駒形で足の巻爪を治療して貰って、5回目のフィレンツェへ
ヴィラ・サンミーレ コジモ1世
10月 15日(月)大阪は晴れ 東京は曇り 夜一時小雨
朝 大阪中之島・コンラッド大阪「アトモス・ダイニング」朝食ヴュッフェ
大阪中之島にあるコンラッド大阪からの眺めとロビー階
昼 ANA伊丹=羽田プレミアムクラス機内食
マンションの大規模改修工事が始まった。25階建てのマンション全体に足場が組まれる
昨日松竹座で歌舞伎を観るため大阪に来た。宿泊は大阪の高級ホテルで一番新しいコンラッド大阪
だ。後で知ったのだが、高層階にホテルがあるこのビルにキョウコのご主人が勤務する会社が入っ
ているのだそうだ。昨夜は松竹座近くの「今井道頓堀本店」で夕食を食べて来たから、ホテルで食
事するのは朝食のみ。ヴュッフェだったが、全く大したことは無い。これまで宿泊してた梅田のイ
ンターコンチネンタルや心斎橋のホテル日航大阪などのヴュッフェの方がずっと良い。ぬるい味噌
汁なんてイヤだね。コンラッドはヒルトングループの中で一番高級の位置づけのホテルだが、次の
滞在は無いだろう。コンシェルジェのお姉さんは親切だったけどね。昼のフライトで東京に帰った。
夜 舟町「おちあい」おまかせ(玉こんにゃく、そぼろ大根、揚げ銀杏、お造り:中トロ・赤身・
イカ、ふぐの唐揚げ、シシャモ・豆鯵、芋煮)、麦焼酎 @4500円
帰宅してからは荷物の受け取りをした以外はパクパク日記の作成にこれ務めた。明日にはアップで
きそう。夕食は「おちあい」。涙を飲んで今夜は「とりあえずビール」の禁止を自らに命ずる。エラ
イだろ。でもないか。夜最初のグビグビのプッハ~の儀式が無いと「クリープの無いコーヒー」の
ようだ。キミ、昭和の生まれかい?イエス、あいドゥー。静かな店内で、店主のお父さんと世相の
こと、政治家のこと、芸能界のことなどをポツリポツリと話ながら。この店には著名な人が実に多
く訪れているということに今さらながらに気づくのだよ。地味ながら滋養があってクセになる味だ。
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10月 16日(火)曇り
朝 家食 サラダ、茹で卵、チーズ、ブランパン、オニオンスープ、飲むヨーグルト
昼 新橋「末げん」かま定食1200円
やっぱり旨い「末げん」かま定食
美容院前の新橋ランチ。今日は雨も降っていない、暑くもない、足も特に痛くはない、その上時間
もあるという条件を満たしていたので昔から大のお気に入りの「末げん」でかま定食を食べた。昼
のメニューは、鶏竜田揚げ定食、鶏唐揚げ定食、そしてかま定食の3種類だけ。どれも美味しいの
で一応迷うのだが、群を抜いて好きなのは一番安いかま定食だ。何種類かの鶏のミンチを自慢のダ
シで炊き卵でとじた親子丼。何も怖いモノが無かった若い頃は「ご飯は大盛りでね」なんて注文し
て両脇を水平になるまで上げて丼をかっこんでいた。オッサンОLだよね。あの頃が懐かしいぞ!
夜 家食 「鬼太郎の好きなビーフカリー」、ご飯、茹で卵、納豆、肉豆腐、大根エノキ茸豆腐の
味噌汁
「鬼太郎の好きなビーフカリー」
美容院終えて帰宅し、パクパクの更新に四苦八苦。何度やっても表紙はアップ出来るのに、中身
がダメなのよ。何度か目には文字は出たが写真が無い・・あぁ、今日忙しいのに何ってこった!
