パクパク日記15年12月2週

            水曜日から今年最後の海外スペイン旅行に出かけた

 

 コンスエグラの風車群  トレドカテドラル聖歌隊席

 

12月 7日(月)晴れ

朝 家食 「やくみや」ポテサラふすまドッグ、玉ねぎスープ

昼 新宿4丁目「志な乃」ざる蕎麦1130円、けんちん汁400

 

  

 

区役所に住民票を取りに来た。マイナンバーっつうのが来たが、そのうちコンビニで住民票も取れ

るようになるのだろうか。それはいつなんだろう。「礼華」に行きたいが、あそこは月曜日定休日だ

ったな。それでは「志な乃」だ。以前新橋の愛宕にも同じ店名の蕎麦屋があった。腰がエラク強くぶ

っとい蕎麦であることはここと同じ。なのに蕎麦つゆ薄い色で頼り無い。塩分はあるんだけどねぇ。

夜 銀座「麹也」 お通し:茄子と茸の煮物、小鉢3点盛り:ブロッコリー辛子マヨ・一口ふろ

ふき大根・えのき茸中華和え800円、鯵のなめろう800円、あん肝ポン酢600円、北海道鵡川

産本ししゃも600円、実山椒入りつくね焼き600円、手打ち十割蕎麦800円、ハートランドビ

ール中、麦焼酎2合 @8500

 

  

 

新宿御苑から新橋の美容院へ。今年はこれが最後ですね。来年もよろしゅうに。次は歌舞伎座だ。

2月歌舞伎座の夜の部は「妹背山婦女庭訓」(いもせやまおんなていきん)の通し狂言。1幕、2

のお三輪は七之助だが、3幕目の「三笠山御殿」になると玉三郎がお三輪となって虐められた上死

んでしまう。シアワセそうに死ぬんだけどね。求女に松也、橘姫に児太郎、鱶七に松緑、蘇我入鹿

に歌六、豆腐買おむらは中車。1幕の「杉酒屋」では丁稚子太郎を演じた團子(中車の長男)が一

番受けていた。2幕「道行恋苧環」は舞踊劇で七之助の美しさが際立つ。「三笠山御殿」で五十歳に

して初めての女役に挑んだ中車。出番は短いが、玉三郎の指導よろしく新鮮なおむらでヤンヤの喝

采だった。芝居がはねてから「麹也」に行く。ここの女主人の夫は、さきほど玉三郎のお三輪を虐

めていた。「麹也」の〆は蕎麦。あっ!今日の昼も蕎麦だったわ。こちらの十割蕎麦の方が好きだ。

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12月 8日(火)晴れ

朝 家食 「やくみや」のポテサラふすまドッグ

早起きする。今日の夜成田前泊だから。洗濯、手荷物準備、ちょこっと掃除(ほんとにちょこっと

です)、ゴミまとめ、歌舞伎座の来月分チケット購入、お歳暮受け取りなどなど。あぁ忙しいぞ!

あらら、歌舞伎のチケット代一等席は19千円ですって。こうやって年度かわり、襲名披露公演

で料金を上げてそのままって感じでどんどん高くなっていくんだよなぁ。松竹さん、ずるいぞ!

昼 荒木町「宇な米」うな重特上(肝吸い付き) 4200

 

  

 

夜 成田ヒルトン「梅園」酸辣湯1200円、ブロッコリーとアスパラガスの蟹餡かけ1200円、豚

肉と春雨の辛味煮込み1400円、白飯、生ビール900円×2杯、紹興酒15年2合5200円、フル

ーツ杏仁豆腐(サービス) @12000

 

  

 明日から「梅園」は2日間定休日。杏仁豆腐サービスで貰った。ラッキー!

