パクパク日記23年12月1

           石川・福井の旅で美味を堪能。大谷選手がドジャース入団を発表!

 

  永平寺一葉観音菩薩  福井県立恐竜博物館

 

12月 4日(月)晴れ

朝 明石町「ダイニングルーム」A定食(赤魚の焼き物、きんぴらごぼう、白菜のお浸し、ご飯、味噌汁、

飲むヨーグルト、キウイ))770円、納豆220円、「封印」わさび漬け、コーヒー165

 

  

 K岩とチャコはフェリーで帰京

 

昼 新橋「銀座ライオン」広島産牡蠣フライ(小ライス、コーヒー)1470円、別海町支援帆立貝のレアフライ200円、

ランチスープ100

 

  

 

夜 明石町「ダイニングルーム」A定食(牛肉焼き物ポン酢添え、ウニ真薯と野菜の煮物、とろろ芋、ぬか漬

け、ご飯、お吸い物、シナノゴールド)1870円、麦焼酎3300

 

  

 

愛犬チャコを連れて実家の高知に帰っていたK岩。年齢のせいか航空便の貨物室で運ばれるのを嫌がる

ようになったチャコのためフェリーを利用して徳島まで、そこから車で高知というルートを辿るのだそうだ。

帰路の今朝は5時半に港に着いて帰宅し、9時まで仮眠して既に始動しているそうだ。ホントに彼女は

働き者だ。今日は午前11時半から美容院へ。カット&ダイが終わるまでずっとあることを迷っていた。

「伊勢廣」のやき鳥丼か「末げん」でかま定食か「リンガーハット」で皿うどんか。それを迷っていたの

だよ。平和な悩み。答えが出ないまま美容院を出てしまい、あぁどうしようかなぁと歩きながら、

ふと「銀座ライオン」に吸い込まれた私。「牡蠣フライ食べたい!」と突如閃いたんだって。どうして3

択で迷いに迷っていたのに、結果、全く違う店と料理になるのかなぁ。ねぇ。午後パソコンの横にある

テレビで「ゴゴスマ」が面白い企画をやっていた。子供の名前ランキングが発表される時期とあって、出演

者が生まれた年の男女の1位を発表していた。1957年、1963年、1971年、1977年、1984年、1987

年のそれぞれの1位は・・男の子は、誠、誠、誠、誠、大輔、達也、女の子は、恵子、由美子、陽

子、智子、愛、愛。で、2023年のランキングを調べてみたのだが、調査する会社が複数あって、当然な

がら結果はかなり違う。ま、傾向らしきものはわかるけどね。一番サンプル数の多い「たまひよ」(ベ

ネッセ)の2023年版は、男の子は蓮、女の子は陽葵だってさ。陽葵(主な読み方はひまり)は8年連

続の1位なのだそうだ。私が生まれた頃は、男の子は「〇〇お」(男・夫・雄など)か漢字一字

(清、博、進、明とかね)女の子は「〇〇子」だった。子がつかないみどりとか明美とか由美なん

て名前の子が羨ましかったっけなぁ。それはともかく、ひと頃大流行りだったキラキラネームが下火にな

ってくれてホントに良かったよ。読めないし、恥ずかしいし、心配だし。キラキラネームの方々お気の毒です。

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12月 5日(火)曇り

朝 明石町「ダイニングルーム」A定食(湯豆腐、ししゃもの焼き物、うぐいす豆、ご飯、味噌汁、飲む

ヨーグルト、パイナップル))770円、納豆220円、「封印」わさび漬け、コーヒー165

 

  

 うぐいす豆は食べない

 

昼 明石町「ダイニングルーム」A定食(鯖の塩焼き、茄子とピーマン味噌炒め、アスパラのお浸し、ご飯、お

吸い物、コーヒー)1210

 

  

 

夜 歌舞伎座客席にて 「海苔弁山登り」の海苔弁・海1300

 

  

 

