑)。

ランチはふと思いついて1個台所にコロンと転がっていた玉ねぎを炒めて塩胡椒で味付け、仕上げに

溶き卵。極カンタンな料理だが、中高生の頃小腹が空くとよくこれを作って食べていた。子供の頃か

ら甘いものは苦手だったから。おやつに玉ねぎ炒めなんて色気無いけどね。シャキシャキして旨い!

夜 荒木町「やくみや」お通し:小松菜と油揚げ煮、ポテサラ(小)、台湾ピータン冷奴700円、佐

助豚の自家製チャーシュー800円、牡蠣ときのこのクリームグラタン1000円、佐助豚すね肉の

カレー、シジミ汁、白菜漬け、生ビール2杯、麦焼酎2合 @6800

 

 

午後8時「やくみや」に行く。こちらは感心なことに年末年始も定休日の火曜日以外はずっと営業。

ひとり者には救世主のような存在である。本当は昨夜A先生達と「やくみや」で新年会をやりたかっ

たのだが、生憎定休日の火曜日だった。長らく一緒にやっていたアサちゃんがお店を卒業してから半

年経ったかしら。一人で大丈夫かと皆心配したが、サワさん慌てずのんびり楽しんでやっているよう

で一安心だ。今夜も〆はカレーと味噌汁、白菜の漬物。ウィーンも良いけど荒木町もウンと良いよ!

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1月 5日(木)晴れ

朝 家食 豚汁、納豆、ふすまパン

昼 数寄屋橋東急プラザ「つるとんたん」つるとんたん三昧1890

 

 

術後3ヶ月の検診とリハビリのため、銀座の膝病院に行く。「どうですかぁ、膝の痛みは」「変わら

ず痛いです!」「一番痛い時を100とすると今はどのくらいですかぁ」「97」。これまで1年数ヵ月

も飲み続けていた鎮痛剤を内科医に言われて止めることにしたので、余計痛くなった。「このままリ

ハビリしながら様子を見るというのもありますし、料金はかかるけど他の方法をやってみるという

手もありますよ」「やります」。即決。ということで気の早い私は血液を49CC採取して貰ったのだ。

ヤンキース田中マー君もやったと言われるPFC治療を来月やることになったのである。期待しよ。

遅くなったランチは、数寄屋橋東急プラザ「つるとんたん」に行った。この店どこの支店でも長蛇

の列覚悟だが、時分ドキを外したこともあってか空席があり、すぐに座れた。初めてだ。メニューを

何度もシゲシゲと見て悩む嬉しい時間。空腹だったから「全部入り」のような「つるとんたん三昧」を

注文。大きなきつね(油揚げ)も肉も甘く味付けられ、私には全く不向きなうどんだった。ガッカリ。

午後のお茶 数寄屋橋東急プラザ「ザシティベーカリー」コーヒー399

夜 新橋演舞場客席にて 劇場弁当1500

 

    市川右團次を81年ぶりに襲名した市川右近と二代目市川右近を襲名する6歳の武田タケル(可愛い!)

 珍しく夜の部で弁当夕食

  

1月新橋演舞場は、市川右近改め3代目市川右團次と息子武田タケル改め2代目市川右近の襲名披露

公演。何だかこのところ襲名披露以外の公演の方が少ないような。小学生時代から3代目猿之助(現

・猿翁)の部屋子となり、学問を重視する澤瀉屋を踏襲して、必死の受験勉強が実り見事慶応中学に

入学。慶応高校、慶応大学法学部で学びながら芸の道を精進した市川右近は、41年間も師匠に仕え、

澤瀉屋を支えて来た。今回海老蔵の勧めで市川家に伝わる右團次を81年ぶりに襲名することになっ

たというワケ。その公演の夜の部を観に行った。最初は海老蔵の「源平布引滝 義賢最期」。義朝の弟

で木曽義仲のお父っつぁん義賢の最後を描くのだが、この義賢なかなか死なない。凄まじい執念で粘

って粘って。この死にザマが見せどころだから演じる方もタイヘンだ。2つ目は口上。とにかく6

の賢そうな市川右近ちゃんが健気で可愛くて!「いずれもさま、ご機嫌よろしゅうございます。この

度、父の名跡市川右近を二代目として襲名いたす運びと相成りまして・・・」なんて小さな口でペラ

ペラと言うんである。場内のジジババの心を一瞬で掴んだね。右團次の襲名披露演目は「錣引」。最

後は猿之助「黒塚」だった。猿之助の「黒塚」を観るのは3度目か。薄気味悪さもあるが、踊り上手

な猿之助が観られるのが魅力。終わったら920分。はぁ疲れたぁ。役者はもっと疲れるね。無酒日

             _____________

 