人生ってこんなシチュエーションに限って面倒なことが起きることがしばしばあるよね。2時間
半苦戦したところで、お手上げ。A先生にSОSメールを出して夕食としよう。もう遅い。これ
からご飯を炊くのは面倒だから「さとうのご飯」のお世話になろう。せっかく新しい炊飯器でフ
ァンケルの発芽米金のいぶきを加えて炊こうと思っていたのにな。味噌汁を作って、先日О橋さ
んから「ボクの大好物」と頂いた「鬼太郎の好きなビーフカレー」を肉豆腐と共に食べる。鬼太
郎が好きということは水木しげるさんが好きだったということだろうか。食事を終えてもう9時
半というのに、旅支度にとりかかる。寝室に行くとDSRプロの成果ではあるのだが、どんな洋
服がどこにあるのかサッパリわからない。わからないので、下着やパジャマなどだけ詰めた。A
先生から返事頂いたので書斎に戻って指示に従い作業・・カタカタ・・カタカタ・・出来たぁ!
更新作業だけで3時間半かかったぞ。でも無事アップ出来たからいいか。はぁ~疲れた。無酒日
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10月 17日(水)晴れ
朝 家食 大根エノキ茸豆腐の味噌雑炊、飲むヨーグルト
いつもうんまい味噌雑炊
昼 駒形「MORE」肉だんご弁当ランチ(コーヒー付き)700円
横断歩道を渡ったところには、ドジョウ料理の名店「駒形どぜう」がある
他にもいろいろとヘンテコなところはあるのだが、私の足は生まれつきヘン。先ずは生まれつき凄
い外反母趾😢。家族では私だけだ。子供の頃社会的に外反母趾は知られていなかったから治療に通
うなんてこともなく、皮靴を履いた時はただただ痛みに耐えていた😢。ま、この年になるまで外反
母趾の治療とかは全くやっていないのであるが、幸運なことにEEEとかEEEEなどの幅広靴が
作られるようになったから痛みから解放された。次のヘンなところは人差し指がグンを抜いて長い
こと😢。隣の親指の爪分位人差し指長いからかなり異形だ。するとやっぱり靴を履くとこの人差し
指がぶつかって痛い。すると人差し指は自らの異形を意識したのか徐々に指先を曲げるようになり、
その爪は現在90度横を向いている😢。健気じゃないですか。爪が90度横を向くなんて。そして足
の指の多くの爪が巻爪なのだ😢。先日大S子さんから浅草の駒形にドイツ人の先生がやっているフ
ットケアセミナーのモニターを募集しているから行ったらと勧められた。明日はイタリアに出発す
るのだが、こんなヘンな足が少しでも楽になるなら行きますよ、ということで「駒形どぜう」近く
の教室でたっぷり1時間半丁寧に爪のケアをして貰った。すんごくキレイになった!次回は2月ね。
夜 家食 鰆の西京焼き、麻婆豆腐、ピリ辛きゅうり、納豆、もち麦もっちり梅こんぶ、大根とエ
ノキ茸豆腐の味噌汁、お茶
明日朝には出発だ。準備はほんのちょっとしかしていない。夕食前に集中して荷造り。宿泊予定ホ
テルは「ブリストル」なので、すっかりパリのブリストルと同等レベルと思っていたら、添乗員の
A子さんに聞くと「アレとは全く違うホテルと思って下さい」と言われて慌てちまった。じゃ、湯
沸かし器も持って行かなくちゃ、スリッパも、いや待てよ、ヨーロッパのホテルでシャンプーやコ
ンディショナーなど無いところもあるしなぁ、なんていつもは「ホテルに当然あるハズ」ものを無
いものとして荷造りをした。何とか終了。粗食家食昨日に続き無酒日。今月6回目の無酒日だよん。
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10月 18日(木)東京もフランクフルトも晴れ
第1食 家食 野菜サラダ、ブロッコリー、茹で卵、チーズ、ブランパン、玉子とコーンのスープ、飲
むヨーグルト
第2食 ANA羽田=フランクフルト ビジネスクラス機内食(和食)
一応6時に起きた。体操、朝食、入浴、ゴミ捨てなど済ませてタクシーで羽田空港へ。添乗員のH
A子さんが待っていてくれた。お懐かしや!HA子さんにはフランスの世界遺産ミディ運河の旅で
2週間お世話になった。あれから3年3ヶ月。今回もよろしくお願いしますね。ANAのビジネス
