日本の温かい冬の日は永田町のホテルで過ごした
歌舞伎座初日 
キャピトル東急ホテル
12月 1日(月)天気はわからん
昼 ANAロンドン=羽田ビジネスクラス機内食(和食)






バカリズム氏が多才ぶりを発揮 B777-300ANAビジネス席はなかなか
夜 明石町「ダイニング」A定食(牛肉の焼き物、帆立真丈と野菜の煮物、胡瓜のぬか漬け、とろろ
芋、麦入りご飯、お吸い物、赤肉メロン)2090円、麦焼酎





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先週久しぶりにロンドンで過ごし、日曜日の午後7時ANAに乗った。ホテルチェックイン後にアフタヌーンティなんて慣
れないものを食べたせいか、夜遅くなっても空腹にならず、機内食の和食のコースも温かい料理を半分
つついたくらいだった。劇場版「きのう何食べた?」はテレビドラマも観たが、内野聖陽は巧い役者と
思いつつ、賢二役の彼は正直苦手だ。ついでに航役の磯村勇斗もね。西島秀俊と料理シーンはいいんだ
けど。そうゆう人は観なければいい、だよね。ファンの間では「きのナニ」と略すらしい。それと長い長
い年月観続けている「水曜どうでしょう」もそろそろ見納めかな。まぁ、大昔の番組をずっと観て
いるわけだから。替わってバカリズムの「バカリズムライブ」はとても面白かった。彼の才能はなかなかだ
ね。夕食後、2,3時間ウトウトしただけで午後5時過ぎ羽田第2ターミナルに到着。今日も予定より早く着い
た。その替わり、高速が渋滞していてタクシーが手間取り、帰宅したのは7時になっていた。手を洗って
早速ダイニングへ。胡瓜のぬか漬けをポリポリしながら麦焼酎をグビっと。「あぁ、帰ったぞ!」感ヒシヒシ。
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12月 2日(火)曇り
朝 明石町「ダイニング」A定食(梅粥→ご飯、さつま揚げの焼き物、じゃが芋の煮物、ハムサラダ、バ
ナナ)880円、味噌汁275円、納豆275円、コーヒー165円









留守中届いた荷物の中にS木さんからのシュトーレンが!!!
昼 明石町「ダイニング」B定食(ポテトとポロ葱のスープ、ツナと茸の和風スパゲティ、サラダ、紅茶)1320円




ポテトとポロ葱のスープが旨い!
夜 明石町「ダイニング」B定食(酢豚、フカヒレ蒸し餃子、鮭と蕪のスープ、モヤシと黄ニラの和え物、ご飯、
漬物、シャインマスカット、胡麻団子)2090円、麦焼酎










モヤシと黄ニラの和え物はニラ類すべて残す
ロンドン滞在中に私のクレジットカードの1枚が「スキミングされているようだから勝手に取引停止にしてお
いたよ」とカード会社から連絡があった。取引停止のままでは困るから、カードの再発行をお願い
するため、カード会社に連絡する。このクレジットカードは航空会社カードを兼用しているから、速やかに
新しいカードが来ないと困る。もうずーっと先までフライト予約も済んでいるから早く訂正しないと落
ち着かない。帰国早々であるが、来週からの海外の資料が届いた。いつもなら、ヨーロッパ帰りの翌
日だって普段通りの筈なのに、今日はやけに背中が突っ張るというかダルイというか。ひょっとし
てこれって疲労だろうか・・おいおい、ユメコさん。自分の年齢も考えた方がいいんでないのと誰か
が言っているような。大学時代の友人S木さんから製菓店を経営されている息子さんのシュトーレンが
送られて来た。これを早速頂いた甥のヒカルに大好評で、早速千葉県まで2人で買い出しに行こうか
と盛り上がった。来週出かける海外から帰ったら、一緒に行こう。夕食は中華だった。昔はわざわ
ざ買いに行って料理に使っていたほど好物だった黄ニラが、昨今突然苦手になった。ついでに花ニラ
も。だから黄ニラ・花ニラが入った料理は、食べる前に1本1本丁寧に除く作業をする。時間はかか
るが、やり終えるとホッとして食べ始める。昔は好き嫌いの多い友人を責めていた私が情けなかー。
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12月 3日(水)雨のち曇り 日本海側に今季一番の寒気
朝 明石町「ダイニング」A定食(湯豆腐、ししゃも焼き物、うぐいす豆、ご飯、ニラ玉汁、飲むヨーグル
ト、オレンジ)880円、味噌汁275円、納豆275円、コーヒー165円