 

ランチは「宇な米」のうな重を食べた。ずっと笑い顔で食べていたに違いない。大好きカレーでも

食べている時は笑顔ではない。時にはヒーヒー汗かきかき。うなぎってとんでもない力を持ってい

るのだなぁ。最終的にスーツケースを作ってから、パクパク日記11月1週作成に励んでアップ。さ、

それでは成田に向かいますか。成田ヒルトンに到着したのは午後8時過ぎ。運悪く、中国人団体が

到着した直後で、広いロビーは中国語がグワングワン響いている。今日は火曜日だから日本料理屋

は定休日。では中国料理の「梅園」だな。この店の豚肉と春雨の辛味煮込みを白いご飯に乗っけて

食べるのが大好き。今日もそうしたよ。明日からお休みということで杏仁豆腐がサービスされた。

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12月 9日(水)成田は晴れ 

第1食 成田ヒルトン「テラスレストラン」朝食ヴュッフェ

    成田空港カンタス航空ビジネスラウンジ スープ、ウーロン茶

 

  

 

第2食 フィンランド航空成田=ヘルシンキビジネスクラス機内食

 

  

 このスープが旨い!

 

第3食 フィンランド航空成田=ヘルシンキビジネスクラス機内食

 

  

           本場フィンランドらしく、空港にもサンタクロースがいるのだった

  

第4食 フィンランド航空ヘルシンキ=マドリッドビジネスクラス機内食

 

   魚とワインだけ

 

第5食 スペイン・アランフェス ホテル客室にて 鮭おにぎり、ウィスキー

 

   夜中のおにぎりがたまらん!

 

成田空港第2ターミナル集合。添乗員は先月シエナのホテルですれ違ったS釜さん。第2ターミナ

ルはせっかくのシャトルを廃止したため80番台、90番台ゲートはエラク面倒になった。それがイヤ

でワンワールド系は避けるほどだ。フィンランドエアの席は6A。私の好みの席は2A、4A、6A

だ。機内食もなかなかだが、観たい映画は無い。週刊誌3誌と文庫本読んで過ごす。雑誌は原節子さ

んの追悼特集記事だらけだ。午後320分ヘルシンキ着。もう薄暗いぞ。この空港のラウンジは極狭

で何も食べず飲まずでトイレ借りただけ。午後5時発マドリッド行きに乗り込む。時差1時間、フラ

イト時間は4時間半だ。午後915分ようやく到着したマドリッド空港から、さらにバスでアランフ

ェスへ。45分の距離でホテル到着はピッタリ10時!部屋でウィスキー飲みながら鮭おにぎりガブリ!

             ______________

 

12月 10日(木)スペイン・アランフェスは晴れ     1€ユーロ=約138

朝 スペイン・アランフェス NHコレクション・パラシオ・デ・アランフェス 朝食ヴュ

ッフェ

 

   玉子料理は注文制

  

             世界遺産アランフェスの朝           市場で売られる名産のアスパラガス

              フェリペ2世が建設を始め、フェルディナンド6世時代完成した王宮

イザベラ2世庭園                   王宮花壇にはいくつか噴水がある

 

一夜明けて宿泊したNHコレクション・パラシオ・デ・アランフェスを一歩出ると、目の前には

王宮があるのだった。ってことは、ホテルのおの建物は何?うんうん、いい質問。ここはね、王

宮に仕えた高級武将達の住まいだったところ。ホテルの右側に並ぶ建物は下っ端(笑)の兵隊が

住む宿舎だったらしいよ。ホテルの客室も廊下も天井が高いと思っていたが、そうゆうことか。

アランフェスは王宮の離宮として、主に春秋に王族が住んだ。しかし、権勢を振るったイザベラ

2世はアランフェスが大好きで一年中ここで過ごした。だからか、王宮内部は彼女好みがふんぷ

んとして乙女チック。400もの部屋があるが、中でも喫煙用のアラブの間とかアルハンブラ宮の

「二姉妹の間」のコピーや玉座の間は豪華絢爛だ。女王としては不人気で38歳で退位亡命した。

昼 アランフェス「EL RANA VERDE」名物グリーンアスパラのグリルチェリーソ

  ース添え、鱸のオーブン焼きガーリックソース、野苺のデザートクリームがけ、コーヒーアメ

リカーノ2€

 