ラウンジもムチャ久しぶりだ。スィートラウンジばかりだった。ビジネスラウンジってこんなに広
くて、こんなに混んでいたかしら。フランクフルト行きの機内では一睡もしないで映像三昧。映画
「鋼と羊の森」は宮下奈都原作、山崎賢人、上白石萌音、鈴木亮平出演。ピアノ調律師の話だが、
面白く無かった。あとは全部ビデオ。いつもの「水曜どうでしょう」、「dele」は山田孝之と菅
田将暉出演、昔から大好き「ミスタービーン」、「マツコの知らない世界」(バターとクラゲの巻)
前見たけど面白い、一番好きな「チコちゃん」は本放送が始まる前の昨年12月放映した貴重回。こ
の時ゲスト回答者は岡村の他に3人いたんだね。とりあえずビールを止めて白ワイン。調子出ない。
第3食 ANA羽田=フランクフルト ビジネスクラス機内食 味噌ラーメン
飛行機の乗り降りに特別な昇降機に乗せられたよー!ちと恥ずかしいよー!
第4食 イタリア・フィレンツェ・ホテルヘルヴェティアアンドブリストル 客室にて おにぎり、
ウィスキー
羽田空港で車椅子をお願いしたら、フランクフルト空港、フィレンツェ空港とも飛行機の乗り降り
に特別な昇降機に乗せられちゃってアタフタ。そんな大袈裟なこと要らんのに、ったくもう💦かい
たぜ。でもありがとよー!お世話になりましたー!ブランド品の店が並ぶトルナブオーニ通りの1
本隣りの通りの角に建つホテルヘルヴェティアアンドブリストルにチェックインしたのは午後11
時半!確かにパリのブリストルとは全く違うホテルだったが、それでも一応は5ッ星なのだった。
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10月 19日(金)フィレンツェは晴れ 1€ユーロ=約130円
朝 フィレンツェ・ホテルヘルヴェティアアンドブリストル 朝食ヴュッフェ
ホテルヘルヴェティアアンドブリストルエントランスロビーと2階廊下 ホテル真ん前は「カルティエ」
メディチ家の住居ピッティ宮殿にはボーボリ庭園やパラティーナ美術館などがある 初のファッションショーはここで行われた
エミリオ・ゾッキ作少年時代のミケランジェロ フィリッポ・リッピ「聖母子と聖アンナの生涯」 ルーベンス「戦争の惨禍」
ラファエロ作品「ビンテージのマドンナ」 「女性の肖像(身重の女)」 「大公の聖母」
「天蓋の聖母」 「小椅子の聖母」 「ヴェールを被る婦人の肖像」
昼 フィレンツェ「ベルモンド・ヴィラ・サンミーレ」パスタの茄子ロール巻トマトとバジリコソ
ース、鱸ソティケッパーソース温野菜添え、青りんごとラズベリーシャーベットカップに入っ
たいろんなベリーと、アメリカンコーヒー、白ワイン
小高い丘にある「ベルモンド・ヴィラ・サンミーレ」の建物はミケランジェロが設計した修道院だった
遥か向こうにフィレンツェの街を見下ろしながら食事を楽しめる
修道院だった建物は私邸となり、そして今はホテル&レストランとなっている
今回のツァーはフイレンツェに6連泊して、フィレンツェ市内とその近郊の街を訪ねる旅だ。参加
者は8名、添乗員はベテランのH・A子さんだ。フィレンツェどころかイタリア初というご夫婦も
いれば、1人参加のY下さんは何度来たか覚えていない程何度も来られている由。私は確かフィレ
ンツェは5回目だな。こうゆう滞在型のツァーは、観光内容や体調、気分次第で参加しなくても良
いので、まさに私向きなんである。でも今日は観光行きますよ。だって午前中は大好きなラファエ
ロ作品がたくさんあるパラティーナ美術館見学だから。しかも4年前に来た時は、聖母教会ドゥーモ
→ウフィツィ美術館→ヴァザーリの回廊と歩いて、パラティーナ美術館の入口で力尽き、1人カフェでウ
ジウジと茶を飲んでいたという苦い経験があるのじゃ。懐かしい11点のラファエロ作品と再会し
て嬉しかったぜ。ランチはフィレンツェ郊外の丘の上に建つ瀟洒なレストランで。素晴らし景色を
眺めながらのランチタイムとなった。昼は飲まない主義なのに、白ワインが勝手に注がれてしまっ
てね、仕方ないから飲むとまた注がれてしまうのだよ。何杯飲んだか忘れちゃったよ。ここ素敵!