今日の朝食のおかずは湯豆腐だった。京都辺りの旅館では朝食膳に湯豆腐というのもあるが、普段

の生活では珍しい。ホール担当の女性に「朝から湯豆腐なんか出ると一杯やりたくなっちゃうわよね。

熱燗1本!なんてね」と軽口を叩いた。暫くするとチーフの女性が「お待たせしました」と熱燗を運

んで来た。エェッ!ホントに注文通してしまったの!冗談なのにぃ。お燗の徳利は静々と下げられた。注

文を通した女性が謝りに来られたが、紛らわしいことを言ってしまったのは私なので、お酒代は私

につけておいてね、とお願いしたが「結構です」と言われてしまった。そんな朝食で始まった今日

は歌舞伎の日。現在は本来の昼夜2部制になっているが、12月はどうゆうわけか3部制。で、今日

2部と3部を続けて観るのだ。2部は「爪王」から始まった。戸川幸夫脚本弟子の平岩弓枝が脚

色した舞踊劇である。狐に勘九郎、鷹に七之助、庄屋は橋之助、鷹匠に彦三郎。初めて観る演目だ

ったが、七之助が演じる誇り高く気高い鷹の美しさに目を瞠った。鷹と狐となった中村兄弟の舞も

迫力があった。次は「赤穂義士列伝」から「俵星玄蕃」。俵星玄蕃に松緑、当り屋十助実は杉野十

平次に坂東亀蔵、大石主税に左近、中村藤馬は青虎、村松三太夫は橘太郎、吉田忠飛左衛門に権十

郎。先月仁左衛門丈の「松浦の太鼓」を観たばかりなので、正直「又か・・」って感じは否めな

い。槍の名人の俵星玄蕃だからと言って終盤の殺陣が長過ぎはしまいか。3部が始まるまでは場内

で過ごし引き続き歌舞伎だ。先ずは松羽目物の舞踊「猩々」で松緑と勘九郎が演じ、酒売りは種太

郎。猩々とは中国に伝わる水中に棲む霊獣。勘九郎は狐の次は猩々かよ。最後は今年生誕150年を

迎えた泉鏡花の戯曲「天守物語」。姫路の白鷺城の天守閣の最上階には美しい異形の者達が長年棲

み人間が来るのを拒んでいる。これまで「天守物語」と言えば玉三郎だったが、前回からこの作

品を後輩に委ねるつもりか演出に回ったが、今月は演出に加えて亀姫も演じている。玉三郎がず

っと演じていた冨姫は七之助、図書之助は虎之助、舌長姥と近江之丞桃六に勘九郎、薄に吉弥、

小田原修理に片岡亀蔵、朱の盤坊は獅童。七之助はもうしっかり冨姫だ。これまで海老蔵(現團

十郎)が何度も演じて来たが図書之助の虎之助。彼は少し前までは弱っちい若いモンって感じだっ

たが、ここに来て成長ぶりが著しい。七之助より顔小さいが、顔の大きな父親(扇雀)に似て来

たね。休憩時間にとても急いで食べた「海苔弁山登り」の海苔弁・海がバカに旨かった。無酒日

                 ______________

 

12月 6日(水)早朝まで雨のち晴れ

朝 明石町「ダイニングルーム」A定食(梅粥→ご飯、さつま揚げの焼き物、じゃが芋の煮ころがし、ハム

入りサラダ、飲むヨーグルト、オレンジ))770円、味噌汁275円、納豆220円、「封印」わさび漬け、

コーヒー165

 

  

 粥は腹の足しにならん!

 

昼 新橋演舞場客席にて「喫茶絵季花」のミックスサンドイッチ850

 

  

           これで「ルパン三世」と読むんだって

 

夜 明石町「ダイニングルーム」A定食(鰻の蒲焼き、のっぺい煮、もずく酢、香の物、ご飯、肝吸い、赤

肉メロン)1870円、オールフリー385

 

  

 