  

  「緑の蛙」という店でランチ。食事の後は「アランフェス協奏曲」などのライブ演奏

 

古都アランフェスや王宮、イザベラ2世をご存知ない方でも「アランフェス協奏曲」なら何となく

聞いたことがあるのでは。ロドリーゴが作曲したギター協奏曲で、「禁じられた遊び」の演奏で一

世を風靡したナルシソ・イエペスが演奏したことで有名になった曲だ。第2楽章のフレーズは歌詞

をつけて「恋のアランフェス」なんてタイトルでも知られることに。ランチを摂ったレストランに

は、私らグループのために演奏してくれるバンドの方々がスタンバイされていた。ギター、キーボ

ード&ドラムス、チューバ、トロンボーン&ヴォーカルというユニークなカルテットだ。ギターの

彼のフラメンコいいなぁ。トロンボーン&ヴォーカルのリーダーはグッドボイスだ。これでどうや

って協奏曲やるのよ、と思ったら「恋のアランフェス」だった。なーんだ、ま、いいけどね。この

町の特産のアスパラガスのグリルが10本も出るランチ!完食したが、鱸はニンニク臭くて食べら

れない。食後カンタン自己紹介タイム。ご夫婦1組、一人参加8名の計10名、うち男性が2名。

 

タホ川のボートクルーズ。王族が狩りを楽しんだ庭園が左右に広がる。右側は英国風の「王子の庭園」

     タホ川はポルトガルに入るとテージョ川となる。鵞鳥がのんびり泳いでいた。   正面が将軍宿舎だった宿泊ホテル

 

ランチの後サプライズがあった。これからタホ川をボートクルーズするというのだ。嬉しいな、歩

かなくて済むし(笑)。タホ川はスペイン語で [el Tajo]と書く。そう、テージョとも読めるわな。

イベリア半島を流れ、下流のポルトガルでは「テージョ川」となり大西洋に注ぐイベリア半島最長

(1007キロメートル)の川なんである。そのタホ川沿いに庭園が広がる。広大な庭園をタホ川

から船に乗って眺めるという企画だ。庭園は「王子の庭園」と「島の庭園」」があり、「王子の庭園」

では王族達が狩猟を楽しんだんだと。王宮が豪華であればある程、当時の庶民達の苦しさも感じる。

夜 アランフェス「EL Rincon de Godoy」(自由食7人で)鰻の稚魚のサラ

ダ、生ハム、カラマリ、イベリコ豚ロースト、ブルスケッタ、3点セット(生ビール、白ワイン、

赤ワイン)18€+6€×3杯=36€

 

  

 スペインでは鰻の稚魚を好む。大きくして食べろよ!

 

今夜はツァー最初の夜にも関わらず「自由食」。最近、こうゆう意味がわからない自由食が多くて

頭を傾げている。客室でカップ○○なんぞで夕食を済ませている年配の女性達が多いし、レストラ

ン希望者のために店探しに走り回って添乗員の負担が増えるし。この夜S釜さんと一緒に食事に行

ったのは7名。ホテル近くの「EL Rincon de Godoy」だ。店名のゴドイといえ

ば、カルロス4世夫人のマリア・ルイサの愛人で、首相にまでして貰った彼である。マドリッドの

プラド美術館にあるゴヤの「裸のマヤ」と「着衣のマヤ」はかつて収蔵していたのがゴドイである。

何品かの料理を7人でシェア。私は例の3点セット(ビール、白ワイン、赤ワイン)あればOKだ。

             ______________

 

12月 11日(金)晴れたり曇ったり

朝 アランフェス NHコレクション・パラシオ・デ・アランフェス 朝食ヴュッフェ

 

     カンポ・デ・クリプターナの風車 

 

  

     ドン・キホーテと風車群                         黒屋根風車は16世紀に作られた風車

 

昼 カンポ・デ・クリプターナ「CUEVE LA MARINA」野菜のソテー、チキ

ンのレモン風味、アーモンドケーキ、コーヒーアメリカーノ2€

 