1月 6日(金)東京も大阪も晴れ

朝 家食 ザワークラフトサラダ、ふすまパン、3種のハーブコンソメスープ、ヨーグルト

昼 ANA羽田=伊丹プレミアムクラス機内食

 

   機内食食べていざ大阪へ

 

昨夜の歌舞伎座夜の部は、ウィーン帰り寝不足もあってか何度も何度も睡魔に襲われた。最初の演目

「源平布引滝 義賢最期」の前半なんか熟睡していたかもしれない。はぁ、申し訳ない。最前列の真

ん中に座ることが多いから普段は寝ないようにガマンしているんだけどねぇ。名誉挽回(名誉なんて

ナイナイ)というワケでも無いが、今日は大阪に飛んで松竹座でしっかり芝居を観て来ようと思う!

 

        道頓堀の松竹座。1月は中村芝翫と橋之助、福之助、歌之助の襲名披露

 

夜 大阪梅田・インターコンチネンタルホテル「ノカ」バッファローモッツァレラと季節のトマト

2304円、ロブスタービスク1600円、チキンと野菜のシンガポール風卵麺焼きそば1800円、生

ビール1200円×2杯、赤ワイン2杯 @12432

 

  

道頓堀にある松竹座で午後4時から夜の部を観る。中村芝翫と橋之助、福之助、歌之助の襲名披露。

昨年10月、11月の歌舞伎座も観たから私も3回目になる。1番の演目「鶴亀」は大御所藤十郎と橋

之助、福之助、歌之助3兄弟の踊り。次は口上。3つ目は披露演目の「勧進帳」だった。弁慶は芝翫、

富樫は仁左衛門、義経は珍しい立ち役の魁春。新芝翫は弁慶のような大きな役がよく似合う。仁左衛

門の富樫の心情に泣かされる。最後は「雁のたより」で鴈次郎と孝太郎。昔はあまりの下手さに観て

いられなかった児太郎がなかなかの存在感を示していた。父親の福助が歌右衛門襲名寸前に脳溢血で

倒れてから数年。従兄弟達の襲名もあり、彼も自覚が出来て来たのだな。ホテルに帰って旨い夕食を。

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1月 7日(土)大阪も東京も晴れ

朝 大阪梅田・インターコンチネンタルホテル「ノカ」朝食ヴュッフェ

 

  

               晴天の大坂梅田高層ホテルからの眺め

 

今朝のメールによるとK岩は同じ大阪にいて、昨夜はふぐを食べていたらしい。今日から間人(たい

ざ)で蟹三昧だって。彼女達が宿泊しているホテルの前を昨夜往復2回通過した。今日は大阪も良い

お天気だなぁ。20階のロビーからも23階の客室からも大阪の町や川、山がくっくりと見える。最近

このホテルに結構泊まっているなと思ったら、7回目ですってさ。メンバーになれ!と勧められた。

昼 ANA伊丹=羽田プレミアムクラス機内食

 

   伊丹=羽田間のパパッとランチ

 

夜 舟町「仙水」先付:焼き白子、お造り:大間のマグロとブリ、昆布大根600円、鰆の西京焼き

1800円、特製コロッケ、野菜煮蟹餡かけ1200円、生ビール2杯、麦焼酎 @13200

 

 全部美味しかったがコロッケが一番!