この「修復工房」が設立されるキッカケになったのは1966年のアルノ川の氾濫だった
絵画修復の講師(美人!)から修復の方法などレクチャーを受ける
日本の和紙が修復に重宝されていると知って嬉しくなった
夜 フィレンツェ「BELCORE」帆立貝のリゾット、蛸の柔らか煮、ティラミス、カモミー
ルティ、ビール(半分)5€、白ワイン、赤ワイン5€・モンタルティーノ7€
午後はまたピッティ宮殿近くに戻って「修復工房」の見学をする。普通のツァーではこんな企画は
無いし、現に私も初めてだ。先ずはスタッフの女性からこの工房が出来ることになった背景や工房
で学ぶ仕組みなどの説明を受け、次に美人の講師から修復の実際のレクチャー。はぁ~そうなんだ
ぁ~。美術品の修復は気が遠くなるような地道な作業と努力が必要なのであるなぁ。失われた部分
に写しがない場合は修復する人が想像して描くわけには行かないから目立たない工夫をするのか。
場所を替えて、紙の美術品の修復場面を見学してからホテルに帰る。今夜はツァー中唯一全員で夕
食を共にする日。レストランまで徒歩10数分なので、足が悪いA川夫人と私の2人はタクシーで
往復。日本人女性ソムリエがいる「BELCORE」というお店だった。「・・だからね、イタリ
ア人は決して夕食の後カプチーノは飲まないの。お腹が一杯だからエスプレッソをキュッツと飲ん
で夕食を締めくくるのよ。夜カプチーノを注文する日本人をイタリア人は呆れているのよ」。え?食
事後の飲み物はカプチーノにしたい?今まで長々説明して来たのに何も聞いていないんだ。はぁ~。
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10月 20日(土)フィレンツェは晴れ
朝 フィレンツェ・ホテルヘルヴェティアアンドブリストル 朝食ヴュッフェ
昼 フィレンツェ「FRESCO BALDI」ポルチーニとパルメザンチーズフラン、ロース
トポーク、白インゲン、シャーベット盛り合わせ、アメリカンコーヒー
ランチを摂ったレストランはヴェッキオ宮殿が見えるシニョール広場に面している
今日の午前中はウフィツィ美術館の見学だ。ウフィツィにはもう4回行ったことがあるし、昨日
のパラティーナ美術館の余韻も十分に残っているから今日はパス。行かない。だから今朝はゆっ
くり朝食を楽しむ。思えば、私の初イタリアは39年前だった。約40年前!コンチネンタル朝食
の意味を今一つわかっておらず、部屋に届けられた朝食盆には硬いパン(バターもジャムも無い
のよ😢)とコーヒーだけ!余りの侘びしさ寂しさに泣いたであるよ。ヒモジかったし。それに比
べればこのホテルの朝食ヴュッフェなどは大財閥のお嬢様のお食事かもね。本を読んでいるうち
に時は過ぎ、添乗員のH・A子さんが迎えに来てくれた。日本人スルーガイドのK岡さんがいる
から大丈夫ということで。有難い。懐かしい街並みを眺めながらシニョール広場にある「FRE
SCO BALDI」へ。ウフィツィ鑑賞を終えた皆さんと合流してランチ。前菜はまずまずだ
ったが、ローストポークは脂身ばかりで食べるところがロクに無い。付け合わせの白インゲンは
フィレンツェ名物だ。コーヒーを注文すると「マシーンが故障」と近所の店に買いに行っていた。
午後2時半からメディチ家が一時暮らしていたヴェッキオ宮殿秘密ツァーへ
ヴェッキオ宮殿は複雑な造り。秘密ツァーに参加すれば秘密通路を通れる。 豪華絢爛な天井画のフレンチェスコ一世の書斎
壁面の絵画の裏には秘密の物入れや通路が メディチ家コジモ1世 その妻エオノーラの肖像画