 

915分アランフェスを出発してラ・マンチャらしい風景の中を走る。赤茶けた台地だ。この地方

の名を一躍著名にしたのは、セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」。そして原作をミュージカル

にした「ラ・マンチャの男」だろう。1965年初演というから、もう50年経っているんだなぁ。日

本では松本幸四郎が染五郎時代からずっと主役のセルバンテス(ドン・キホーテ)を演じていて、

昨年の公演では文化庁芸術祭賞を受賞した。それはともかく、この広大なラ・マンチャ地方に16

世紀穀物を引くために風車が建設された。その一部を観にまずはカンポ・デ・クリプターナに向か

った。おう、あった、あった。大きな風車が十数基並ぶ中で、屋根が黒い3基は16世紀に建設さ

れたものと言う。どの風車も稼働はしていないが、今日みたいな風の強い日はグルングルンと回っ

たのだろうなぁ。屋上にドン・キホーテがいる洞窟レストランでランチを摂る。ワイン飲み放題!

 

 こちらは標高800メートルのカルデリコの丘の上のコンスエグラの風車群          聖ヨハネ騎士団の要塞も残る

 

スペインのレストランでは頼んでもいないのにワインがバンバン出て来る。昼間っから。そこが

腹立たしい。だって、私昼間はアルコール飲まないのですよ!それなのにワインは無料!なのに

夜になると、突然有料になるざんす!私夜はガンガン飲むのですよ!ホント、腹立つのである。

午後は標高700bあるコンスエグラの町より100b高いカルデリコの丘の上に並ぶ風車群を見に

行った。見晴らしの良い丘の上には、マルタ島の聖ヨハネ騎士団の要塞も築かれていたのだった。

 

         タホ川の対岸の丘から見たトレド旧市街全景              3泊した「ホテルアルフォンソY」

 

夜 トレド「ホテルアルフォンソY」カスティーリャ風ニンニクスープ、メルルーサのグリーン

ソースがけ、アップルパイ、3点セット3€×4杯

 

  

  

               「ホテルアルフォンソY」はアルカサルの真ん前に建っているのだ。アルカサルの夜景

 

夕刻トレドに到着。おっと、ホテルに入る前にトレド旧市街全景を見に行きましょう。ということ

で、展望台でトレドをパチリ!今日から3泊するのは、旧市街のど真ん中、それもアルカサルの真

ん前にある「ホテルアルフォンソY」。しかし、そんなロケーションと引き換えに、古いとか、お

湯が出にくいとか、サービスが今ひとつとか、そうゆうことはガマンね、とS釜さんに釘をさされ

た。痛い!なんてね。そうゆうことなので、隣室や上室から音が筒抜けとか、自動ロックでないと

か、ロビーがほぼ無いとか、そんなことは言うまい。夕食はホテルと聞いていたが一旦外に出て向

かう。数日後行くことになっているチンチョンという町名産のニンニクをたっぷり使ったスープや

魚が出た。ほら、夜になるとお酒は有料になるじゃないの!ま、1杯が3€で安いからいいけどね。

             ______________

12月 12日(土)晴れ

朝 トレド「ホテルアルフォンソY」 朝食ヴュッフェ

 

   意外と品数多い朝食

  

    トレド中央郵便局前のポスト      大学の建物だったかな・・・   イスラム様式の建物も

  

              エル・グレコの代表作「オルガス伯爵の埋葬」。サントトメ教会にて

  

       ユダヤ人地区にあるサンタ・マリア・ラ・ブランカ教会はムデハル様式のシナゴーク 上・下とも

 サン・ホアン・レイエス教会の外観       レコンキスタ完了時解放されたキリスト教徒が繋がれていた鎖

        スペイン・カトリック総本山がある大聖堂と薔薇窓          宝物室のイザベラ1世の王冠キラキラ

                     彫刻が素晴らしい大聖堂内の聖歌隊席(コロ)