新潟「今成」の錦糸漬け、ムチャ旨い!
昼 明石町「ダイニング」B定食(蟹たま丼、豆腐焼売、ワカメサラダ、大根と干貝柱のスープ、黒胡麻アイス)
1320円






夜 明石町「ダイニング」A定食(鰻の蒲焼き、生麩の煮物、もずく酢、香の物、ご飯、お吸い物、パ
パイア)2090円、麦焼酎









関西では蟹玉丼を天津飯と呼ぶようだ。形状が似ているオムライスも私は嫌いではないが、そう好まな
い。世の中の女子供(そうゆう言い方は好かないが)はオムライス大好きだよね。それでもオムライスは中身
がケチャップライスだ。然るに、蟹玉丼(天津飯)の場合は白いご飯。蟹も味があるようでほぼ無い。その
淡泊な蟹をチラっと入れた卵焼きをかけて、そこに透明で薄味のトロミなんてかけられてもオカズになんな
いよね。然るに関西人は天津飯がお好きな方がギョウサンおいでのようで不思議なことだ。夜は鰻の蒲
焼きだった。私は必ず蒲焼きをご飯茶碗に盛り付けて、マイ鰻丼を作って食べる。関西の人はこの鰻
をマムシなんて言う人が結構いる。マムシなんて言ったら食欲が無くなることは無いのだろうか。毎年こ
の季節、喪中はがきが毎日のように舞い込む。ご両親は殆どが80代後半か90代まで長生きをされ
てから生涯を終えられている。連れ合いを亡くした方々もおいでだ。奥様を亡くされた方は自分の
世話は自分で出来ているのだろうか。喪中はがきを手にしながら、そんな心配をしている。ご兄弟
の訃報も何件かあった。自分の知り合いに起こった訃報をいっぺんに知る季節は受け取る方もツライ。
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12月 4日(木)晴れ 寒い!
朝 明石町「ダイニング」B定食(無塩トマトジュース、オムレツクリームソース、青菜と人参炒め、サラダ、トースト、キウイ、
コーヒー)880円









昼 歌舞伎座客席にて 「児雷也」弁当1400円、お茶

カラリと晴れた日は気温が低い



12月歌舞伎座の初日に行った。1部は獅童と初音ミクの超歌舞伎十周年「世界花結詞」
夜 明石町「ダイニング」A定食(鶏肉のもろ味噌焼き、鰊の昆布巻の煮物→野菜の煮物、しらす卸し、
小松菜わさび和え、御飯、お吸い物、温州みかん)2090円、麦焼酎ボトル3300円









今日は2度目の初音ミクの世界だった
最近、なんだかんだと住まいの点検やら工事やらが多いのだが、今日は工事のため断水があった。
解除されてから洗濯機を廻し、歌舞伎座へ。あら!今日初日だったんだぁ、意識せずにチケットを買っ
てしまったものの、観るか観ないか何度か悩んだ末、1部に結局来てしまった。12月は3部制なの
だが、それぞれが全く趣きの違う舞台で、まるで歌舞伎の【和・洋・中】みたい。あらら、例えが
ヘンテコだわなぁ。1部は「超歌舞伎10周年」と称してNTTのデジタル技術による初音ミクと獅童を中心と
する歌舞伎を融合した「世界花結詞」だった。幕張とか京都で上演していたものが、初めて歌舞伎
座にかかった時「モノは試し」と観たことがある。それで十分と思ったのに、2度目も来てしまった
のだ。いつもの大歌舞伎とは場内の雰囲気が違って、アチコチでどこから見てもオジさん或いは初老の男
性陣がお揃いの派手な法被姿でオタク話に花を咲かせていた。中にはかなり大きなミクちゃんの箱に入っ
たお人形を膝乗っけの紳士も!売店で販売している3400円のペンライトを握りしめた人達も多数。なの
に、通常の歌舞伎公演に比して空席が目立つ・・。私には興味が持てない世界なので途中で帰るか
悩みながらも終演まで座っていた。フィナーレはド派手で、ここホントに歌舞伎座かい?という雰囲気。こ
のフィナーレだけで満足したファンもいたかもしれない。徹頭徹尾が獅童の舞台だったが、辰之助襲名が決
まった松緑の長男佐近くんが成長していた。時蔵さん、この舞台に出演してホントに楽しいのかしら。
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12月 5日(金)晴れ 東京は朝1,2度
朝 明石町「ダイニング」B定食(無塩トマトジュース、ポーチドエッグ、野菜炒め、ソーセージ、サラダ、トースト、飲
むヨーグルト、パイナップル、コーヒー)880円





