パクパク日記14年10月1週

          トルコから帰国すると私と夢子倶楽部の誕生日。年「取る子」になった。

        トルコ歴代スルタン イタリアンで誕生会

9月 29日(月) 晴れ

朝 トルコ・イスタンブール ザ・マルマラ・タクシム 朝食ヴュッフェ

           ボスフォラス海峡。右側はマルマラ海、左に行けば黒海。トルコの国旗だよ

  

          サドベルク・ハヌム・ミュージアムにはサドベルク家のコレクションが          この先はもう黒海である

先週からトルコの首都イスタンブールに来ている。イスタンブールにだけ滞在する旅で、前半はアヤソ

フィアやブルーモスクにほど近い旧市街のホテルに4泊、眺めの良い新市街のホテルに2泊。で、今日

は帰国日である。9階の客室からはボスフォラス海峡がよく見える。金角湾の向こうは旧市街、ボスフ

ォラス海峡を渡った先はアジア側、さらにボスフォラス海峡を右に行けばマルマラ海で逆方向に行くと

黒海となる。帰国便は夕刻だから午前中は観光。黒海近くのサドベルク・ハヌム・ミュージアムに行く。

コチ財閥のサドベルク家のプライベートコレクションが2階、3階に展示されていた。撮影禁止だったの

でお見せ出来ないのが残念であるが、個人のコレクションとは思えない見事な陶器や刺繍、レース、結

婚衣装などが展示されていた。1階売店には人間国宝の作品の陶器が売られていたが買わなかった。

昼 空港近くフードコート 中華料理ヴュッフェ

  

市内に戻り、空港近くのショッピングモール内のフードコートで自由食となる。どっこにしようっかなぁと

私は時計周りに、他の方々は反時計周りに飲食店を物色。丁度出会ったのが中国料理のヴュッフェの

店だった。チャーハンも焼きそばもチキンから揚げもあるし、ここにしようか。全く期待していなかったの

に、卵スープやチャーハンなどなかなかの味であったのだ。隣接しているスーパーで最後の買い物だ。

夜 トルコ航空 イスタンブール=成田 ビジネスクラス機内食

  

  

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9月 30日(火) 東京はムッチャ暑い晴れ

朝 トルコ航空 イスタンブール=成田 ビジネスクラス機内食

  

スルーガイドのトゥライさんとは空港でお別れ。新婚旅行は日本に行き、あれも旨い、これも旨いと食べ

ているうちに4`太って帰って来たというゴーカイな女性である。人柄良いし、皆とも仲良しになったが、

彼女の日本語がいま一つよくわからないのが玉に傷であった。午後5時過ぎ、トルコ航空成田行きは

予定通り出発。雑誌とかオーディオ関連では評価できないが、機内食の点ではかなり高得点をあげた

い。ビールもトルコワインも旨いし。珍しく3時間ほどうとうとして目が覚めたら喉が痛い!ゲッ、風邪!

遅い昼 四谷3丁目 「小法師」 味噌ラーメン 700円、餃子小 240円

  

予定より早く成田に到着し、昼前には我が家にいた。いつものように洗濯&メールチェック(アイパッドの

お陰で必要ないほどだけど)&写真の取り込みを終えたら、空腹でぐ〜っとお腹が鳴った。こうゆう時

は思いっきり違反食だな。ラーメンにしよう。平打ちのちぢれ麺「小法師」で味噌ラーメンと餃子小3個!

夜 舟町 「おちあい」 お任せコース(醤油豆、玉こんにゃくとゲソ煮つけ、刺身盛り合わせ、和風しゅう

まい、イカと牛蒡の天ぷらとシシャモ、よもぎ蕎麦)、びーる小、麦焼酎 @4千円

  

  

「お父さん、ただいまー!」。夕食は「おちあい」で。帰りのトルコ航空で引いた風邪が本格的になってし

まった。こんなことなら、すぐ医者に行けば良かったなぁ。午後は遅れているパクパク日記更新のため

に書斎に閉じこもってゴボゴボやっていたのだ。「風邪には食べて寝るのが一番!」とお父さんがよもぎ

蕎麦を思いッきりテンコ盛りで出してくれた。今日の違反食総量は凄いぞ!!今日で〇6歳とお別れ。

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10月 1日(水) 曇ったり降ったり  東海道新幹線、夢子倶楽部そして夢子の誕生日

朝 家食 野菜サラダ、ツナと卵のトーストサンド、「タニタ」の味噌汁、ヨーグルト

午後のおやつ 四谷三丁目 「アンテンドー」 お菓子、アイスコーヒー

  