    大聖堂聖具室にはエル・グレコ「聖衣剥奪」などの絵画が多数展示されている    こちらはティッツィアーノの作品

      聖具室の天井も見事!     バロック様式の傑作と言われるトランスパレンテはナルシソ・トメ作

 

今日午前中はトレド旧市街見学。昨日の展望台からの写真でもお分かりのように、トレド旧市街は

三方をタホ川で囲まれた大きな丘のような町。ここがキリスト教、イスラム教、ユダヤ教の3つの

宗教と文化が融合したトレドという古都なのだ。36年前に一度来たことがあるのだが。そんな地形

だからとにかく坂が多い。私にとっては鬼門。その上狭くて曲がりくねった道が続く。難攻不落っ

て感じなのだ。そんな道をハァハァ歩きながら、エル・グレコの代表作「オルガス伯爵の埋葬」を

収蔵しているサントトメ教会へ。大人気の作品だからいつもなら大混雑するらしいが、朝イチで行

ったので貸し切りだった。エル・グレコのファンでは全く無いが、この絵はいいなぁ!次に行った

ユダヤ人地区にあるサンタ・マリア・ラ・ブランカ教会は、以前シナゴークだったものを1405年に

キリスト教の教会としたものだ。ユダヤ人が多く住んでいた頃は10を数えるシナゴークがあった

が、今ではここを含めて2つだけ。内部はムデハル様式でアーチや彫刻が美しい。カトリック両王

が自分達の墓所のつもりで建設したサン・ホアン・レイエス教会の外観を眺めてから大聖堂へ。行

きは下り坂が多かったから、今度はずっと上り坂だ。歩きにくい石畳みをひぃひぃひぃ言いながら。

やっと着いたぞ、大聖堂。ここは素晴らしかねぇ。規模ではセルビアの大聖堂に続いて2番目だが、

何と言ってもスペインカソリックの総本山だから見どころ満載だ。中でも左奥にある聖具室には、

エル・グレコ、ティッツィアーノ、ゴヤ、ヴァン・ダイクなどの作品が所狭しと飾られているのだ。

昼 トレド「LОS ARCОS」サラダ、名物カラカムサス(ポークのトマトソース煮)、チョ

コレートムース

 

  

  

  トレドの伝統菓子「マサパン」は人気     ソコドベール広場では選挙運動中     ソコトレンに乗って町を一周

 

今日のランチは、サラダに続いてカラカムサスという名物料理がメインだった。ポークのトマトソ

ース煮なのだが、えらく塩辛くて半分残した。今日もテーブル毎に赤ワインのボトルが配られた。

私も添乗員のS釜さんも昼は飲まないから、Kさん一人でグビグビ。途中で席を外していたS釜さ

ん、大きな箱を持ってレストランに戻って来た。トレドの伝統菓子「マサパン」で一番人気のある

店を予約して買って来てくれたのだ。まるで焼き餃子みたいだなぁと1つ貰って食べると、甘い!

アーモンドと蜂蜜、砂糖、卵白などで作るらしい。午後はソコトレンというミニトレインに乗って

トレドの町を1周した。驚く程揺れるので席から落ちないよう掴まっていたが、その隣でK丈さん

は本を読んでいたよ〜!アランフェスもここトレドも世界文化遺産だ。希望者はさらにトレド見学。

夜 トレド「ABADIA」タパス数種(鶉入りサラダ、ハムコロッケ、羊のチーズ自家製パテ、

鹿肉、バカリャウ、タルトとチーズのトレド風、)マジパンケーキとチーズケーキ、生ビール大

4€、白ワイン、赤ワイン2€×2杯

 

  

  

                     夕食の後あの展望台に行き、トレドの夜景を見学した

 

夕食はモダン・タパス屋の「ABADIA」へ。音楽も照明もモダンで、料理はその時の照明の色

になってしまうのが難。でも料理の種類も多く美味しく食べられた。夕食後はタクシーに分乗して

初日に旧市街全景を観た展望台まで行き、夜景を見た。美しい景色だが写真を撮るのは難しかねぇ。

 