 

大阪から帰って、寒中見舞い筆耕の準備。毎年年賀状(喪中ハガキも)を頂いた方だけに送っている

寒中見舞いだ。頂く年賀状は順調に減っていて(笑)今回は500枚に少し欠ける。100枚くらいにな

ったら自分で書こうと思っているが、今は毛筆筆耕をお願いしている。この10年筆耕をお願いして

いた方が昨年暮れご自宅階段から落ちて腰の骨を折るという災難に見舞われた。とても筆耕はムリと

断られて慌てて新しい筆耕先を探した。どんな具合になるかちと不安だが仕方あるまい。夜は「仙水」

に行く。1月3日のライスボウル応援に行くの楽しみにしていたのに、と大将から残念がられる。そ

れはこっちとて同じで。来年こそ!である。今夜の料理はどれも美味しかった。殊にコロッケ最高!

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1月 8日(日)曇り 午後から雨 寒っ!  関東では大雪も

朝 家食 「551」の焼売、サラダ、豚汁、牛乳ヨーグルト

 

  「551」の焼売

 

ANAを使うことが多いから伊丹空港は南ターミナルだ。ここに困った店がある。「551蓬莱」で

ある。その場でも麺や料理を食べられるし、焼売や豚まん(関西ではこう言う)、粽なども買うこと

が出来る。ナゼ困るかと言うと、私はここを素道り出来ないのだよ。必ず引っかかっていろいろとい

そいそ買っている自分がいる。昨日もそうだった。そして買って来たものをせっせと食べるのである。

昼 無し!

夜 舟町「舟町一期」お通し:鯖ポン酢、茄子の焼き浸し650円、香箱蟹 蟹出汁のジュレがけ1950

円、海老真丈サンド揚げ880円、豚ロースしゃぶ鍋1850円、生ビール2杯、麦焼酎 @8820

 

 

今日の私は(少しだけ)エラカッタ。結構働き者だった。自分でも感心する程休憩しなかった。次か

ら次へとこなした。なーんちゃって。まぁ嘘では無いけど、僅か3時間くらいのことだから。世の中

の主婦の皆さまからは「ざけんじゃないよ!」って言われそうです。そんなお下品な言葉知らないか。

明日出発のスーツケースはほぼ出来上がり、洗濯モノは浴室でパタパタと熱風浴びて乾き中。明日送

る寒中見舞い状と年賀状も段ボールに入ってスタンバイ。海外に住む方には自分で宛名書き。毎年こ

の時期に送るモノも8名分封書宛名書き・封入作業完了。よし、行くぞ!「舟町一期」に出掛けよう

とマンション1階に下りたら強い雨が降っていた。慌てて傘を取りに23階に戻る。ビシャビシャと

冷たい雨が降る中、遠回りしてポストに郵便物を投函。「舟町一期」は珍しく中国人8人のグループ

が宴会中だった。カウンター席に座って生ビール飲んでいると「ここは中国か!」って感じで。民族

によってこんなに話す声量が違うって不思議でならない。久しぶりに豚しゃぶ鍋。低温調理は旨かね。

          ______________

【昨年の振り返り】

今日が明けてしまった1月の何日であろうと、一応11週のパクパク日記であるから、2016年平成

28年の振り返りをせねば。じゃ、さら〜〜っと振り返るかぁ。

 

先ずは旅から。海外旅行は3回もキャンセルしたことが響いてここ数年では一番少ない15回だった。

ヨーロッパ10回、アジア3回、アメリカ1回、オセアニア1回。国別ではフランスが4回と一番多く、

以下ドイツとオーストリアとスペインの各3回が複数回行った国だ。しばらく未訪問国には足が向か

なかったが、10月に行ったモルジブでこれまでの訪問国は154ヵ国となった。この位で打ち止めにな

ると思うけどね。これだけ行ってしまうと、生意気な言い方で申し訳ないが「あそこに行ってみたい」

「その景色を見てみたい」と言った欲求はほぼ無くなる。どこに行くかではなく、何をしに行くかに

旅選びの視点は変わって来る。私の場合のテーマは「音楽」と「ホテル」と「避暑」であった。そん

なことで音楽がらみの海外旅は6回に上った。

 

国内旅は都内ホテル泊を加えると28回だった。膝が痛くて歩き回ることはままならないので、事前に

用意周到準備するような旅は激減したが、数えてみたら20都道府県に行っていた。北海道、山形、栃

木、千葉、東京、長野、静岡、愛知、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、広島、山口、愛媛、福岡、大