映画「インフェルノ」の舞台にもなった「五百人広間」。この広間の絵の一枚に「秘密を探せ」の暗号が
「マルチャーノ・デッラ・キアーナの戦い」の絵の下にダ・ヴィンチの下絵が隠されているとイタリア文化庁が発表
ヴァザーリによって吊り上げられた「五百人広間」の天井にも巨大な絵画が
秘密ツァーでは屋根裏に行き、巨大な天井画が吊るされている様子を見ることが出来る
夜 フィレンツェ「北京飯店」(自由食・2人で)コーンスープ3,5€、チンゲン菜炒め6€、麻婆
豆腐6.5€、回鍋肉7€、シンガポールカレー味焼き米粉6.5€、赤ワイン22€×2杯
2人で82,5€+5€(チップ)
町中華の料理をつつきながら2人で赤ワイン2本!
午後2時半からヴェッキオ宮殿の秘密ツァーが予約されていた。複雑極まりない宮殿で、一般見学
者が入ることが出来ない場所に秘密の扉や通路を通って特別に観ることが出来るという魅力的なツ
ァーだ。但し、通路が非常に狭かったり急角度の階段を下りたり上ったり(らしい)。ということで
足に自信がないA川夫人と私は別のルートを取ることに。先ずはエレベーターで「五百人広間」に
行き眺めながら待つことに。大昔来たハズなのだが、殆ど覚えていない。何せ大昔ですから。暫く
して秘密コースに合流。確かにこの宮殿の造りは超複雑で、あちこちに隠し扉や隠し階段があって
ひとりなら迷子になること必至。それにしてもフレンチェスコ一世の書斎の天井画は豪華絢爛ですなぁ。富
と権力を保持するということは敵もゴマンといたわけで、財産や身を守るためには並々ならぬ努力
を惜しまないってことですな。コジモ1世の時代に増改築された「五百人広間」は大きく見せるた
めに建築家にして画家でもあったヴァザーリによって天井を高く吊り上げられた。その天井にも見
事な絵画が。この後秘密の通路と階段を上って屋根裏部屋に行き、この巨大な天井を吊るしている
仕組みを見学した。広間の左右はかつてダヴィンチとミケランジェロが絵画の競演をすることにな
ったが夢の競演は実現せず、ダヴィンチの未完の絵の上にヴァザーリが「マルチャーノ・デッラ・キ
アーナの戦い」を描いた。それを巡って映画もあったし、先ごろイタリア文化庁が「下に隠されて
いる」と発表した。ふ~ん。因みにヴェッキオ宮殿は現在も市役所として使用されておいるんだよ。
夕食は添乗員のH・A子さんと2人で「中華食べたいね」ということで「北京飯店」に行った。ス
ープを飲んでから4種の料理をつつきながら2人で赤ワイン2本を飲んでしまう私達なのであった。
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朝 フィレンツェ・ホテルヘルヴェティアアンドブリストル 朝食ヴュッフェ
昼 ホテル客室にて「マルちゃん」の赤いきつね、バナナ、トマト梅、お茶
ランチは客室で赤いきつねうどんだよ ブランド品の店が並ぶトルナブオーニ通りは1本隣だよ
日曜日の昼過ぎとあってミサを終えた人々がサン・ガエターノ教会から出て来た 聖ノヴェッラ教会
歩いていてもフィレンツェの象徴大聖堂やジョットの鐘楼が見える お気に入りの「STAR」
今日皆さんはトスカーナ州の「美しい塔の町」サン・ジミニャーノと古都シエナに行かれた。昨日
の私は午前中「半休」したが、今日は「全休します」と皆さんに予めお伝えしてある。サン・ジミ
ニャーノは行ったことあるし、シエナも2回行った。どころかシエナだけに7泊したこともある。
坂が多い街だから行きたくないんさ。全休、つまり一日フリー!ヤッホー!ランラランララン🎵お