今朝朝食を楽しんでいる時、突如気が付いた。とても大事なところにお歳暮を送っていなかった。

他の所へはもう1月ほど前に手配してそろそろ到着する頃というのに、大事なところ、しかも3

所も忘れていたのだよ。1050分の出発時間が迫る中、お歳暮にどこの商品を送るか、どの商品

にするか、量はどうするか・・などを集中して考え、何とか時間内に発注を済ませてホッとした。11

10分新橋演舞場到着。アリャ、何だ、この混雑は!お弁当売り場には長蛇の列でそれは2階に上っ

て行って、また下がって来ている。ヤダね、そんな行列に並ぶのは。昼メシは後で何とかするもんね。

昨年の「薔薇とサムライ2」の時の騒ぎとは別の熱気のような混乱が場内に起きている。昨日から新作

歌舞伎として「流白浪燦星」(ルパンサンセイ)が始まっているのだが、満席に近い大勢の客の目的は何だ

ろう。1967年モンキー・パンチ氏によって誕生した漫画の「ルパン三世」だろうか、アニメの「ルパン三世」か、

それともルパンを演じる愛之助ファン?松也?中車ファン?まさかね(笑)。わかんないなぁ。じゃ、私は何

を求めてここに来たのか・・「習慣」というのが答えかな。そんなことを考えながら最前列の17

に座ると、またもや!ミホが私の前に現われて「ビックリ!またお会いしちゃいましたね!」って。「康

次さん、あそこにいますよ」と指さす方をみれば、F津ちゃんが2列目花道下の席でニカニカ笑いなが

ら手を振っている。この夫婦とはどうゆう巡り合わせなのか、何度も何度もバッタリ会うのだよ。7

も「刀剣乱舞」を観に来たら会ったし、8月軽井沢でランチしていると会ったし・・それはそれとして

今日の芝居はなかなか面白かった。流白浪燦星は愛之助、石川五右衛門は松也、峰不二子は笑也、

次元大介に笑三郎、銭形刑部に中車、傾城糸星は尾上右近、長須登衛門に鷹之資、唐句麗銀座衛門

に猿弥、真柴久吉に彌十郎と言った顔ぶれで、澤瀉屋一門がしっかり支えている感じ。本水もあっ

て、最前列だったから久しぶりに水よけのビニールを被った。今日初めて歌舞伎を観た人が多かった

ようだが、たぶん大満足だったと思うよ。そうそうランチは、演舞場真ん前に昔からある喫茶店「絵

季花」にミックスサンドイッチを買いに行った。「絵季花」は演出家の宮本亜門さんのご実家である。明日は

北陸の旅に朝出発するので、夕食は鰻の蒲焼きなのに焼酎をガマンすることにした。エライぞ!無酒日

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12月 7日(木)東京は晴れ、石川県曇り時々雨 凄い強風!

朝 明石町「ダイニングルーム」B定食(無塩トマトジュース、ホットケーキ→トースト、ハムと野菜のクリームスープ、飲むヨーグル

ト、パイナップル、コーヒー)770

 

  

久々の小松空港 恐竜がお出迎え      「勧進帳」の舞台になった安宅の関は空港から近い

 

昼 石川県小松市郊外「加賀旬菜 梅八」幕の内弁当(舞茸炊き込みご飯、赤出汁)、黒蜜ゼリー、

コーヒー

 

  

         「加賀旬菜 梅八」幕の内弁当のランチを食べ、女将さんに見送られる

 

                観音下(かながそ)にある農口尚彦研究所に行く

 

       「酒造りの神様」の異名を持つ杜氏農口尚彦氏は6年前85歳で研究所を設立

 

           5種類の酒のティスティングしていると農口氏がご挨拶に見えた。91歳!

 

      農口尚彦研究所の隣には廃校になった小学校をリノベしたオーベルジュが。今夜の宿だ

 

 私の部屋は32で教室1クラス丸ごとコンバージョンした55uのジュニアスィート。黒板が白板になっていた

 

 

夜 石川県観音下(かながそ)「オーベ゙ルジュ オーフ」糸井章太のフレンチコース(白カジキ・さつま芋紅アズマ

のドーナッツと揚げ泥鰌・揚げ蓮根、白子と百合根の蕪蒸し、ボタン海老、パンと30分で溶ける自家

製バター、ネギとミンチ炙りひね鶏、香箱と金箔の蒸し寿司、鰆のソティと椎茸、能登牛とほうれん草、

みかんと米麹ソース、栗とリンゴ、チョコレート)アルコールペアリング:シャンパン、純米酒、アルザス白ワイン、白ワイン

2021、赤ワイン

 

  

 