苦しい夜を過ごした。熱でだるいし、咳がゴボゴボ出るしで熟睡出来なかった。「引き始め」に飲めば必

ずというくらい治る、という漢方薬冷蔵庫にあったのになぁ。飲む機会を逸したからなぁ。今日は誕生日

というのに生憎の朝である。朝食後、早速近所の医者に行った。「はい、風邪です」。わかってますって、

それくらい。薬を貰って次は銀行。もうこんな時間か。今夜はご馳走頂くからおやつですませちゃおう。

夜−1 目黒 「ラッセ」 8皿のコース+ワイン デグスタツィオーネ(料理1品ずつにワインを合わせる

ソムリエセレクションコース):つぶ貝・おくら・つるむらさき玉葱ムース、マロングラッセと胡桃のパ

ン、自家製バター、鮑と3種の茸スープ仕立て、ヤイトハタの香草コンフィムール貝と白菜のソー

ス、鶏出汁で和えた冷製カッペリーニすみイカとキャビア添え、松茸のリゾットパリミジャーノ、フラ

ンス産小牛肉の炭火ロースト辛味大根とガルムのソース、ラッセスペシャリテ:4種のチーズを包

み込んだラビオリ(5個!)、オレンジのグラニテ、(私だけバースディケーキ)、幸水梨とマスカット

ヨーグルトソース、バニラジェラート、イタリア伝統菓子のピッコラ・パスティッチェリア、カモミールテ

ィ)、ワイン(発泡性ワイン、白、白、赤、赤、赤)  皆さんにご馳走になりました!

  

  

  

  

毎年仲良し達が私の誕生祝いをしてくれる。家族がいないお婆さんの私にとっては、実にありがたいこ

とである。店はA先生とマキコ夫婦が選んでくれた目黒の人気イタリアン「ラッセ」である。ラッセとはイ

タリア語で「板」という意味。手打ちパスタは板の台で打たれるからね。料理は先付けからデザートまで

8皿のメニューラッセ。前菜2種、パスタ2種、肉料理にスペシャリテラビオリと種類も量もふんだんだ。

更にワインも料理に合わせてソムリエが選んでくれるワイン デグスタツィオーネで6種のワイン!これ

も嬉しいじゃないか。松茸のリゾットパリミジャーノで上った歓声は、コース最後のスペシャリテ、4種の

チーズを包みこんだラビオリでさらに大きくなる。このコースでは好きなだけラビオリを注文して良いこと

になっており、いくつにするかで皆おおいに悩んだ。大きいし濃厚なので、そうたくさんは食べられない

し。私はSブーと同じ5個!具合が悪いのに根がイヤシイからね。ムッチャ濃厚であった。♪ ハッピー

バースディ ツーユーの歌と共に可愛いケーキも運ばれて来て、プレゼントも頂いた。ありがとうござい

ます!ご馳走になったお礼には、イタリアで買い込んで来た白トリュフ塩やポルチーニ茸をお渡しした。

夜―2 目黒 「YUKI 焼酎

A夫妻が予約してくれていた近所のスナック「YUKI」。貸し切りだ。NHK朝ドラ主題歌シリーズの後は

マキコの「Let it Go〜ありのままで〜」。♪ありの〜ままの〜姿みせるのよ ありの〜ままの〜自分

になるの 何も怖くない・・・。マキちゃんもう十分にありのままです。これ以上は勘弁して!熱上った。

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10月 2日(木) 今にも雨が降りそうで降らない

朝 無し

昼 荒木町 「アンシャンテ」 ハヤシライスランチ(レンズ豆のチャウダー、煮野菜、ハヤシライス、フル

ーツ、コーヒー) 1000円

  

昨夜もシンドイ夜であった。美味しく楽しい夜であったのだが、2次会で風邪による熱が上がって苦しく

なった。決してマキコの「Let it Go〜ありのままで〜」のせいではない(笑)。昼までベッドでごろごろし

てシャワーを浴び、栄養補給(しなくたって備蓄があるからいいんだけどね)のため、「アンシャンテ」に

行く。遅い時間だったのでハンバーグは品切れ。ハヤシライスを頂く。こちらのH野さん夫妻の末っ子君

は長くスコットランドに留学されていたが、現在の勤務先を聞いてみたら、私の後輩になったんだって!