天気もいいし、嬉しいな🎶。で、何するの? 別に、特には・・・。ま、敢えて言えば散歩とスー
パーへの買い出しかな。昼頃部屋で「マルちゃん」の赤いきつねを美味しく食べて、いざ出発。日
差しもあって今日はエラク暑い。でも空は真っ青だし、気持ち良いなぁ。ドーモに近いホテルだか
ら、歩いていてもチラチラと美しい建物の姿が見えるのも嬉しい風景だ。散歩はこれくらいにして
買い出しに行こう。聖ノヴェッラ教会にほど近いスーパーは日曜日でも営業していると聞き、リュ
ックを背負って来た。あったあった!お目当ての「STAR」のスープキューブがあった。ポルチ
ーニ茸味と野菜味の2種を16個買った。他にも干しポルチーニ茸とかね。店員もレジもすべて中
国人、お客の半分も中国人だった。トルナブオーニ通りのすぐ近くに泊まっているのに、ブランド
品には目もくれずリュック背負って1個94セントのスープの素を大量仕入れしている私であった。
夜 フィレンツェ「LA BUSSOLA」(自由食・2人で)トマト入りグリーンサラダ5€、
白トリュフのタリアテッレ34€、カラマリ21€、水3,8€ 2人で114€
今夜も夕食は添乗員のH・A子さんと二人。別のレストランに行かれた方もおられるが、ランチが
ボリュームあったので夕食は欲しくないなんて方々もいらっしゃるようで・・。私には縁の無い話
であるが。昨日は中華だったから今夜はイタリアンにしましょう。ナニ?白トリュフはどうか?良
いに決まってますやんか。白トリュフ祭にも行ったくらいだもの。ホテルから程近い「LA BU
SSOLA」。男性陣は全員髭を伸ばしていて、中には日本人男性もいるのだよ。明日は早起きをし
てアレッツォまでの小トリップに参加するつもりなので、大事を取って酒を飲まないことにした感
心な私。ふふふ。海外に来て無酒日なんて珍しいでしょ。白トリュフは何とも香りが良い!タリア
テッレはもっちもち。カラマリも軽く揚げてあってカリカリと旨い!ビールを飲みたいぞ!無酒日
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【今週の振り返り】
フィレンツェに初めて行った時、ウフィツィ美術館はもとより、パラティーナ美術館、アカデミ
ア美術館、サン・マルコ美術家館にも足を延ばして美術品鑑賞を楽しんだ(ようだ)。当然、3万
人が一堂に会すことが出来る花の聖母教会ドゥオモ(大聖堂)にも入場したし、ドゥオモ付属美
術館にも行ってミケランジェロの未完のピエタ像も観た(と思う)。フィレンツェは観光客が多か
ったが、それでもぶつからずに歩けたし、予約が必要だったのはウフィツィ美術館くらいだった
と思う。
2度目も3度目も4度目もウフィツィ美術館は行ったし、そのうち2回は特別の予約が必要なヴ
ァザーリの回廊も通ったものだ。ウフィツィ美術館のある場所で待っていると、係の女性がやっ
て来て鍵を開けてくれる。美術館をフツーに見学している人達の「この人達いったいどこに行く
のよ!」という不審な眼差しを浴びながら、秘密の階段を下りて行くのはちょっとだけ「いいい
だろ」感があって気持ちが良かった。だって、コジモ1世と妻のエオノーラとウフィッツ(事務
所の意味)で仕事を終え、フィレンツェの人々の目を避けて秘密の通路(ヴァザーリの回廊)を
通って住まいであるピッティ宮殿まで帰った(当たり前だが、朝は逆コースを出勤した)回廊を
自分も歩いているかと思うとふふふと顔がニヤケて来る。回廊の両脇にはビッシリとたくさんの