今日から北陸の旅だ。5時半に起きて7時には朝食。9時過ぎには羽田空港に着いた。ANAで小松空

港へ。プレミアムクラスだから機内食が出たのだが、到着してから美味しい(たぶん)昼食が用意されてい

るだろうから当然食べない。小松空港からバスで昼食会場の「加賀旬菜 梅八」へ。「梅八うめは

ち」というから居酒屋かと思ったら、結構なお料理屋さんでありました。今回参加者は15名だが、

以前ツァーでご一緒した方が3人もいらした。昨年春の江戸の旅、夏の奥志賀、5年前のフランスでご一緒

した3人だ。丁寧に作られた幕の内弁当のオカズはとても美味しかったのだが、舞茸炊き込みご飯の

量が少なくて😿「ご飯はお替りご用意しておりますので、遠慮なくどうぞ」とか言うよね、なんて

ぶー垂れていた。さて、次は観音下と書いて(かながそ)と読む農口尚彦研究所に行く。70年以上

日本酒を造り続け「酒造りの神様」と呼ばれた農口氏が201785歳で自らの名前を冠した酒造会

社を設立した。そして6年経って野口氏は91歳を迎えても現場で働く杜氏の現役なのだよ。工場を

見学してからティスティングルームで5種類の利き酒。十数年前「糖尿病なら糖質が高い日本酒は禁止!」と

医者に言われてキッチリ教えは守っているが、ま、今日はいいか。とはいえ、ずっと糖質ゼロの焼酎を飲

んでいるから、日本酒は甘く感じてしまう。皆さん、せっせとお買い求め中だが、唯一「これはイケ

ル」と思ったリミテッド・エディション01770ml38500円もするので兄に送るのは止めにした。この研

究所の隣には廃校になった小学校がある。そこが見事にリノベされ素敵なオーベルジュになっている。オーフ

とは水と火を表している。大昔、長野県大町市近郊の山の中にやはり廃校になった小中学校が「遊

学舎」という宿泊施設となっていて、いろんな人を連れて何度も何度も行ったものだ。そこは超素

朴な施設だったが、ここ「オーベルジュオーフ」はとてもお洒落。私の部屋は32で教室1クラスを丸ごと使

ったジュニアスィートだった。夕食は31歳の気鋭の若きシェフ・糸井章太氏の独創的なコース料理を楽しんだ。

ツァー参加時は基本酒を飲まないことにしているが、昼間利き酒もしてしまったし今夜はちょこっと

飲むか。コース料理は普段3分の2位しか食べられないのだが、今夜はペロリと。センスも独創性もあって、

いいね、糸井シェフ。日本最大の料理人コンペで史上最小年26歳でグランプリ受賞しただけのことはある。

                 ______________

 

12月 8日(金)石川県も福井県も晴れ!暖か

朝 石川県観音下(かながそ)「オーベ゙ルジュ オーフ」和朝食膳、コーヒー

 

  

        朝食は、夕食のフレンチとはガラリと変わって80代のお婆ちゃんの料理。それがイイ!

 

 糸井イケメンシェフは大人気!

                石川県から福井県へ。永平寺に行った

 

      永平寺は曹洞宗開祖道元が1244年に開いた座禅修行の道場で七堂伽藍が重要建物

 

                      一葉観音菩薩

 

 

昼 福井市「旬味 泰平」香箱蟹丼ランチセット(お造り・茶碗蒸し、小鉢、漬物付き)

 

  

              福井市内の「泰平」で香箱蟹丼のランチ

 

      九頭竜川沿いに2022年完成した黒龍酒造の酒を核にした「ESHIKOTOえしこと」

 

                   酒の発酵・熟成をさせる「臥龍棟」内部

 

          樹齢200年の杉の木         ここで静かに発酵・熟成

 

 館内には結城美栄子氏の多くの作品が     「酒楽棟」には酒の小売り店とレストランがある

 

 芦原温泉・グランディア芳泉 別邸個止吹気亭のラウンジや畳の廊下             私の部屋は117号室

 

          別邸個止吹気亭の露天風呂付きのガーデンスィートルーム

 

夜 芦原温泉・グランディア芳泉 別邸個止吹気亭「個室料亭ことぶき」会席コース(ずわい蟹身と小鯛

笹漬け 胡瓜とイクラの生姜ジュレ、若狭ふぐ煮凝り割りポン酢、旬菜盛り:白子豆腐・蒸し雲丹・

鯛わた・山芋・帆立貝・菜の花白和え・海鼠みぞれ酢和え・子持ち鮎煮浸し・厚焼き玉子・海

老芝煮、せいこ蟹(香箱蟹)、せいこ蟹真丈のお椀、お造り:寒鰤・中トロ・甘海老・水蛸・真ハ

タと鮟肝ポン酢ジュレ、福井名産:若狭牛柚庵焼きトリュフ・甘鯛鱗焼き・茗荷・越前里芋コロッケ・椎茸

チーズ焼き、福井名物:越前おろし蕎麦、金目鯛蕪蒸しフカヒレ銀餡かけ、蟹釜めし、赤味噌仕立て、

香の物、苺・水羊羹などお楽しみデザート)

 

  

 