夜 元赤坂 「辻留」 3万5000円のコース(向附:シマアジの造りとlいくら醤油漬け、碗に替えて:松

茸と鱧の土瓶蒸し、八寸:カマス鮨・焼き栗・海老・衣かつぎ・イカのウニ和え・はじかみ、箸休め:

蒸し無花果の胡麻ダレ、煮合わせ:飛龍頭とズイキの炊き合わせ、焼き物:甘鯛の幽庵焼き、揚

げ物:鱧アサツキ巻き・車海老・舞茸の天ぷら、シメジとほうれんそう、ご飯:松茸ご飯、香の物、赤

出汁、水菓子:幸水梨と信州パープル、甘味:和菓子、御薄茶)、ビール、焼酎ロック 4杯

@4万6000円

  

  

  

     

今夜は赤坂の「辻留」。T永君が予約してくれた。初代辻留次郎氏が裏千家家元に手ほどきを受けて京

都に店を構えたのが「辻留」の始まりだそうで、二代目嘉一氏時代カタカナ会社のビル地下に入ってお

られたこともある。一度だけ昼食に連れて行って貰った記憶がある。「会社辞めてやるぅ」と騒いだら、

当時専務だったO沢さんが「辻留」でご馳走してくれたのだったなぁ。そのO沢さんも亡くなってしまった

が。膝が痛いので椅子席を、とお願いしたら、とても広い部屋にテーブルと椅子がセッティングされてい

た。T永君と昨夜に続いてSブーの3人。T永君とは10年近く会っていなかったかなぁ。この間にご両親

と奥様を亡くされたが、いつも旅行中でご葬儀に参列できず申し訳ありませんでした。「辻留」のコース

だが、奇を衒わない居住まい正しいというか、きっちりしたお料理が登場する。特に蒸し無花果の胡麻

ダレと飛龍頭とズイキの炊き合わせが印象に残った。いつもT永君にご馳走になるから、今夜は私が。

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10月 3日(金) 晴れ 暑い!

 「一幸庵」のわらび餅、お茶

  

昨夜Sブーに 「一幸庵」のわらび餅を貰った。甘いものは基本苦手な私だが、これは好き!大好き!

作り立てを食べて欲しいという「一幸庵」亭主の文言はよーく知ってはいるが、昨夜帰宅してから食べる

には満腹すぎて今朝になった。それでも十分美味しい。残りは明日だ。御嶽山の救助が悪天候でなか

なか進まない中、これまで判明した死者47名に少なくとも十数名の行方不明者がいるということだ。戦

後最大の火山事故となってしまった。紅葉時期晴天の土曜日。しかも昼ドキの噴火が大きな被害に。

昼 新宿小田急レストラン街 「翠園」 ふかヒレ麺セット(ふかヒレ麺、蒸し野菜、チャーシュー、野菜と

海老マヨ、杏仁豆腐) 1700円

  

  

今や月1になった代々木の整体に行く。昔は週1、多い時は週2で通ったこともあったけど。通い出して

から12,3年になる。タクミ先生は無類のレイ変(レイアウト変更)好きらしく、この間施術室、待ち合い

室のレイアウト変更は数十回あったんじゃないか。その度に、患者は室内変化にオロイロするわけです

わ。ランチは小田急のレストラン街に行く。カタカナ会社に勤務していた初期の頃、新橋の「翠園酒家」

で創業者社長に何度もご馳走になった。土に包まれた泥棒鶏という料理が名物で、カナヅチでコンコン

叩いて鶏を取り出す儀式が楽しかった。週末は飲茶が人気だったが、2006年道路拡張に伴なって閉

店したらしい。それはともかく、「翠園」でふかヒレ麺セットを食べたが、味はともかく量が凄まじかった!

遅い夜 銀座 「くーた」 お通し:胡麻豆腐、胡麻鯖、焼き茄子 850円、ふぐ唐揚げ 1400円、小茄

子のそぼろ煮、ポテトサラダ 6T50円、このこ炙り 2000円、ごぼう天うどん(小)、生ビール 2

杯、麦焼酎ダブルロック 2杯 @8700

  

  

市川猿之助2ヶ月奮闘連続公演が新橋演舞場で本日から始まった。初日の夜の部に行く。夜の部は

「獨道中五十三駅」の通し狂言。猿之助が一人18役40数回の早替わりで休憩含めて5時間余、大汗

かいての大奮闘。伯父の三代目猿之助の舞台を数回、京都南座では市川右近の舞台を観たことがあ

る。当代猿之助は初役であるが、初日の今日でさえ演じ慣れた演目のごとくの達者ぶりである。後半に

は「大瀧の場」の本水使っての派手な見せ場がある。幕が下りるとカンドーした観客が荷物を持って、

「あぁ面白かったぁ」と口々に言いながら出口に向かい、やがて恥かしそうに席に戻って来るのだった。

「客を楽しませる」ということでは四代目、先代に負けていない。遅くなった夕食は、演舞場近くの「くー

た」に行く。博多が本店。以前良い店だと思っていたのだが、味も値段もどうかなぁって感じであった。

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10月 4日(土) 晴れ

 「一幸庵」のわらび餅、お茶

昼 新橋 「大戸屋」 四元豚の勝つ重 905円、じゃこおろし 154

  