             ______________

12月 13日(日)晴れ

 トレド「ホテルアルフォンソY」 朝食ヴュッフェ

 

  

  

         サンタクルス美術館外観(上写真)と美術館内部        ここにもドン・キホーテが

 

今日は終日自由行動日だ。希望者はS釜添乗員と一緒にトレド見学に出掛けられた。私は歩くのが

キライだし、協調性が無い人間だから(笑)参加しないのだ。ヌハハ。というのは大袈裟でスペイ

ンに来てからずっとお腹の調子が悪くて、皆さんと一緒に歩く自信が無いのだわ。そんなことで、

ようやくお腹が落ち着いて出かけたのは11時だった。メンドーサ枢機卿の意思を引き継いだイザ

ベル女王が建てた病院・孤児院跡を美術館にしたサンタクルス美術館に行く。あらまぁ、私が入っ

て行くのと入れ替わりにS釜さん以下皆さんが美術館を出て来られた。まぁ狭い町だから、どこか

で会いますわね。建物は十字のカタチをしていて、一番奥にエル・グレコの「無原罪のお宿り」が

飾ってあった。ソコドベール広場にはクリスマスマーケットが出ていた。そうゆう季節だものね。

一軒一軒冷やかしているとなかなかユニークな商品を揃えている店があった。ここでお土産ゲット。

 トレド「EL FОRО」(自由食)アロスネグロ(イカ墨のパエリア)129€、コーヒ

221

 

  

  

 イカ墨のパエリアを食べてから町を散策           とにかく坂が多い         どこからでも大聖堂が

 

夜 トレド「Sancho y anza(自由食7人で)生ハム、焼きピーマン、カラマリ、ツナフラ

イ、ビール4€、白ワイン25€、赤ワイン25€×2杯 12€+115€=23,5€

 

  

 焼きピーマンとツナフライが旨い!

 

ランチは何を食べるかかなり悩んだがアロスネグロ(イカ墨のパエリア)を食べた。1人では飽きる。

午後は早めにホテルに帰ってメモ取ったり、メールやパッキングをしたり。そうそう、同じスペイン

のバルセロナで開催されているフィギャアスケートの「グランプリファイナル」で羽生結弦君が見事

優勝3連覇を遂げた。しかも自らの世界最高点をあっさり塗りかえて。素晴らしい!パチパチパチ。

一方真央ちゃんは出場選手6名中最下位だった。真央ファンとしては彼女がどうしているか気になる

ところだったが、今日のエキジビションを欠席して急遽帰国するらしい。胃腸炎?心配だなぁ。今夜

の夕食もまた自由食。また集まったのは7名だった。私を除くトレド見学に行かれた皆さんは、ボリ

ュームのあるランチを摂られたとかで、「軽く行きますか」という感じ。地元の人で賑わう大衆的な

お店でいくつか料理を取ってシェア。焼きピーマンが甘い!ツナフライも旨いでないの!安いしね!

             ______________

 

【今週の振り返り】

今年スペインは2度目だ。3月アンダルシア地方に行き、ジブラルタル海峡を渡ってアフリカ大陸に

も上陸した。一度この海峡渡りたいと思っていたから本望であったが、残念だったのは海峡を走る

フェリーではデッキに出られなかったこと。だから、遠ざかるジブラルタルとか、近づいて来るア

フリカ大陸とか海峡を渡っている時の写真がねぇ、撮れなかったんだよねぇ。たぶん海流が速いの

で揺れが激しく危険ということなのだろう。スペインの何カ所かからアフリカ大陸を見たが、その

余りの近さに心底びっくりした。もう一つ驚いたこと。フェリーで海峡を渡ったのだから到着する

のはモロッコだと思っていたら、そこはスペイン領セウタだったのだ。

 