学校の朝は寒い。立派にリノベしたと言っても、建物は元学校。朝方は窓の方からジワリと寒さが伝わ

って来る。廊下やエレベータでは「おぉ!サブ!」って感じで。中2になるまでは新潟県や長野県で暮ら

していたから「寒さ」はわかっているハズなのだが、東京暮らしを始めて60年以上経っているから

ね、そりゃ忘れちゃうわな。カカカ。昨夜は若きシェフの素敵なフレンチコースを食べたが、今朝はご近所の82

歳というお婆ちゃんが中心になって作ってくれた和朝食。ほっくりした煮物や具沢山の味噌汁が嬉

しい。出発時には糸井シェフ始め皆さんのお見送りがあったのだが、ツァー参加者のご婦人達はシェフと撮影

したがって(笑)。さよなら〜。今日は石川県から福井県へ。丸岡に住むバスガイドお福さん(福井

さん)の名調子を楽しく聞きながら永平寺へ。曹洞宗開祖道元が1244年に開いた座禅修行の道場だ

が、日常の修業に欠かすことが出来ない七堂伽藍の中でも一番奥にある法堂(はっとう)まで行く

には延々と階段を上っていかねばならない。何度も映像は見たことがあるから、私の膝では下りは

ムリと判断し、お寺の内部には入らないことを決めているのだが、通用門までの森閑とした道を歩く

だけでも身が引き締まる(イメージだけですが😿)思いがする。ことに通用門傍においでになった一

葉観音菩薩の美しさには心を奪われた。私の永平寺はここで終わったが、そこそこの満足感がある。

胡麻豆腐のお土産を宅配便で送ってからお福さんとコーヒー飲みながらお喋り。やがて皆さんお帰りだ。

膝がガクガクするという人も。お疲れ様でした。福井市内まで移動して「旬味 泰平」で香箱蟹丼ラン

チセット。午後は福井が誇る日本酒ブランド「黒龍」を擁する石田屋二左衛門が昨年オープンさせた酒蔵観光

施設「ESHIKOTO(えしこと)」に行った。逆から読むと「とこしえ」。普段は公開していないらしい

酒の発酵・熟成をさせる「臥龍棟」の内部が素晴らしい空間で樹齢200年の杉の木も見応えがあっ

た。売店で買い求める人が多かったが、十年近く飲まなくなった日本酒への興味が薄れたままで買

わず仕舞い。今夜の宿あわら温泉はすぐ近くだ。グランディア芳泉の中で一番高い別邸個止吹気亭の、

それも露天風呂付きのガーデンスィートルームという結構毛だらけの部屋はひとりには広過ぎる。それでも

入り易い露天風呂があって嬉しい。後刻聞いたところでは皆さんご自分の部屋の露天に加えて、館

内にある2つの大風呂にもせっせと入られたそうで。夕食は11月に完成したばかりという「個室

料亭ことぶき」で贅沢な会席コースを頂いた。もうせいこ蟹(香箱蟹)は食傷気味なので添乗員のS

広さんに食べて貰う。水蛸の刺身と福井名物の越前おろし蕎麦が美味しかった。越前おろし蕎麦

は4,5杯食べたかったなぁ。こんなご馳走をお茶だけで済ませた私エライぞ!と自画自賛。無酒日

                 ______________

 

12月 9日(土)福井県は晴れ!暖か

朝 芦原温泉・グランディア芳泉「レストラン季の蔵」朝食ヴュッフェ

 

  

      マンモス温泉ホテルの朝食ヴュッフェ 福井名物のソースカツは美味しかった

 

              北前船で大いに栄えた三国湊。歴史が残したレトロな空間

 

                代々新保惣助を名乗る材木商だった旧岸名家の内部

 

     廻船業を営み財を成した内田本家は三国湊の発展に尽力したが没落した。本家跡にはタブノキだけが残る

 

内田家と同様廻船業で豪商となった森田家は廻船業の衰退を察知して金融業に舵を切り発展した

 

           1920年落成した洋風建築の旧森田銀行本店は三国湊繁栄をしのぶ文化遺産

 

   県内に現存する鉄筋コンクリート造りの最古の建物内部は豪華な漆喰模様が美しい

 

                   三国提灯の「いとや」

 

昼 坂井市三国「SAmuseアミュゼ」フレンチランチコース前菜:寒鰤マリネ、キッシュ・パテドカンパーニュなど、椎茸

のポタージュスープ、黒鯛のソティと牛肉ザブトン和風ソース、栗デザートとコーヒー)

 

  

        三国提灯の「いとや」ご長男がオーナーシェフの「アミュゼ」でフレンチコースのランチ

 

            ツァーの最後は勝山の「福井県立恐竜博物館」へ

 

                 2023年リニューアルされた博物館。現在完全予約制

 

            全身骨格の展示に交じって皮膚の痕が手や背中に残るミイラ化した恐竜も

 

 

夜 ANA小松=羽田プレミアムコース機内食

 

   これが夕食😿

 