美容院に行く前の新橋ランチ。一番好きな「すえ玄」に行くと、お休みだった。土曜日営業日なのにね。

じゃ「大戸屋」だ。明日アメフットの試合があるから、勝つモノを食べよう。フツーの勝つ定食にすれば良

いものを、四元豚の勝つ重なんか食べるからカロリーがさらに高くなるじゃないか。ご飯は4分の1くら

いしか食べないけどね。「大戸屋」に来たら必ずというくらい注文するのがじゃこおろし、2つ食べたい!

夜 荒木町 「の弥七」 9000円のお任せコース(焼き胡麻豆腐 九条ネギと黒七味、ふぐの煮凝り、

長崎のふぐ刺し、盛り合わせ三段前菜:よだれ鶏、生ウニと白イカ老酒和え、秋刀魚燻製・自家製

チャーシュー・揚げピータン甘酢漬け・黄ニラ巻きなど)、自家製水餃子と金華ハムスープ 麻辣醤

油、毛蟹、鬼かさごのけんちん蒸し、天津甘栗のかき揚げ、茄子の唐煎り、蒸し柿 甘味噌、炊き

立てご飯と紅麻婆豆腐と香の物、シャイマスカットとグレープフルーツ、杏仁豆腐)、生ビール 

2杯、麦焼酎ボトル 2人で2万6525円

  

  

  

  

  

2週間前に行ったばかりなのに、もう「の弥七」を予約してしまった。それほど、「の弥七」は鮮烈な印象

とカンドーを与えてくれた。今夜はA先生と待ち合わせしている。若いご主人が「今日取材があって用意

した食材があるので、それも召し上がっていただきます」とご挨拶があった。和中華という珍しいコース

に取り組む「の弥七」。前回の和は松茸と鱧のしゃぶしゃぶだったが、今夜はふぐの煮凝り、長崎のふ

ぐ刺しそして鬼かさごのけんちん蒸し。鬼かさごの身の中には、魚の摺り身、豆腐、長芋、栗、銀杏など

がギッシリ詰まっている手間ひまかけた一品だ。天津甘栗のかき揚げも旨いなぁ。紅麻婆豆腐はもっと

旨いなぁ。見た目は「麻辣感」いっぱいで、痺れそう&辛そうなのに食べてみると子供でもOKなほどや

さしさがある。凄い腕だなぁと感心しきりである。〆の自家製杏仁豆腐は夢見心地になる幸せな甘味。

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10月 5日(日) 一日中雨 台風18号がだんだん近づいて来る

朝 無し

昼 家食 札幌「曼荼羅」スープカレー(とろとろポーク角煮)、納豆サラダ、ふすまパン

  

今日はアメフット秋のリーグ戦の4戦目が午後2時から川崎の球技場である。台風18号が近づいてい

て、朝から激しい雨が降っている。行く気満々であったが、風邪が治っていない今、雨に濡れて3時間

も立っていたら肺炎になっちまうかも。ということで、チームHPのツィッター実況をチェックしながら応援

することにしよう。それにしても凄い雨だなぁ。アメフットは悪天候でも中止にならない。14対0の辛勝。

夜 荒木町 「やくみや」 お通し:じゃが芋醤油豆、ほうれんそう菊花お浸し 500円、無花果胡麻クリ

ームソース 700円、トマト塩糀マリネ 500円、鶏舞茸豆腐ネギ鍋仕立て 900円、新秋刀魚の

肝醤油焼き 800円、やくみやあんかけオムライス(小) 700円、生ビール 2杯、「知心剣」 2合 

7500

  

  

  

夜になっても雨は止まない。台風近づいて来ているからなぁ。そんな中大きな傘をさして「やくみや」に

行った。この店の食事は炊き込みご飯が売りなのだが、1人だし麺好きだしということで、たいが煮麺を

食べる。今日「違反して炭水化物を食べるにしても、一番罪が軽いのはご飯なのよね」とボソッと言うと

「なんだ、夢子さんそれ知っていたんですね」と朝子さんに言われた。ゲッ。あんかけオムライスにした。

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【今週の振り返り】

トルコ語カンタン講座ちょっとやりまーす。

  ・ こんにちは    メルハバ

・ おはようございます  ギュナイドン 「牛無い丼」 と覚える

・ ありがとう  テシュキュレデリム  「ティッシュくれー」 と覚える   

         お元気ですか? ナススン 「茄子スン」 と覚える

         美味しい   チョクイイ   「ちょく良い」と覚える

         さようなら   ギュレギュレ

         いくらですか?  カチパラ?