そして今回は、スペインの真ん中に位置するマドリッド自治州/カスティーリャ・ラ・マンチャ地方

にあるアランフェス、トレド、マドリッドの3都市を旅している。マドリッドには来週行くが。マド

リッドとトレドに初めて来たのは36年前だ。それもたった一人で、アメリカでの仕事の帰りに来た。

マドリッドでガスパチョスープを初めて飲んで感動したこと、ワインがエラク安くて欣喜雀躍したこ

と、スペインの兄ちゃんがやたら話しかけて来て、「日本という国は素晴らしい。僕たちも真似しな

くっちゃならんのだよ」なんて言うかと思えば、「キミはアメリカ人だろ?ゼッタイそうだよ。ホラ

ハワイ辺りもアメリカだろ?」なんて気分が荒れるようなことを言われたっけ。私の語学力はサッパ

リだから、たぶんそんな感じってことだけど。トレドでは、英語観光ツァーにくっついて行った。大

聖堂の中で説明を聞いたが、何を言っているのかよくわからなかった。坂道、石畳みをガシガシ歩い

てエル・グレコの絵を観に行った。そんなことしか覚えていない。それでも「グレコ=ギリシャ人」

ということは、この旅で覚えた。

 

スペインにはこれで8回来たことになる。今回ナゼ参加しようと思ったかといえば。「アランフェス」

という言葉にココロがちょいと揺さぶられたのだよ。今から46年も昔のことだが、大学に入学して

今でいう部活をどうするか考えた。それまでずっと歌(コーラス)って来たから、このへんで楽器と

いう線もあるな、とスペインギター倶楽部に入部した。もっとも、私は皆のようにギターを選ばず、

コントラバスを希望した。ほら、協調性が無い人間だから(笑)。高い方からファースト、セカンド、

サードとパートに分かれてギター練習する時間が長い。パート練習で全員がちゃんと弾けるように

なると、初めて全体が集まって合わせるのだ。この長いパート練習の間、ヒマしている人種がいる。

指揮者とコントラバスだ。こう言ってはオシマイだが、コントラバスのパート練習は、先輩と2回

位合わせれば弾けたのだよ。もっと高みを目指せばいくら練習しても足りない程だろうが、向上心

がなかったのだろうなぁ、きっと。で、指揮者とずっと遊んでいる。指揮者には一番ギターが巧く、

かつ音楽性に優れている人が選ばれた。コンサートでは合奏の指揮は当然のこと、ギターソロも演

奏しなければならなかった。だから、彼らは(代々の)お喋りしていても、常に指はギターを弾い

ていた。

 

タルレガの「アルハンブラの思い出」とかバッハの「シャコンヌ」、ソルの「魔笛の主題による変奏

曲」、ヴィラ・ロボスの「ショーロス第一番」、バッハの「リュート組曲」などが、当時ソロを弾ける、

あるいは目指す彼らが弾いていた曲だった。その中にロドリーゴの「アランフェス協奏曲」もあった

が、協奏曲というからにはギターだけでなくオーケストラが必要だった。当時日本ではクラッシック

ギターは今よりずっとマイナーだったし、学生であってプロでも無いからオーケストラとの共演を夢

見ても無理な話だった。それでもギターだってオケと渡り合っていける曲がある、というのが何とな

く誇りでもあり、憧れの曲でもあったのだ。

 

そんな環境の学生時代を送ったから「アランフェスとトレド美と哀愁の旅」なんてツァータイトルを

見て、「あっ、行きたい!」と思ってしまうのはむべなるかな、でしょ。しかも、アランフェスでは、

「ギタリストによるアランフェス協奏曲の演奏もお楽しみください」なんて書いてあっては、即、

「行きます、行きまーす!」となってしまうわけだ。実際は「恋のアランフェス」だったけどね。

これまでのところ、ずっとお腹をこわしている以外は快適に旅している。明日は最後の滞在地である

マドリッドに向かう。

 

               ぷっは〜💤 ぶっひ〜💤

 

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  明けてしまいましたね。未だ122週過ぎるところだとゆうのに。

今年もよろしくニェ。って変だニャ。