5時半起床は今日で3日続いている。こんなに早起きしていてはまるで高齢者の生活みたいじゃん

ね(笑)。早速部屋の露天風呂に入る。少しぬるく入りやすいが、源泉かけ流しでは無い分薄い温泉

のような感じがしてしまう。6時半からの朝食ヴュッフェは本館に行かねばならないのが面倒だ。7時に

行ってみると、凄い大勢の客が既に食事中で、料理に近い場所の席はすべて利用中。遠い席を当て

がわれ、しかも途中通路に傾斜があるからトレイで料理を運ぶ時は慎重にしなくちゃ。私が選んだ福井

らしい料理はソースカツだけ。納豆ソースカツカレーにして食べた。今日の出発は10時と遅かったからヴュッフェは

遅く行くのが正解だったようだ。ツァー最終日は「美食の港町」三国観光から。福井県一の九頭竜川の

河口にある坂井市三国町の三國湊は昔から水運による物流の拠点で北前船の往来で大いに栄えた。今

でも格子戸が連なる町家や豪商の面影が残る歴史的建造物が並ぶ情緒ある街だ。2016年に出来た三

國湊の海運と文学をテーマにしたミニ資料館「マチノクラ」でこの町のことをザックリ学び、旧岸名家や旧森田銀

行本店を見学しながら散策した。高見順が生まれた地であり、三好達治や高浜虚子など多くの文人・

詩人がこの街で過ごした。散策の最後に三国提灯「いとや」へ。ご主人と後継者となるご長女の話を

伺い、そのままご長男がオーナーシェフを務めるフレンチレストランへ。フランスの美食ガイドブックが三国町にある7軒もの

レストランを紹介しているというのも興味深い話ではある。土曜日の昼だからか満席の人気ぶりで椎茸のポ

タージュスープがとても美味しっかった。最後の観光は勝山にある「福山県立恐竜博物館」へ。2000年に

オープンし、世界三大恐竜博物館の一つと言われて、更に今年7月にリニューアルオープンした。福井県には恐竜

が栄えた中生代中期ジュラ紀から前期白亜紀の地層がある「手取層群」が分布していて1980年代後半

から発掘が行われて来たのだそうだ。全長1mの小さな恐竜から20mの巨大な恐竜までが所狭しと居

並ぶ4500uの空間に圧倒された。もう夕刻だ。一路小松空港へ。皆さんは15分早いJALで、私はひ

とりANAで帰京。旅を終えてグビグビと飲みたいところだが、遅い便なので機内食が夕食。遅れるこ

とが多い昨今のフライトだが今夜は5分早く羽田に到着した。8時半帰宅。楽しい旅だったなぁ。無酒日

                 ______________

 

12月 10日(日)晴れ 今日も暖か

  大谷翔平選手エンゼルスからドジャースへ!107億j(約1015億円)で契約!!!

  八村塁選手所属のレイカーズ優勝!

  アメフットチーム準決勝で敗退😿

   からへ 

 

朝 明石町「ダイニングルーム」A定食(鰯の丸干し、切り干し大根煮、青梗菜と茸の和え物ご飯、味

噌汁、飲むヨーグルト、キウイ))770円、納豆220円、「封印」わさび漬け、コーヒー165

 

     ご飯とコーヒーバナナの写真以外撮り忘れた!で、他の日の写真で胡麻化していまーす

 

昼 明石町「ダイニングルーム」B定食(五目あんかけ焼きそば、野菜焼売、青梗菜と茸の和え物、豆腐

とナメコのスープ、黒豆黄な粉のアイス小)1210円、アイスコーヒー165

 

  

 

夜 明石町「ダイニングルーム」A定食(天婦羅盛り合わせ、射込み高野豆腐、ところ天の酢の物、しめ

じの真砂和え、ご飯、豚汁、とちおとめ)1870円、麦焼酎

 

  

 

やっぱり129日だった。メディアは「大谷は決断がはやいから〇月の初旬には、中旬には・・」し

かし大谷サイトに動きが無いとなると、「全チームのGMが集まる124日からのウィンターミーティンク中には決ま

るに違いない」、「そうで無いと他の選手の契約が進まないからだ・・」ともっともらしく語られ

・・大谷と山本由伸の大型契約が決まるのをジリジリと待たされ「野球界の翔平待ち」状態が続い

た・・何も情報を出さない代理人ネズ・バレロ氏を攻撃し始めるメディアも出て来て・・でも、私はある時

から「発表は129日に違いない」と思い始めていた。日ハム入団もエンゼルス入団も129日だった。

大谷選手はそうゆうことに拘る人だ。で、そうだった。ロスアンゼルス・ドジャースと10年間で契約金は7

億j(日本円で約1015億円)。これは北米四大プロスポーツ史上最高の契約金記録だそうだ。さすがで

ある。朝目が覚めると真っ先にスマホで大谷情報をチェックし、ようやく心が落ち着いた。シャワーを浴びて

朝食へ。落ち着いたハズなのに、ドジャースでしたね、なんて話し出したら興奮したのか、うっかり朝

食写真を撮るのを忘れちまって。同じメニューを過去から探して寄せ集めた写真でスンマセン。昼は多くの

席で「1000憶ですってよ」とか「エンゼルス可哀そうね」なんて話し声も。見慣れた赤いユニホームがずっ

と好きだったが、来年からは青いユニホームでガンガン活躍して欲しいぞ!1番ムッキー・ベッツ、2番大谷翔平、

3番フレディ・フリーマンだろうか。夜は自分で作った(載せただけだけど)天丼を肴に焼酎飲んで乾杯!