高いよー!    チョッパラ!

金ないよー!   ヨッパラ!

外国を旅する場合、その国が日本に好意的だと楽しさは倍化する。その逆だと悲しいし、居ずらいし、

不愉快だしで行く気にならない。このところ、中国や韓国に足が向かないのはそうゆうことだ。その点、

台湾やイランは日本好き。そしてトルコは申し訳ない程の親日国である。単純に嬉しい。じゃあ、何故ト

ルコの人は日本贔屓なのか、日本を好きなのだろうか。よく言われる3点はこうである。

エルトゥールル号遭難事件。1890年日本の小松宮夫妻のイスタンブール訪問に応えて、オスマントル

コ海軍はエルトゥールル号を日本に派遣。皇帝親書を明治天皇に奉呈して最初の親善訪日使節団とし

て歓迎された。その帰途悲劇は起こる。和歌山樫野崎で台風の強風で座礁し沈没。587名が死亡した

が、樫野村の住民達は総出で69名を救出して貧しい蓄えから食料、衣類を提供した。明治天皇は可

能な限りの援助を命じ、日本国内からは多くの義捐金・弔慰金が寄せられた。20日後、日本海軍2隻

で生存者をイスタンブールまで送り届けた事件だ。この軍艦には、「坂の上の雲」の主人公・秋山真之

も乗っていたのだよ。トルコではこの事件が大々的に報道され、一気に親日感情が高まった。

1904年から始まった日露戦争でトルコの親日感情は更に高まる。帝政ロシアに長い間圧力をかけら

れ続け、ロシアの南下政策問題が深刻だったオスマントルコにとって、アジアの小国日本が大国ロシア

に刃向かう戦況の様子は、自分の国のことのようにトルコ国民を熱狂させた。共通の敵ロシアを日本

がやっつけてくれている!これを喜ばずにいられようか、ってな具合だね。そして19055月に行われ

た日本海海戦で日本がロシアのバルチック艦隊に圧勝。東郷平八郎大将に因んで、子供に「トーゴー」

という名前をつけたトルコ人も結構いたらしい。

日露戦争終結後わずか10数年でオスマントルコは解体され、ムスタファ・ケマル(アタチュルク)によっ

て1924年トルコ共和国が建国された。政教分離策で脱イスラム国家化を始め、大胆な欧化政策を断

行したムスタファ・ケマル・アタチュルクのお手本は日本の「明治維新」だったと言う。彼の口グセは「日

本を見習え!」。亡くなって80年近く経った今でもトルコで変わらぬ尊敬を集めるアタチュルク(建国の

父という意味)が尊敬していた明治天皇と日本。トルコの人にとってアタチュルクの影響は大きいから

ねぇ。イラン・イラク戦争中の1985年、フセインイラク大統領によるイラン上空の無差別攻撃宣言で在

イランの外国人達は自国の迎えの旅客機で次々とイランを脱出していく。そんな中日本政府からチャ

ーターを依頼された日本航空は、労働組合が安全を保障されないていないという理由で反対し、要請

を拒絶。土壇場で在イラン日本特命全権大使が在イラントルコ特命全権大使に救援を依頼。トルコ航

空が自国民救援最終便を増やして在留邦人215名を乗せて脱出した。タイムリミットの1時間15分前

のことだった。トルコ政府による救援の背景には、1890年の「エルトゥールル号遭難事件のお礼」という

説もあるらしい。ティッシュくれー!

 

夢子倶楽部は10月1日、私と共に誕生日を迎えた。私は〇7歳(ヒエッ!)、夢子倶楽部は13歳。ま、

始めた年は1月の日記からあるから、14歳みたいなもんだけど。ますます遅れが激しくなっていますが

「年寄りの仕事」ということで勘弁してつかぁーさい。これからもよろしゅうに。ほならギュレギュレ。

         

              高級宝石店前で眠る猫            商売モノの絨毯の上で眠る猫    

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       * イスタンブールの旅の始まりは  9月 4週  をご覧ください。