2日続けてパン食の朝
昼 明石町「ダイニング」B定食(彩り野菜スープ、シーフードマカロニグラタン、サラダ、バゲット、アイスコーヒー)1320円






午後のお茶 永田町キャピトル東急ホテル・クラブラウンジ「SaRyo」コーヒー













夕暮れ時、永田町のホテルにチェkックイン
夜 キャピトルホテル東急「水蓮・鮨カウンター」(2人で)お任せつまみ(鮪とワカメの炊き合わせ、前菜いろい
ろ、蛸柔らか煮、鮑の肝の和え、大根とらっきょ梅漬け、握り:新烏賊2貫、鯛の昆布〆、松
川カレイ梅醤油、鯵2貫、ウニ2貫、穴子と骨、のどぐろ、鉄火巻、卵焼き2種)、生ビール小、麦焼
酎ボトル 2人で7万9438円















計画では京都の家で過ごすことにしていた。しかし、何やかやと他の用事が入ってしまい、京都ま
で行って2泊ではツマラナイな、それなら都内のホテルで美味しいものを食べようと急遽変更。都内ホテルの
中から選んだのは永田町のキャピトル東急ホテル。1月と6月に来ているから今年だけで3回目だ。6月は
実をいうと、江戸の旅に参加したら宿泊ホテルがここ、だったというワケ。せっかくキャピトル東急に泊まる
なら誰かを食事にお招きしようかと、今夜は大S子さんと鮨カウンターで食事をすることにしている。
クラブフロアを申し込んだから、チェックインは27階のクラブラウンジ「SaRyo」で。長い間コロナでクラブラウンジの機能
を果たせなかったが、ようやく毎日の朝食サービス初め通常に戻ったようだ。手土産をエントランスフロアにあ
るORIGAMIで買い求めようと行ってみると、人気のバナナブレッド初め、パンとケーキが比較的多く残って
いてこれも幸運だった。S子さんとロビーで待ち合わせ。さぁ、今夜は鮨死ぬほど食べてね。この店
は甥のヒカルと何度も来ていて、今年1月は兄夫婦も混じって4人で賑やかにカウンターを囲んだこともあ
る。奇を衒わず落ち着いた雰囲気で鮨をじっくり味わうには良い店だ。私は白身や鮪にはそれほど
執着がないが、ヒカリモノが好き。それにしてもよく食べたね、私ら。では気をつけてお帰りくださーい。
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12月 6日(土)晴れ
朝 キャピトル東急ホテル・クラブラウンジ「SaRyo」朝食セット+ヴュッフェ












何年ぶりかでクラブラウンジ「SaRyo」朝食セットを食べた
昼 日本橋三越「ランドマーク」海鮮あんかけつゆそばと点心セット(焼売、ザーサイ付き)2420円






日本橋三越ではいつも「ランドマーク」で同じものを食べるってどうゆうこと?
午後のお茶 永田町キャピトル東急ホテル・クラブラウンジ「SaRyo」 シュトーレン、ミルクティ、黒烏龍茶



オヤツの習慣はありませんが
夜 キャピトル東急ホテル「星ヶ岡」(2人で)オーダー式バイキング@シニア1万6445円(鮑入り三種冷菜9361
円、フカヒレ姿煮小1万2162円、和牛と玉葱炒め5475円、クルトンの海老団子揚5186円、北京ダッ
グ2520円×2,春雨と引き肉ピリ辛炒め4807円、海老と豆腐の塩煮込5692円、豚肉と高菜チ
ャーハン3136円、マンゴープリン1518円)、生ビール小、麦焼酎 2人で3万5424円