                ________________

 

【今週の振り返り】

新宿2丁目の目立たない路地の地下に小さなバーがあった。マスターは古い映画のポスター収集家にして販

売も手掛けるシンちゃん。私の口から言うのもちょっと何であるが、両刀使いという噂だった。今な

ら二刀流だわね(笑)。人懐っこい性格で、男女に関わらず多くの客がシンちゃんと仲良しになった。

現役時代はずっと忙しかったが、当時は週末に向かって尻上がりに忙しくなる仕事で、木曜日は半

徹夜、金曜日は完徹だった!今だったら許されないブラックどころか真っ黒黒の職場で、入社したての

女性社員が「明るいうちに帰りたい」という言葉は、他の部署でも有名になった。仕事の量が手品

のように増えて行く職場でそれをどうこなすかは責任者の手腕にかかっていた。あろうことか、そ

の職場の責任者は不肖私でして・・メンバーの負担を軽くしようと、新たな戦力を求めて毎日昼間は採

用面接をしていたし、仕事を請け負ってくれるパートナー企業と打ち合わせに明け暮れていた。週休2

制ではあったが、朝帰宅する土曜日は夕方までほぼ寝ていてメンバーは「週休13日制」なんて言って

いた。そんな仕事サイクルだったから仲間と飲みに行ったり、遊びに行ったり出来るのは月曜日だけ。歌

好きのメンバーは誘い合って新宿2丁目にイソイソと出かけて行き、定連の巨大某企業と「職場対抗歌合戦」

をやったこともある。圧倒した(笑)が。シンちゃんは福井の人だった。かなり前に閉店したバーの名

前は「東尋坊」だった。

 

毎日続く面接。1人でも多く優秀な人を採用して増え続ける仕事量をカバーしようと必死だった。ある

日、面接に現われた若い男性はふてぶてしい印象だった。ほぼ毎日だし面接時間が長かったので、私

は時々煙草を吸いながら面接(今考えると失礼の極みだよね)していた。面接を受ける方が煙草を吸

いたいと言えば、どうぞと勧めた。その一見ふてぶてしい男性は、「へぇ〜ハイライト吸っているんだ。俺

も同じっすよ。今切らしているんで下さいよ、ヘヘ」と言って私の煙草を1本抜いて吸い始めた。武蔵

美を半年前卒業した青ちゃんとの出会いだ。福井の鯖江出身と言う。「鯖江と言えば眼鏡フレームよね」

と言うと「意外と物知りっすね」と憎々しいことを言う。福井は雪下ろしタイヘンなんでしょ?なんて話

をした。履歴書を見ると誕生日が私と同じ101日だった。だからというワケではないが、彼は採用

され翌日から戦力になった。憎まれ口を叩く割に優しい性格だということはすぐ判明し、メンバー間で

も人気者の一人になった。キビキビした女性社員ロコちゃんと職場結婚し、数年後退職して会社を起こし

社長になった青ちゃん。数年前、息子を後継者にして病気で亡くなった。

 

来年316日。北陸新幹線は現在の金沢から福井県の敦賀まで延伸される。工事は無事終わり、当

然ながら福井は大いに盛り上がっている。旅に出る前、福井県が作った「ふくいブランドハンドブック」を

資料として熟読した。ビックリした。「地味にすごい、福井」がキャッチコピーだったが、まさにその通り!福

井県の凄さが、どうして日本中に知られていないのかが不思議になるのだった。ホントに福井県って地

味なんだからぁ。

 

福井県をデータランキングで語ってみよう。先ずは「暮らし」だが、幸福度は堂々の1位!20142016

201820202022年版で5回連続総合1位となっている。何をもって幸福なのか。健康、文化、仕事、

生活、教育など80指標の総合的な評価。ブータンに負けていないって感じかな。女性の社会進出1位!