画家達の自画像が飾ってあってそれを眺めながらの回廊歩きとなった。あやふやな記憶だが、こ
のヴァザーリの回廊は予約すれば常に通れたわけではなく、その期間が事前に発表されたのでは
なかったか。
今回フィレンツェとトスカーナ州観光のガイドはフィレンツェ在住40年で美術品全般に造詣が
深い大ベテランのKさんだったが、パラティーナ美術館に見学に行った時突然嘆き始めた。「ウ
フィツィ美術館の館長が替わりましてね、あのヴァザーリの回廊の絵画をすべて撤去してしま
ったんですよ。だから回廊はただの通路になってしまって、現在は閉鎖されているんです」。ゲ
ェ~~!歴史シークレット感に満ち満ちたあの魅力的な回廊が無くなってしまったのか!「そ
れだけではないの。ウフィツィ美術館の中の展示もガラガラと変更されて、どの作品がどこに
あるのかわからなくなってしまって・・・替わったドイツ人の館長が何をしたいのかサッパリ
理解出来無くて・・」とKさんは大いに嘆いておいでだ。しかし、もう一方のご意見も伺う機
会があった。「以前のままの方が良いという見方もありますが、初めて美術館を訪れる入場者に
とってすごく観やすい展示になったと思いますよ。ヴァザーリの回廊は特別展などをしてより
多くの人に見せたいのではないでしょうか」。う~む、なるほどなぁ。
フィレンツェに限らず、イタリアの人気観光都市、観光スポットは殺到する観光客に頭を痛め
ているようだ。イタリア全土では2年前の2016年観光客は5200万人、2000年に比べて30%
も増えたことになる。私も行ったことがあるが、小さな漁村であるチンクエテッレには住民数
の500倍の250万人が押し寄せ、風光明媚なカプリ島にはイタリア本土から5分間隔でフェリ
ーが到着し、日帰り客でごったがえす。ローマのトレビの泉では全裸で泳ぐ人、年間1500万人
の日帰り客が押し寄せるベネツィアではリアルト橋から飛び込む人も・・。フィレンツェも観
光バスの乗り入れ料金を引き上げたりしているが、焼け石に水のようだ。しかし、観光客の激
増によって、ウフィツィだけでなく、主要な美術館、聖母教会ドゥオモ(大聖堂)、ジョット
の鐘楼、ヴェッキオ宮殿などもすべて予約制になってしまった。だから、今日ちょっと時間が
出来たからどこか観光でも、なんて思ってもたいしたところには行けなくなったのだよ。予約
は必要無いが、聖ノヴェッラ教会のように有料になったところもある。「観光も計画的に」の
時代になったのである。
冒頭に書いたウフィツィ美術館の館長になったドイツ人はマイク・シュミッツ氏。3年前就任
するまではミネアポリス美術館の装飾美術部長で美術史の専門家だそうだ。イタリア文化省は、
素晴らしいコレクションを誇りながら時代遅れの官僚的システムと予算不足で行き詰まってい
たイタリアの国立美術館を抜本的に改革するために、2015年財務に長け、効率的な英米美術館
の運営経験者を探し、多くの候補者の中から選考をおこなった。結果20の国立美術館の館長
職に20人が選ばれた。男女同数で、そのうち7人は外国人。その1人のマイク・シュミッツ
氏がウフィツィ美術館の初の外国人館長に就任した。年間200万人の来館者があるウフィツ
ィ美術館と新たに管轄下となったパラティーナ美術館も入るピッティ宮殿とボボリ庭園の来場
者120万人。これからも増える見込みの来館者、来場者にストレスが少ないカタチで如何に
効率的に見学をして貰うか、それがマイク・シュミッツ館長の両肩にかかっているというわけ
だ。6度目のフィレンツェ訪問時に確認させて頂きましょう。
見せてもらおうかニャ