老婆2人でオーダーバイキング
今回このホテルはクラブフロアに宿泊している。世の中のことをあんまり知らない頃、ホテルのクラブフロアって何
だろうと思っていた。女性陣が面積の少ないドレスを着るナイトクラブみたいなところか、それとも学校
のクラブ活動と何等かの関係があるところか・・バーカ、そんなワケねーだろ。ま、カンタンに言えばホテルの
中でワンランク上の客室やサービスが用意されている特別のフロアってことかな。当然ながらそれなりの支払い
もせねばならない。多くホテルの場合クラブフロアにはクラブラウンジが用意されていて、宿泊客は朝食や日中の
お茶サービス、夕刻のカクテルサービスなどが受けられる。困ったことに、数年前コロナ蔓延と共に、このクラブサ
ービスの殆どが行われなくなった。それでもクラブフロアはあり、チェックインとアウトはラウンジで行われたくらいで
、クラブラウンジのサービスはほぼ皆無でもそれなりの料金システムだった。今回はクラブフロアのサービスが完全復活
してからの宿泊。朝食サービスは週末だけに限られていた時代もあった。だから今朝は数年ぶりのクラブ
ラウンジでの朝食だった。昼は日本橋三越に用事があり、ランチがてら出かけた。これから寒い国に何度
か出かけることになっているので、風邪を引かないコートを買おうと思って。羽毛がダメなのでこうゆ
う目的のトキはホント困るのだよ。それでも何とか。三越にはたくさんの店があるのに、ランチは今日も気
づけば「ランドマーク」で海鮮あんかけつゆそばを食べていた。1月キャピトル東急に泊まった時も同じとこ
ろで同じものを!夕食はA美さんがいらした。ふたりでオーダーバイキング。よし!食べるぞ!と息巻い
たものの、年でもあるし、もうそんなには食べられないんだよね。いくら食べても料金は同じオーダー
バイキングなのに残念だよねぇ。和牛と玉葱炒めと春雨と引き肉ピリ辛炒めが特別に美味しかったなぁ。
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12月 7日(日)晴れ
朝 キャピトル東急ホテル「ORIGAMI」アメリカンブレックファースト(自家製トマトジュース、グリーンサラダ、パンバスケット、フルーツ
とヨーグルト、オムレツとソーセージ、カフェオレ)5819円







チャコを連れてフェリーで帰省中のK岩
昼 キャピトル東急ホテル「星ヶ岡」パーコーメン星ヶ岡スタイル3542円、黒烏龍茶1391円






チェックアウトしてから星ヶ岡の個室でパーコーメンなんか食べちゃって
夜 明石町「ダイニング」B定食(モッツァレラチーズとトマトのカプレーゼ、タピオカ入りコンソメスープ、ポークフィレカツ、ライス、
紅ほっぺ苺、カモミールティ)2090円、麦焼酎