共働き率は612%(全国平均516%)、救急医療機関数は1位!人口10万人あたり67箇所(全

国平均33箇所)、家の広さは2位!持ち家延べ面積は1647uってムチャ広いですなぁ。保育所待機

児童ゼロは1位!令和44月時点で0人だった。教育面では学力・体力ともトップクラスである。仕事

と産業面を見てみよう。社長輩出率は1位!1,37%で全国平均は073%。眼鏡枠出荷額はもちろ

1位!だよん。全国シェアが938%なのだから。食の面はどうか。油揚げとがんもどき購入額は1

位で全国は2841円に対して福井市は月間5448円とおよそ倍!いかに福井の人が油揚げ好きかわか

るわなぁ。狐か!蟹の購入額は当然のように1位!福井市が年間3592円に対し、全国は1470円。

信仰面では、お寺の数が人口10万人あたり2172寺と1位!神社の数も人口10万人あたり2223

2位につけている。

 

お米の「コシヒカリ」は、誕生したのは新潟県農業試験場だが、福井県で育った。越後と越前。越(こし)

の国に光り輝く米であって欲しいということで、「コシヒカリ」と名付けられたそうだ。現在福井県では

「ポストコシヒカリ」として6年の歳月をかけて開発した「いちほまれ」がブランド米として人気を占め、題し

て「オカズがいらないお米」を謳っている。魚介類は今がシーズン真っ盛りの越前かにが代表選手だが、多

くのズワイガニブランドの中でも、福井県では蟹が生息する漁場から港までが近いために新鮮な状態で運ぶ

ことが出来るのが大きな武器だ。蟹だけではない。越前がれい、若狭ぐじ、若狭まはた、若狭ふぐ、ふ

くいサーモン、ふくい甘えび・・そして若狭の鯖!かつて京都の人々が鮮魚を得るために不可欠とされた道

が福井県小浜市と京都を結ぶ「若狭街道」だった。江戸時代後期に行商人が水揚げされたばかりの鯖を

背負って京都に運んだことから「鯖街道」と呼ばれたことはよく知られている。京都までの約72`を

痛みやすい鯖を運ぶために塩をしたのだが、一昼夜かけて運ぶ間にいい塩梅で塩が鯖に馴染んで若狭

の鯖が評判になった。今でも京都の鯖寿司は根強い人気だ。今から16年前放映された朝ドラ「ちりと

てちん」は私の好きな朝ドラベスト5に入る好きなドラマであるが、劇中、鯖江生まれ小浜育ちの主人公

(貫地谷しおり)の親友の家・魚屋食堂の父親は喧嘩の仲裁が大好きで喧嘩している者に売り物の焼

き鯖を与えて仲直りさせる姿が印象に残っている。仲裁される人が羨ましかった。アメリカのオバマ大統領

在任中、同じ名前だと話題になった小浜市に行って丸ごと素焼きした浜焼き鯖を食べたい!と思い続

けながら、未だに果たしていないことに忸怩たる思いでいる鯖大好き夢子である。

 

スピルバーグ監督は好きだが、そうたくさん作品を観ているワケでも無い。現に「ジェラシック・パーク」は観てい

ない。長く連句を共に楽しんだ亡き雅房は飲みに行くと「夢子さん、恐竜がナセ絶滅したか知っています

か?」と熱っぽく語っていた。大昔の邦画ゴジラやラドンやモスラが出て来る映画や「ジョーズ」は観たが、

怪獣・恐竜などにはそれほど興味が無かったから雅房の話もいい加減に聞いていた。今となっては、

彼がナンと言っていたのか思い出せないのが残念だ。そんな私が言うのも何だが、福井の恐竜博物館は

凄い迫力だった。福井県から発掘されたフクイラプトルとかフクイサウルスとかフクイティタンとかコシサウルスとかフクイベナートル

とかいっぱいいるのだが、私としてはへえぇ〜凄い!と口を開けて見ているだけで、何がナンやらわか

らない。福井県はかつての恐竜天国のような場所だ。来年から始まる大河ドラマは「源氏物語」作者

の紫式部を主人公にした「光る君へ」とのことだが、この紫式部、生涯で一度だけ京都を離れたこと

がある。花山天皇、一条天皇に仕えた藤原為時が越前国の受領となった時、紫式部は父について約2

年を父の任国越前国府(現在の福井市)に住んだ。どんな生活を送ったのかはわからないが、この頃

は既に越前和紙は存在していた。私も大好きな越前和紙だが、式部さんが和紙に筆でさらさらと文字

を認めていたのかもしれんなぁ、と想像するのは楽しい。ドラマに越前国府時代が描かれるかは不明。

う〜む、やらんだろうなぁ。

 

ま、いろいろ書いて来たが、ホント「地味にすごい、福井」なのだった。是非、延伸した北陸新幹線で

も、小松空港からでも、関西の人は特急サンダーバード号でも、車でも、お好きな移動手段で「地味にす

ごい福井」を味わっといとおっけの〜。

 

             僕はニェ、恐竜見てみたいニャ

 

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