分、鹿児島、沖縄。京都5回、大阪4回、軽井沢3回、由布院と福岡は2回行った。記憶に残るのは

先ずは琵琶湖の西側に1泊し、琵琶湖をフェリーで横断して東側(彦根)に2泊した旅。その間にあ

の熊本・大分地震が起きたのだ。それから1ヶ月半経った6月博多から鹿児島まで九州新幹線に初めて

乗った。九州新幹線はあの大地震で100ヵ所以上に損傷を受けたのに、わずか2週間で全線復旧させた

JR九州に敬意を表しながら乗っかっていた。7月末に不美子の旅で四国の内子、宇和島、松山に行っ

たのも楽しい思い出だ。11月下旬には広島に3泊して山口まで足を伸ばし、懐かしい人達と愉快な時

を共有した。沖縄には大S子さんとタラソテラピー目的で2回訪れたが1月は体調を崩してヘロヘロ

だった。彼女にも迷惑をかけた。やっぱり旅は健康で元気でなくちゃね。こうして海外と国内を旅し

た合計は232日であった。

 

次はエンターテインメント。もちろんであるが、歌舞伎が他を圧倒している。歌舞伎座、新橋演舞場、

明治座、大阪松竹座、京都先斗町歌舞練場、博多座で歌舞伎を観た回数は35回だった。1昨年の秋、

新橋演舞場で初演したスーパー歌舞伎セカンドの「ワンピース」は、3月大阪松竹座、4月博多座で

再演された。3月大阪松竹座は初演からキャストや登場人物を一部替えてバージョンアップしていて、

親しいキョウコと一緒に観たこともあって非常に楽しかった。オペラは4作品。オペラそのものもと

もかく、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場とミラノのスカラ座で楽しめたのは感慨深いものがあった。

クラッシックコンサートにも5回行った。一番は先週のニューイヤーコンサートだが、3月ドイツの

バーデンバーデン。ベルリンフィルイースター音楽祭で演奏されたベートーヴェンの第九の演奏には

魂を揺すぶられたような感動があった。演劇も5回観たが、2回は途中休憩時間に帰ってしまった。

年取ってガマンが出来ないってことなのかなぁ。11月パリの「サル・ガヴォー劇場」で開かれた加藤

登紀子歌手生活50周年のコンサートも心にしっとり残る思い出だ。

 

旅やエンターテインメントはまずまずだったのに比べて、読書状況は目を覆うばかり。「一年100冊」

を長年標榜して来た人間とは思えないお粗末な結果で報告も出来ない程のいたらくであった。作家の

男低女高の傾向は相変わらずだが、少ないながらも一年で「面白――い!」と思った2作は男性作家。

伊坂幸太郎の「ガソリン生活」は痛快な作品だった。これを読み終わってしばらく街を走っている車

を見ると「あの車は何か喋っているか」なんてジッと見たりして・・。もう1作は発表されてから、

数年経っているが万城目学の「とっぴんぱらりの風太郎」。本の収納と携帯の問題で、よほどのことが

無ければ単行本は買わず文庫本で済ますのに、万城目ファンの私は分厚い「とっぴん・・」の単行本

を買った。しかし、重くて結局読まずに積読。そうこうしているうちに文庫本が出てしまったよ。で

読んで興奮した。万城目ワールドはええなぁ、面白いなぁ。活字の世界がこんなに面白いのに、どう

てこの一年サボったのか、反省。

 

4月の熊本・大分地震、6月イギリスのまさかの国民投票EU離脱勝利、そして11月のアメリカ大統領

選挙でまさかまさかのトランプ勝利・・。驚くこと、溜息つくことが多かった一年だった。私個人のこ

とで言えば、「膝」に振り回された一年だった。そんな中で画期的な治療法に出会い9月末には思い切

って手術もした。大きな期待をしたのだが、今のところ成果は未だ出ていない。しかし、必ず治して見

せるぞ、今年こそは!と思っている。今年はトランプアメリカが世界にかき回し続けるのだろうが、自

分はしっかり歩いて元気で過ごしたい。

そんなことで、本年もよろしくお願いしますね。

 

               いまごろ新ニェンでっか?

 

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