夜も肉だぁ・・・💦
昨日の朝は超久しぶりにクラブラウンジで朝食を摂ったが、今朝はオールディダイニング「ORIGAMI」で食べ
ることにしよう。このホテルは相変わらず、ビジネスマンらしい外国人客がで溢れている。ヴュッフェもある
が、座って落ち着いて食べたいのでアメリカンブレックファーストを注文した。昔はペロリと食べたのに、今はボ
リュームが多過ぎて往生する。結局、バスケットに盛られた各種パンは1種のみ、オムレツも半分食べるのがや
っとだった。チェックアウトしてからランチもホテルで摂る予定なので、朝食は7時台に。そんな努力をしたの
に、チェックアウトして予約した「星ヶ岡」に行っても全くお腹が空かないのだよ。う〜む、困ったぞ。
わざわざ個室まで準備して頂いたのに、どうするんだ。一応パーコーメン星ヶ岡スタイルと黒烏龍茶を注文。
星ヶ岡スタイル?不思議な料理名ですよね。というのは、オールディダイニングの「ORIGAMI」のメニューにもパ
ーコーメンはあるのだ。同じホテルの別のレストランで同じメニュー。もちろん過去にどちらも食べてみましたよ。
「ORIGAMI」には長葱が入っているのに対し、「星ヶ岡」はほうれん草などの青菜が入っているのが
大きな違いか。味も多少違う感じがあり、人によってどちらが好みか違って来る。私?まぁご想
像にお任せします。パイコーも麺も凄いボリュームだったが、「おんなの意地」で完食した。やった!!
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【今週の振り返り】
2025年度の読書を振り返ってみることにする。なんて言いながら振り返る程の量もなく、自慢で
きるような大作に挑んだワケでもない。「年100冊」読んでいた時代から遠のいてかなりの年数を
数えてしまったが、今年もその頃の数分の1の読書の一部を。
この十数年、よく読む男性作家では、伊坂幸太郎、万城目学、村上春樹、それに東海林さだお
(作家より漫画家ですが)など諸氏いるが、今年は大流行の影響もあって、「国宝」の著者であ
る吉田修一の作品も読んだ。のっけから脱線するが、今年は「「国宝」見た?」が流行語になる
程の「国宝」ブームは異様な盛り上がりぶりだった。小説を読んだのも映画を観たのも数ヶ月前
だから記憶は薄れて来ているが、私の正直な感想を言えば、小説「国宝」と映画「国宝」の後
半があまりに違っていて、特に映画のラストシーンなど小説しか読んでいない人には信じられないので
はないかなぁ。どちらの「国宝」を頭に浮べて話せばいいかわからず、国宝話はあまりしなか
った。とはいえ、映画「国宝」で演じた皆さんは素晴らしい演技だと思うし、長年歌舞伎を観続
けている一ファンとしては、こうゆうカタチでも歌舞伎ファンが増えてくれることはとても嬉しいことだ
った。閑話休題。その数少ない男性作家に昨年あたりからひとり強力な作家が加わった。今さ
らであるが、森見登美彦である。「夜は短し歩けよ乙女」や「四畳半神話体系」などを読み、
「この世界は、万城目学の初期作品「鴨川ホルモー」とよく似た匂いがするなぁ」と思ったのだが、
調べてみるとお2人の年齢は3歳差(万城目氏が年上)で、書いた年代もほぼ一緒だった。まぁ、
ほぼ同じ時代の京大生というところは共通だしね。森見作品は、その後「ペンギン・ハイウェイ」、「き
つねのはなし」、「熱帯」なども読み、更に読み進める気持ちになっている。
今年、忘れられない本に出会った。「われらが少女A」(上)(下)毎日文庫である。作品もさ
ることながら、久々に高村薫に再会した思いに近い。この十数年すっかり彼女のことを忘れてい
たなんてことが信じられない程、あの頃は高村薫に夢中だった。いや、夢中だったのは高村薫
じゃないな、作品の主人公の刑事合田雄一郎だったな。1993年に発表された「マークスの山」
(上)(下)(講談社文庫)から始まって翌年の「照柿」(上)(下)(新潮文庫)、3年後に発表
された「レディ・ジョーカー」(上)(中)(下)(新潮文庫)と続く。実はこの後、「太陽が曳く馬」、
その3年後「冷血」があるのだが、その間ナゼか私は作品を見逃している。そして2作品おいて、
今年私が読んだ「われらが少女A」と繋がって行く。推理小説シリーズには昔から著名な主人公
が存在する。即ち、アガサ・クリスティはエルキュール・ポワロを生み出したし、私が好きなP、D、ジェイムズは
アダム・ダルグリッシュ警視を活躍させた。高村薫の合田雄一郎は、何度も映像化され、演じたのは
中井貴一、上川隆也、三浦友和・・・全然ちゃうやん!イメージ全然違う!人気のある人物の場合、
ひとりひとりにイメージがあるから、キャスティングはムチャ難しいよね。でも敢えて言うなら高倉健かな
ぁ。高倉健なら、合田雄一郎のストイックで強い男にピタリだと思う。それはともかく、「われらが少
女A」を読むことで、長い間忘れていた合田雄一郎に再会し、彼も年齢を重ねて第1線から引
く身になっていることにショックを受け、ぼんやりしている彼の若い頃の姿を懸命に思いう出そう
とした。改めて、チェックし忘れてしまった「太陽が曳く馬」と「冷血」を読んで、合田雄一郎マッ
プを完成させねばと思っている。蛇足だが、「われらが少女A」の舞台は東京中央線の武蔵境駅
からの支線西武是政線の小さな駅が舞台で、私が長く過ごした武蔵野の匂いがぷんぷんとする
のも嬉しい作品だった。大阪出身の高村薫さんは国際基督教大学で学ばれたが、私が親しくし
ているK岩も高知出身で同じく国際基督教大学出身だ。当時は大学に程近い武蔵境付近に住ん
でいたと聞いたことがある。彼女こそ、この作品を読んだら、青春時代の記憶が一気に蘇って
くるのでは、と思いながら読んでいた。
有吉佐和子さんと言えば、一世を風靡した「恍惚の人」を始め、「華岡青洲の妻」、「複合汚
染」、「紀の川」、「出雲の阿国」、「和宮様御留」など幅広いレパートリ-の著述に加え、演劇界に
も造詣が深く「ふるあめりかに袖はぬらざじ」などの戯曲でも知られている。ストーリーテラーとしての
才能と好奇心旺盛で多くのベストセラーを生み出したが、強烈な個性と感情の起伏が激しかったため
何かと衝突も多かったが、1984年8月30日急性心不全で53歳の生涯を自宅で終えた。有吉佐
和子さんが多数書かれた小説の中に1977年に書かれた「青い壺」(文藝春秋)がある。50年近
く前に書かれた中編のこの本が、ナゼか今年大ヒットした。原田ひ香さんが「青い壺」を賞賛し
ている記事を編集者が見かけて本の帯にコメントを依頼したことやNHK「おはよう日本」の読書コーナー
で取り上げられたことで爆発したらしいよ。私も試しに読んで見た。それがムチャ面白いのだよ。
ページ数はそれほど多くないのに、青い壺を巡っていろんな人間模様が13も詰め込まれていて、
有吉さんの作家としての実力を数十年の年月を隔てて感じるような作品だった。
他にも面白い本はあったが、それは割愛します。来年も面白い本に出会えますように。
目がショボショボで本が読めニャイ
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